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第四話 都会の街
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揺れる電車の中。乗客は私とレユの二人だけだった。電車が長い地下鉄のトンネルを出ると、私は感じたことのない眩しさと出会う。それは生まれて初めて目にする海。スラム街でたまに売られている色々な写真の中で目にしたことがあるが、本物はずっと大きくて蒼くて、私は思わず口を広げながら嬉しく驚いてしまう。
「レユ、見なよ」
私はレユに声をかけたことを後悔した。彼女は電車の座席に座りスヤスヤと眠っていた。生まれて初めて見る海の姿につい興奮してしまった。
レユは大事そうに私の手を握っている。起こしてあげるのが可哀そうに思えるくらい、可愛らしい寝顔。初めての海を見続けるか、それとも寝顔の可愛いレユ。そのどちらかを迷ってしまい私は一人静かに笑ってしまう。もうしばらくすれば嫌でもレユを起こさなければならないのだが。
電車は都会の街へと停車する。私は寝惚け眼なレユの手を引っ張り、電車から降りる。夏も終わりの季節だというのに、駅の外はかなり暖かく着ているパーカーが汗ばむのを少し感じてしまう。
「それにしても……」
都会の街だけあって人が多い。スラムとは大違いですれ違う人たち、一人一人が明るく幸せに満たされて生きているかのような錯覚を私にさせる。正反対な私は初めての都会の街に、かなりの緊張してしまう。
「アイル、震えているの?」
眠気が少しマシになったようで、レユが訊いてくる。とりあえず一人じゃないのが唯一の救いだ。
「大丈夫。行こう」
私はレユの手を握り直し、都会の街を歩く。ランスが用意してくれたホテルがこの近くにあるはずだ。ホテルの名前は確かクロエ。綺麗なレンガ造りだからすぐにわかるといわれた。
少し歩けば確かにそのレンガ造りのホテルはある。クロエという看板が確かにあった。
「……ねぇ、あの子たち……」
「……こんな時間に私服って……」
「……スラムの子かしら……」
私とレユをあざ笑う声が確かに聞こえる。何気なく後ろを振り向けば、数人の女学生たちが私とレユを笑っている。裕福に育ったあの子たちと、貧困で先の見えない私たち。どちらが上の立場か私にはわかっていたが、蔑まれても私には女学生たちにとある羨ましい感情を抱かずにはいられない……
「行こうよ。アイル」
私はほんの少しレユに手を引っ張られる。どうしようもならない羨ましい感情を消し去ってくれるのには十分だった。その羨ましい感情は一人になったときに妄想すればいい……それはいい家族と帰れる家だといい……
「いらっしゃいませ。ようこそクロエへ。お二人様ですか?」
ホテルクロエへと入ると、優しそうな女性が私とレユに接客する。
「ラ、ランスっていう警察官……ここに泊まれって……」
私は緊張してしまう。優雅な都会のホテルなんて初めてだった。ましてやホテルクロエは小さいながらも綺麗なシャンデリアが天井に飾られ、壁には……これは風景画だろうか? いくつも飾られている。
「はい、うけたまわっていますから、どうか緊張しないでください。お部屋は二階の奥です。可愛いお客様」
優しそうな女性は笑顔で私に部屋の鍵を渡す。よく見ると綺麗な人で大人の女性という感じがした。
私たちが泊まる部屋はホテルの階段を上った二階の部屋で、目立たない隅にあった。リエルを流すランスが手配した部屋なので、私は仕方がないと割り切りながら部屋の扉を開ける。
「今夜はきっとよく眠れる」
落ち着いたのがずいぶん久しぶりであることを思い出した。ホテルクロエの隅の客室は、私が借りているこぢんまりとしたアパートよりかなりマシだった。フカフカそうなベッドが二つと、天井にはスラムではお目にかかれない高級品のシーリングファンが回っている。窓の外はお城のような建物がいくつもあり、そして少しだけ遠くのほうには蒼い海が広がっていた。
「ねぇ、アイル。私たちこんないい場所にいていいのかな?」
唐突にレユが訊いてくるが、私の答えは決まっている。
「全然いいよ。どうせランスの金だし。仕事が終わったら、どこかのいいレストランで美味しいものをお腹いっぱい食べよう」
リエルを売ったお金を少しくすねればいい。うまくやってランスをごまかして、レユと二人でささやかな贅沢をすることくらい許されるはずだ。ここは誰かが惨めになるスラムじゃないから。
「リエルを売るの?」
「それ以外にここにきた理由はないでしょ? 進んだ平和そうな街だし、きっと麻薬が珍しくて中毒になる人が多い。それにみんなお金を持っているから」
