8 / 43
第八話【尊い二人】
しおりを挟む
朝の光が窓から差し込み、眠りから覚めると、リアの心はまだ夢の世界にいるかのようにぼやけていました。彼女の頭の中には、奇妙で不思議な夢の断片が浮かんでいました。寝ぼけたまま、彼女はため息をついてしまいます。
そのとき、隣で寝ていたアビスが好奇心旺盛な表情で尋ねました。
「どんな夢だ?」
『うわぁ!そうだった。心の声駄々洩れなんでした。』
―――――――――
――――――
私達は朝食をとった後、すぐに出発した。馬を走らせていると、アビスが急に寄り道をしたいと口にした。私はそれに従い、馬の進路を変更した。
その先の草むらの中に黒縁の眼鏡を装着した白髪の若い男性の遺体を発見した。
朝露が静かに輝く中、アビスは馬を降り、遺体の側に静かに近づいた。そして、「メーベル」と呟くと、突如として、宝石がジャラジャラと散りばめられた王冠とステッキが現れた。
「すまんな。レクト。お前は優秀だった。もう少し私の為に働いてくれないか…。」
私は不思議に思いながら、アビスが死体に何を囁いているのかを見ていた。その時、遺体が突然息を吹き返した。驚き過ぎて心臓が止まるかと思った。
「全くですね」と、彼はため息をつきながらそう言った。目を覚ましたとき、彼は身を起こした。手に触れるのは、自身の乾きかけた血だった。彼はその血を袖で拭った。そして、彼は問いかけた。「私はどれくらい生きられますか?」
「私が死ぬまでだ」と、彼は静かに告げた。その言葉に、彼の目には深い決意が宿っていた。彼の口角には微笑みが浮かび上がり、その微笑みは苦悩と希望が入り交じったものだった。「貴方に魂を預けておいて良かった」と、彼は言った。その言葉には、感謝と信頼が込められていた。二人の間には、この先の運命への共感と固い絆が育まれていたのだ。
『もしかして、もしかしなくてもこれって、尊みの極みなのでは!?尊い二人の絆・・・何これ!?最高かよー!!!くぅーーーっ!!!』
「レクト、すまないが私はもう王には戻らないかもしれない」と、彼は静かに告げた。その言葉には、決意と悔いが入り交じっていた。彼は自らの過ちを認め、その責任を背負おうとしていた。「王たる意味を忘れ、民を蔑ろにしてしまった。しばらく捕虜としてこの小娘について行こうと思う」と、彼は続けた。彼の決断には、王としての誇りや権力よりも、正義と共に生きる決意が込められていた。彼は新たな旅路を選び、自らの過ちから学びながら、未来への道を歩み始めたのだ。
「では、私は何をすれば良いでしょうか?」と、レクトが尋ねると、アビスは考え込んだ表情を浮かべた。「すまないがまだ城に売れそうなものが残っている。売って資金を作ってくれないか」と、彼は提案した。その言葉には、彼の深い悲哀と現実的な覚悟がにじみ出ていた。「畏まりました」と、レクトは謙虚な態度で頷いた。彼は主の命令に従い、城に残された財宝を売り払いに歩き始めた。
そして二人きりになった。
「お前は、本当にうるさいやつだな」と、アビスはそっと呟いた。その言葉には、愛情と冗談めいた口調が混ざり合っていた。彼の微笑みは、穏やかな夜空に輝く星のように、私の心を温かく包み込んだ。やはり尊い。
アビスは再び馬の背に身を乗り出し、堂々とした態度で主導権を握った。「私が運転する。お前は荒っぽいからな。馬が可哀想だ」と、彼は軽い皮肉を交えながら述べた。その言葉には、彼の優しさと責任感がにじみ出ていた。私は黙って彼に従い、馬の鞍に身を預けた。
「おい、尊いとは何だ。」アビスが尋ねた。
『最上級の賛辞や大好きという気持ちです!!』と私は弾んだ声で答えた。
「ほぅ。どれだけ私の事が好きなんだ。」アビスは興味深そうに問い返した。その眼差しには、探求心と少しの戯れがにじんでいた。
そしてリアとアビスは、ケイロス帝国を抜け、最短の道を通ってクラリアス領に入った。草原が広がり、風が優しく吹き抜ける。
「結界が無くなっているな」と、アビスが呟いた。
『キルエルさんの呪いが解けたからかもしれませんね』、私はその理由を推測した。
『アビスの姿を見るとキルエルさん怒っちゃうかな?』と私が尋ねると、アビスは微笑みながら「良い案がある」と言った。
