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これはもう誰も知らない昔の話
アモルナという神がおりました。
アモルナはひとりぼっちでした。
アモルナの姿は人々には見えず、下界の様子を見るだけの日々に飽きていました。
そんなアモルナは自身の魂の欠片から1人の天使を作りました。
その天使をアモルナはローズと名付けました。
アモルナは初めてできた自分と話が出来るローズを大層可愛がりました。
ローズは下界の様子を見るのが好きな子でした。
そしてその日見たことをアモルナに楽しそうに話すのです。
そうして、アモルナとローズが楽しく暮らしてたある日のことでした。
ローズはその日もいつものように下界の様子を見ていました。
そんなとき、一人の青年を見つけました。
ローズはその青年のことがなぜかとても気になりました。
その日からローズはその青年のことをよく見るようになりました。
その青年はリオといい、周りの人々を気にかけ困っているようなら力になろうとする正義感溢れる凛々しい青年でした。
ローズはその青年を見ているうちに、いつしかその青年に恋をしました。
でも自分は天使、青年は人間、生きる世界が違いました。
ローズは嘆き悲しみました。
アモルナはそんなローズをいたく心配しました。
そうして、あるとき、ローズに言いました。
「ローズ、そんなにあの青年のことが好きなの?」
「アモルナ…。初めて見た時からなぜか彼に惹かれたの、どうしても彼とお話がしてみたい、出来ることならば彼と一緒に歩んでみたい。でも私は人間じゃない、そんなこと出来ないってわかってる。それがとても悲しいの。」
「ローズ、あなたが望むのなら、私はあなたを人間にしてあげられるわ。でも、一度人間にしてしまえばもう二度と天使には戻れない。あなたは人間と同じように年を取り、いずれ死ぬわ。あの青年があなたを選んでくれる保証もない。それでもあなたは人間になりたい?」
「アモルナ、私を人間にして。私はどうしても彼とお話がしたい。お願い、アモルナ。」
「わかったわ、ローズ。あなたを人間にしてあげる。」
そう言うと、アモルナはローズに手をかざし、呪文を唱えた。
するとローズの身体が光り、気が付くとローズは下界のあの青年が暮らす街にいた。
「ありがとう、アモルナ。私のわがままを聞いてくれて。大好きよ、アモルナ!」
≪ローズ、私はいつだってあなたを見守ってるわ、あなたは私の愛おしい唯一の子なのだから≫
そうして、ローズは人間となり、街で暮らすことになりました。
いつも天界から見ていた知識をもとにどうにか一人で暮らせるようになり、
ローズはあの青年、リオとも言葉を交わすようになりました。
言葉を交わすうちにローズはもっとリオのことが好きになりました。
リオもいつしか明るく優しいローズを愛すようになりました。
そして、ローズとリオはともに歩いていくことを誓いました。
また、ローズはリオだけでなく、ナシュリーという女の子の友達もできました。
ナシュリーはとても心の綺麗な少女でした。
ローズはナシュリーのことが大好きでした。
ナシュリーもまたローズのことが大好きで、2人は親友になりました。
ローズはリオのこともナシュリーのことも、そしてこの街に住む人々のことが大好きになりました。
そんな、幸せな日々をローズが送っていたある日のことでした。
ローズが住む街を自分のものにせんと、とある国を作った王が侵略してきました。
その王は逆らうものには容赦せず、民に苦行を強いる悪しき王と有名でした。
街の人々は対抗しました。ですが、軍を引き連れた王には敵いません。
そして、その王は美しいローズに目を付けました。
自身の妃になれとローズを連れて行こうとしました。
リオが阻止しようとするも騎士に阻まれ、ローズから引き離されてしまいます。
そして、そんなリオを騎士の一人が殺そうとしました。
それを見たローズは叫びました。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!」
すると、辺りに強い風が吹き、皆目をつぶりました。
そして、目を開けるとローズの髪はピンクブロンドから七色に光る銀髪に、瞳はエメラルドのようなグリーンから美しい金色になってました。
そして、ローズが呪文を唱えると、王やその騎士たちがその場から消えました。
「私はアモルナ。ローズは私と会話ができ私をその身に宿すことのできる唯一の愛し子。私はローズをずっと見守っていた。先ほどの者たちはローズに危害を加え悲しませた。だから元の場所に返してあげた。この世界はまだまだ未熟ね。ローズが幸せに暮らせるよう、ローズが愛するこの街に私が加護を与えてあげましょう。その加護がある限り、狙う邪な心を持った人間はここへは入れない。ただし、私の愛し子を大事にすることが条件よ。約束できるかしら?」
アモルナがそう問いかけると、
