夏町の涼葉

天倉永久

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第五話 薄暗く灯される空

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僕はいつの間にこの場に立っていたのか……? 記憶が定かじゃないがわからないが、目の前には見知らぬ夏の町がある。誰の人気もなく寂れた夏の町だけがそこにはあった。

「誰もいないのか……? おかしな夢でも見ているのか僕は……?」

澄み渡る青空に夏の暑さ。おかしな夢にしてみれば妙に現実的なのだが、誰もいない寂れた見知らぬ夏の町は、僕がおかしな夢を見ていないことを物語っていた。

「なんなだ、ここ……? 僕は確か……」

ふと自分の名前が思い出せなかった。白いカッターシャツに黒い学生ズボンを履いていたから、学生であることは確かなのだが、肝心の自分の名前が思い出せず、僕は半ば取り乱して途方に暮れる。

「あいはらともすですよ。あなたのお名前は相原灯です」

誰かが僕の名前を呼んでくれた。いつの間に僕の目の前にいたのか、黒い浴衣を着たサクラ色の長い髪をした同じ年くらいの少女が僕に名前を教えてくれる。

「そ、そうだ……相原灯……僕の名前……」

自分の名前を思い出し、僕が落ち着きを取り戻したことがわかったのか、サクラ色の髪をした子は綺麗な笑みを見せる。

「私は天音。名前を天音と申します。灯に覚えていただければこの上なく幸せです」

天音という少女は両手で僕の頬に触れようとした。初対面の美しい少女がまるで誘惑してきたかのようだから、僕は緊張して動けなかった……

「ああ……灯は意志を持った幻覚をお連れのようですね……残念です……」

意志を持った幻覚って……? この子は何を言っている? どこか少しおかしいのか?

「仕方ありません。今は涼葉をむかえにいくとしましょう」

少女、天音は静かに歩き出す。

「待って、ここがどこかわからないんだ。一人にしないでくれ!」

天音は立ち止まると、僕に向かって手を差し伸べる。

「一緒に来ますか?」

小首を傾げる天音。ただ手を取ればいいのに僕にはそんな勇気がない。

「これは失礼しました。女性はきっと初めてなんですね。でしたら私から」

天音は僕の手を取る。柔らかく少し冷たい感じのする手のひらだった。それでも女の子と手を繋ぐのは妹としかなく、僕の心臓の鼓動は早くなる。

「……意志を持った幻覚さえなければ、今すぐ私を差し出すのに……」

どこか妖しく言葉する天音。

「差し出すって……」

「お気になさらずに。涼葉をむかえに行きましょう」

涼葉って誰だ……? 女の人の名前であることがわかったが、僕は何も訊けなかった。信じられないくらいに美しくて幻想的な少女が僕と手を繋いで見知らぬ夏の町を一緒に歩いてくれている。

「うふふ……」

手を繋ぎながら横目で目が合うと、天音は静かな笑みを見せてくれた。どこか落ち着く笑み……
ああ……確か僕の妹もこんな笑みを見せてくれていたんだ……

「……灯……人じゃないよ……信じちゃだめ……」

僕の耳元で懐かしい人の声がした……まるで気のせいであるのはわかっているのに、僕は思わず天音から手を放し、後ろを振り向く。

「空……?」

もういるはずのない妹の名前を口にして、僕は誰もいない夏の町を見つめる。

「空って、この青空のことですか? 何の気配もないただの青空がお気になさりますか?」

「違う……妹の名前……」

「空……いいお名前ですね」

天音は笑う。うっとりとした笑みで……可愛いとかそんなんじゃない……ただとても美しく感じた。妖しくの雰囲気はあったのだが、天音に見惚れてしまい瞬き一つすればどうでもよくなっていた。

「さぁ、行きましょう」

「あ、ああ、うん……」

僕は天音に手を引かれながら、人気のない夏の町を歩く。
案内された場所はテラスのある寂れた喫茶店だった。テラスのテーブルには飲みかけのアイスコーヒーやドーナツなどの食べ物がそのままにされていたから、僕は不思議に思った。

「つい先ほどまで誰かが食事を楽しんでいた。そんな錯覚をされていますか?」

天音がまるで僕の考えを見透かしたかのように訊いてきた。

「そ、そうだけど誰もいない」

不安げに僕はそう答えるしかない。

「大丈夫ですよ。この町を初めて訪れたお方は、みんな不思議な錯覚を覚えるんです。つい先ほどまでどなたかいたような錯覚。不安にならなくて結構です。ここにいる人は灯と涼葉の二人だけですよ」

二人って……どうして君は数に入っていない……?

