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第二十話【天使とメーベル】
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王の間を出て、豪華な装飾がほどこされた扉がしまった瞬間、アビスは突然に座り込みました。その姿勢はまるで崩れるようであり、魂が抜けたかのような声で、「アメリア…」と呟きました。
その声には深い哀しみと無力感が滲み出ていました。
その様子を見たルティーは、驚きと戸惑いを隠せませんでした。彼はアビスの突然の変化についていけず、思わず「さっきまでの余裕はどうした!?」とツッコミを入れてしまいました。
彼はアビスの急な感情の変化を不思議に思いながらも、それをネタのように軽く受け止めました。
ルティーはしょうがないなといった様子で、アビスをなだめるためにすぐに行動に移りました。彼は魔法を使って紙と筆を手に取り、アビスに向かって親身になって語りかけました。
「おい、アビス。お前の過去の話が聞きたいんだぞ。そのまま放置されているのはちょっと納得いかないな。だから、今すぐにでもハイドシュバルツ領の氷龍討伐に加わるように命じる紙を書いてやる。」と、ルティーは優しい口調でアビスをなだめました。
彼の言葉に、アビスの表情には少し穏やかさが戻り、彼はルティーの提案に頷きました。
ルティーは宙に浮いた紙にペンを走らせながら、思わず口に出してしまいました。「これが800歳かぁ…」と、彼はぼそりと呟きました。
―――――――――
――――――
アメリアはハイドシュバルツ城で、攻略キャラクターのセトラと出会っていました。
『えーーーー!!小さい子供のセトラ!?攻略キャラクターじゃん!えー!?そうか、私が11歳って事は攻略キャラクター達も幼いって事ね!』
エルキースは腰を低くし、丁重な態度でセトラに近づきました。彼の顔には謙虚な表情が浮かび、目は真剣にセトラを見つめていました。
「セトラ様、申し訳ございませんが、私たちには大変な用件がありまして、どうか客間をお貸しいただけないでしょうか?」
エルキースの声は柔らかく、緊張と期待が入り混じったものでした。彼はセトラの応えを心待ちにしました。
セトラはエルキースの懇願に対し、仕方がないという表情を浮かべました。彼は深いため息をつき、そして「好きに使え」と言い残して、どこかへと去っていってしまいました。
『小さい頃のセトラって、こんなツンケンしてるわけ?まぁ。大人になっても口数少ないクールキャラだっけか。』
アメリアとアズレイはエルキースに案内され、客間に足を踏み入れました。部屋の中は暖かくて居心地が良く、美しい調度品や絵画が飾られていました。彼らはゆったりとした椅子に座りました。
エルキースは心情を抑えきれず、アメリアに対して熱い思いをぶつけました。「氷龍なんて倒さずに、やっぱり僕の息子と結婚してくれ!」と、懇願の言葉を口にしました。彼の声には切実な願いが籠っていました。
アズレイの頭の中で、アビスの顔が一瞬浮かびました。
「いけません!世界が滅んでしまいます!」と叫びながら、彼は恐ろしい形相でエルキースを必死に止めようとしました。
エルキースは、アズレイの言葉を聞いて、心から残念そうな表情を浮かべました。
『エルキースさんの息子って、もしかしてだけど特殊攻略キャラの教皇ノエル・クラリアスかな?でも、物語の中のノエルって大人の姿なんだよね。キルエルさんの血が薄まってるせいなのかな?』
エルキースはアズレイの制止を振り切り、意志を固く決めた表情で自分の力を示そうとしました。彼は深く息を吸い込み、「メーベル!」と叫ぶと、突然、彼の身に驚くべき変化が起こりました。
彼が指にはめていたホワイトオパールの指輪が一瞬にして輝きを放ち、周囲を包む光に満たされました。その光の中から、天使のような羽根が生え、エルキースの頭にはホワイトオパールがきらめくサークレットが輝き、手には金で刺繍された豪華な白い本が現れ、まるで知識の神であるかのような風格をまとっていました。
その壮観な姿は、まるで神話の中から飛び出してきたようであり、エルキースの存在感をいっそう際立たせていました。彼は堂々とした姿勢で立ち上がり、その偉容を誇示しました。
『すご!!メーベルって凄い!!でも私はアビスのメーベルの方が好きかも。』
エルキースは変化した姿で自慢げに、「どうだ!」と声高に言いました。しかし、アズレイは冷静な視点でエルキースを見つめ、鋭いツッコミを入れました。
「聖下が強さをみせつけてどうするのですか。結婚させたいのは息子さんでしょう?」
その一言に、エルキースの自慢が一瞬にして打ち砕かれました。
『うんうん。確かにそうよね。』
アズレイは、やりきれない表情でため息をつき、「アメリアも何とか言ったらどうだ」と呟きました。その声には、苦悩や無念さが滲み出ていました。
『イケオジの苦労も分かるわ。私を守ってくれてありがとうね。イケオジ。』
