どうやら勇者に寝返る魔王の側近だけども【R18】

梅乃屋

文字の大きさ
17 / 25
第二章

02:リラックスアロマ

しおりを挟む



本日二話目でございます。
※毎回二話ずつ投稿いたしますので、
ご注意くださいますようお願いいたします(^人^)



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇



 いやぁびっくりした!
 まさか勇者がこっちに来てると思わなかったわ。

 私は転移魔法で魔王城の私室に戻るや否や、風呂場に直行した。
 今すぐ全身を清めたくなってとっておきのオイルも贅沢に使用してみた。
 因みに私は魔王城の一室を与えられて生活している。

 こんなに早く魔界にやってくるとはさすが天使の加護が厚い勇者御一行だ。彼らのハイスペックさを見くびっていたわ。
 しかも私の精神干渉が効かないのでは別の方法で追い返す計画を練らねばなるまい。…正直面倒臭い。

 しかも何だか私の知っている小説とは全然違う流れで進行しているし、これ違う小説なのではないかと疑うレベルだ。
 思い起こせばネビロスの件もよくある展開だし、転生勇者がチートってのはテンプレだ。

 もしかして。
 私の名前が偶然一緒だっただけで、小説とは一切関係ないのでは?

 うわ、マジで?
 だとしたらとんだ無駄足だったじゃない!

 勇者と無駄に接触してルキフェル様の機嫌を損ねただけじゃん!
 ネビロスに至ってはぶん殴られてるしさ。

「はぁぁぁ…………」
 魂が抜け落ちそうなほど深いため息を溢した。

「どうした。心配事か?」

 え?

 色香溢れる声に振り向けば愛しい麗人。

「はわっルキフェル様?」

 まさか寛ぎのバスタイムに侵入されるとは。
 思いっきり気を抜いていたわ!

「帰って早々風呂へ直行するので気になったのだが。街で何かあったのか?」

 いや、ちょっと待って?何で風呂に直行したって分かるの?もしかして盗撮されてる?
 しかもバスタブに浸かっているとは言え、いきなり風呂に入ってこられて冷静にいられないんだけど?

「え、と?このままではルキフェル様が濡れてしまいますので上がってからお話ししても?」

 とりあえずこの状況では心臓がバクバクして落ち着かない。
 早急に風呂から出てしまいたい。

 そう伝えると彼は頷き、スルリと服を脱ぎ捨て見事な裸体を晒してバスタブに入ってきた。
 今、頷いたよね?何故、無視して入ってくる?

「あ、あのルキフェル様?」
「ん?濡れるのなら一緒に入ればいいだろう。嫌なのか?」

 い、嫌じゃないですよ!寧ろ嬉しいですけど興奮してしまうじゃない!
 焦る私を面白がり、彼は私を横抱きにしてバスタブに浸かる。

 彼の完璧な逞しい体に抱かれると、不思議と安堵感に包まれ色んな不安は一掃される。
 贅沢なリラックスアロマよりも、ふわりと鼻腔を擽ぐるルキフェル様の香りが何よりも心地良い。

 彼は私の頭にキスを落とし、紅い瞳をこちらに向ける。
 チャプリとお湯が波立ち湯気が立ち上る。

 あぁ…シュキ♡

 その眼差しに私は何も言えず、見惚れたまま只々固まってしまう。

「どうしたミラ。黙っていては分からないだろう?嫌な対応をされたのか?そいつの名前を言えばすぐに消してやるぞ」
 甘い声で囁き、啄むように何度もキスをくれているが内容が物騒で喜べない。

「い、いえ違います!そして簡単に消さないでくださいっ」
 本当に消しちゃうから困る。何せ魔王だし。

 慌てて彼の首に腕を回して抱き着き、特に何もなかったと話す。

 彼は掌をゆったりと私の背中と腰に滑らせ、耳たぶをかぷりと甘噛みした。

「んっ」

 彼はそのまま舌で耳を弄び、首筋を舐め回して私の情欲を掻き立てる。
 ぶるりと私の身体が震えると、ルキフェル様の笑みが溢れてさらに舌を這わして私を滾らせた。

「んんん…ルキフェル様。そんなにされると……興奮してしまう…」
 何せ今日は十五日じゃないから最後までやってくれない日だ。
 火照った体のまま放置されるのは辛すぎる。

「月に一回と決めたのはミラだろう?約束を違えるつもりはないが」

「え?」

「ん?」

 どう言うこと?
 ピチャリと水滴が浴槽に落ちる。

「月に一回と、私が言ったのですか?」
「そうだが?私は毎日でも良いが、お前がそう言うならと我慢していた」

 思わずルキフェル様を真正面から見つめてしまい、そのご尊顔にうっかり照れそうになるのを堪えた。

「私が、そんな生命削るような戯言を吐いたのですか?」
「戯言……。戯言、なのか?」
「だって私はサキュバスですよ?体液ないと最悪死んじゃうじゃないですか!そんな戯言吐いた過去の私を殴りたいレベルです」

 そう鼻息荒く言うと、何処がツボったのかルキフェル様は笑いが止まらなかったようだ。

「笑い事じゃありませんよ?本当に私がそんな事を言ったのですか?」

 そう尋ねるとルキフェル様は目尻を拭いながら答える。
「お前が昔、勝手に人間界へ遊びに行った後『月に一回、自分を抱いて欲しい』と言ったから決めたのだが」

 え?
 ちょっと待て?