「俺はローズを愛している。愛を誓い合ったときにローズが何者でも大事にし続けると誓った。その気持ちに変わりはない!」
と、リオが宣言した。
「私も、ローズが大好き!ローズは優しくて明るい素敵な女性だわ、そんなローズと仲良くなれた私は幸せ者。私だけじゃない、この街の人たちはローズのことが大好きよ、それは今までもこれからも変わらないわ!」
続け、ナシュリーも宣言し、それに続くよう街の人々も同意の声を上げた。
「ふふ、さすがローズが愛するだけあるわね、いいわ。ローズは私の愛し子。ローズのためにここに加護を与えましょう!リオ、あなたには聖騎士の称号をあげましょう。ローズをずっと守ってちょうだい。ナシュリー、あなたには聖女の称号を。ローズとずっと仲良くしてあげてね。」
そういうと、アモルナは天界に帰った。
その後、その街ではローズとリオ、ナシュリーが中心となり国を作り上げていった。
そして、国はアモルナを神と定め、アモーナ王国となり、ローズとリオは王妃と王に、ナシュリーは聖女としてローズたちの側にずっと寄り添った。
ローズは皆に愛され、幸せだった。
そして、最期のとき、祈った。
『アモルナ、私をこの世に作ってくれてありがとう。人間にしてくれてありがとう。私は幸せだったわ。愛する人たちに囲まれて、精一杯生きたわ。アモルナ、私はもう逝くわ。最期にお願いがあるの。私はこの国が大好きよ、私が逝った後もこの国を守ってほしいの。あのねアモルナ、人間ってまた生まれ変わることが出来るんですって、もし本当に生まれ変わることが出来るのなら、私はまたこの国であなたと出会いたいわ。アモルナ、アモルナは私にとって大事なお母様よ。アモルナ、大好きよ、ありがとう。またね。』
≪ローズ、ローズ。私の愛しい愛しい唯一の子。あなたの望みなら私はそれを叶えるわ。約束するわ。この国をあなたの代わりに私が見守りましょう。ローズ、絶対にまたこの国であなたに会えるのを待っているわ。ローズ、愛しているわ。ゆっくりおやすみ。≫
ローズは愛する人々に囲まれ、微笑み、そして静かに眠った。
―――ローズ、あなたはまたこの国に生まれてきてくれた。私はあなたにまた会うことができて本当に嬉しかったわ。それにしても、まさかリオもナシュリーも同じときに生まれ変わるなんてね。そしてあなたたちはまた愛し合い、一方で友情を築いた。これが運命というものなのかしら。ローゼ、私の愛し子。あなたが幸せになれるよう私はこれからもずっとあなたのことを見守っているわ。
アモルナという神がおりました。
アモルナはひとりぼっちでした。
アモルナの姿は人々には見えず、下界の様子を見るだけの日々に飽きていました。
そんなアモルナは自身の魂の欠片から1人の天使を作りました。
その天使をアモルナはローズと名付けました。
アモルナは初めてできた自分と話が出来るローズを大層可愛がりました。
ローズは下界の様子を見るのが好きな子でした。
そしてその日見たことをアモルナに楽しそうに話すのです。
そうして、アモルナとローズが楽しく暮らしてたある日のことでした。
ローズはその日もいつものように下界の様子を見ていました。
そんなとき、一人の青年を見つけました。
ローズはその青年のことがなぜかとても気になりました。
その日からローズはその青年のことをよく見るようになりました。
その青年はリオといい、周りの人々を気にかけ困っているようなら力になろうとする正義感溢れる凛々しい青年でした。
ローズはその青年を見ているうちに、いつしかその青年に恋をしました。
でも自分は天使、青年は人間、生きる世界が違いました。
ローズは嘆き悲しみました。
アモルナはそんなローズをいたく心配しました。
そうして、あるとき、ローズに言いました。
「ローズ、そんなにあの青年のことが好きなの?」
「アモルナ…。初めて見た時からなぜか彼に惹かれたの、どうしても彼とお話がしてみたい、出来ることならば彼と一緒に歩んでみたい。でも私は人間じゃない、そんなこと出来ないってわかってる。それがとても悲しいの。」
「ローズ、あなたが望むのなら、私はあなたを人間にしてあげられるわ。でも、一度人間にしてしまえばもう二度と天使には戻れない。あなたは人間と同じように年を取り、いずれ死ぬわ。あの青年があなたを選んでくれる保証もない。それでもあなたは人間になりたい?」
「アモルナ、私を人間にして。私はどうしても彼とお話がしたい。お願い、アモルナ。」
「わかったわ、ローズ。あなたを人間にしてあげる。」
そう言うと、アモルナはローズに手をかざし、呪文を唱えた。
するとローズの身体が光り、気が付くとローズは下界のあの青年が暮らす街にいた。
「ありがとう、アモルナ。私のわがままを聞いてくれて。大好きよ、アモルナ!」
≪ローズ、私はいつだってあなたを見守ってるわ、あなたは私の愛おしい唯一の子なのだから≫
そうして、ローズは人間となり、街で暮らすことになりました。
