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第一幕【二度目の命の幕開け】
⑦
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バンッと勢いよく工房の扉が開いた。その音に部屋中の道具が微かに揺れる。リズナーは机に向かって作業をしていたが、その音に驚いて椅子から飛び上がるほどだった。
「リズナー!!いる!?」
イヴェンティアが声を張り上げて工房の中に入ってくる。彼女の表情はいつになく真剣で、少し興奮しているようにも見えた。そんな彼女を見たリズナーは、顔を真っ青にして身を縮めた。
「ひ、ひぃっ!?ぼ、僕なにか……怒らせるようなことを……」
怯えた声で返事をするリズナー。その手は机の端を握りしめ、体全体が小刻みに震えている。イヴェンティアはその様子を見て、ハッとして表情を和らげた。
「違うわ!怒ってなんていないの。お願いがあるのよ」
彼女の声が少し柔らかくなったことで、リズナーはようやく少しだけ肩の力を抜いた。恐る恐る顔を上げ、彼女に視線を向ける。
「お、お願い……ですか?」
「そうよ。ドレスを作ってほしいの!」
イヴェンティアが勢いよく言葉を続けると、リズナーの表情には再び困惑の色が浮かんだ。
「ド……ドレス、ですか?」
「そう!清楚で、派手じゃないけれど気品あふれるようなデザイン。それから、この赤髪に似合う色でお願いしたいの。できるかしら?」
イヴェンティアは少し身を乗り出し、リズナーの目をじっと見つめた。その真剣な瞳に押されるように、リズナーはゆっくりと頷いた。
「は、はい……お嬢様のご要望通りに作ってみます」
彼の声はまだ少し震えていたが、イヴェンティアの頼みを断る気はなさそうだ。彼女はほっとしたように微笑むと、リズナーの肩にそっと手を置いた。
「ありがとう、リズナー。あなたならきっと素敵なドレスを作ってくれるって信じてるわ」
その言葉に、リズナーの顔が少し赤くなり、目をそらした。
「……精一杯やらせていただきます……」
そう答える彼の姿に、イヴェンティアは満足げに頷き、工房を出て行った。リズナーは彼女の背中を見送りながら、机の上に広げた布地に目を移し、深く息を吸い込んだ。
――――――――
―――――
イヴェンティアは工房を後にすると、すぐに書物庫へ向かった。静まり返った大きな部屋には、天井近くまで積み上げられた本棚が並び、その光景に一瞬圧倒されながらも、彼女は足を踏み入れた。
「さて……次は資料を集める番ね」
彼女はつぶやくと、棚に並ぶ書籍を一冊ずつ丹念に目で追いながら手に取っていく。古びた革装丁の書物や、分厚い歴史書、さらには貴族のゴシップがまとめられた軽い読み物まで、彼女の手元にどんどん積み重ねられていった。
机にそれらを運び終えると、イヴェンティアは腰を下ろし、さっそく最初の一冊を開く。その内容に目を走らせながら、時折眉をひそめたり、小さく頷いたりしている。
「王室の血統……これが現在の系譜……」
彼女は歴史書を読み進める中で、王族の複雑な家系図を何度も指で追い、目を凝らしていた。ふと、ページの端に書かれた注釈に目が止まり、興味深そうに顔を近づける。
「なるほど……こういった背景があったのね……」
次に手に取ったのは貴族たちのゴシップ記事がまとめられた書籍だった。彼女はその軽い内容に苦笑しつつも、情報の断片を拾い上げるように読み進める。
「この貴族がこの公爵家と……ああ、ここで対立してるのね……それが今の権力図に影響している、と……」
彼女の手は休むことなくページをめくり続け、時折ペンを走らせてメモを取ることも忘れない。その表情は真剣そのもので、資料を読み解くことに没頭していた。
「王室の権威を高めるには……やっぱりこれが必要なのね……」
イヴェンティアは小声で呟きながら、再び本に目を落とす。その瞳には確かな目的意識が宿っていた。目の前に積み重なった本の山に圧倒されるどころか、むしろその山を一冊ずつ制覇していくことに熱意を燃やしている。
こうして、彼女は書物庫で数時間にわたり知識を詰め込む作業を続けた。
―――――――
―――――
書物庫で本に没頭しているイヴェンティアに、ふと背後から声がかけられた。
「お嬢様……そろそろ晩餐の時間です。」
低く落ち着いたオルグの声に、彼女はハッと我に返った。気づけば、窓の外は夕焼け色に染まり、すっかり夕方になっていた。
「あぁ……オルグ、ごめんなさい。こんなに時間が経っていたなんて気づかなかったわ」
彼女は少し申し訳なさそうに笑いながら、手元の本を閉じた。そして、ちらりとオルグを見上げて続ける。
