黒き邪神と呪われし者(ファンタズマ)

神酒 佐久良

文字の大きさ
7 / 11

約束

しおりを挟む
 授業が終わり休み時間に入る。
 アリスは休み時間に入ってすぐに教室を出ていく。

「なあなあ、アレン」

 そう言って、ソラはアレンに話しかける。

「どうした?」

「放課後にバトルルームに行こうぜ」

「なんで、今日やるのか?」

「予約しに行くんだよ」

 ソラは、今にも走って行きそうなぐらいわくわくしている。

「使いたいときに使えるんじゃないのか? 前はすぐに使えたし」

「だって、お前の使ったのは教員用だからすぐに使えただけだよ」

「そうだったのか」

 アレンは、以外にいろいろなことを知っているソラに少し驚きつつも納得する。

「で、今日の放課後大丈夫か?」

 と、話を戻す。

「いいぜ。何も用事はないし」

「よ~し、決まりだな」

 そう言いながら、ソラは自分の席に戻って行く。

「なに話していたの?」

 アリスが、ソラが帰るのと同時ぐらいに戻ってくる。

「放課後にバトルルームの予約をしに行こうって話してただけだよ」

「へ~、そうなんだ」

「アリスはどこへ行ってたんだ?」

 今度はアレンが問いかける。

「先生に質問してきただけだよ」

 アリスはいつも通りに笑顔で答える。

「勉強熱心だな」

 そして、アレンも笑顔になってアリスの頭をなでる。

「えへへ」

 嬉しそうにアリスは笑う。
 昔からアレンはアリスががんばっていると頭をなでてほめる、アリスはそれが好きである。
 だから、アリスは兄であるアレンに褒めてもらえるように勉強などいろいろなことを積極的に頑張っていた。

「俺ももっと強くなる」

 アレンは小声で言う。

「何か言った?」

 聞き取れなかったので、アリスは何を言ったのか聞く。

「アリスは偉いな~って言っただけだよ」

 そう言って誤魔化した。
 そんなやり取りをしているとチャイムが鳴り、先生が教室に入ってくる。

「授業を始める。みんな席につけ」

 みんな急いで自分の席に座る。
 そして先生はプリントをいくつも配る。
 選択科目の調査、学校の設備利用について、授業の予定などのプリントや、見ても見なくても関係ないプリントが軽く十枚以上もあった。

「提出と書かれたプリントは今週中に出すこと」

「出さなかったらどうなるんですか?」

 ソラがいつものように立ち上がって質問をする。

「単位を落とすだけだ」

 先生は当たり前のことのように言った。

「じゃあ、一日遅れだとどうなるんですか?」

 そのまま次の質問をする。

「一日ぐらいなら大丈夫だと思うぞ。でも、期限は守れよ」

「は~い」

 そう言いながら椅子に座った。

「残り時間は自由に使え」

 そう言って先生は教室から出て行った。
 一部はプリントを片付け始めて、もう半分はさっきの授業と同じように教科書を出して自習を始める。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

ガーランド大陸魔物記  人類が手放した大陸の調査記録

#Daki-Makura
ファンタジー
※タイトルを変更しました。 人類が植物に敗北した大陸〝ガーランド大陸〟 200年が経ち、再び大陸に入植するためにガーランド大陸の生態系。特に魔物の調査が行われることになった。 これは調査隊として派遣されたモウナイ王国ファートン子爵家三男 アンネスト•ファートンが記した魔物に関する記録である。 ※昔に他サイトで掲載した物語に登場するものもあります。設定なども使用。 ※設定はゆるゆるです。ゆるくお読みください。 ※誤字脱字失礼します。 ※一部AIを使用。(AI校正、誤字検索、添削等) ※その都度、修正させてもらっています。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

真実の愛ならこれくらいできますわよね?

かぜかおる
ファンタジー
フレデリクなら最後は正しい判断をすると信じていたの でもそれは裏切られてしまったわ・・・ 夜会でフレデリク第一王子は男爵令嬢サラとの真実の愛を見つけたとそう言ってわたくしとの婚約解消を宣言したの。 ねえ、真実の愛で結ばれたお二人、覚悟があるというのなら、これくらいできますわよね?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...