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11、帰還
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アーシェラを助け出してから数週間、追っ手の存在を常に気にかけながらも暗黒山を踏破し、本日ついに王宮まで帰ってきた。
聖女を誘拐されたことは極一部の者にしか明かしていないので、アーシェラにはローブを着てもらい、Sランク冒険者の権限で五人は一気に王宮の奥まで向かった。
エドガー達が帰ってきたという報告を聞いた王はすぐに会う準備を整えたようで、エドガー達は王の護衛により王宮の一室に案内される。そこは最初に話し合いをした部屋だった。
「お前達よくやってくれた!」
部屋に入ると王は満面の笑みを浮かべてそう讃える。
「おうよ、俺達にかかればこんなもんだぜ」
「ちゃんとアーシェラを助けてきたよ~」
「陛下、聖女アーシェラを助け出して参りました」
三人がそれぞれ報告をして、ニックがアーシェラの背中を少し押した。するとアーシェラは陛下の前まで歩いていき、ローブを外してその場に跪く。
「陛下、此度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
「アーシェラ、そのように跪かなくとも良い。私のことは第二の家族と思ってくれと言っているだろう? それに謝ることは何もない。私にこそ謝らせてくれ。辛い思いをさせてしまい申し訳なかった……」
「陛下、私が悪いのです。私がバリアの外に出たから」
エドガー達の予想通り、アーシェラは外で倒れた使用人を助けにいくために、自らバリアから出てしまったのだ。しかし悪いのはアーシェラではなく、アーシェラを攫った者たちである。
「いや、守りきれなかったことを謝らせてくれ。本当に申し訳なかった。アーシェラの家族も心配している。この後会いに行ってやってくれ。アーシェラの離宮にいるからな」
「はい。この後向かおうと思います」
聖女の家族は聖女と一緒に王宮に住むことが許される。しかしアーシェラの家族は王宮住まいはどうしても肌に合わないということで、普段は街で暮らして頻繁にアーシェラの下へ会いに来ているのだ。今回はアーシェラのことが心配で離宮に滞在していたのだろう。
「では座ろうか。……辛かったら話さなくとも良いが、何があったのかできる限りで話してもらえるとありがたい」
「かしこまりました」
そうして五人と王はソファーに腰掛ける。グレンも今はまだこの作戦の一員ということで、ソファーに腰掛けた。
「王宮から連れ出された後、どこにどのように連れて行かれたのだ?」
「私はこの王宮から連れ出され、暗黒山の麓にまで連れて行かれました。そしてそこでアーティファクトの転移陣を使い、一瞬で隣国の王宮まで連れて行かれました」
「アーティファクト!?」
王はアーティファクトという言葉に驚愕している様子だ。それだけアーティファクトとは珍しいものなのだ。
「俺達もアーシェラから聞いた時は驚いたぜ。暗黒山に全く痕跡がないからおかしいと思ってたんだけどよ、その話で全てが納得できたな」
「本当だよね~。僕達は頑張って暗黒山を越えたのに、そんなズルしてるなんてさ」
「だがそれによって、アーシェラが辛い思いをしなかったのであれば良かった」
また無自覚にこんな殺し文句を言っているのはアーネストだ。さすがにこの道中で慣れたにしても、アーシェラの顔は少し赤くなってしまう。
その様子を見た王は、もしかしてアーネストとアーシェラは付き合っているのでは、それか両思いなのではと邪推した。
「……隣国に行った後は、どうだったのだ?」
「特に酷いことはされませんでした。足に鎖を繋がれて部屋からは出られませんでしたが、部屋の中では自由で食事も十分にもらえましたので」
「そうか。アーシェラ、辛かったな……」
隣国でのアーシェラの生活を聞き、王は痛ましい顔をした。王にとってアーシェラは実の子供のような存在なのだ。実際にアーシェラは王太子や王女とも仲が良い。
「はい。ですが皆様が助けてくださったので、私は大丈夫です」
アーシェラはそう言って優しく微笑む。王はそんなアーシェラを喜ばしてあげたい、もっと笑顔にしてあげたいと思い、次の提案を口にした。
「アーシェラ、実はアーネスト達には此度の褒美を与えなければならない。その褒美を使えば、アーネストと結婚できるようになるぞ」
聖女との結婚はSランク冒険者であっても本来は難しいのだ。聖女と釣り合うのは王太子か公爵家の長男ぐらいだろうというのが一般的な認識となっている。
しかし王は好き合っている二人を一緒にしてやりたい、それでアーシェラも元気に戻ってくれるだろうと思い、そんな提案を口にした。実際は王の勘違いなのだが……
「アーネスト様と、ですか?」
アーシェラはその提案を聞き、首を傾げながらも内心では喜んでいた。この道中で三人のことは完全に好きになっていたので、この三人ならば誰と結婚することになってもいいとさえ思っていたのだ。しかしそのアーシェラの喜びの気持ちに水を差す者がいた。アーネストだ。
「陛下、なぜ私とアーシェラが結婚などという話になるのですか? 私は結婚はしたくありません。他人に縛られるのは嫌なのです」
その言葉を聞いて一番落ち込んだのはアーシェラだ。王はアーシェラを喜ばせたいと思って口にした提案だったのに、アーシェラを逆に落ち込ませる結果となり焦っている。
「な、なぜだ。アーシェラのことを好きではないのか?」
「好き、ですか? 確かに可愛らしいですし嫌いではないですが……恋愛感情はありません」
王はアーシェラをフォローしようとして、もっとアーシェラの傷を抉っている。
「なっ……そ、そうなのか……」
そうして王が二の句を告げなくなったところで、アーシェラがまだ少し落ち込みながらも口を開いた。
「陛下、私もまだ結婚は考えていませんので……」
アーシェラはなんとかそう口にした。結局は王がアーシェラにフォローされる始末だ。
「そ、そうか。……では、四人には褒美をやるので考えておいてくれ」
「分かったぜ。何にするかなぁ」
「僕は三つ隣の国にある湖に行く権利がいい! そこにいる魔物の鱗が杖に使えると思ってるんだよね」
「陛下、褒美までありがとうございます」
「ああ、何がいいかはいつでもいいから言ってくれ。ちなみにニックの湖はダメだ。基本的に国から出るのはダメだからな」
「え~」
ニックは口を尖らせて少しだけ拗ねたような顔をした。しかしすぐに持ち直して他に欲しいものを考え始める。
「陛下、私まで良いのですか?」
「もちろんグレンも良いに決まっているだろう。考えておけ」
「……かしこまりました」
グレンは今まで褒美などもらったことはないからか、かなり困惑している様子だ。王はこうして、少しでもグレンが自分の気持ちを表せるようになることを願っているのだ。この王は存外お人好しだ。空回っていることも多々あるが……
「では本日は解散としよう。皆も疲れているだろうかな。アーシェラも家族の下に行ってやれ」
「そうだな。疲れたし久しぶりに家に帰るかぁ」
「僕もそうするよ」
「そうだな」
Sランク冒険者には王都に屋敷が与えられるのだが、この三人は王都にいることが少なくて、ほとんど屋敷に住んでいない。しかし今日は久しぶりに屋敷へと帰るみたいだ。
「じゃあアーシェラ、またな!」
「アーシェラ、また遊びに来るからね」
「アーシェラまた会おう。グレンもまたな」
「グレンとは今度手合わせするからな」
「僕もしたい!」
三人はそうして最後まで騒がしく部屋から出て行った。
この三人はこれからもこうして国の危機を救うのだろう。三人は本気の恋をすることがあるのだろうか、これから先また他国に赴くことがあるのだろうか、別の大陸にも行くことになるのだろうか。
三人の人生はまだまだこれからだ。
「グレン、此度の任務はどうであった?」
「そうですね……とても、楽しかったです」
そう言ったグレンの顔には、自然な笑顔が浮かんでいた。
~あとがき~
ここで完結となります。中編として書いたので短めのお話でしたが、楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。
他にも長編や短編などたくさん書いていますので、ぜひ他の物語も覗いてみてください!