歪んでいると自分でもわかっている。スラムで毎日を生きていたから前向きには生きられない自分が、この都会の街でなら不思議と前向きになれた。
「そう。私も手伝うから二人で頑張ろうね」
フカフカのベッドに腰かけて、笑みを浮かべるレユ。私はこの子が麻薬中毒であることをすっかり忘れていた。理由はこの子があまりにもほしがらないから……
「はい、これあげるから」
ランスが横流したリエルを私は無償でレユに渡そうとする。これはレユのため。お金は私のなけなしの財布から出せばいい。
「まだ大丈夫だよ。アイルからもらった一粒があるし」
レユが私に差し出した手のひらには、ふやけたリエルがあった。
まだ飲んでいない。この子が本当に麻薬中毒者なのかと疑いを持ったが、腕に残る注射痕が何よりの証拠だった。
「どうして我慢できるの? 震えとか嫌悪感はない? 気分が落ち込むとかは?」
心配して訊く私。それは液体の麻薬を注射した人の特徴的な禁断症状。ドラックディーラーの私だから知っている。
「ないよ。私はアイルを寂しくさせない。クスリがほしかったら、ちゃんとこれを飲むよ。だから心配しないで」
ふやけたリエルを大事そうに両手で覆うレユ。翼がない天使のように両目を閉じてまるで祈るような姿をした。こんな私を思ってくれる一人の美しい少女の姿に私はただ見惚れてしまう……この子のためならどんなことでもしようと不思議と心から誓ってしまう……
「ここでお留守番していて、私は仕事をしてくる。終わったらレユの好きなものなんでも食べさせてあげるから」
私はレユを残して部屋を後にしようとするのだが、
「やだ」
レユは私の後ろを抱きしめて放そうとしなかった。
「私に親身になってくれた人も同じようなことを言って、結局戻ってこなかった。アイルも同じにならないで……」
私はちゃんと戻ると言葉にしようとしたが、とても通じそうにない。
「わかった。一緒に来てもいいけど、楽しいことは一つもないよ」
ふれあうのはリエルを欲しがる人たち。頭の中までやられた人たちがきっと何人もいる。それにランスからリエルを売れと指示された場所は、街外れにある廃墟の屋敷。街外れだから警官が滅多にこないという理由で、そこでリエルを売れという。
「いいよ……アイルと二人ならいいから……」
レユは安心しきった笑みを浮かべ、私も同じように笑みを返すしかない。当然、道は知らないのでこのホテルのあの優しそうな女性に訊こう。
「はい。このホテルからケーキ屋が見えると、あとは人気のない住宅街をただ歩くだけです。柵に覆われた屋敷があるのできっとそこのことかと」
ホテルクロエの優しそうな女性は、わかりやすく説明してくれる。きっと私がリエルの売人と知りながらも丁寧だった。
とにかく、ケーキ屋を見つければ、人気のない住宅街を見つけて柵に覆われた大きな屋敷を見つければいい。
「そう。ありがとう」
私は素っ気なくお礼を言う。勿論、感謝の気持ちなどなく、ホテルクロエをひとまず後にしようとする。
「レユ。いこう」
レユはなぜかその場を動かなかった。ただ優しそうな女性を見つめていていた。
「あの、何か?」
「道を教えてくれてどうもありがとう」
レユにお礼を告げられ、優しそうな女性は笑う。それはとても嬉しそうな笑顔だった。まるで久しぶりに笑ったかのように親切そうだった……
「いいんですよ」
優しそうな女性が笑みを返すと、レユも同じくらい笑ってみせる。
「アイルに頼んでケーキをおみやげにするから」
レユに笑みを返すホテルクロエの女性は嬉しそうに手を振る。
「おみやげのケーキを楽しみにしていますから、いってらっしゃい」
何がいってらっしゃいだ。むかつく……
ホテルクロエを出ると、確かにケーキ屋がある。
「アイル。ケーキ屋」
嬉しそうなレユ。ケーキ屋のショーウィンドウには美味しそうなケーキがいくつも飾られている。タマゴのクリームのケーキや、色とりどりのフルーツがたくさんのったケーキ。私も食べたことがないので、思わず見とれてしまう。
それなのに……
「アイル。帰りにおみやげにしよう」
あのホテルの女に? 冗談じゃない……
「私と、あのホテルの女。どっちが好き?」
私はレユの両肩に手を置いて答えを求めていた。不思議と手には力が入っている。それは私を選べといわんばかりに……
「あれ、帰りに……ケーキ……買わないの……?」
「私とレユが食べる分なら買う。レユが笑ってくれるなら……それなのに、あのホテルの女の分まで私に買えっていうの?」
レユは困った笑みを浮かべながら私を見ている。
「私は……アイルがとても好きだよ……二人分だけでいいよ……アイルと私の二人だけでケーキを食べよう……」
