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42.キャバクラに行ったのがバレた時の気まずさは異常
しおりを挟む「「いらっしゃいませ!お客様ー!!」」
俺が部屋に入ると、複数人のケモ耳、尻尾を生やした可愛い衣装の女の子達がそう言ってきた。
あれ?間違えて店に戻ってきちゃったのか?
一旦部屋から出て確認したがちゃんとここは宿だった。
だったら部屋を間違えたのだろうか、とも考えたがちゃんと俺達がとった部屋で間違いもなかった。
そんな確認や思考をしていると、中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「うわーーーん!!やっぱり私のケモ耳じゃあダメだったんでしょうかーー!」
「くっ!不覚です!この耳や尻尾、衣装、急ごしらえとはいえ自信作だったのですが……やはり私達自身に魅力がなかったのでしょうか……」
「あんなスルーのされ方初めてだった、まるで知らない人達を見るような目……流石の私も傷ついた……」
ん?この聞き覚えのある声はもしかして皆のもの?
じゃあさっきのケモ耳美少女達は……
「はぁ~、くだらない。どうせマスターの事だから変な光景見せられて混乱しただけよ。いや、マスターじゃなくてもこんな状況になったら誰でも混乱すると思うわ……
まあ、とにかく!」
聞き耳を立てているとバン!と扉が開けられ
「いつまでそこでいるのよ!早く入ってきなさい!」
と、ティルに引きずり込まれた。
「それで、なんで皆はあんな格好してたの?」
その質問にリーシアが答えた。
「私見たんです、主様が獣人達が経営しているいかがわしい酒場から満足そうに出てくるのを…
それを見て、私達はもう飽きられてしまったのではと思い、皆に相談したんです。そして、私達もケモ耳になればいいのではないかという話になりケモ耳で出迎えたのです。
しかし、主様は興味を示されなかった様子、やはりもう私達より獣人の女の方がいいのでしょうか!?」
うっ!店から出てくるところを見られていたのか!
でもそのことについて責めてくるどころか自分達が何かしなければと思ったのか…
俺完全にクズじゃないか!いや、別に皆とは付き合ってるわけでもないし浮気とかではないからセーフでは?
「あの、返事がないということはやはり私達のことはもう……」
泣きながら言うリーシアに俺は即座に土下座した。
「ごめんなさい!別に皆に飽きたとか他の女の子の方がいいとか思った訳ではないんだ!ただ、ケモ耳美少女の酒場っていうのに行ってみたくて……ほんの出来心だったんだ!」
完全に浮気を認めたダメ夫みたいなセリフだったがもうそんなことは言ってられない。誠心誠意謝罪しないと、俺が罪悪感で潰されそうだった。
「じゃあ、なんで私達のこと一旦スルーして出ていったの?」
俺の回答にほっとしたようだったか、今度はアノンからこう聞かれた。
それについては、さっきティルが言っていたように皆だと気付けなかったと説明するとそれについてもすぐ納得してもらえた。
「本当にごめんね、まさかここまで皆を不安にさせるだなんて思ってなかった。もうああいうお店に行くのは控えるね……」
もう一度深く謝罪すると皆は笑顔で許してくれた。
「私達が捨てられるっていう心配はなくなりましたけど、せっかくこういう衣装に着替えたんですし予定通り今日はこの格好で翔さんをもてなしませんか?」
そして、カンナのこの提案の通り、皆との宅飲みを楽しんだ。
ああいうお店に行っておいてあれだけど、やっぱりこのパーティーメンバーでいるのが一番楽しくて幸せだなと思える一時だった。
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