聖女を誘拐されたことは極一部の者にしか明かしていないので、アーシェラにはローブを着てもらい、Sランク冒険者の権限で五人は一気に王宮の奥まで向かった。
エドガー達が帰ってきたという報告を聞いた王はすぐに会う準備を整えたようで、エドガー達は王の護衛により王宮の一室に案内される。そこは最初に話し合いをした部屋だった。
「お前達よくやってくれた!」
部屋に入ると王は満面の笑みを浮かべてそう讃える。
「おうよ、俺達にかかればこんなもんだぜ」
「ちゃんとアーシェラを助けてきたよ~」
「陛下、聖女アーシェラを助け出して参りました」
三人がそれぞれ報告をして、ニックがアーシェラの背中を少し押した。するとアーシェラは陛下の前まで歩いていき、ローブを外してその場に跪く。
「陛下、此度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
「アーシェラ、そのように跪かなくとも良い。私のことは第二の家族と思ってくれと言っているだろう? それに謝ることは何もない。私にこそ謝らせてくれ。辛い思いをさせてしまい申し訳なかった……」
「陛下、私が悪いのです。私がバリアの外に出たから」
エドガー達の予想通り、アーシェラは外で倒れた使用人を助けにいくために、自らバリアから出てしまったのだ。しかし悪いのはアーシェラではなく、アーシェラを攫った者たちである。
「いや、守りきれなかったことを謝らせてくれ。本当に申し訳なかった。アーシェラの家族も心配している。この後会いに行ってやってくれ。アーシェラの離宮にいるからな」
「はい。この後向かおうと思います」
聖女の家族は聖女と一緒に王宮に住むことが許される。しかしアーシェラの家族は王宮住まいはどうしても肌に合わないということで、普段は街で暮らして頻繁にアーシェラの下へ会いに来ているのだ。今回はアーシェラのことが心配で離宮に滞在していたのだろう。
「では座ろうか。……辛かったら話さなくとも良いが、何があったのかできる限りで話してもらえるとありがたい」
「かしこまりました」
そうして五人と王はソファーに腰掛ける。グレンも今はまだこの作戦の一員ということで、ソファーに腰掛けた。
「王宮から連れ出された後、どこにどのように連れて行かれたのだ?」
「私はこの王宮から連れ出され、暗黒山の麓にまで連れて行かれました。そしてそこでアーティファクトの転移陣を使い、一瞬で隣国の王宮まで連れて行かれました」
「アーティファクト!?」
王はアーティファクトという言葉に驚愕している様子だ。それだけアーティファクトとは珍しいものなのだ。
「俺達もアーシェラから聞いた時は驚いたぜ。暗黒山に全く痕跡がないからおかしいと思ってたんだけどよ、その話で全てが納得できたな」
「本当だよね~。僕達は頑張って暗黒山を越えたのに、そんなズルしてるなんてさ」
「だがそれによって、アーシェラが辛い思いをしなかったのであれば良かった」
また無自覚にこんな殺し文句を言っているのはアーネストだ。さすがにこの道中で慣れたにしても、アーシェラの顔は少し赤くなってしまう。
その様子を見た王は、もしかしてアーネストとアーシェラは付き合っているのでは、それか両思いなのではと邪推した。
「……隣国に行った後は、どうだったのだ?」
「特に酷いことはされませんでした。足に鎖を繋がれて部屋からは出られませんでしたが、部屋の中では自由で食事も十分にもらえましたので」
「そうか。アーシェラ、辛かったな……」
隣国でのアーシェラの生活を聞き、王は痛ましい顔をした。王にとってアーシェラは実の子供のような存在なのだ。実際にアーシェラは王太子や王女とも仲が良い。
「はい。ですが皆様が助けてくださったので、私は大丈夫です」
アーシェラはそう言って優しく微笑む。王はそんなアーシェラを喜ばしてあげたい、もっと笑顔にしてあげたいと思い、次の提案を口にした。
