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おまけの話(本編直前のゆう君視点)
2階にある陽奈の部屋に明かりが点いているのを、家の外から確認する。
今日は金曜日、一昨日20歳になった陽奈と一緒に飲もうと思って、仕事帰りにお酒を買ってきた。
ふたりきりでゆっくり話しながら、一昨日できなかった告白のリベンジをしたい。
陽奈の誕生日にネックレスをプレゼントして告白しようと思っていたら、貰えないよ、という陽奈の言葉。
好きでもない相手からアクセサリーをプレゼントされても困る、という事だろうか。
その日は気持ちを伝えることができなかった。
このまま諦めようかと思ったが、未練がありすぎてそれも難しい。
すでに振られているようなものだけれど、同じ振られるにしても、20年分の想いはきちんと告げて昇華させなければ。
使い慣れた合鍵で、陽奈の家のドアを開ける。
俺の両親はふたりとも教員、陽奈の親は警察官と看護師という信頼のおける職業で、お互いに気心の知れた仲ということもあってか、俺の親と陽奈の親は今どき珍しく合鍵をお互いの家に預けていた。
それに加えて家族ぐるみで仲が良いから、今夜陽奈の両親が夜勤でいないということも俺は知っている。
「陽奈がひとりだから何かあったらよろしくね」とおばさんに頼まれているから。
母娘そろって、俺のことをお隣の無害なお兄ちゃんとしか見ていない。
まあ、自分がそう仕向けてきたというのもあるけれど。
それにしても、もう少し男として警戒してくれてもいいのに。
俺の両親も、今夜は家にいない。
父と母は中学からの同級生。同じ中学校出身で共通の友人である佐藤さんの家へ泊まりで出かけている。
だから今夜は、陽奈とふたりきり。
こんな事は、初めてだった。
陽奈は俺が幼稚園の時、隣の家に生まれた赤ちゃん。
退院した日に会い、とても可愛くて感動したのをよく憶えている。
初めて抱っこさせてもらえた日には、連れて帰ると駄々をこねて大変だったらしい。
普段あまりわがままを言わない俺がそんな事を言ったから、俺の親も陽奈の親もとても驚いたそうだ。
両家の親が集まると必ず話題に出て、未だに笑い話の種にされている。
小学生の頃は、自分は小さな子どもが好きだから将来は保育士になろうかなと思っていたけれど、ある時どうやらそうでもないらしいと気がつく。
陽奈を見ると可愛いが服を着ているようにしか見えないくらい愛しくてたまらないのに、他の子どもを見てもそこまで愛しいという感情は湧いてこなかった。
中学生になるとなぜか女子から好意を持たれることが多くなってたくさん告白をされたけれど、どうしても陽奈以外の女性を可愛いと思うことができない。
高校では、悪友がエロ本やAVを貸してくれるようになった。でもそれで性的興奮を得られることは無い。
自慰をする時に頭に浮かぶのは、四歳下の陽奈の表情。
俺はロリコンの変態なのかもしれないと、高1の時は真剣に悩んでしまった。
陽奈が成長するにつれ、陽奈へ好意を持つことに対しての罪悪感はだんだんと薄れていく。
中学生と高校生なら、年齢の差を感じることが少なくなってきたから。
陽奈が中学三年生の時、大学生だった俺は家庭教師をしてくれないかと陽奈の親から頼まれた。
特に断る理由もないから何も考えずに引き受けてしまう。
が、すぐに後悔することになった。
密室となった部屋で陽奈とふたりきりで過ごす時間が多くなり、ドキドキしすぎて平静を装うのが大変だったから。
相手は中学生だ。ここで手を出してしまったら陽奈を傷つけてしまううえに教員の両親への影響も大きいだろう。
気分を紛らわせるために、陽奈が問題を解いている間は部屋にある本をペラペラ捲って読む。
少女向けの本だから内容はたいして面白いとは思わなかったけれど、獣人が登場する本を読んだ時に、あ、これ俺だ、と思った。
獣人は、一生のうちにひとりだけしか愛せず、その愛する相手は出会った瞬間に感覚でわかるのだという。
ストンと腑に落ちた。
俺は人間だけど、愛する相手に出会ってしまったのだと。
それと同時に、どうしようという感情が生じてくる。
陽奈が可愛い、愛しくてたまらないという想いは俺の中で既に煮え滾っていた。
この気持ちをぶつけたいけれど、そんな事をしてしまったらタガが外れたように陽奈を貪ってしまう予感しかしない。
陽奈に危害を加える存在だと気付かれたら、俺はもう陽奈のそばにいさせてもらえないだろう。
俺のこの想いは、陽奈が大人になるまで周りに知られないよう隠しておかなければ。
陽奈が二十歳になるまでの間、俺はお隣の無害なお兄ちゃんを演じ続けることを心に決めた。
階段を上りきったところで、異変に気がつく。
「ん……、ふぅ……んぅ……」
陽奈、うなされてる……?