アメリアは突然、何かを感じ取ったように椅子から立ち上がりました。「アビスが来ます」と彼女ははっきりと告げました。
『え!?アビス来るの!?分かるのそんな事!?私凄い!!』
アズレイは突然、お腹を押さえてしんどそうな表情を浮かべて「胃痛がする…」と苦しそうに呟きました。
『どうしたのイケオジ!!胃痛!?そういえばイケオジとアビスって何かあったのかな?やけにアビスの味方をしてるような?』
突然、轟音が響き渡り、城の一部が激しく破壊されました。その衝撃に、壁が崩れ、破片が飛び散ります。アビスは宙に浮かび、優しい微笑みを浮かべていました。
「リア、迎えにきたよ」とアビスは優しく微笑みながら、空中から客間に降り立つと、アメリアの方を見つめました。その言葉には温かな愛情が込められており、アメリアは彼の呼びかけに安堵の笑みを浮かべました。
『天使・・・すぐ近くに羽の生えた天使いますけど、やっぱりアビスは格が違うのよ!!最推し・・・。』
アメリアはアビスの身体に飛び込むようにして抱き着きました。彼女の心は、彼の温もりに包まれることで安らぎを見出し、彼の側にいることが何よりの安心であることを感じていました。
『わかってるじゃない私の体。抱きしめたくなるわよね。うんうん。』
アビスはアメリアの耳元で静かに囁きました。「全部聞こえてる」という言葉が、彼女の心に響き渡りました。
『そ、そうだった。あ、そんな事よりアビス!一刻も早くここを離れた方が良いかも。エルキースっていう近くにいる人が私を息子さんと結婚させようとしてるみたいなの!』
アビスは気に入らないといった感じで、近くにいるエルキースをチラリと盗み見ました。彼の存在に気付いた瞬間、アビスの表情が一変しました。彼は思わず「キルエル…」と呟きました。その言葉は静かながらも深い驚きと何かを思い出すような感情が込められていました。
『だと思うよね!?うん、私も最初そうでした。でも違うの!キルエルさんの息子さんなの!』
アビスは再びアメリアの耳元で、静かな声で問いかけました。「じゃあ、アイツと結婚させられようとしてるの?」彼の言葉は穏やかながらも、内に秘めた不安や疑問がにじみ出ていました。
『違う違う!あの人の息子さん!えーっと、キルエルさんの孫にあたる人!』
アビスはアズレイ元帥に向かって、穏やかな口調で問いかけました。
「アズレイ元帥、アメリアを連れ帰っていいかな?」
アズレイは一瞬驚きの表情を浮かべ、次いで冷静な態度でアビスに向かって説明しました。「アビス、アメリアの望む昇給を叶えるためには、氷龍討伐を終わらせる必要がある。その任務が果たされなければ、彼女の願いは叶わない。」彼の声には、責任感と真剣さが感じられました。
その声には深い哀しみと無力感が滲み出ていました。
その様子を見たルティーは、驚きと戸惑いを隠せませんでした。彼はアビスの突然の変化についていけず、思わず「さっきまでの余裕はどうした!?」とツッコミを入れてしまいました。
彼はアビスの急な感情の変化を不思議に思いながらも、それをネタのように軽く受け止めました。
ルティーはしょうがないなといった様子で、アビスをなだめるためにすぐに行動に移りました。彼は魔法を使って紙と筆を手に取り、アビスに向かって親身になって語りかけました。
「おい、アビス。お前の過去の話が聞きたいんだぞ。そのまま放置されているのはちょっと納得いかないな。だから、今すぐにでもハイドシュバルツ領の氷龍討伐に加わるように命じる紙を書いてやる。」と、ルティーは優しい口調でアビスをなだめました。
彼の言葉に、アビスの表情には少し穏やかさが戻り、彼はルティーの提案に頷きました。
ルティーは宙に浮いた紙にペンを走らせながら、思わず口に出してしまいました。「これが800歳かぁ…」と、彼はぼそりと呟きました。
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アメリアはハイドシュバルツ城で、攻略キャラクターのセトラと出会っていました。
『えーーーー!!小さい子供のセトラ!?攻略キャラクターじゃん!えー!?そうか、私が11歳って事は攻略キャラクター達も幼いって事ね!』
エルキースは腰を低くし、丁重な態度でセトラに近づきました。彼の顔には謙虚な表情が浮かび、目は真剣にセトラを見つめていました。
「セトラ様、申し訳ございませんが、私たちには大変な用件がありまして、どうか客間をお貸しいただけないでしょうか?」
エルキースの声は柔らかく、緊張と期待が入り混じったものでした。彼はセトラの応えを心待ちにしました。
セトラはエルキースの懇願に対し、仕方がないという表情を浮かべました。彼は深いため息をつき、そして「好きに使え」と言い残して、どこかへと去っていってしまいました。
『小さい頃のセトラって、こんなツンケンしてるわけ?まぁ。大人になっても口数少ないクールキャラだっけか。』
アメリアとアズレイはエルキースに案内され、客間に足を踏み入れました。部屋の中は暖かくて居心地が良く、美しい調度品や絵画が飾られていました。彼らはゆったりとした椅子に座りました。