 確かに体液欲しさに人間界へ行ったらルキフェル様に激おこされて、お仕置きエッチ並みの激しいのを頂いたのは覚えている。
 でも『月に一回』というのは意味が違う。

「ルキ様。それは『最低でも月に一回は抱いて欲しい』という意味で言ったのですよ。全然足りてないのですから」
 少し興奮気味になった私はうっかりルキ様呼びになってしまった。

「あぁそうだったのか。では私は我慢をしなくても良いのだな?」

 ルキフェル様のその声は、背筋がぞわりとする程妖艶で。
 私を射抜く目付きは欲を灯し、湯気で火照った頬は艶めかしい。

 湯気の如く淫靡な色香が広がると、彼は私を抱き上げベッドへ直行した。
 ぽすりとシーツに押しつけられた体は一瞬にして乾く。

「ルキ様…あの?………っぁ♡」

 困惑する私を無視して身体中を撫で回し、舌を這わせ私の体を隅々まで堪能するルキフェル様。ねっとりとした舌が胸の頂きを濡らし、ひんやりとした空気に触れてブルリと体が震える。
 そのまま彼の指が蜜壺へと入り込み、卑猥な水音を立てて私を興奮させた。

「ミラ。何故もっと早く言わなかった?お前が欲しいなら毎日でも抱いてやるのに」

 指がナカの腹側を押し上げ、私の息が上がる。
 彼の問い掛けに嬌声を上げて答える。

 形の良いルキフェル様の唇が乳首を甘噛みし、そのまま赤い舌を出して転がし吸い付く。
 ツンと立ち上がったそこを舌先で弄びながら指では肉壁を擦り、私の身体は快楽で満たされていく。

 全身が嬉しいと震えて荒い息を吐き出す私を、上から欲情した目で見つめるルキフェル様。
 私は上半身を起こしてルキフェル様の唇に噛み付くと喉仏が上下し、彼が喜んでいるのだと分かり嬉しくなった。

 ゆっくりと舌を絡ませ唾液を啜り、じわりと広がる魔王の生命力を堪能して体が満たされていく。
 ルキフェル様の長い睫毛が揺れて視線が絡むと目を細めて微笑んでくれた。

 今までこんなに心の通った目合いは感じられなかった。
 だから私は愛されていないと感じていたのだけれど、気付かなかったのは私が心を開いていなかったせいかも知れない。
 ずっと何処かで線引きをして、〝偉大なる魔王様〟に対して敬い畏怖するも、愛するという感情は抑え込んでいたのだろう。

 恐れ多くも魔王様に対して烏滸がましいと、ヤンデレながらもどこかで思っていた。
 だから頑なにルキ様呼びを拒み、無闇に甘える事をしなかった。

 なんて不器用なミラ。
 過去に何があったか未だにわからないけれど、今の私はそれを通り越して前世の記憶がある。
 お陰様でお気楽な性格だった私にとって、そんな事はどうでも良い。
 …ルキ様が欲しいなら素直に欲しいと言えば良い。何たって私はサキュバスですよ?他人を誘惑して体液を糧とする魔界人ですから♡

「ンンんっ」

 なんて考えていたら、太くて強い刺激がナカを貫いて来た。
 ゆっくりと肉襞を擦り、蜜液の湿った音を立てながら前後に揺らして奥へと挿入る。

 彼しか知らないこの体はしっかりとその形を覚えており、その先の快楽を求めてさらに濡らしていく。

 奥まで届いた剛直が熱くて固くて気持ちよくて、私の脳が溶ける。
 彼は肩に乗せた私の片足にキスをすると、大きく腰を揺らして律動を早めた。

 彼が穿つ度に刺激が脳を直撃して声が漏れる。

「は、ミラ?今日はよく啼くな?気持ちいいのか?」

 艶やかな顔で私を穿ちながら問い掛けるルキ様。
 美しい彼の黒髪が私の足を掠め、しなやかな筋肉が動く度に震える。

 何度もイイと悶え乱れる私を舐めるように見つめ、体位を変えて背後から激しく突いてきた。

 子宮口に届くこの体位は私の理性が吹っ飛んだ。
 腰を掴まれ背後から肉音が響くほど激しく貫かれ、奥の刺激に耐えられずナカをぎゅうと締め付ける。

 涎が顎を滴り高い声を上げ乱れても止める事なく続く律動に、私の腰が痙攣を起こした。
 何度も絶頂に達して全身が悦び、意識が遠退いていく。

「あぁ…良いなミラ。私も、はぁ…イキそうだ……」

 色気を纏う声で息を荒げるルキ様。
 普段冷静な彼とは想像つかない淫靡さに、私の興奮がさらに高まりナカをぎゅうと締め付けた。

「ん、…ミラっ…!」

 悩ましい息と共に私を呼ぶ声にまたイク。

 背中越しに見えるエロいルキ様、イク前のルキ様の顔が最高に妖艶で蕩ける。

「あぁ、ンンっ、ルキ様……いっぱい、んぅ、ください♡」

 首を捻ると、覆い被さったルキ様が唇を重ねたまま体を震わせた。

 ルキ様の体液がナカで飛沫を上げると、膨大な生命力が体全体に沁み渡った。


 はぁぁぁ♡ご馳走様♡

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日7時•19時に更新予定です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

王宮地味女官、只者じゃねぇ

宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。 しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!? 王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。 訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ―― さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。 「おら、案内させてもらいますけんの」 その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。 王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」 副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」 ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」 そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」 けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。 王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。 訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る―― これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。 ★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

処理中です...