体調でも悪いのだろうか、そう思いながら部屋を覗き込む。
目に飛び込んできたのは、衝撃的な場面だった。
陽奈が、自慰をしている……!?
そっと立ち去るべきなのかもしれない。
でももしかしたら、本当に体調が悪くて悶えているのかも。
少し、確認するだけ……。
そう言い訳しながら、引き寄せられるように陽奈の部屋へ足を踏み入れてしまう。
美味しそうで思わずかぶりつきたくなるお尻が、目の前に差し出されている。
剥き出しで、しかも誘惑するようにぷるぷると揺れて。
俺の股間が急激に熱く滾っていく。
これは、ヤバい。
慌ててキンキンに冷えたお酒の入ったビニール袋を股間の前へ移動した。
ひんやりとして、少しだけ気が紛れる。
「ひ、な?」
平静を装ったつもりだったけれど、声が少し震えてしまった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
※前話末筆にて、おまけの話は一話だけとお知らせしましたが、『らぶえっち』タグがあるのに本番行為が一瞬挿しただけ&本編最後の一行しかないことに気付いたため、いつ書き終わるか未定ですがこのあともう一話おまけの話(らぶえっち本番編)を追加させてください。
婚姻届を提出した日のお話です。
事前のお知らせと異なる投稿となってしまったこと、深くお詫び申し上げます。
今日は金曜日、一昨日20歳になった陽奈と一緒に飲もうと思って、仕事帰りにお酒を買ってきた。
ふたりきりでゆっくり話しながら、一昨日できなかった告白のリベンジをしたい。
陽奈の誕生日にネックレスをプレゼントして告白しようと思っていたら、貰えないよ、という陽奈の言葉。
好きでもない相手からアクセサリーをプレゼントされても困る、という事だろうか。
その日は気持ちを伝えることができなかった。
このまま諦めようかと思ったが、未練がありすぎてそれも難しい。
すでに振られているようなものだけれど、同じ振られるにしても、20年分の想いはきちんと告げて昇華させなければ。
使い慣れた合鍵で、陽奈の家のドアを開ける。
俺の両親はふたりとも教員、陽奈の親は警察官と看護師という信頼のおける職業で、お互いに気心の知れた仲ということもあってか、俺の親と陽奈の親は今どき珍しく合鍵をお互いの家に預けていた。
それに加えて家族ぐるみで仲が良いから、今夜陽奈の両親が夜勤でいないということも俺は知っている。
「陽奈がひとりだから何かあったらよろしくね」とおばさんに頼まれているから。
母娘そろって、俺のことをお隣の無害なお兄ちゃんとしか見ていない。
まあ、自分がそう仕向けてきたというのもあるけれど。
それにしても、もう少し男として警戒してくれてもいいのに。
俺の両親も、今夜は家にいない。
父と母は中学からの同級生。同じ中学校出身で共通の友人である佐藤さんの家へ泊まりで出かけている。
だから今夜は、陽奈とふたりきり。
こんな事は、初めてだった。
陽奈は俺が幼稚園の時、隣の家に生まれた赤ちゃん。
退院した日に会い、とても可愛くて感動したのをよく憶えている。
初めて抱っこさせてもらえた日には、連れて帰ると駄々をこねて大変だったらしい。
普段あまりわがままを言わない俺がそんな事を言ったから、俺の親も陽奈の親もとても驚いたそうだ。
両家の親が集まると必ず話題に出て、未だに笑い話の種にされている。
小学生の頃は、自分は小さな子どもが好きだから将来は保育士になろうかなと思っていたけれど、ある時どうやらそうでもないらしいと気がつく。
陽奈を見ると可愛いが服を着ているようにしか見えないくらい愛しくてたまらないのに、他の子どもを見てもそこまで愛しいという感情は湧いてこなかった。
