自分で書いた未完のラノベ小説の世界に転生したけどどうしたらいいですか?

黒野 ヒカリ

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No.31

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 俺はジグザグに動きデビルマウスに向かって行く。

 そしてデビルマウスが目の前に迫ると顔に目掛け風魔法ウインドーを放った。

 至近距離で風の刃が飛んで行き顔に直撃するが、デビルマウスは怯む様子もなく俺目掛け前足を振り下ろした。

 高速で迫る前足を間一髪避け、横に飛んだ。

 そしてデビルマウスも俺の動きに会わせるように同じ方向に移動して巨体が俺に並び、

 「グアェェェェェェェ!」

 と雄叫びをあげたデビルマウスは再び前足を振り下ろした。

 俺は即座にファイヤーウォールを放ち、爆風を利用してその場を離脱すると息を吐いた。

 デビルマウスの前足からは逃げれたが、ファイヤーウォールを放った左腕が巻き添えを貰って少し焦げた。

 「痛ってー」

 と呟き左腕を押さえ、デビルマウスに視線を移すとファイヤーウォールからデビルマウスが飛び出してくる。

 「ちっ、少しは休ませてくれよ、アースウォール!」

 デビルマウスの目の前に土壁を発生させるが勢いは止まらない。

 土壁を突き破って俺に向かってくるデビルマウスに向けアースウォールを発動し続ける。

 それでもデビルマウスはお構いなしに突進して次々に土壁を破壊する。

 そして目の前にデビルマウスが立ちはだかると前足を振り下ろし俺の体は引き裂かれる。

 でもそれは俺が魔法で作り出した残像で、引き裂かれた瞬間俺の残像は霧となって消えた。

 「グアェェェェェェェ!」

 と再び雄叫びをあげるデビルマウスの後方に移動していた俺は魔法発動させる。

 「強固な牢屋ダイヤモンドプリズン

 発動と同時にデビルマウスがキラキラと輝く牢屋に囲まれる。

 強固な牢屋ダイヤモンドプリズンは俺のオリジナル魔法で、イメージは高圧で圧縮した土を焼き固めて牢屋の形を形成する。
 土、風、火の属性を使った魔法なので大量の魔力を使うが、俺なら問題ない。

 一度デビルマウスと戦った時に苦労したので試行錯誤して開発した。

 何かと目にする牢屋のようになっていて隙間があり、そこからデビルマウスを狙って攻撃できる。

 高速で動くデビルマウスの動きを止める為だけに考えた魔法なのだが、牢屋の中でもがくデビルマウスを見ると牢屋から出られそうに無いので作戦は成功と言っていいだろう。

 外に出ようと暴れているデビルマウスに向かってもう一つオリジナル魔法を発動させた。

 「強固な鎖ダイヤモンドチェーン

 この魔法はダイヤモンドプリズンの応用で、牢屋を鎖のイメージに変えた魔法だ。

 キラキラと輝く鎖がデビルマウスの体に巻き付き完全に動きを封じる。

 デビルマウスは自分に巻き付く鎖から逃れようと暴れるがガッチリと固定された鎖はそれを許さない。

 俺は牢屋に近づき魔力を練る。

 (ダイヤモンドプリズンを応用して、イメージは剣)

 「できた」

 俺の右手にはキラキラと輝く剣が握られている。
 その剣は身体強化をしていてもかなりの重さを感じ、身体強化をしていなければ持ち上げる事すら困難だろう。

 俺は作り出した剣を動けないデビルマウスの弱点目掛け力一杯突き刺した。

 「グギャァゥゥゥゥ!」

 デビルマウスの叫びと共に剣は根元まで突き刺さった。

 「今ですパメラ様、この剣目掛けて限界まで圧縮した風の槍ウインドーランスを放って下さい!」

 「難しい事を言ってくれるわねラグー!」

 パメラ様はそう言って魔力を練り上げる。

 「できますよね?」

 「誰に言ってるのかしら?任せなさい!風の槍ウインドーランス!」

 パメラ様が放ったウインドーランスが凄い速さで剣に当たるとデビルマウスの体にどんどんめり込んで行く。

 この世の物とは思えぬ程のデビルマウスの絶叫に耳を塞ぐ。

 そして爆風が砂埃を巻き上げ俺に向かくると目を瞑った。

 爆風が止んで目を開けるとデビルマウスはピクリとも動いていなかった。

 「殺った?」

 「分かりません、確認します」

 俺はデビルマウスに近づき生死を確認するとまだ息があった。

 「まだ生きてます。僕が止めを差しますね」

 「任せたわ、私は疲れたし…」

 パメラ様に苦笑いをして俺は魔力を練り上げる。

 するとデビルマウスから凄まじい魔力が溢れ出し体を拘束する鎖にヒビが入る。

 「なっ、不味い!」

 俺が声を発した瞬間鎖が弾け飛び、デビルマウスから出た膨大な魔力の渦に後方にいるパメラ様の所まで吹き飛ばされた。

 「なによ……あ…れ…」

 ガタガタと震えるパメラ様

 「なんだよあれ……」

 凄まじい殺気と恐ろしい程の魔力を漂わせるデビルマウスだった物を見て冷や汗がツツッと垂れる。

 目の前にはドス黒いドラゴンにしか見えないデビルマウスだった物が鼻息荒く立っていた。
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