「下がっていいわよ。執事じゃないんだし、ずっと側にいなくても……」
その言葉に、オルグはわずかに拳を握りしめた。その動きに気づいたイヴェンティアは、顔を上げて彼の表情をじっくりと見た。そして、再び彼の眉間に怒りの筋が浮かんでいるのを見て、首を傾げた。
「オルグ?どうしたの?」
オルグは一瞬目を伏せた後、静かに口を開いた。
「お嬢様の……側を離れるわけにはいきません」
「え?どうして?」
彼の言葉に、イヴェンティアは少し驚いた表情で尋ねる。オルグは険しい顔で視線を合わせながら続けた。
「私は……お嬢様が階段から転落したのを防げなかった……むしろ……あのまま……」
一瞬言葉を詰まらせた彼だったが、すぐにきっぱりとした声で続けた。
「旦那様からきつく仰せつかっておりますので……」
その言葉を聞いた瞬間、イヴェンティアは衝撃を受けた。手元の本がパタンと床に落ちる音が響く。
「まさか……私が階段から落ちたことの罰を、オルグが受けているというの?」
彼女の声には震えが混じり、目を見開いてオルグを見つめる。だが、彼は答えず、ただ視線をそらした。それが事実であることを物語っていた。
「そんな……どうして、もっと早く言ってくれなかったの!」
イヴェンティアは叫ぶように言うと、勢いよく書物庫を飛び出した。そのまま、ジャージ姿のまま廊下を駆け抜けていく。
「お父様!!」
彼女が食堂に駆け込むと、そこには父親、母親、そしてイヴェルが揃って食事をしていた。一斉に驚いた表情でこちらを見つめる。
「な、なんだ!?イヴェンティア、どうした?」
父親が目を見開き、椅子から半ば立ち上がりながら娘の姿を見つめる。その視線はどこか困惑していた。特に、ジャージ姿という異質な格好に、父親の眉がさらに深く寄せられる。
「……その格好は一体なんだ?まさか……それでどこかへ行くつもりではないだろうな?」
「今はそれどころじゃないの!」
イヴェンティアはそう言いながら、大きく息を吸い込み、声を張り上げた。
「今すぐ、オルグに課している罰を解いてください!!」
「……何だと?」
父親がさらに驚き、イヴェンティアをまじまじと見つめる。母親とイヴェルも息を飲むように静まり返った。
「お父様、あの日の階段で起きた事故は、全て私の自業自得なのです!私自身の過ちで起きた事故なのです!!」
彼女の真剣な訴えに、父親は眉をひそめながらしばらく黙り込んだ。その沈黙が重くのしかかる中、イヴェンティアは決意を込めてさらに口を開いた。
「お父様、イヴェルを……私は、この1年間、ずっといじめてきました……」
その言葉が放たれた瞬間、部屋の空気が凍りついた。母親は息を飲み、イヴェルは驚きのあまり目を見開いて固まっていた。そして父親は、イヴェンティアの顔をじっと見つめ、厳しい表情を浮かべた。
「……何を言って…」
父親の低く落ち着いた声が響く。だがその声には明らかに怒りの色が含まれていた。イヴェンティアは視線を逸らさず、父親の目をまっすぐに見据えた。
「イヴェルが家に来てからずっと、私は大人気なく、彼をいじめ続けてきたんです……。両親と離れ離れになり、悲しんでいるイヴェルに、私は……嫉妬して、悪いことばかりしました」
声が震えながらも、イヴェンティアは一言一言、しっかりと言葉を紡いだ。彼女の目には涙が浮かんでいるが、それでも決して泣き崩れたりはしなかった。
「そのせいで、あの日もイヴェルを怒らせてしまって、彼に突き飛ばされて階段から落ちたんです。あれは私の過ちで、私が招いた結果です。オルグには何の責任もありません!」
言い終えた瞬間、イヴェンティアは息を詰めた。彼女の言葉が静まり返った部屋に響き渡り、その場の全員が彼女を注視していた。
「お前……イヴェンティア……」
父親はゆっくりと口を開き、厳しい声で名前を呼んだ。その表情は怒りと困惑が入り混じりながらも、どこか悲しげだった。
「そんなことを……イヴェルにしていたのか」
「はい……本当に申し訳ありませんでした」
イヴェンティアは深く頭を下げた。その姿に、父親はため息をつき、しばらくの間、何も言わずに考え込んでいた。
「オルグに課している罰を解いてあげてください。それが、今の私にできる、せめてもの償いです」
彼女の訴えに、父親は再び深い溜め息をつく。そして、ゆっくりと頷いた。
「わかった。オルグにはもうこれ以上の罰を与える必要はないと伝えよう。だが、イヴェンティア、お前にはこの件について、しっかりと考えてもらう必要がある」
「……はい。本当にありがとうございます」
彼女は再び頭を下げた。そして、そっとイヴェルに目を向けた。イヴェルはまだ驚いた表情を浮かべていたが、その瞳には少しの戸惑いと、わずかな安堵の色が見えた。
