1 / 12
後悔
しおりを挟む
ミノルは振り返った。
自分が辿ってきた道を。
振り返ってみたけど、何もなくなってるのだ。
「あれ?ここにあったはずなのに。」
自分が歩んできたと思ってた道といつの間にか違う道へ入り込んでしまったみたいだった。
ミノルは戻ろうとした。
「ここじゃない…!ここじゃないんだ!!」
それでもいつの間にか足元はぬかるんできて体が沈んでいく。
「助けて!!!」
目を見開いて手を高く上へ伸ばせば光が見えた。
「あっ!あそこだ!あそこだったんだ!!」
ミノルの手は空を切る。
もがいてももがいても上の光へは届かない。
だんだんとしずみゆく自分の体。
「俺は…俺は何故あの時あれを掴んでしまったんだ!」
そんな後悔の声も虚しくミノルの体は沈んでいく。
最後に残った手が指先が光を求めるけれど、光は彼を助ける事はなかった。
自分が辿ってきた道を。
振り返ってみたけど、何もなくなってるのだ。
「あれ?ここにあったはずなのに。」
自分が歩んできたと思ってた道といつの間にか違う道へ入り込んでしまったみたいだった。
ミノルは戻ろうとした。
「ここじゃない…!ここじゃないんだ!!」
それでもいつの間にか足元はぬかるんできて体が沈んでいく。
「助けて!!!」
目を見開いて手を高く上へ伸ばせば光が見えた。
「あっ!あそこだ!あそこだったんだ!!」
ミノルの手は空を切る。
もがいてももがいても上の光へは届かない。
だんだんとしずみゆく自分の体。
「俺は…俺は何故あの時あれを掴んでしまったんだ!」
そんな後悔の声も虚しくミノルの体は沈んでいく。
最後に残った手が指先が光を求めるけれど、光は彼を助ける事はなかった。
0
あなたにおすすめの小説
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
姉の婚約者の公爵令息は、この関係を終わらせない
七転び八起き
恋愛
伯爵令嬢のユミリアと、姉の婚約者の公爵令息カリウスの禁断のラブロマンス。
主人公のユミリアは、友人のソフィアと行った秘密の夜会で、姉の婚約者のカウリスと再会する。
カウリスの秘密を知ったユミリアは、だんだんと彼に日常を侵食され始める。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
黒薔薇の棘、折れる時
こだま。
ファンタジー
漆黒の髪と氷の瞳を持つ悪役令息エドワードは、借金を取り立てた少女アリスと運命を変える。
聖女リリアの甘い仮面の下に隠された野望と、公爵領の禁足地、黒い聖地の災厄。
復讐は調和へ導かれる。
最後に咲いたのは、召使いの少女が残した、永遠に枯れない真紅の薔薇――。
ちょっと切ないお話です。
AIがプロットを作ったファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる