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No.13
しおりを挟むメイside
ハリス様が大切なお客様を連れて来るとの事で私達メイドは慌ただしくしていました。
お客様が平民だとの事でハリス様がご用意されたドレスを商人から受け取り、お泊めする部屋に私は運ぶ。
銀の糸で花を型どった刺繍を施したピンク色のドレスはとても綺麗でした。
「こんなドレスを着れるなんてラグー様は幸せだわ」
あまりにも綺麗なドレスに声が出てしまう。
平民とは言えハリス様の大切なお客様で、名前を呼ぶ時は様付けなのです。
(それにしてもラグー様はどんなお顔をしているのでしょうか?)
ドレスを壁に掛けてほつれやおかしな所が無いかを確認しながらそんな事を考えてしまう。
ハリス様は今年で二十歳。
これまで婚約者は愚か浮いた話も無かったハリス様が突然「大切な人だから世話を頼む」と私に仰られた時には驚いたのを思い出す。
ラグー様のお歳はパメラ様と同じくらいだと仰られていたのですがハリス様のハートを射止めた方です、期待するのも無理はありません。
ラグー様をお迎えする準備が整い、ハリス様が到着したとの報告を受けると、私はメイド仲間と共に扉の前でハリス様が入って来られるのを待つ。
ハリス様が入って来られると頭を下げ、ハリス様のお声掛けにラグー様の前に行った。
ラグー様は綺麗と言うかとても可愛らしい方でした。
パメラ様もとても可愛らしい方ですが、それにも勝るとも劣らないほどでした。
輝く艶のある金色の髪とクリッとしたつぶらな瞳がとても男心を擽ると思います。
女の私でさえドキドキしてしまいそうですもの……
でも、ラグー様の様子がおかしいのが気になります。
案内すると言った私の事を見てるのですが、動こうとしませんでした。
私は困ってしまっていたのですが、ハリス様の言葉で理解しました。
ラグー様は平民です。
貴族のハリス様が何も仰られていないのに動く事は不敬だと思われていたようです。
平民でもきちんと礼儀ができる方だと私は肝心しました。
私の案内でラグー様と共に湯文に向かいました。
旦那様や奥様に失礼にならぬよう綺麗にしなくてはいけません。
ハリス様にもラグー様にも恥をかかせてしまう事になるので気合いを入れて綺麗にしようとしたのですが、ラグー様のお召し物のワンピースを脱がせたところで事件がおこりました。
失礼ですが胸が余りありませんでした。
でもそれだけではありません。
お股の真ん中がモコッとしておりました。
私は失礼とは思いましたがそれを凝視し、固まってしまいました。
(まさか、これは)
私の思った通りでした。
「どうにでもしてくれ」とのラグー様のお声に下着を下ろすとあれがありました。
私はこの時初めて知りましたハリス様が男性の事が好きだと言う事を……
でも知れた事で二十歳になられても婚約者も浮いた話もハリス様に無かった事に納得しました。
貴族は幼い頃には婚約者が決まることがほとんどです。
でも、ハリス様は今までそのような話はありませんでした。
きっと最愛の男性を探していたのでしょう。
私はハリス様の為にラグー様を綺麗にしようと決意しました。
鑑の前で座るラグー様に私の持てる最高の技術で化粧を施し、ハリス様がご用意されたピンクのドレスを着せました。
「ラグー様とても綺麗です」
あまりにも綺麗になったラグー様に見惚れてしまいました。
どう見ても女性にしか見えません。
私が満面の笑みを浮かべると戸惑った表情をするラグー様。
(綺麗過ぎて好きになってしまいそう……)
ハリス様の物でなければ私は欲望を抑えきれたかわかりません。
ラグー様はそれほど魅力的でした。
綺麗なったラグー様にドキドキしながらハリス様の元へご案内しました。
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