ミノルの後悔

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騎士様

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「騎士様、ありがとうございます」
「あの人だ!あの人が救ってくれたんだ…!!」
「騎士様バンザイ!!」
「騎士さまあ~♡」
「俺もあんな騎士になりたい!かっこいい」

騎士様、騎士様、騎士様…

何を言ってるんだ…
俺はアイツをあそこに放り込んだだけじゃないか…
アイツの犠牲にこの平和は成り立ったと言うのに…

「真実は話してはならぬ」
「なぜですか!?」
「流石に大魔法士とはいえ人間だ。
そんな事にしたとなればお前だって人殺し
嫌罪人になるぞ?」
「しかし!彼の犠牲なしでは到底…」
「わかっておる。あやつの功績はワシらも認めたいが、
あやつを連れて行き誰が悪人になるのか揉めるだろう?
あやつはわかっておったよ。だから内容を伏せた」
「ではなぜ私をいかせたのです!!」
「それはあやつの最期の願いじゃったからな」
「え?」
「お前を指名したのじゃよ、あやつは。お前憎まれてたのか?嫌な役を指名されたもんじゃな。その代わり褒美はお前のものじゃ。全てやる。」
「いりませぬ!!そんな!そんな…俺は…俺は…」

ああ、なぜ俺は…
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