エルキースは心情を抑えきれず、アメリアに対して熱い思いをぶつけました。「氷龍なんて倒さずに、やっぱり僕の息子と結婚してくれ!」と、懇願の言葉を口にしました。彼の声には切実な願いが籠っていました。
アズレイの頭の中で、アビスの顔が一瞬浮かびました。
「いけません!世界が滅んでしまいます!」と叫びながら、彼は恐ろしい形相でエルキースを必死に止めようとしました。
エルキースは、アズレイの言葉を聞いて、心から残念そうな表情を浮かべました。
『エルキースさんの息子って、もしかしてだけど特殊攻略キャラの教皇ノエル・クラリアスかな?でも、物語の中のノエルって大人の姿なんだよね。キルエルさんの血が薄まってるせいなのかな?』
エルキースはアズレイの制止を振り切り、意志を固く決めた表情で自分の力を示そうとしました。彼は深く息を吸い込み、「メーベル!」と叫ぶと、突然、彼の身に驚くべき変化が起こりました。
彼が指にはめていたホワイトオパールの指輪が一瞬にして輝きを放ち、周囲を包む光に満たされました。その光の中から、天使のような羽根が生え、エルキースの頭にはホワイトオパールがきらめくサークレットが輝き、手には金で刺繍された豪華な白い本が現れ、まるで知識の神であるかのような風格をまとっていました。
その壮観な姿は、まるで神話の中から飛び出してきたようであり、エルキースの存在感をいっそう際立たせていました。彼は堂々とした姿勢で立ち上がり、その偉容を誇示しました。
『すご!!メーベルって凄い!!でも私はアビスのメーベルの方が好きかも。』
エルキースは変化した姿で自慢げに、「どうだ!」と声高に言いました。しかし、アズレイは冷静な視点でエルキースを見つめ、鋭いツッコミを入れました。
「聖下が強さをみせつけてどうするのですか。結婚させたいのは息子さんでしょう?」
その一言に、エルキースの自慢が一瞬にして打ち砕かれました。
『うんうん。確かにそうよね。』
アズレイは、やりきれない表情でため息をつき、「アメリアも何とか言ったらどうだ」と呟きました。その声には、苦悩や無念さが滲み出ていました。
『イケオジの苦労も分かるわ。私を守ってくれてありがとうね。イケオジ。』
アメリアは突然、何かを感じ取ったように椅子から立ち上がりました。「アビスが来ます」と彼女ははっきりと告げました。
『え!?アビス来るの!?分かるのそんな事!?私凄い!!』
アズレイは突然、お腹を押さえてしんどそうな表情を浮かべて「胃痛がする…」と苦しそうに呟きました。
『どうしたのイケオジ!!胃痛!?そういえばイケオジとアビスって何かあったのかな?やけにアビスの味方をしてるような?』
突然、轟音が響き渡り、城の一部が激しく破壊されました。その衝撃に、壁が崩れ、破片が飛び散ります。アビスは宙に浮かび、優しい微笑みを浮かべていました。
「リア、迎えにきたよ」とアビスは優しく微笑みながら、空中から客間に降り立つと、アメリアの方を見つめました。その言葉には温かな愛情が込められており、アメリアは彼の呼びかけに安堵の笑みを浮かべました。
『天使・・・すぐ近くに羽の生えた天使いますけど、やっぱりアビスは格が違うのよ!!最推し・・・。』
アメリアはアビスの身体に飛び込むようにして抱き着きました。彼女の心は、彼の温もりに包まれることで安らぎを見出し、彼の側にいることが何よりの安心であることを感じていました。
『わかってるじゃない私の体。抱きしめたくなるわよね。うんうん。』
アビスはアメリアの耳元で静かに囁きました。「全部聞こえてる」という言葉が、彼女の心に響き渡りました。
『そ、そうだった。あ、そんな事よりアビス!一刻も早くここを離れた方が良いかも。エルキースっていう近くにいる人が私を息子さんと結婚させようとしてるみたいなの!』
アビスは気に入らないといった感じで、近くにいるエルキースをチラリと盗み見ました。彼の存在に気付いた瞬間、アビスの表情が一変しました。彼は思わず「キルエル…」と呟きました。その言葉は静かながらも深い驚きと何かを思い出すような感情が込められていました。
『だと思うよね!?うん、私も最初そうでした。でも違うの!キルエルさんの息子さんなの!』
アビスは再びアメリアの耳元で、静かな声で問いかけました。「じゃあ、アイツと結婚させられようとしてるの?」彼の言葉は穏やかながらも、内に秘めた不安や疑問がにじみ出ていました。
『違う違う!あの人の息子さん!えーっと、キルエルさんの孫にあたる人!』
アビスはアズレイ元帥に向かって、穏やかな口調で問いかけました。
「アズレイ元帥、アメリアを連れ帰っていいかな?」
アズレイは一瞬驚きの表情を浮かべ、次いで冷静な態度でアビスに向かって説明しました。「アビス、アメリアの望む昇給を叶えるためには、氷龍討伐を終わらせる必要がある。その任務が果たされなければ、彼女の願いは叶わない。」彼の声には、責任感と真剣さが感じられました。
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