いつも天界から見ていた知識をもとにどうにか一人で暮らせるようになり、
ローズはあの青年、リオとも言葉を交わすようになりました。
言葉を交わすうちにローズはもっとリオのことが好きになりました。
リオもいつしか明るく優しいローズを愛すようになりました。
そして、ローズとリオはともに歩いていくことを誓いました。
また、ローズはリオだけでなく、ナシュリーという女の子の友達もできました。
ナシュリーはとても心の綺麗な少女でした。
ローズはナシュリーのことが大好きでした。
ナシュリーもまたローズのことが大好きで、2人は親友になりました。
ローズはリオのこともナシュリーのことも、そしてこの街に住む人々のことが大好きになりました。
そんな、幸せな日々をローズが送っていたある日のことでした。
ローズが住む街を自分のものにせんと、とある国を作った王が侵略してきました。
その王は逆らうものには容赦せず、民に苦行を強いる悪しき王と有名でした。
街の人々は対抗しました。ですが、軍を引き連れた王には敵いません。
そして、その王は美しいローズに目を付けました。
自身の妃になれとローズを連れて行こうとしました。
リオが阻止しようとするも騎士に阻まれ、ローズから引き離されてしまいます。
そして、そんなリオを騎士の一人が殺そうとしました。
それを見たローズは叫びました。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!」
すると、辺りに強い風が吹き、皆目をつぶりました。
そして、目を開けるとローズの髪はピンクブロンドから七色に光る銀髪に、瞳はエメラルドのようなグリーンから美しい金色になってました。
そして、ローズが呪文を唱えると、王やその騎士たちがその場から消えました。
「私はアモルナ。ローズは私と会話ができ私をその身に宿すことのできる唯一の愛し子。私はローズをずっと見守っていた。先ほどの者たちはローズに危害を加え悲しませた。だから元の場所に返してあげた。この世界はまだまだ未熟ね。ローズが幸せに暮らせるよう、ローズが愛するこの街に私が加護を与えてあげましょう。その加護がある限り、狙う邪な心を持った人間はここへは入れない。ただし、私の愛し子を大事にすることが条件よ。約束できるかしら?」
アモルナがそう問いかけると、
「俺はローズを愛している。愛を誓い合ったときにローズが何者でも大事にし続けると誓った。その気持ちに変わりはない!」
と、リオが宣言した。
「私も、ローズが大好き!ローズは優しくて明るい素敵な女性だわ、そんなローズと仲良くなれた私は幸せ者。私だけじゃない、この街の人たちはローズのことが大好きよ、それは今までもこれからも変わらないわ!」
続け、ナシュリーも宣言し、それに続くよう街の人々も同意の声を上げた。
「ふふ、さすがローズが愛するだけあるわね、いいわ。ローズは私の愛し子。ローズのためにここに加護を与えましょう!リオ、あなたには聖騎士の称号をあげましょう。ローズをずっと守ってちょうだい。ナシュリー、あなたには聖女の称号を。ローズとずっと仲良くしてあげてね。」
そういうと、アモルナは天界に帰った。
その後、その街ではローズとリオ、ナシュリーが中心となり国を作り上げていった。
そして、国はアモルナを神と定め、アモーナ王国となり、ローズとリオは王妃と王に、ナシュリーは聖女としてローズたちの側にずっと寄り添った。
ローズは皆に愛され、幸せだった。
そして、最期のとき、祈った。
『アモルナ、私をこの世に作ってくれてありがとう。人間にしてくれてありがとう。私は幸せだったわ。愛する人たちに囲まれて、精一杯生きたわ。アモルナ、私はもう逝くわ。最期にお願いがあるの。私はこの国が大好きよ、私が逝った後もこの国を守ってほしいの。あのねアモルナ、人間ってまた生まれ変わることが出来るんですって、もし本当に生まれ変わることが出来るのなら、私はまたこの国であなたと出会いたいわ。アモルナ、アモルナは私にとって大事なお母様よ。アモルナ、大好きよ、ありがとう。またね。』
≪ローズ、ローズ。私の愛しい愛しい唯一の子。あなたの望みなら私はそれを叶えるわ。約束するわ。この国をあなたの代わりに私が見守りましょう。ローズ、絶対にまたこの国であなたに会えるのを待っているわ。ローズ、愛しているわ。ゆっくりおやすみ。≫
ローズは愛する人々に囲まれ、微笑み、そして静かに眠った。
―――ローズ、あなたはまたこの国に生まれてきてくれた。私はあなたにまた会うことができて本当に嬉しかったわ。それにしても、まさかリオもナシュリーも同じときに生まれ変わるなんてね。そしてあなたたちはまた愛し合い、一方で友情を築いた。これが運命というものなのかしら。ローゼ、私の愛し子。あなたが幸せになれるよう私はこれからもずっとあなたのことを見守っているわ。
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