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そいつ
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「ミノルには何かやりたい事はないの?」
えっ。と言葉に詰まりながら横にいるそいつに
ミノルは思わず
「お前こそやりたい事ありそうだけどな」
と返した。
さっきまでいた街中とは違う。
周りは日が傾きかけて空が赤く染まってた。
2人で階段に横に腰掛けてた。
そいつとはやけに距離が近い。
ふふっと笑うとそいつは
「俺はね。ミノルももうあるんだろ?」
「俺…俺は…」
いいかけて何故か言葉を飲み込んだ。
「ミノル?」
「俺」はあの時なんと言ったんだろう?
そいつは誰だ?
懐かしい。懐かしい顔なんだ。
「ミノル、顔色悪いよ。もう帰ったら?
帰る家あるんだろ?」
「え?」
「だってミノルは…」
「俺」は??
「ミノルは…」
声が遠のく。
待って、待ってくれ。もう少しでそいつが誰か
思い出せそうなんだ。
だってそいつは…俺の…
えっ。と言葉に詰まりながら横にいるそいつに
ミノルは思わず
「お前こそやりたい事ありそうだけどな」
と返した。
さっきまでいた街中とは違う。
周りは日が傾きかけて空が赤く染まってた。
2人で階段に横に腰掛けてた。
そいつとはやけに距離が近い。
ふふっと笑うとそいつは
「俺はね。ミノルももうあるんだろ?」
「俺…俺は…」
いいかけて何故か言葉を飲み込んだ。
「ミノル?」
「俺」はあの時なんと言ったんだろう?
そいつは誰だ?
懐かしい。懐かしい顔なんだ。
「ミノル、顔色悪いよ。もう帰ったら?
帰る家あるんだろ?」
「え?」
「だってミノルは…」
「俺」は??
「ミノルは…」
声が遠のく。
待って、待ってくれ。もう少しでそいつが誰か
思い出せそうなんだ。
だってそいつは…俺の…
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