日が暮れる頃に、二人はキルエルの家に到着した。一応、辺境伯だというのに、それは城ではなく、小さな教会がついた家だった。夕焼けが空を彩り、その影が静かな住まいに重なっていた。我々の到着を告げるように、柔らかな風がそよぎ、夜の訪れを予感させた。
家の前で、アビスはみるみると愛らしい黒色の子猫に変身した。その姿は、まるで夜空に輝く星のような輝きを放っていた。しかし、猫のようにとんがった耳ではなく、彼の耳は少し丸みを帯びていた。その姿は、ふわふわとした毛並みと、まっすぐな瞳が彼の愛らしさを一層引き立てていた。リアの心は彼の変身に驚きながらも、その美しい姿に心奪われた。
『凄い!!アビス凄すぎる!!凄く可愛い猫!』と、私は興奮して叫んだ。
「猫に見えて何よりだ。一応言っておくが黒豹だ。だが、猫でいい。」アビスは控えめに微笑みながらそう言った。
家の中に足を踏み入れると、真っ暗闇が私を包み込んだ。部屋の中央には、テーブルの上に二通の置手紙が置かれていた。一通は私宛のものであり、もう一通は誰か分からない人へのものだった。
「アメリアへ。まさか本当に呪いを解いてくれるとは思いませんでした。この手紙を読んでいるという事は、君はやり遂げて帰って来た。解呪方法が分からないままではいけないと思ったので一度祖国へ帰還し解呪方法を探りにいく旅へ出ます。その間、君は念願の城へ行き軍の一員として過ごして下さい。軍の総司令官アズレイ・マッキャノンには話をつけておきました。もう1つの手紙を城門前の兵に渡すとよい。何かわかれば手紙を出します。検討を祈る。追記、領民はほとんどいないが、領地運営も頼んだ。」
その手紙を読み終えると、リアは心の中で深く息をついた。
怒りと混乱がリアの心を包み込んだ。どうして相談もせずに色々決めてしまうのだろうか?領地運営をしながら軍に行けって、無理がありすぎるじゃないか。軍に行くということは、また戦うということなのだろうか?リアは困惑し、心がざわついた。
彼の突然の決断に対して、リアは不満を感じた。けれども、それはやり遂げなければならない使命なのだ。踏み出さねばならない一歩が前にある。とりあえず軍へは行くとして、領地はどうすればいいのだろう?アビスは連れていけるのかな。
心に湧き上がる疑問と不安に苛まれながらも、リアは次なる行動を検討する必要があると感じた。領地の運営やアビスとの関係についても考慮しながら、リアは自らの決断を迫られる中、迷いながらも前に進んでいく覚悟を固めた。
「領地運営なら心配無さそうだな」と、いつの間にか人の姿に戻っているアビスが本棚の資料を見ながら呟いた。
『本当?』とリアが尋ねると、「あぁ、資料を見た感じ、領民はごく少数で自給自足の生活をしている。仕事を終え次第レクトにでも任せよう」と彼は答えた。
彼の言葉には、領地運営に対する自信と計画が滲み出ていた。リアは彼の判断に安心し、心に余裕を感じた。領地の安定をアビスに任せることで、リアは軍に集中できるだろう。
「私も軍に入るとしようか」と、アビスが突然提案した。
『はい!?何言ってるの?』と私が驚きの声を漏らすと、「暇だしな」と、彼は軽い口調で応えた。
『でもアズレイさんが許してくれないかもしれない。』
「心配ない。私はそこらの素人ではない。どうにかなる」と、彼は自信満々に答えた。
彼の意外な提案に戸惑いながらも、私は彼の自信に少し安心した。彼は何かと問題を解決する術を持っているようだ。
そのとき、隣で寝ていたアビスが好奇心旺盛な表情で尋ねました。
「どんな夢だ?」
『うわぁ!そうだった。心の声駄々洩れなんでした。』
―――――――――
――――――
私達は朝食をとった後、すぐに出発した。馬を走らせていると、アビスが急に寄り道をしたいと口にした。私はそれに従い、馬の進路を変更した。
その先の草むらの中に黒縁の眼鏡を装着した白髪の若い男性の遺体を発見した。
朝露が静かに輝く中、アビスは馬を降り、遺体の側に静かに近づいた。そして、「メーベル」と呟くと、突如として、宝石がジャラジャラと散りばめられた王冠とステッキが現れた。
「すまんな。レクト。お前は優秀だった。もう少し私の為に働いてくれないか…。」
私は不思議に思いながら、アビスが死体に何を囁いているのかを見ていた。その時、遺体が突然息を吹き返した。驚き過ぎて心臓が止まるかと思った。
「全くですね」と、彼はため息をつきながらそう言った。目を覚ましたとき、彼は身を起こした。手に触れるのは、自身の乾きかけた血だった。彼はその血を袖で拭った。そして、彼は問いかけた。「私はどれくらい生きられますか?」
「私が死ぬまでだ」と、彼は静かに告げた。その言葉に、彼の目には深い決意が宿っていた。彼の口角には微笑みが浮かび上がり、その微笑みは苦悩と希望が入り交じったものだった。「貴方に魂を預けておいて良かった」と、彼は言った。その言葉には、感謝と信頼が込められていた。二人の間には、この先の運命への共感と固い絆が育まれていたのだ。
『もしかして、もしかしなくてもこれって、尊みの極みなのでは!?尊い二人の絆・・・何これ!?最高かよー!!!くぅーーーっ!!!』
「レクト、すまないが私はもう王には戻らないかもしれない」と、彼は静かに告げた。その言葉には、決意と悔いが入り交じっていた。彼は自らの過ちを認め、その責任を背負おうとしていた。「王たる意味を忘れ、民を蔑ろにしてしまった。しばらく捕虜としてこの小娘について行こうと思う」と、彼は続けた。彼の決断には、王としての誇りや権力よりも、正義と共に生きる決意が込められていた。彼は新たな旅路を選び、自らの過ちから学びながら、未来への道を歩み始めたのだ。
「では、私は何をすれば良いでしょうか?」と、レクトが尋ねると、アビスは考え込んだ表情を浮かべた。「すまないがまだ城に売れそうなものが残っている。売って資金を作ってくれないか」と、彼は提案した。その言葉には、彼の深い悲哀と現実的な覚悟がにじみ出ていた。「畏まりました」と、レクトは謙虚な態度で頷いた。彼は主の命令に従い、城に残された財宝を売り払いに歩き始めた。
そして二人きりになった。
「お前は、本当にうるさいやつだな」と、アビスはそっと呟いた。その言葉には、愛情と冗談めいた口調が混ざり合っていた。彼の微笑みは、穏やかな夜空に輝く星のように、私の心を温かく包み込んだ。やはり尊い。
アビスは再び馬の背に身を乗り出し、堂々とした態度で主導権を握った。「私が運転する。お前は荒っぽいからな。馬が可哀想だ」と、彼は軽い皮肉を交えながら述べた。その言葉には、彼の優しさと責任感がにじみ出ていた。私は黙って彼に従い、馬の鞍に身を預けた。
「おい、尊いとは何だ。」アビスが尋ねた。
『最上級の賛辞や大好きという気持ちです!!』と私は弾んだ声で答えた。
「ほぅ。どれだけ私の事が好きなんだ。」アビスは興味深そうに問い返した。その眼差しには、探求心と少しの戯れがにじんでいた。
そしてリアとアビスは、ケイロス帝国を抜け、最短の道を通ってクラリアス領に入った。草原が広がり、風が優しく吹き抜ける。
「結界が無くなっているな」と、アビスが呟いた。
『キルエルさんの呪いが解けたからかもしれませんね』、私はその理由を推測した。
『アビスの姿を見るとキルエルさん怒っちゃうかな?』と私が尋ねると、アビスは微笑みながら「良い案がある」と言った。
日が暮れる頃に、二人はキルエルの家に到着した。一応、辺境伯だというのに、それは城ではなく、小さな教会がついた家だった。夕焼けが空を彩り、その影が静かな住まいに重なっていた。我々の到着を告げるように、柔らかな風がそよぎ、夜の訪れを予感させた。
家の前で、アビスはみるみると愛らしい黒色の子猫に変身した。その姿は、まるで夜空に輝く星のような輝きを放っていた。しかし、猫のようにとんがった耳ではなく、彼の耳は少し丸みを帯びていた。その姿は、ふわふわとした毛並みと、まっすぐな瞳が彼の愛らしさを一層引き立てていた。リアの心は彼の変身に驚きながらも、その美しい姿に心奪われた。
『凄い!!アビス凄すぎる!!凄く可愛い猫!』と、私は興奮して叫んだ。
「猫に見えて何よりだ。一応言っておくが黒豹だ。だが、猫でいい。」アビスは控えめに微笑みながらそう言った。
