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第二章
02:リラックスアロマ
本日二話目でございます。
※毎回二話ずつ投稿いたしますので、
ご注意くださいますようお願いいたします(^人^)
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
いやぁびっくりした!
まさか勇者がこっちに来てると思わなかったわ。
私は転移魔法で魔王城の私室に戻るや否や、風呂場に直行した。
今すぐ全身を清めたくなってとっておきのオイルも贅沢に使用してみた。
因みに私は魔王城の一室を与えられて生活している。
こんなに早く魔界にやってくるとはさすが天使の加護が厚い勇者御一行だ。彼らのハイスペックさを見くびっていたわ。
しかも私の精神干渉が効かないのでは別の方法で追い返す計画を練らねばなるまい。…正直面倒臭い。
しかも何だか私の知っている小説とは全然違う流れで進行しているし、これ違う小説なのではないかと疑うレベルだ。
思い起こせばネビロスの件もよくある展開だし、転生勇者がチートってのはテンプレだ。
もしかして。
私の名前が偶然一緒だっただけで、小説とは一切関係ないのでは?
うわ、マジで?
だとしたらとんだ無駄足だったじゃない!
勇者と無駄に接触してルキフェル様の機嫌を損ねただけじゃん!
ネビロスに至ってはぶん殴られてるしさ。
「はぁぁぁ…………」
魂が抜け落ちそうなほど深いため息を溢した。
「どうした。心配事か?」
え?
色香溢れる声に振り向けば愛しい麗人。
「はわっルキフェル様?」
まさか寛ぎのバスタイムに侵入されるとは。
思いっきり気を抜いていたわ!
「帰って早々風呂へ直行するので気になったのだが。街で何かあったのか?」
いや、ちょっと待って?何で風呂に直行したって分かるの?もしかして盗撮されてる?
しかもバスタブに浸かっているとは言え、いきなり風呂に入ってこられて冷静にいられないんだけど?
「え、と?このままではルキフェル様が濡れてしまいますので上がってからお話ししても?」
とりあえずこの状況では心臓がバクバクして落ち着かない。
早急に風呂から出てしまいたい。
そう伝えると彼は頷き、スルリと服を脱ぎ捨て見事な裸体を晒してバスタブに入ってきた。
今、頷いたよね?何故、無視して入ってくる?
「あ、あのルキフェル様?」
「ん?濡れるのなら一緒に入ればいいだろう。嫌なのか?」
い、嫌じゃないですよ!寧ろ嬉しいですけど興奮してしまうじゃない!
焦る私を面白がり、彼は私を横抱きにしてバスタブに浸かる。
彼の完璧な逞しい体に抱かれると、不思議と安堵感に包まれ色んな不安は一掃される。
贅沢なリラックスアロマよりも、ふわりと鼻腔を擽ぐるルキフェル様の香りが何よりも心地良い。
彼は私の頭にキスを落とし、紅い瞳をこちらに向ける。
チャプリとお湯が波立ち湯気が立ち上る。
あぁ…シュキ♡
その眼差しに私は何も言えず、見惚れたまま只々固まってしまう。
「どうしたミラ。黙っていては分からないだろう?嫌な対応をされたのか?そいつの名前を言えばすぐに消してやるぞ」
甘い声で囁き、啄むように何度もキスをくれているが内容が物騒で喜べない。
「い、いえ違います!そして簡単に消さないでくださいっ」
本当に消しちゃうから困る。何せ魔王だし。
慌てて彼の首に腕を回して抱き着き、特に何もなかったと話す。
彼は掌をゆったりと私の背中と腰に滑らせ、耳たぶをかぷりと甘噛みした。
「んっ」
彼はそのまま舌で耳を弄び、首筋を舐め回して私の情欲を掻き立てる。
ぶるりと私の身体が震えると、ルキフェル様の笑みが溢れてさらに舌を這わして私を滾らせた。
「んんん…ルキフェル様。そんなにされると……興奮してしまう…」
何せ今日は十五日じゃないから最後までやってくれない日だ。
火照った体のまま放置されるのは辛すぎる。
「月に一回と決めたのはミラだろう?約束を違えるつもりはないが」
「え?」
「ん?」
どう言うこと?
ピチャリと水滴が浴槽に落ちる。
「月に一回と、私が言ったのですか?」
「そうだが?私は毎日でも良いが、お前がそう言うならと我慢していた」
思わずルキフェル様を真正面から見つめてしまい、そのご尊顔にうっかり照れそうになるのを堪えた。
「私が、そんな生命削るような戯言を吐いたのですか?」
「戯言……。戯言、なのか?」
「だって私はサキュバスですよ?体液ないと最悪死んじゃうじゃないですか!そんな戯言吐いた過去の私を殴りたいレベルです」
そう鼻息荒く言うと、何処がツボったのかルキフェル様は笑いが止まらなかったようだ。
「笑い事じゃありませんよ?本当に私がそんな事を言ったのですか?」
そう尋ねるとルキフェル様は目尻を拭いながら答える。
「お前が昔、勝手に人間界へ遊びに行った後『月に一回、自分を抱いて欲しい』と言ったから決めたのだが」
え?
