悪役令嬢は婚約破棄されて破滅フラグを回収したい~『お嬢様……そうはさせません』イケメンツンデレ執事はバッドエンドを許さない~

弓はあと

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34 弟シャルマンのひとりごと

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 はぁぁ、僕も姉様と一緒にランス叔父様のところへ行きたかったなぁ。

 窓からランス叔父様の領地の方角を眺める。
 ここからは遠すぎるから姉様の姿が見えることなんて無いけれど。

 姉様、寂しい思いをしていないかな。心配。大丈夫かな。
 一緒に行ったクリフはきっと、いや絶対に向こうへ行っても忙しく働いているはずだから。

 あぁ、家督を継ぐための勉強がなければ、僕がずっと姉様のそばにいてさしあげたのに。

 ん?

 こちらに向かって近づいてくる馬車が1台。
 あの立派な馬車は、王室の、だよね?

 ということは、これからこの部屋を使うのかな。
 暖かい日が差し込んで、見晴らしのいいこの応接間。
 王室の使いがやって来た時は、いつもこの部屋を使っている。

 窓の端に移動して、長いカーテンの陰に隠れた。
 いや、隠れたわけじゃない。
 僕は偶然ここにいるだけ。

 だからお父様と王室の使いの者の話を盗み聞きするわけじゃない。
 たまたま、聞こえてきてしまうだけ。

 予想通り、お父様と客人はこの部屋へやってきた。
 お茶を用意した侍女たちも下がったようで、お父様たちの声が聞こえ始める。

 最初は季節の挨拶から始まり、天気の話とか、料理で言うと前菜のような会話。
 まあ、こういった会話も円滑に話をするためには必要だからね、メインの話が気になるけれど我慢して聞く。

 王室から人が来るということは、きっと姉様に関する事だろう。
 そう思っていたら、会話の中で姉様の名前が聞こえるようになってきた。
 もうすぐメインがでてきそうだ。

 何だろう? モフィラクト王太子殿下の強い希望で、とか言ってる。
 
 殿下が誕生日を迎えたら?
 成人になるから?

 殿下の誕生日は覚えている。毎年盛大にお祝いパーティーが催されるから。
 でも殿下が成人を迎える事と、姉様に何の関係があるのかな。

 え?
 対外的なお披露目や正式な結婚式を行うのは学園を卒業してからだけど、殿下が成人したらすぐに教会へ書類を提出して婚姻関係を結ぶ……?

 殿下の誕生日は学園の卒業パーティーのひと月前だからまだ何か月も先だけど……
 今の、話って……

 …………
 …………
 え!?
 姉様、卒業を待たずに結婚しちゃうの!?







 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 

 【読者様へ】

 お気に入り登録のままお待ちくださった読者様、本当にありがとうございます!
 初めましての読者様、今回は閲覧してくださりありがとうございました♪

 読者様をお待たせしてしまう亀更新な作者で大変恐縮ですが、これからも引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。今後もどうぞよろしくお願いいたします。





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