家の中に足を踏み入れると、真っ暗闇が私を包み込んだ。部屋の中央には、テーブルの上に二通の置手紙が置かれていた。一通は私宛のものであり、もう一通は誰か分からない人へのものだった。
「アメリアへ。まさか本当に呪いを解いてくれるとは思いませんでした。この手紙を読んでいるという事は、君はやり遂げて帰って来た。解呪方法が分からないままではいけないと思ったので一度祖国へ帰還し解呪方法を探りにいく旅へ出ます。その間、君は念願の城へ行き軍の一員として過ごして下さい。軍の総司令官アズレイ・マッキャノンには話をつけておきました。もう1つの手紙を城門前の兵に渡すとよい。何かわかれば手紙を出します。検討を祈る。追記、領民はほとんどいないが、領地運営も頼んだ。」
その手紙を読み終えると、リアは心の中で深く息をついた。
怒りと混乱がリアの心を包み込んだ。どうして相談もせずに色々決めてしまうのだろうか?領地運営をしながら軍に行けって、無理がありすぎるじゃないか。軍に行くということは、また戦うということなのだろうか?リアは困惑し、心がざわついた。
彼の突然の決断に対して、リアは不満を感じた。けれども、それはやり遂げなければならない使命なのだ。踏み出さねばならない一歩が前にある。とりあえず軍へは行くとして、領地はどうすればいいのだろう?アビスは連れていけるのかな。
心に湧き上がる疑問と不安に苛まれながらも、リアは次なる行動を検討する必要があると感じた。領地の運営やアビスとの関係についても考慮しながら、リアは自らの決断を迫られる中、迷いながらも前に進んでいく覚悟を固めた。
「領地運営なら心配無さそうだな」と、いつの間にか人の姿に戻っているアビスが本棚の資料を見ながら呟いた。
『本当?』とリアが尋ねると、「あぁ、資料を見た感じ、領民はごく少数で自給自足の生活をしている。仕事を終え次第レクトにでも任せよう」と彼は答えた。
彼の言葉には、領地運営に対する自信と計画が滲み出ていた。リアは彼の判断に安心し、心に余裕を感じた。領地の安定をアビスに任せることで、リアは軍に集中できるだろう。
「私も軍に入るとしようか」と、アビスが突然提案した。
『はい!?何言ってるの?』と私が驚きの声を漏らすと、「暇だしな」と、彼は軽い口調で応えた。
『でもアズレイさんが許してくれないかもしれない。』
「心配ない。私はそこらの素人ではない。どうにかなる」と、彼は自信満々に答えた。
彼の意外な提案に戸惑いながらも、私は彼の自信に少し安心した。彼は何かと問題を解決する術を持っているようだ。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
王家を追放された落ちこぼれ聖女は、小さな村で鍛冶屋の妻候補になります
cotonoha garden
恋愛
「聖女失格です。王家にも国にも、あなたはもう必要ありません」——そう告げられた日、リーネは王女でいることさえ許されなくなりました。
聖女としても王女としても半人前。婚約者の王太子には冷たく切り捨てられ、居場所を失った彼女がたどり着いたのは、森と鉄の匂いが混ざる辺境の小さな村。
そこで出会ったのは、無骨で無口なくせに、さりげなく怪我の手当てをしてくれる鍛冶屋ユリウス。
村の事情から「書類上の仮妻」として迎えられたリーネは、鍛冶場の雑用や村人の看病をこなしながら、少しずつ「誰かに必要とされる感覚」を取り戻していきます。
かつては「落ちこぼれ聖女」とさげすまれた力が、今度は村の子どもたちの笑顔を守るために使われる。
そんな新しい日々の中で、ぶっきらぼうな鍛冶屋の優しさや、村人たちのさりげない気遣いが、冷え切っていたリーネの心をゆっくりと溶かしていきます。
やがて、国難を前に王都から使者が訪れ、「再び聖女として戻ってこい」と告げられたとき——
リーネが選ぶのは、きらびやかな王宮か、それとも鉄音の響く小さな家か。
理不尽な追放と婚約破棄から始まる物語は、
「大切にされなかった記憶」を持つ読者に寄り添いながら、
自分で選び取った居場所と、静かであたたかな愛へとたどり着く物語です。
召しませ、私の旦那さまっ!〜美醜逆転の世界でイケメン男性を召喚します〜
紗幸
恋愛
「醜い怪物」こそ、私の理想の旦那さま!