中学生になるとなぜか女子から好意を持たれることが多くなってたくさん告白をされたけれど、どうしても陽奈以外の女性を可愛いと思うことができない。
高校では、悪友がエロ本やAVを貸してくれるようになった。でもそれで性的興奮を得られることは無い。
自慰をする時に頭に浮かぶのは、四歳下の陽奈の表情。
俺はロリコンの変態なのかもしれないと、高1の時は真剣に悩んでしまった。
陽奈が成長するにつれ、陽奈へ好意を持つことに対しての罪悪感はだんだんと薄れていく。
中学生と高校生なら、年齢の差を感じることが少なくなってきたから。
陽奈が中学三年生の時、大学生だった俺は家庭教師をしてくれないかと陽奈の親から頼まれた。
特に断る理由もないから何も考えずに引き受けてしまう。
が、すぐに後悔することになった。
密室となった部屋で陽奈とふたりきりで過ごす時間が多くなり、ドキドキしすぎて平静を装うのが大変だったから。
相手は中学生だ。ここで手を出してしまったら陽奈を傷つけてしまううえに教員の両親への影響も大きいだろう。
気分を紛らわせるために、陽奈が問題を解いている間は部屋にある本をペラペラ捲って読む。
少女向けの本だから内容はたいして面白いとは思わなかったけれど、獣人が登場する本を読んだ時に、あ、これ俺だ、と思った。
獣人は、一生のうちにひとりだけしか愛せず、その愛する相手は出会った瞬間に感覚でわかるのだという。
ストンと腑に落ちた。
俺は人間だけど、愛する相手に出会ってしまったのだと。
それと同時に、どうしようという感情が生じてくる。
陽奈が可愛い、愛しくてたまらないという想いは俺の中で既に煮え滾っていた。
この気持ちをぶつけたいけれど、そんな事をしてしまったらタガが外れたように陽奈を貪ってしまう予感しかしない。
陽奈に危害を加える存在だと気付かれたら、俺はもう陽奈のそばにいさせてもらえないだろう。
俺のこの想いは、陽奈が大人になるまで周りに知られないよう隠しておかなければ。
陽奈が二十歳になるまでの間、俺はお隣の無害なお兄ちゃんを演じ続けることを心に決めた。
階段を上りきったところで、異変に気がつく。
「ん……、ふぅ……んぅ……」
陽奈、うなされてる……?
体調でも悪いのだろうか、そう思いながら部屋を覗き込む。
目に飛び込んできたのは、衝撃的な場面だった。
陽奈が、自慰をしている……!?
そっと立ち去るべきなのかもしれない。
でももしかしたら、本当に体調が悪くて悶えているのかも。
少し、確認するだけ……。
そう言い訳しながら、引き寄せられるように陽奈の部屋へ足を踏み入れてしまう。
美味しそうで思わずかぶりつきたくなるお尻が、目の前に差し出されている。
剥き出しで、しかも誘惑するようにぷるぷると揺れて。
俺の股間が急激に熱く滾っていく。
これは、ヤバい。
慌ててキンキンに冷えたお酒の入ったビニール袋を股間の前へ移動した。
ひんやりとして、少しだけ気が紛れる。
「ひ、な?」
平静を装ったつもりだったけれど、声が少し震えてしまった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
※前話末筆にて、おまけの話は一話だけとお知らせしましたが、『らぶえっち』タグがあるのに本番行為が一瞬挿しただけ&本編最後の一行しかないことに気付いたため、いつ書き終わるか未定ですがこのあともう一話おまけの話(らぶえっち本番編)を追加させてください。
婚姻届を提出した日のお話です。
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