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恋人編

お仕事見学と不意打ちの

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「つっかれたー」
「そうだな、でも俺は今日はアツキが一緒だったから楽しかったぞ!またくるか?」
「あのなあ、急に王族の中に一般人放り込まれた人の気持ちになってみろよ。居た堪れない気持ちになるんだからな!」
「そうか?今日はみんないい人だから大丈夫だと思っていたんだが…」
昨日は突拍子のないことを言い始めたなと思っていたが、レンはレンで考えた上で俺を連れて行ったのだろう。
それにしても本当に疲れた。
いきなり知らない人と顔を合わせるだけでもしんどいっていうのに、相手は王族ときた。
「まあでも今日は本当にありがとうな!」
「こちらこそありがとうな。いい経験になったよ」
「明日も仕事だな。あつきに会うまではこんなこと考えたことなかったんだけどな」
「俺のせいってことか?」
「違うぞ!それぐらいアツキが大切でずっと離れたくないってことだ!」
ちょっとした冗談のつもりで言ったのに必死の形相で弁解してくるからおかしくなると同時に愛おしいという気持ちが込み上げてくる。
「ああ、俺もお前のことが大切だ。」
「え、今なんて言った!?俺の聞き間違いだったりする!?」
「聞き間違いじゃねえよ。ほらご飯食べよう」
「お、おう!でも待ってアツキ、こっち向いて」
レンに呼ばれて振り返るとレンのあいかわらず整った顔が目の前に迫ってきていた。
「へへっ」
いきなり唇に何か触れたと言うことを理解してすぐにレンの腑抜けた笑い顔がやってくるんだから心臓が暴れ出しそうになる。
「な、急に、」
「ご飯にするだろう?さきいってるからな!」
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