聖女ミリアは、魔王を倒す力を持つ「勇者」を召喚する大役を担う。だけど、ミリアの願いはただ一つ。日本基準の超絶イケメンを召喚し、魔王討伐の旅を通して結婚することだった。召喚されたゼインは、この国の美醜の基準では「醜悪な怪物」扱い。しかしミリアの目には、彼は完璧な最強イケメンに映っていた。ミリアは魔王討伐の旅を「イケメン旦那さまゲットのためのアピールタイム」と称し、ゼインの心を掴もうと画策する。しかし、ゼインは冷酷な仮面を崩さないまま、旅が終わる。
イケメン勇者と美少女聖女が織りなす、勘違いと愛が暴走する異世界ラブコメディ。果たして、二人の「愛の旅」は、最高の結末を迎えるのか?
※短編用に書いたのですが、少し長くなったので連載にしています
※この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています
昨今の聖女は魔法なんか使わないと言うけれど
睦月はむ
恋愛
剣と魔法の国オルランディア王国。坂下莉愛は知らぬ間に神薙として転移し、一方的にその使命を知らされた。
そこは東西南北4つの大陸からなる世界。各大陸には一人ずつ聖女がいるものの、リアが降りた東大陸だけは諸事情あって聖女がおらず、代わりに神薙がいた。
予期せぬ転移にショックを受けるリア。神薙はその職務上の理由から一妻多夫を認められており、王国は大々的にリアの夫を募集する。しかし一人だけ選ぶつもりのリアと、多くの夫を持たせたい王との思惑は初めからすれ違っていた。
リアが真実の愛を見つける異世界恋愛ファンタジー。
基本まったり時々シリアスな超長編です。複数のパースペクティブで書いています。
気に入って頂けましたら、お気に入り登録etc.で応援を頂けますと幸いです。
連載中のサイトは下記4か所です
・note(メンバー限定先読み他)
・アルファポリス
・カクヨム
・小説家になろう
※最新の更新情報などは下記のサイトで発信しています。
https://note.com/mutsukihamu
※表紙などで使われている画像は、特に記載がない場合PixAIにて作成しています
ドラゴンに攫われた聖女ですが、このドラゴン、めちゃくちゃ過保護でイケメンです
夏見ナイ
恋愛
聖女アリアは、魔王討伐後は用済みとされ、国から冷遇される日々を送っていた。心も体も疲れ果て、聖女という役割に絶望していたある日、伝説の「終焉の黒竜」が彼女を攫っていく。
誰もが生贄になったと嘆く中、アリアが連れてこられたのは雲上の美しい城。そこで竜は絶世の美青年カイザーへと姿を変え、「お前を守る」と宣言する。
待っていたのは死ではなく、豪華な食事に癒やしの魔法風呂、そして何より不器用で真っ直ぐなカイザーからの過保護すぎるほどの溺愛だった。
これは、全てを諦めた聖女が、世界最強のイケメンドラゴンに愛され、本当の自分と幸せを取り戻していく、極甘ラブストーリー。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