それはクスリに犯されたレユの言葉。私のことが好きといってくれた……二人だけでケーキを食べようと……
「わかった。帰ったら二人だけの楽しみにしよう」
リエルを売り終えて、ホテルの一室でレユと二人で食べるケーキが待ち遠しく思えて仕方ない。レユが私を怯えていたとしても、私の瞳にはレユが可愛らしく映るのだから……
「レユ、見なよ」
私はレユに声をかけたことを後悔した。彼女は電車の座席に座りスヤスヤと眠っていた。生まれて初めて見る海の姿につい興奮してしまった。
レユは大事そうに私の手を握っている。起こしてあげるのが可哀そうに思えるくらい、可愛らしい寝顔。初めての海を見続けるか、それとも寝顔の可愛いレユ。そのどちらかを迷ってしまい私は一人静かに笑ってしまう。もうしばらくすれば嫌でもレユを起こさなければならないのだが。
電車は都会の街へと停車する。私は寝惚け眼なレユの手を引っ張り、電車から降りる。夏も終わりの季節だというのに、駅の外はかなり暖かく着ているパーカーが汗ばむのを少し感じてしまう。
「それにしても……」
都会の街だけあって人が多い。スラムとは大違いですれ違う人たち、一人一人が明るく幸せに満たされて生きているかのような錯覚を私にさせる。正反対な私は初めての都会の街に、かなりの緊張してしまう。
「アイル、震えているの?」
眠気が少しマシになったようで、レユが訊いてくる。とりあえず一人じゃないのが唯一の救いだ。
「大丈夫。行こう」
私はレユの手を握り直し、都会の街を歩く。ランスが用意してくれたホテルがこの近くにあるはずだ。ホテルの名前は確かクロエ。綺麗なレンガ造りだからすぐにわかるといわれた。
少し歩けば確かにそのレンガ造りのホテルはある。クロエという看板が確かにあった。
「……ねぇ、あの子たち……」
「……こんな時間に私服って……」
「……スラムの子かしら……」
私とレユをあざ笑う声が確かに聞こえる。何気なく後ろを振り向けば、数人の女学生たちが私とレユを笑っている。裕福に育ったあの子たちと、貧困で先の見えない私たち。どちらが上の立場か私にはわかっていたが、蔑まれても私には女学生たちにとある羨ましい感情を抱かずにはいられない……
「行こうよ。アイル」
私はほんの少しレユに手を引っ張られる。どうしようもならない羨ましい感情を消し去ってくれるのには十分だった。その羨ましい感情は一人になったときに妄想すればいい……それはいい家族と帰れる家だといい……
「いらっしゃいませ。ようこそクロエへ。お二人様ですか?」
ホテルクロエへと入ると、優しそうな女性が私とレユに接客する。
「ラ、ランスっていう警察官……ここに泊まれって……」
私は緊張してしまう。優雅な都会のホテルなんて初めてだった。ましてやホテルクロエは小さいながらも綺麗なシャンデリアが天井に飾られ、壁には……これは風景画だろうか? いくつも飾られている。
「はい、うけたまわっていますから、どうか緊張しないでください。お部屋は二階の奥です。可愛いお客様」
優しそうな女性は笑顔で私に部屋の鍵を渡す。よく見ると綺麗な人で大人の女性という感じがした。
私たちが泊まる部屋はホテルの階段を上った二階の部屋で、目立たない隅にあった。リエルを流すランスが手配した部屋なので、私は仕方がないと割り切りながら部屋の扉を開ける。
「今夜はきっとよく眠れる」
落ち着いたのがずいぶん久しぶりであることを思い出した。ホテルクロエの隅の客室は、私が借りているこぢんまりとしたアパートよりかなりマシだった。フカフカそうなベッドが二つと、天井にはスラムではお目にかかれない高級品のシーリングファンが回っている。窓の外はお城のような建物がいくつもあり、そして少しだけ遠くのほうには蒼い海が広がっていた。
「ねぇ、アイル。私たちこんないい場所にいていいのかな?」
唐突にレユが訊いてくるが、私の答えは決まっている。
「全然いいよ。どうせランスの金だし。仕事が終わったら、どこかのいいレストランで美味しいものをお腹いっぱい食べよう」
リエルを売ったお金を少しくすねればいい。うまくやってランスをごまかして、レユと二人でささやかな贅沢をすることくらい許されるはずだ。ここは誰かが惨めになるスラムじゃないから。
「リエルを売るの?」
「それ以外にここにきた理由はないでしょ? 進んだ平和そうな街だし、きっと麻薬が珍しくて中毒になる人が多い。それにみんなお金を持っているから」
歪んでいると自分でもわかっている。スラムで毎日を生きていたから前向きには生きられない自分が、この都会の街でなら不思議と前向きになれた。
「そう。私も手伝うから二人で頑張ろうね」
