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街へ
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「なあ、レン」
「なんだ?」
「俺さ、街に行ってみたいんだけどどうしたらいい?」
「街に行きたいのか?なんでだ?」
「街の人が食べてるお菓子がどんなのか知りたい。それにずっと城の中にいるわけにはいかないだろ?」
「そんなこと気にしなくていいのに。アツキが街に行くなら俺も一緒に行く!」
「なんでだよ⁉︎」
「虫除けのためだ。アツキは可愛いから他の人に取られないようにな」
「そんなことあるわけないだろ」
「ある!とにかく俺も一緒に行くからな」
推しの強いレンに負けた俺は、結局レンと一緒に街へ行くことにした。
「アツキ、準備できたか?」
「おお、できた。そっちは?」
「もう大丈夫だ。それじゃあ、行こうか」
街へ初めて行く日。俺は結構ワクワクしていた。もちろんここも国だから、街なんていくらでもあるが、初めてだし、そんなに遠くに行くのは大変だ、ということで1番城に近く、そして1番栄えている街へ向かうことにした。城下町みたいなことだ。
そんなに離れていないから徒歩でも大丈夫だろうということで2人で歩いて行こう、となった。
しかし、今考えてみると、果たして大丈夫なのだろうか。レンは王子なんだろ?いきなり出て大丈夫なんだろうか。
そんなことを考えながらも、支度が終わったから行くより他なく、こうして出かけようとしている。
扉を開けようとした時、サキさんがきた。何やら心配そうな顔をしながらも、「行ってらっしゃいませ。お気をつけて。」
と言ってくれた。
「ありがとうございます、行ってきます。」
「ああ、行ってくる」
扉を開けると、なんとも眩しい空が広がっていた。
「なんだ?」
「俺さ、街に行ってみたいんだけどどうしたらいい?」
「街に行きたいのか?なんでだ?」
「街の人が食べてるお菓子がどんなのか知りたい。それにずっと城の中にいるわけにはいかないだろ?」
「そんなこと気にしなくていいのに。アツキが街に行くなら俺も一緒に行く!」
「なんでだよ⁉︎」
「虫除けのためだ。アツキは可愛いから他の人に取られないようにな」
「そんなことあるわけないだろ」
「ある!とにかく俺も一緒に行くからな」
推しの強いレンに負けた俺は、結局レンと一緒に街へ行くことにした。
「アツキ、準備できたか?」
「おお、できた。そっちは?」
「もう大丈夫だ。それじゃあ、行こうか」
街へ初めて行く日。俺は結構ワクワクしていた。もちろんここも国だから、街なんていくらでもあるが、初めてだし、そんなに遠くに行くのは大変だ、ということで1番城に近く、そして1番栄えている街へ向かうことにした。城下町みたいなことだ。
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しかし、今考えてみると、果たして大丈夫なのだろうか。レンは王子なんだろ?いきなり出て大丈夫なんだろうか。
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扉を開けようとした時、サキさんがきた。何やら心配そうな顔をしながらも、「行ってらっしゃいませ。お気をつけて。」
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「ああ、行ってくる」
扉を開けると、なんとも眩しい空が広がっていた。
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