カミサマは新しいチートの楽しみ方をミツケマシタ

肉球は正義

文字の大きさ
1 / 17
ハジマリ

カミサマは新しいチートの楽しみ方をミツケマシタ

しおりを挟む
夢をみた。

とても美しい女性が
とても綺麗な男性が

乱れる姿を。

俺は生唾を飲み込んで見入った。
その色気に、自分自身も昂りそうになりながら、耳をくすぐる甘い声に聞き入った。

私は目をそらして耳を塞いだ。
見ては、聞いては、ダメだ。と何度も心の中で叫んだ。それでも耳に入ってくる喘ぎ声とかいうやつは、カラダをぞわぞわと震わせるだけの力があった。


◆  ◆  ◆

女性は俺の名前を呼んで、俺に触れようとしてくれたが、そこで夢は覚めてしまった。
「やっべー…すんっげぇ惜しいコトしたっ!」
なんでっ!今!あのタイミングで!夢は覚めたのかっ!
あと少しで女性、いやっ美女といっても過言じゃないくらいの人とイチャイチャできたかもしれないのっにっ!
「二度寝したら夢の続きがみられねっかなぁあ!」
ちょっと元気になってる下半身に悲しさをめいっぱい込めた叫びをぶつけた。ついでに、枕も殴っておいた。発散したかったんだ、発散。
だってほら、な?分かるだろ?この下半身、どーすんだよ。鎮まれコノヤロー…。

◆  ◆  ◆

男性は私の名前を呼んで、腕を伸ばしてきた。脱力してるのが、触られた頬越しに伝わってくる。
熱っぽい吐息が顔にかかる。
…かかる?
ん?かかる?
大切なことは2回言う。誰かが言っていた。
思わず一生懸命閉じていた目蓋を開け、私は息を呑んだ。そして、何か言いかけた相手より早く拳を繰り出した。
「いっやぁああああ!」
そんな自分の悲鳴と一緒に、突き出した拳もそのまま、目が覚めた。
「へ…ぁ…?あ、ゆっ、ゆめ…夢?」
拳を解き、腕を下ろして、慣れた部屋の天井をきょろきょろと見渡した。
よかった。ほんっとうによかった。なぜ夢でナニかあらにゃならないのか。いくら年齢=彼氏いない歴だからってそれはイヤだ。
しかも好きキャラならまだしも、知らない輩って…。


◆  ◆  ◆

「うぅっ殴るなんてヒドいっ!」
そう涙声に言うのは夢に現れた男だった。ていうか、女の子に殴られたのは久しぶりすぎるっ!とくわえた。
「男の子の方は、タイミングが悪かったわ…。アソコで起きちゃうなんて、楽しめなかったじゃない…」
そう拗ねた声で言うのは夢に現れた女の方だ。
けれど、その場には『1人』しかいない。

拗ねた声の女はムスッとしながら頬を軽く撫でる。
「ていうか痛いわ!あの子、顔殴るなんてダメよ!男も女も顔は殴っちゃ…いえ、女はお腹も?殴っちゃダメよ!」

むくりと上半身を起こした男はため息をついた。
「んー、まあ、急に触ったのがダメだったのかな?驚かせちゃった?ツラがいいからってそれに甘えちゃダメ?」
でも、このツラのウケはいいと思うんだよなー。淫夢に引き込んだ女の子は今まで1人だって最初は戸惑っても、最終的には受け入れくれたのにー。と男はうなだれた。

「でも、さ。夢が途中で覚めるのは、抵抗力があるってこと♪これは、みつけたかもしれないね♪なぁ女のオレ?」
にっこり微笑んだ男の姿が霞むように揺れたのち女の姿へと変わる
「そうね♪って言っても、別人格じゃないから、それっぽく演じ分けてるだけだけどー」

金色の髪をなびかせながら立ち上がり、その人は続けた。

「目星が付いたんなら!始めちゃおっかー!そろそろ、イキっぱなしなのも辛いし、独りじゃつまらないし、持て余してるし」
ニコニコしながらガッツポーズをとり、女は豊満な胸を揺らした。
「カミサマの本気!みせちゃうんだから♪」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

処理中です...