フカフカのベッドに腰かけて、笑みを浮かべるレユ。私はこの子が麻薬中毒であることをすっかり忘れていた。理由はこの子があまりにもほしがらないから……
「はい、これあげるから」
ランスが横流したリエルを私は無償でレユに渡そうとする。これはレユのため。お金は私のなけなしの財布から出せばいい。
「まだ大丈夫だよ。アイルからもらった一粒があるし」
レユが私に差し出した手のひらには、ふやけたリエルがあった。
まだ飲んでいない。この子が本当に麻薬中毒者なのかと疑いを持ったが、腕に残る注射痕が何よりの証拠だった。
「どうして我慢できるの? 震えとか嫌悪感はない? 気分が落ち込むとかは?」
心配して訊く私。それは液体の麻薬を注射した人の特徴的な禁断症状。ドラックディーラーの私だから知っている。
「ないよ。私はアイルを寂しくさせない。クスリがほしかったら、ちゃんとこれを飲むよ。だから心配しないで」
ふやけたリエルを大事そうに両手で覆うレユ。翼がない天使のように両目を閉じてまるで祈るような姿をした。こんな私を思ってくれる一人の美しい少女の姿に私はただ見惚れてしまう……この子のためならどんなことでもしようと不思議と心から誓ってしまう……
「ここでお留守番していて、私は仕事をしてくる。終わったらレユの好きなものなんでも食べさせてあげるから」
私はレユを残して部屋を後にしようとするのだが、
「やだ」
レユは私の後ろを抱きしめて放そうとしなかった。
「私に親身になってくれた人も同じようなことを言って、結局戻ってこなかった。アイルも同じにならないで……」
私はちゃんと戻ると言葉にしようとしたが、とても通じそうにない。
「わかった。一緒に来てもいいけど、楽しいことは一つもないよ」
ふれあうのはリエルを欲しがる人たち。頭の中までやられた人たちがきっと何人もいる。それにランスからリエルを売れと指示された場所は、街外れにある廃墟の屋敷。街外れだから警官が滅多にこないという理由で、そこでリエルを売れという。
「いいよ……アイルと二人ならいいから……」
レユは安心しきった笑みを浮かべ、私も同じように笑みを返すしかない。当然、道は知らないのでこのホテルのあの優しそうな女性に訊こう。
「はい。このホテルからケーキ屋が見えると、あとは人気のない住宅街をただ歩くだけです。柵に覆われた屋敷があるのできっとそこのことかと」
ホテルクロエの優しそうな女性は、わかりやすく説明してくれる。きっと私がリエルの売人と知りながらも丁寧だった。
とにかく、ケーキ屋を見つければ、人気のない住宅街を見つけて柵に覆われた大きな屋敷を見つければいい。
「そう。ありがとう」
私は素っ気なくお礼を言う。勿論、感謝の気持ちなどなく、ホテルクロエをひとまず後にしようとする。
「レユ。いこう」
レユはなぜかその場を動かなかった。ただ優しそうな女性を見つめていていた。
「あの、何か?」
「道を教えてくれてどうもありがとう」
レユにお礼を告げられ、優しそうな女性は笑う。それはとても嬉しそうな笑顔だった。まるで久しぶりに笑ったかのように親切そうだった……
「いいんですよ」
優しそうな女性が笑みを返すと、レユも同じくらい笑ってみせる。
「アイルに頼んでケーキをおみやげにするから」
レユに笑みを返すホテルクロエの女性は嬉しそうに手を振る。
「おみやげのケーキを楽しみにしていますから、いってらっしゃい」
何がいってらっしゃいだ。むかつく……
ホテルクロエを出ると、確かにケーキ屋がある。
「アイル。ケーキ屋」
嬉しそうなレユ。ケーキ屋のショーウィンドウには美味しそうなケーキがいくつも飾られている。タマゴのクリームのケーキや、色とりどりのフルーツがたくさんのったケーキ。私も食べたことがないので、思わず見とれてしまう。
それなのに……
「アイル。帰りにおみやげにしよう」
あのホテルの女に? 冗談じゃない……
「私と、あのホテルの女。どっちが好き?」
私はレユの両肩に手を置いて答えを求めていた。不思議と手には力が入っている。それは私を選べといわんばかりに……
「あれ、帰りに……ケーキ……買わないの……?」
「私とレユが食べる分なら買う。レユが笑ってくれるなら……それなのに、あのホテルの女の分まで私に買えっていうの?」
レユは困った笑みを浮かべながら私を見ている。
「私は……アイルがとても好きだよ……二人分だけでいいよ……アイルと私の二人だけでケーキを食べよう……」
それはクスリに犯されたレユの言葉。私のことが好きといってくれた……二人だけでケーキを食べようと……
「わかった。帰ったら二人だけの楽しみにしよう」
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