「リズナー!!いる!?」
イヴェンティアが声を張り上げて工房の中に入ってくる。彼女の表情はいつになく真剣で、少し興奮しているようにも見えた。そんな彼女を見たリズナーは、顔を真っ青にして身を縮めた。
「ひ、ひぃっ!?ぼ、僕なにか……怒らせるようなことを……」
怯えた声で返事をするリズナー。その手は机の端を握りしめ、体全体が小刻みに震えている。イヴェンティアはその様子を見て、ハッとして表情を和らげた。
「違うわ!怒ってなんていないの。お願いがあるのよ」
彼女の声が少し柔らかくなったことで、リズナーはようやく少しだけ肩の力を抜いた。恐る恐る顔を上げ、彼女に視線を向ける。
「お、お願い……ですか?」
「そうよ。ドレスを作ってほしいの!」
イヴェンティアが勢いよく言葉を続けると、リズナーの表情には再び困惑の色が浮かんだ。
「ド……ドレス、ですか?」
「そう!清楚で、派手じゃないけれど気品あふれるようなデザイン。それから、この赤髪に似合う色でお願いしたいの。できるかしら?」
イヴェンティアは少し身を乗り出し、リズナーの目をじっと見つめた。その真剣な瞳に押されるように、リズナーはゆっくりと頷いた。
「は、はい……お嬢様のご要望通りに作ってみます」
彼の声はまだ少し震えていたが、イヴェンティアの頼みを断る気はなさそうだ。彼女はほっとしたように微笑むと、リズナーの肩にそっと手を置いた。
「ありがとう、リズナー。あなたならきっと素敵なドレスを作ってくれるって信じてるわ」
その言葉に、リズナーの顔が少し赤くなり、目をそらした。
「……精一杯やらせていただきます……」
そう答える彼の姿に、イヴェンティアは満足げに頷き、工房を出て行った。リズナーは彼女の背中を見送りながら、机の上に広げた布地に目を移し、深く息を吸い込んだ。
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イヴェンティアは工房を後にすると、すぐに書物庫へ向かった。静まり返った大きな部屋には、天井近くまで積み上げられた本棚が並び、その光景に一瞬圧倒されながらも、彼女は足を踏み入れた。
「さて……次は資料を集める番ね」
彼女はつぶやくと、棚に並ぶ書籍を一冊ずつ丹念に目で追いながら手に取っていく。古びた革装丁の書物や、分厚い歴史書、さらには貴族のゴシップがまとめられた軽い読み物まで、彼女の手元にどんどん積み重ねられていった。
机にそれらを運び終えると、イヴェンティアは腰を下ろし、さっそく最初の一冊を開く。その内容に目を走らせながら、時折眉をひそめたり、小さく頷いたりしている。
「王室の血統……これが現在の系譜……」
彼女は歴史書を読み進める中で、王族の複雑な家系図を何度も指で追い、目を凝らしていた。ふと、ページの端に書かれた注釈に目が止まり、興味深そうに顔を近づける。
「なるほど……こういった背景があったのね……」
次に手に取ったのは貴族たちのゴシップ記事がまとめられた書籍だった。彼女はその軽い内容に苦笑しつつも、情報の断片を拾い上げるように読み進める。
「この貴族がこの公爵家と……ああ、ここで対立してるのね……それが今の権力図に影響している、と……」
彼女の手は休むことなくページをめくり続け、時折ペンを走らせてメモを取ることも忘れない。その表情は真剣そのもので、資料を読み解くことに没頭していた。
「王室の権威を高めるには……やっぱりこれが必要なのね……」
イヴェンティアは小声で呟きながら、再び本に目を落とす。その瞳には確かな目的意識が宿っていた。目の前に積み重なった本の山に圧倒されるどころか、むしろその山を一冊ずつ制覇していくことに熱意を燃やしている。
こうして、彼女は書物庫で数時間にわたり知識を詰め込む作業を続けた。
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書物庫で本に没頭しているイヴェンティアに、ふと背後から声がかけられた。
「お嬢様……そろそろ晩餐の時間です。」
低く落ち着いたオルグの声に、彼女はハッと我に返った。気づけば、窓の外は夕焼け色に染まり、すっかり夕方になっていた。
「あぁ……オルグ、ごめんなさい。こんなに時間が経っていたなんて気づかなかったわ」
彼女は少し申し訳なさそうに笑いながら、手元の本を閉じた。そして、ちらりとオルグを見上げて続ける。
「下がっていいわよ。執事じゃないんだし、ずっと側にいなくても……」