「涼葉。むかえに来ましたよ」

天音はそれは嬉しそうに喫茶店のドアを開けた。

「待って」

僕が天音を追って、喫茶店に入ったとき、そこには一人の少女がいた。

「え……? あ……」

長い金色の髪をした少女は、空虚なその蒼い目で天音と僕を見ていた。

「またお薬ですか。もう数があまりないのに、なくなったらどうするんですか」

天音は笑みを浮かべながら涼葉の頭を撫でたようだった。涼葉と呼ばれた少女が座るテーブルの上にはいくつものカラの注射器が置かれている。

「私……私は……」

涼葉は怯えながら僕を見る。まるで何かを訴えるかのように。

「さぁ、もう帰りましょう。もうすぐ薄暗い夜が訪れます。そうなったら涼葉は……?」

「怖い……! 怖いのは嫌だから……!」

椅子から立ち上がる涼葉。その拍子でテーブルの上にある注射器が床に落ちて割れ、まるで子供のように涼葉は天音に抱き着いて見せた。

「あ、あのさ、その子……大丈夫……?」

「大丈夫ですよ。薬に溺れる日々が続いただけです。もう治らないと思いますけど」

「薬って……もしかして……」

床に割れた注射器に異様な気配がした気がする。

「き、君もしてごらんよ……怖さなんて薄れるし、そ、それに……天音のことがずっと好きになる……」

天音に抱き着きながら、涼葉は怯えながらも笑みを零したように見えた。

「さぁ、涼葉。薄暗い夜が始まります。今日はどこで過ごしますか? 美羽との思い出のあるあの家ですか? それとも私の夏屋敷にしますか?」

美羽? 誰だそれ……? 夏屋敷? 何だそれ……?
僕が疑問に思ったときには遅かったのか? 寂れた喫茶店の外は突然に薄暗くなる。それはまるで急に夜になろうとする異様な光に思えた。空を薄暗くさせる異様な光……

「これは少し驚きました。ずいぶんと周期が早くなってますね。涼葉も灯も外に出ればきっと死ぬか、もしかすれば意志を持った幻覚に出会うか、そのどちらかしかないようですね」

天音は口元を微笑ませ僕と涼葉を見る。

「やだ……死にたくない……美羽の顔がちらついて、もっと頭がおかしくなる……!」

涼葉は腕に液体の入った注射器を刺そうとする。涼葉の腕にはいくつもの注射痕があった。

「こら、いけませんよ涼葉。いくらなんでも痛いでしょうに」

天音は注射を打ちそうな涼葉の腕を取ると、優しくその注射痕を舌で舐め始める……

「うふふ……天音……くすぐったいよ……」

どこか壊れている涼葉は恥ずかし気に笑い出す。

「おいしい……楽しみましょうよ……いつまでも……」

天音は涼葉を床へと押し倒した……

「灯も一緒にいかがですか?」

薄暗い光が差し込む中、天音が僕に向かって誘惑の手を伸ばす。

「……男……どうせ犯されたことがあるし、もうどうでもいいか……忘れたいならクスリを使えばいいことだし……」

「どうします? 涼葉の体はそれは柔らかいですよ……私の体も……それは……」

うっとりとした瞳で僕を見る天音は着ている浴衣を半ばはだけさせる……綺麗な形をした胸が少しだけ見えたから、僕はとある日を思い出す……
妹の空の姿を……
破けた学生服姿で床に横たわる空……
スカートの下は血だらけで処女が奪われた後だった……

