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淫ら

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 ぐぃ、とクラウド様にうしろから腰を掴まれた僕は、レイン様の脚の上からおろされた。

 レイン様の足元で四つん這いになる。
 正確には四つん這いというよりも、椅子に座るレイン様の太腿へ頬をあて膝に腕を絡めて縋りつき、お尻をクラウド様に突き出しているような姿勢。

 前世で恋人だった怜とは性行為を……挿入までした事があるけれど、今世では初めて。

 凄く緊張してる、心臓のドキドキが凄い。
 クラウド様、本当に……、するの?

 不安な気持ちが大きくなってきたら、レイン様の大きな手で頭を撫でられた。

「デュオ、つらかったら俺の太腿をおもいきり噛んでいいからな。噛んでいればうしろの痛みが紛れるはずだ」

 逞しくて精悍な姿からは想像できないくらい優しいレイン様の声。
 思わず甘えそうになってしまう気持ちを堪えて、首を小さく横に振る。

「っ、できません、太腿を噛むなんてっ」
「そうか……」
「む、ぐッ……!?」
「それなら、指を噛んでくれ」

 口内に挿し込まれたレイン様の指。
 太腿でも指でも、レイン様の事を噛むなんてできない。

 僕は口を閉じる事ができず、だらしなく開けたまま。

 背中の方から伸ばされたクラウド様の手で陰茎を握られ、絶妙な強さで擦られた。

「んぁっ!?」

 てっきり後孔に刺激があると思っていたから、予想外の快感に声が漏れる。

「んぐ……んヌ……んンぅ……ンぁ……」 

 気持ちよくて、淫らな声が口から零れ出てしまう。
 恥ずかしいから声を出したくないのに、レイン様の指があって口を閉じられない。
 だらしなく開けた口の端からは、声だけでなく涎まで零れてしまっている。

「!!!!ッ!!!?」

 突然、後孔の入り口に感じた熱の塊。
 ぐぐぐッ、とソレが体内へ入ってきたので、思わずヒュッと息を呑む。

 侵入者を拒むかのように身体が強張ったけれど、クラウド様に陰茎を擦られて少しだけ意識が違う方へ向く。

 そうしたらまた、ぐぐぐ……と僕の身体を抉じ開けてきた熱くて硬い存在。
 指三本よりも、ずっと太くて圧迫感が凄い。

 でも、クラウド様に陰茎を擦られると圧迫感が和らいだ。
 さらにレイン様から優しく頭を撫でられて、安心感で身体の力が抜けていく。

 それを繰り返し、少しずつ少しずつ、クラウド様が僕のナカへ入ってきた。

 ふたりが痛みを和らげてくれたので、想像していたつらさはほとんど無い。

 いつの間にか、僕の口内へ挿し込まれていたレイン様の指は抜かれていた。

「ん、奥まで入ったよ。デュオン、がんばったね」
「クラウド、まだ動かないでやってくれ。デュオの身体が馴染むまで」
「わかった……。デュオンのナカ気持ちよくて、すぐにでも動きたいけど我慢するよ……」
「デュオ、よくがんばったな。つらくないか、大丈夫か?」

 僕の頭を撫でているレイン様の言葉に対し、コクリと頷く。

 つらくは、無い。
 ハッ、ハァッと呼吸は乱れてしまっているけれど。

 奥まで挿入したまま、クラウド様は僕の身体をうしろから抱きしめた。

「デュオン、愛しているよ。生まれ変わってきてくれて……ぃゃ、生まれ変わりでなくても、この世に生まれ私たちと出会ってくれてありがとう」

 クラウド様の言葉に、胸がキュンと疼く。
 
 この世に生まれてからの僕は、まだふたりと出会って間もないからこの気持ちが愛と呼べるのかまだ自信が無いけれど。

 ふたりの事は好きだし、僕に幸せをくれるふたりの気持ちに応えたいという想いは溢れている。

 クラウド様に陰茎を擦られて、自然と腰が揺れてしまった。

「そろそろいいかな……デュオン、動いても、いい?」
「ッん、ぃ、ぃ、です……っ」

 クラウド様は僕の上体を少しだけ起こしてうしろから抱きしめた。
 僕はすぐ前に座っているレイン様の太腿へ手を置きマットに膝をついて、クラウド様の方へ腰を突き出している。

 クラウド様の腰が、ゆっくりと動き出す。
 僕のモノよりもずっと長くて太いクラウド様の陰茎で、ナカを抉られて。
 最初は無理やり擦られているような、少しの痛みと違和感があった。

「ッ……ん……んっ……」

 だけど、指を挿れた時にクラウド様が、ここだね、って言ったところを突かれた瞬間、状況は一変した。
 まるで快楽を感じるスイッチを押されたみたいに。

「ぅッ、ぁ、ャ、ダメっ……ゃ、ダそ、こッ」
「デュオン、ここ?」

 言葉と同時に快感のツボをクラウド様の陰茎でぐりぐりされて。

「ぁあッ! ゃ……ダメぇ、くらぅしゃま!」

 そこ気持ちぃぃ、気持ちぃぃ、凄く、ぃぃ

 愉悦の波に翻弄された僕は何の抵抗もできず、先走りを垂らしながらビクビク身体を揺らす事しかできない。

 不意に、くぃ、とクラウド様に顎を持たれ上を向かされた。

「デュオン、レインが見ているよ。私のモノを挿れられて淫らに悦んでいるデュオンの姿を」
「ふ、ぇ……?」
「目を開けて、見てごらん」

 見てごらん、と言われて思わず目を開けてしまう。

 眉を寄せ少し戸惑ったように一瞬だけ瞳を揺らしたレイン様がこちらを見ていた。
 他の男性に挿入されて淫らに腰を振っている僕の姿をレイン様に見られている。

 僕の目から、はらはらと涙が零れていった。

 恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい……

「……れぃ、ん、しゃま……みなぃ、で」

 レイン様とクラウド様は、それでも構わないと納得しているのかもしれないけれど。

 だけど僕は、恥ずかしい。
 恥ずかしいのに、気持ちよくなってしまう自分がいる。

 レイン様も、やっぱりこんな僕は嫌だと思ってしまったらどうしよう。

「きらぃ、ン、ならな、ァ……で……ッ」

 クラウド様に奥を突かれ淫らに喘ぎながら、僕は懇願した。





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