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二属性判明
No.3《二属性持ちとは珍しい》
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マルテシティニー連邦に到着した3人は観光を楽しんだ。
~~夜~~
「わるい。最後に冒険者ギルドに行ってもいいか?」
やっぱり最後に自分の夢の現場を見てから諦めたい。
ジェニーとシズクは無言で頷いた。
いろいろ考えるところがあるのだろう。
そして冒険者ギルドに着いた。--その時だった。
ちょうどジェニーを挟んで反対側10mほど離れたところに占い師らしき女がいた。
「(ん?…目が合った。)」
こちらを見て口と目を見開いている。見たところとても驚いているようだ。
「ちょっと!あなた!今私と目が合っているあなた!」
(!?)
「え?俺?」
「ちょっと?ヨハネス?あの人に何かしたの?」
「いや、さっき目が合っただけだ。」
そうだ、俺は何もしていない…
「そうなのですね。かなり息が荒いようですが。」
その女が目の前まできて言った。
「そう、ヨハネスっていうのね?ハァハァ…」
「あんたたち3人ちょっとこっち来なさい。」
後ろの小屋へ連れて行かれる。
「そこに座ってちょうだい。少し窮屈だけど我慢してちょうだい。」
たしかに3人がけにしては少し狭い
「単刀直入に聞くわ。そこのヨハネスとやら、あなた何者なの?」
「……へぁ?」
変な質問をする。
「あなたの属性魔法は?」
この女…何が目的だ…?
「俺は湿度属性です。」ッチ こっちは言いたくないんだ。
「そう。まだ知らないのね。」
(ん?)
「あなた…二属性持ちよ。」
俺は空いた口が塞がらなかった。
「そして二つ目の属性の名前は【天体属性】よ。
それを聞いた瞬間、心臓が止まるかと思った。
【天体属性】といえば神話級の属性だ。
それと同時に考えるより先に体と口が動いた。
「お、俺は!冒険者になれますか!」
「余裕だわ。」
妙にニヤニヤしていることにこの時は気づかなかった。
「そういえば貴方達。申告はしてもらったみたいだけど、承臨はしてもらったのかしら」
承臨…申告に基づき、力を譲渡してもらうこと。
俺は後ろのジェニーとシズクのことをすっかり忘れていた
振り返ると
シズクは至って異常だったがジェニーは…近づいて確認をしてみると。
「あ…気ぃ失ってる。」
気を失っていた。
「お前が承臨してもらってないみたいだからきっと後ろの2人もしてもらってないわね。」
「あ、はい。そうです。」
「ちなみに誰に申告してもらったかしら?」
あの人は確か
「メルト司祭にしてもらったと思います。」
占い師の女はやっぱりかというような顔をする。
「ま~たあいつか~。あいつはねぇ仕事が雑なんだよ。女に目しかなくてねぇ。ごく稀に二属性持ってる奴がいるんだが、通常伝えてやるんだが、そこは司祭の気分なんだよ。おまえは運が悪かったね。」
「んがあぁぁぁああぁぁあああ!!!」
いきなりジェニーが叫んだ
「うお!ッっとびっくりしたぁ!」
かなり本気でびっくりした。
「ヨハネス!君天体属性だって!?」
「そうみたいだ。」
ジェニーは安堵したようで泣きそうな顔をしている。
「なんで泣きそうなんだ?」
「なんでも無いよ…。」
(なんでだろう)
「とにかく今日はここに泊まって行きな。明日承臨してあげるから。」
~宿泊室~
「ふふふ…ふふふふ」
だめだ…笑いと…にやけが…止まらなくて…眠れん!」
「ヨハネス。ちょっときもいよ。私だけかな?」
「安心してくださいジェニー。…私もです。」
…幼馴染が結構辛辣だ。
「…ス!%っxc^_^;mz/%m^_^;;!…ヨハネス!」
ッハ
いつのまにか眠っていて朝になったようだ。
「顔洗ってご飯食べたら一階のあの小屋きてね。」
ジェニーは先に出て行ってしまった。
あぁ。今日は承臨してもらうんだっけか。
さぁ…どんな魔法が使えるんだろうか。
~~夜~~
「わるい。最後に冒険者ギルドに行ってもいいか?」
やっぱり最後に自分の夢の現場を見てから諦めたい。
ジェニーとシズクは無言で頷いた。
いろいろ考えるところがあるのだろう。
そして冒険者ギルドに着いた。--その時だった。
ちょうどジェニーを挟んで反対側10mほど離れたところに占い師らしき女がいた。
「(ん?…目が合った。)」
こちらを見て口と目を見開いている。見たところとても驚いているようだ。
「ちょっと!あなた!今私と目が合っているあなた!」
(!?)