ちょっと待て?
確かに体液欲しさに人間界へ行ったらルキフェル様に激おこされて、お仕置きエッチ並みの激しいのを頂いたのは覚えている。
でも『月に一回』というのは意味が違う。
「ルキ様。それは『最低でも月に一回は抱いて欲しい』という意味で言ったのですよ。全然足りてないのですから」
少し興奮気味になった私はうっかりルキ様呼びになってしまった。
「あぁそうだったのか。では私は我慢をしなくても良いのだな?」
ルキフェル様のその声は、背筋がぞわりとする程妖艶で。
私を射抜く目付きは欲を灯し、湯気で火照った頬は艶めかしい。
湯気の如く淫靡な色香が広がると、彼は私を抱き上げベッドへ直行した。
ぽすりとシーツに押しつけられた体は一瞬にして乾く。
「ルキ様…あの?………っぁ♡」
困惑する私を無視して身体中を撫で回し、舌を這わせ私の体を隅々まで堪能するルキフェル様。ねっとりとした舌が胸の頂きを濡らし、ひんやりとした空気に触れてブルリと体が震える。
そのまま彼の指が蜜壺へと入り込み、卑猥な水音を立てて私を興奮させた。
「ミラ。何故もっと早く言わなかった?お前が欲しいなら毎日でも抱いてやるのに」
指がナカの腹側を押し上げ、私の息が上がる。
彼の問い掛けに嬌声を上げて答える。
形の良いルキフェル様の唇が乳首を甘噛みし、そのまま赤い舌を出して転がし吸い付く。
ツンと立ち上がったそこを舌先で弄びながら指では肉壁を擦り、私の身体は快楽で満たされていく。
全身が嬉しいと震えて荒い息を吐き出す私を、上から欲情した目で見つめるルキフェル様。
私は上半身を起こしてルキフェル様の唇に噛み付くと喉仏が上下し、彼が喜んでいるのだと分かり嬉しくなった。
ゆっくりと舌を絡ませ唾液を啜り、じわりと広がる魔王の生命力を堪能して体が満たされていく。
ルキフェル様の長い睫毛が揺れて視線が絡むと目を細めて微笑んでくれた。
今までこんなに心の通った目合いは感じられなかった。
だから私は愛されていないと感じていたのだけれど、気付かなかったのは私が心を開いていなかったせいかも知れない。
ずっと何処かで線引きをして、〝偉大なる魔王様〟に対して敬い畏怖するも、愛するという感情は抑え込んでいたのだろう。
恐れ多くも魔王様に対して烏滸がましいと、ヤンデレながらもどこかで思っていた。
だから頑なにルキ様呼びを拒み、無闇に甘える事をしなかった。
なんて不器用なミラ。
過去に何があったか未だにわからないけれど、今の私はそれを通り越して前世の記憶がある。
お陰様でお気楽な性格だった私にとって、そんな事はどうでも良い。
…ルキ様が欲しいなら素直に欲しいと言えば良い。何たって私はサキュバスですよ?他人を誘惑して体液を糧とする魔界人ですから♡
「ンンんっ」
なんて考えていたら、太くて強い刺激がナカを貫いて来た。
ゆっくりと肉襞を擦り、蜜液の湿った音を立てながら前後に揺らして奥へと挿入る。
彼しか知らないこの体はしっかりとその形を覚えており、その先の快楽を求めてさらに濡らしていく。
奥まで届いた剛直が熱くて固くて気持ちよくて、私の脳が溶ける。
彼は肩に乗せた私の片足にキスをすると、大きく腰を揺らして律動を早めた。
彼が穿つ度に刺激が脳を直撃して声が漏れる。
「は、ミラ?今日はよく啼くな?気持ちいいのか?」
艶やかな顔で私を穿ちながら問い掛けるルキ様。
美しい彼の黒髪が私の足を掠め、しなやかな筋肉が動く度に震える。
何度もイイと悶え乱れる私を舐めるように見つめ、体位を変えて背後から激しく突いてきた。
子宮口に届くこの体位は私の理性が吹っ飛んだ。
腰を掴まれ背後から肉音が響くほど激しく貫かれ、奥の刺激に耐えられずナカをぎゅうと締め付ける。
涎が顎を滴り高い声を上げ乱れても止める事なく続く律動に、私の腰が痙攣を起こした。
何度も絶頂に達して全身が悦び、意識が遠退いていく。
「あぁ…良いなミラ。私も、はぁ…イキそうだ……」
色気を纏う声で息を荒げるルキ様。
普段冷静な彼とは想像つかない淫靡さに、私の興奮がさらに高まりナカをぎゅうと締め付けた。
「ん、…ミラっ…!」
悩ましい息と共に私を呼ぶ声にまたイク。
背中越しに見えるエロいルキ様、イク前のルキ様の顔が最高に妖艶で蕩ける。
「あぁ、ンンっ、ルキ様……いっぱい、んぅ、ください♡」
首を捻ると、覆い被さったルキ様が唇を重ねたまま体を震わせた。
ルキ様の体液がナカで飛沫を上げると、膨大な生命力が体全体に沁み渡った。
はぁぁぁ♡ご馳走様♡
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