「……ああなるなんて思わなかったんだ……」

とある日のこと思い出して……呆然とする僕……

「君はまさか何かに苛まれてるの……? 私が慰めてあげるからおいでよ……もう数は少ないけどクスリだって教えてあげる……」

「女性を知らないのですから最初は涼葉がいいですね。知った後はゆっくりと私を可愛がってください」

狂ってる……嫌だ……
僕は喫茶店を後にする……
行くあてなどなく薄暗い空の下の夏の町をとぼとぼと歩いていた……

「ねぇ、覚えてる。私の夢?」

すぐ後ろで空の声が聞こえたけど僕は無視しながら歩く。

「覚えてる。私がどんな人か?」

軽い知的障害のある僕の妹だろ……笑った顔が無邪気で可愛らしいからみんなに好かれていた……僕もその一人だった……

「私にはどんな最後が訪れた?」

思い出したくない空の最後……僕は薄暗い砂浜で、まるで許しを請うかのように跪いてた……
悲しくて……薄暗い空を見上げながら泣き出すしかなかった……

「……ごめんな……僕が悪いんだ……」

薄暗い空に向かって謝っても、僕の罪が許されることはない……

「許すってなに? 私たち兄妹でしょ? また会えて嬉しいよ灯」

「弱い僕がいけないんだ……」

「違う。頭の弱い私が悪いんだよ」

空の静かな笑い声がすぐ後ろできこえた。

「振り向いてみて、変わらない私を見てほしいな」

振り向けば僕は……過去にもっと苛まれるはずなのに……空の姿が見たくて……もう一度会えるなら、苛まれてもいい……

「これからは……いつまでもそばを離れないから……うん、だからこれで安心だよ……」

空……夏服の白いセーラー服を着た空色の長い髪をした僕の妹……変わらない色白の肌に、髪色と同じ空色の瞳は、僕が知っているあの頃と何も変わらない……

「寂しくさせてごめんなさいね。灯」

僕の妹である可愛らしい空は、僕が知っている無邪気な笑みを見せてくれていたから、僕は懐かしさのあまり、空に抱き着いた……

「もう、灯は私のお兄ちゃんなのに甘えん坊さんだね」

「どれだけ空に会いたかったか……!」

まるで子供のように妹の胸の中で泣いていた……

「……どうして会えなくなったの……? 私は頭が弱いから思い出せない……さぁ、ほら思い出して……サイナマレテよ……」

耳元で空が囁いたとき、僕の涙は止まり、どうして空に会えなくなったのか思い出すしかなかった……
壮絶で、生きていくのが辛いイジメの日々を……

「おい! いつ死ぬんだよ、お前!」

僕は学校のトイレで数人の同級生に殴られていた……散々殴られた後だったのに……それはいつものようにいつまでも続いた……

「昨日、自殺するっていう約束だったよな? なのに、どうしてまだ生きてんだよ!?」

自殺する勇気なんて僕にはなかった……
痛くてトイレの床でうずくまっていると、脇腹を強く蹴られて、しばらく息ができなかった……

「お前の葬式で笑う予定だったのになー」

「……オマエ……障害者学級に妹いたよな……? ナマエ……空だっけ……?」

僕をイジメていた一人がゲラゲラと笑い出すと、ほかの数人も笑い出した……

「……オトコなんて何も知らなさそうで、カワイイ子だよな……」

「……オンナ……オンナ……」

「サシダシタラ……もうイジメないでやるよ……」

こいつらが空をどうするのか、わかっていたのに……

「……大好きな人にされているって……そう考えた……」

薄暗い空の下で跪く僕。悲しそうな空の声が聞こえた……

「色んなとこを触られて、キスもされたけど、全部灯にされているんだってことにしたら、幸せ。灯に抱かれているんだって考えたんだよ。偉いでしょ?」

僕は何も言えず俯き、地面にある砂だけを見つめた……

「でも、その後はずっと痛くて、大きな声で泣いていたら、うるさいって言われて、怯えるしかなかった」

素直に僕のせいで死んだって言えばいいのに、どうして言わない……

「幸せな日々だったけど、壊されてしまったね。それはだれのせいでだろうね……?」

「わかってる……僕のせいだ……」

ここは夏町とかいう場所。薄暗い光が差す中で、僕は空を見送ったときを思い出す。あいつらのたまり場である体育館倉庫で見送った日を……今と同じ薄暗い夏の空が辺りを微かに照らしていた……

「空に会いたいって人がいるんだ。空のことが好きだって」

「本当。うれしい」

少し頬を赤らめた笑みを見せると、体育館倉庫へと歩き出す空。妹の後姿を見て僕が感じたのは、心からの安心感だった……もうイジメられないという安心感……
あの日、どれだけ時間が経ったかは、はっきりとは覚えていないけど、僕をイジメていたあいつらが、足早に体育館倉庫から出てきた。その一人と僕は目が合った。いつもならこの時点で殴られるのが当たり前なのに、空を差し出したおかげなのか? 不気味な笑みを浮かべただけで去っていった。

「空……迎えにいってお風呂に入れてやらなきゃな」

あの日は平然とそう思った。

「私、どうなってた? どんな姿?」

破れた白いセーラ服を着て、スカートの下は血だらけで、目を見開いたまま、ピクリとも動かずに床に横たわっていたんだ……

「死んでたよ……首を絞められたって聞かされた……」

「えへー、酷い姿だったんだねー」

「首絞められて殺されたんだぞ? 苦しんだのに笑うなよ」

死因は警察から聞かされたことだった。あいつらも捕まって、僕が空を差し出したことも喋った。裁判ではイジメられていたということもあって、保護観察にされた。少年院にはいかずにすんだのだけど、空を溺愛していた母からは罵声を浴びせられ、父からは何度も殴られた。家にはいられなくなったから逃げ出したんだ。だからこの町に……

「この町にいよう灯。私、ここが好き。また灯といられるから」

笑みを浮かべながら言う空の姿は、どこか得体のしれない異常なものを僕に感じさせた。

「ああ……」

僕は愛しい空を見つめ、静かに頷くしかなかった……
この夏の町は、罪人の牢獄のような気がした……
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