「え?俺?」
「ちょっと?ヨハネス?あの人に何かしたの?」
「いや、さっき目が合っただけだ。」
そうだ、俺は何もしていない…
「そうなのですね。かなり息が荒いようですが。」
その女が目の前まできて言った。
「そう、ヨハネスっていうのね?ハァハァ…」
「あんたたち3人ちょっとこっち来なさい。」
後ろの小屋へ連れて行かれる。
「そこに座ってちょうだい。少し窮屈だけど我慢してちょうだい。」
たしかに3人がけにしては少し狭い
「単刀直入に聞くわ。そこのヨハネスとやら、あなた何者なの?」
「……へぁ?」
変な質問をする。
「あなたの属性魔法は?」
この女…何が目的だ…?
「俺は湿度属性です。」ッチ こっちは言いたくないんだ。
「そう。まだ知らないのね。」
(ん?)
「あなた…二属性持ちよ。」
俺は空いた口が塞がらなかった。
「そして二つ目の属性の名前は【天体属性】よ。
それを聞いた瞬間、心臓が止まるかと思った。
【天体属性】といえば神話級の属性だ。
それと同時に考えるより先に体と口が動いた。
「お、俺は!冒険者になれますか!」
「余裕だわ。」
妙にニヤニヤしていることにこの時は気づかなかった。
「そういえば貴方達。申告はしてもらったみたいだけど、承臨はしてもらったのかしら」
承臨…申告に基づき、力を譲渡してもらうこと。
俺は後ろのジェニーとシズクのことをすっかり忘れていた
振り返ると
シズクは至って異常だったがジェニーは…近づいて確認をしてみると。
「あ…気ぃ失ってる。」
気を失っていた。
「お前が承臨してもらってないみたいだからきっと後ろの2人もしてもらってないわね。」
「あ、はい。そうです。」
「ちなみに誰に申告してもらったかしら?」
あの人は確か
「メルト司祭にしてもらったと思います。」
占い師の女はやっぱりかというような顔をする。
「ま~たあいつか~。あいつはねぇ仕事が雑なんだよ。女に目しかなくてねぇ。ごく稀に二属性持ってる奴がいるんだが、通常伝えてやるんだが、そこは司祭の気分なんだよ。おまえは運が悪かったね。」
「んがあぁぁぁああぁぁあああ!!!」
いきなりジェニーが叫んだ
「うお!ッっとびっくりしたぁ!」
かなり本気でびっくりした。
「ヨハネス!君天体属性だって!?」
「そうみたいだ。」
ジェニーは安堵したようで泣きそうな顔をしている。
「なんで泣きそうなんだ?」
「なんでも無いよ…。」
(なんでだろう)
「とにかく今日はここに泊まって行きな。明日承臨してあげるから。」
~宿泊室~
「ふふふ…ふふふふ」
だめだ…笑いと…にやけが…止まらなくて…眠れん!」
「ヨハネス。ちょっときもいよ。私だけかな?」
「安心してくださいジェニー。…私もです。」
…幼馴染が結構辛辣だ。
「…ス!%っxc^_^;mz/%m^_^;;!…ヨハネス!」
ッハ
いつのまにか眠っていて朝になったようだ。
「顔洗ってご飯食べたら一階のあの小屋きてね。」
ジェニーは先に出て行ってしまった。
あぁ。今日は承臨してもらうんだっけか。
さぁ…どんな魔法が使えるんだろうか。
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