その言葉に、オルグはわずかに拳を握りしめた。その動きに気づいたイヴェンティアは、顔を上げて彼の表情をじっくりと見た。そして、再び彼の眉間に怒りの筋が浮かんでいるのを見て、首を傾げた。
「オルグ?どうしたの?」
オルグは一瞬目を伏せた後、静かに口を開いた。
「お嬢様の……側を離れるわけにはいきません」
「え?どうして?」
彼の言葉に、イヴェンティアは少し驚いた表情で尋ねる。オルグは険しい顔で視線を合わせながら続けた。
「私は……お嬢様が階段から転落したのを防げなかった……むしろ……あのまま……」
一瞬言葉を詰まらせた彼だったが、すぐにきっぱりとした声で続けた。
「旦那様からきつく仰せつかっておりますので……」
その言葉を聞いた瞬間、イヴェンティアは衝撃を受けた。手元の本がパタンと床に落ちる音が響く。
「まさか……私が階段から落ちたことの罰を、オルグが受けているというの?」
彼女の声には震えが混じり、目を見開いてオルグを見つめる。だが、彼は答えず、ただ視線をそらした。それが事実であることを物語っていた。
「そんな……どうして、もっと早く言ってくれなかったの!」
イヴェンティアは叫ぶように言うと、勢いよく書物庫を飛び出した。そのまま、ジャージ姿のまま廊下を駆け抜けていく。
「お父様!!」
彼女が食堂に駆け込むと、そこには父親、母親、そしてイヴェルが揃って食事をしていた。一斉に驚いた表情でこちらを見つめる。
「な、なんだ!?イヴェンティア、どうした?」
父親が目を見開き、椅子から半ば立ち上がりながら娘の姿を見つめる。その視線はどこか困惑していた。特に、ジャージ姿という異質な格好に、父親の眉がさらに深く寄せられる。
「……その格好は一体なんだ?まさか……それでどこかへ行くつもりではないだろうな?」
「今はそれどころじゃないの!」
イヴェンティアはそう言いながら、大きく息を吸い込み、声を張り上げた。
「今すぐ、オルグに課している罰を解いてください!!」
「……何だと?」
父親がさらに驚き、イヴェンティアをまじまじと見つめる。母親とイヴェルも息を飲むように静まり返った。
「お父様、あの日の階段で起きた事故は、全て私の自業自得なのです!私自身の過ちで起きた事故なのです!!」
彼女の真剣な訴えに、父親は眉をひそめながらしばらく黙り込んだ。その沈黙が重くのしかかる中、イヴェンティアは決意を込めてさらに口を開いた。
「お父様、イヴェルを……私は、この1年間、ずっといじめてきました……」
その言葉が放たれた瞬間、部屋の空気が凍りついた。母親は息を飲み、イヴェルは驚きのあまり目を見開いて固まっていた。そして父親は、イヴェンティアの顔をじっと見つめ、厳しい表情を浮かべた。
「……何を言って…」
父親の低く落ち着いた声が響く。だがその声には明らかに怒りの色が含まれていた。イヴェンティアは視線を逸らさず、父親の目をまっすぐに見据えた。
「イヴェルが家に来てからずっと、私は大人気なく、彼をいじめ続けてきたんです……。両親と離れ離れになり、悲しんでいるイヴェルに、私は……嫉妬して、悪いことばかりしました」
声が震えながらも、イヴェンティアは一言一言、しっかりと言葉を紡いだ。彼女の目には涙が浮かんでいるが、それでも決して泣き崩れたりはしなかった。
「そのせいで、あの日もイヴェルを怒らせてしまって、彼に突き飛ばされて階段から落ちたんです。あれは私の過ちで、私が招いた結果です。オルグには何の責任もありません!」
言い終えた瞬間、イヴェンティアは息を詰めた。彼女の言葉が静まり返った部屋に響き渡り、その場の全員が彼女を注視していた。
「お前……イヴェンティア……」
父親はゆっくりと口を開き、厳しい声で名前を呼んだ。その表情は怒りと困惑が入り混じりながらも、どこか悲しげだった。
「そんなことを……イヴェルにしていたのか」
「はい……本当に申し訳ありませんでした」
イヴェンティアは深く頭を下げた。その姿に、父親はため息をつき、しばらくの間、何も言わずに考え込んでいた。
「オルグに課している罰を解いてあげてください。それが、今の私にできる、せめてもの償いです」
彼女の訴えに、父親は再び深い溜め息をつく。そして、ゆっくりと頷いた。
「わかった。オルグにはもうこれ以上の罰を与える必要はないと伝えよう。だが、イヴェンティア、お前にはこの件について、しっかりと考えてもらう必要がある」
「……はい。本当にありがとうございます」
彼女は再び頭を下げた。そして、そっとイヴェルに目を向けた。イヴェルはまだ驚いた表情を浮かべていたが、その瞳には少しの戸惑いと、わずかな安堵の色が見えた。
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