【R18】義姉に婚約者を奪われた私は、冷酷無慈悲だと噂の公爵に娶られました~元騎士団長の初心で一途な溺愛は、時々エッチ~

弓はあと

文字の大きさ
9 / 16

メスフィルール嬢は俺の義理の娘で親友の妻(現騎士団長ラフィアン・スラッジマン視点)




 養女として迎え嫁に出した責任もあるし、メスフィルール嬢には幸せになってもらいたい。

「ゴーシュタインでも女性を気遣う事があるんだな。まぁ仲が良さそうで安心したよ。朝は奥方に見送ってもらったのか? 毎日いってきますのキスをするのはおすすめだぞ。そして、ただいまのキスもな。その習慣のおかげで俺は愛する妻とずっと仲良く過ごせている」

「俺が出る時メスフィはまだベッドの中だ。昨日は疲れただろうからな、起こさずに出てきた」

 お、と興味がわいた。
 まさかゴーシュタインの方から、そんな風に話をふってくるとは。
 新婚で奥方が疲れて朝ベッドから出られないなんて、そんなに激しい初夜を過ごしたのか。

 今まで騎士団でこういった話題になった時、ゴーシュタインはすぐに席を外してしまうから閨事の話なんて聞いたことがなかったけれど。

 これはもう少し踏み込んで聞いてみても良いのだろうか。

「どうだったんだ昨晩ベッドでは、優しくしてあげられたのか?」

 俺が房事の話を聞いたせいか、ゴーシュタインが意外そうに目を少し見開いた。
 どうだろう、こんな質問をして気を悪くしたか?
 黙ってしまうだろうかと思ったけれど、ゴーシュタインはボソッと呟くように話し始めた。

「痛い……と泣かせてしまったな」
「あー、男には分からない破瓜の痛みか。ゴーシュタインのは特別にデカいからなぁ、ま、昨日は初めてだから挿入時に痛い思いをさせてしまうのは仕方ないさ」
「挿入はしていない。最後まで口で奉仕はしてもらったが……ああでも、最終的には顔へかけた」
「「へ?」」

 間抜けな声が出てしまった。
 こちらの話を聞いていたのだろう、俺の声と重なって隣の机で食事をしている者からも声が上がる。
 そりゃぁ驚くだろうさ。
 初めてで痛いと泣いた新妻に口で奉仕させて顔射するって。
 しかも相手は若い騎士たちに人気のあるメスフィルール嬢だ。
 なんて扱いをするんだと、心の中で腹を立てている者も食堂内にたくさんいるだろう。

「させるばかりで、ゴーシュタインは何かしてあげなかったのか?」
「……尻を、叩いた。俺のものだという所有印として肌へ赤い痕をつけるために」
「は!? 尻を!?」

 思った以上に大きな声が出てしまい、慌てて声をひそめる。
 ゴーシュタインは、なぜそんな態度をとられるのか分からない、という感じの表情をしていた。
 もしやゴーシュタインにとっては、女性の尻を叩くことが普通なのだろうか。
 しかも赤い痕をつけるくらいに強く。

「ゴーシュタインに叩かれたらとてつもなく痛いだろう。痕をつけるなら、キスマークでもよかったんじゃないか?」
「キスマーク?」

 ゴーシュタインが不思議そうに眉を寄せている。
 もしかして、キスマークを知らない?

「唇を肌に密着させて強く吸うと赤く痕ができる。叩くよりは痛くないから、もしまた痕をつけるならその方法にしてみたらどうだ?」
「わかった。他にも何か閨で気をつけるべき点はあるだろうか」

 メスフィルール嬢は義理とはいえ娘だ。
 例え親友の性癖だからといって、叩かれて痛い思いはして欲しくないし、泣いているところに顔射で嫌な思いもして欲しくない。

「自分がされて嫌な事はしない、人にしてもらってもう一度して欲しいと思えるような事なら自分も相手にしてあげるとか、そういった事は常に心掛けておいた方が良いと思うぞ」

 俺の話を聞いていたゴーシュタインが、真剣な表情で頷いている。

 どうやら俺たちの話は、食堂にいた多くの者たちに聞かれていたらしい。

 ゴーシュタインがメスフィルール嬢へした仕打ちに憤ったのだろう。

 その日の訓練でゴーシュタインと手合わせをした者たちは、彼に敵わないと分かっていても力の限り立ち向かい今までの訓練で最高に熱が入っていた。

 こんなにも充実した訓練ができるなら、騎士団長の立場としては毎日でもゴーシュタインに来てもらいたいくらいだ。







感想 2

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。