「アーシェラ、実はアーネスト達には此度の褒美を与えなければならない。その褒美を使えば、アーネストと結婚できるようになるぞ」
聖女との結婚はSランク冒険者であっても本来は難しいのだ。聖女と釣り合うのは王太子か公爵家の長男ぐらいだろうというのが一般的な認識となっている。
しかし王は好き合っている二人を一緒にしてやりたい、それでアーシェラも元気に戻ってくれるだろうと思い、そんな提案を口にした。実際は王の勘違いなのだが……
「アーネスト様と、ですか?」
アーシェラはその提案を聞き、首を傾げながらも内心では喜んでいた。この道中で三人のことは完全に好きになっていたので、この三人ならば誰と結婚することになってもいいとさえ思っていたのだ。しかしそのアーシェラの喜びの気持ちに水を差す者がいた。アーネストだ。
「陛下、なぜ私とアーシェラが結婚などという話になるのですか? 私は結婚はしたくありません。他人に縛られるのは嫌なのです」
その言葉を聞いて一番落ち込んだのはアーシェラだ。王はアーシェラを喜ばせたいと思って口にした提案だったのに、アーシェラを逆に落ち込ませる結果となり焦っている。
「な、なぜだ。アーシェラのことを好きではないのか?」
「好き、ですか? 確かに可愛らしいですし嫌いではないですが……恋愛感情はありません」
王はアーシェラをフォローしようとして、もっとアーシェラの傷を抉っている。
「なっ……そ、そうなのか……」
そうして王が二の句を告げなくなったところで、アーシェラがまだ少し落ち込みながらも口を開いた。
「陛下、私もまだ結婚は考えていませんので……」
アーシェラはなんとかそう口にした。結局は王がアーシェラにフォローされる始末だ。
「そ、そうか。……では、四人には褒美をやるので考えておいてくれ」
「分かったぜ。何にするかなぁ」
「僕は三つ隣の国にある湖に行く権利がいい! そこにいる魔物の鱗が杖に使えると思ってるんだよね」
「陛下、褒美までありがとうございます」
「ああ、何がいいかはいつでもいいから言ってくれ。ちなみにニックの湖はダメだ。基本的に国から出るのはダメだからな」
「え~」
ニックは口を尖らせて少しだけ拗ねたような顔をした。しかしすぐに持ち直して他に欲しいものを考え始める。
「陛下、私まで良いのですか?」
「もちろんグレンも良いに決まっているだろう。考えておけ」
「……かしこまりました」
グレンは今まで褒美などもらったことはないからか、かなり困惑している様子だ。王はこうして、少しでもグレンが自分の気持ちを表せるようになることを願っているのだ。この王は存外お人好しだ。空回っていることも多々あるが……
「では本日は解散としよう。皆も疲れているだろうかな。アーシェラも家族の下に行ってやれ」
「そうだな。疲れたし久しぶりに家に帰るかぁ」
「僕もそうするよ」
「そうだな」
Sランク冒険者には王都に屋敷が与えられるのだが、この三人は王都にいることが少なくて、ほとんど屋敷に住んでいない。しかし今日は久しぶりに屋敷へと帰るみたいだ。
「じゃあアーシェラ、またな!」
「アーシェラ、また遊びに来るからね」
「アーシェラまた会おう。グレンもまたな」
「グレンとは今度手合わせするからな」
「僕もしたい!」
三人はそうして最後まで騒がしく部屋から出て行った。
この三人はこれからもこうして国の危機を救うのだろう。三人は本気の恋をすることがあるのだろうか、これから先また他国に赴くことがあるのだろうか、別の大陸にも行くことになるのだろうか。
三人の人生はまだまだこれからだ。
「グレン、此度の任務はどうであった?」
「そうですね……とても、楽しかったです」
そう言ったグレンの顔には、自然な笑顔が浮かんでいた。
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