渇望〜一番欲しかったもの〜

えこ

文字の大きさ
5 / 7
2

3

しおりを挟む
目が覚めてきた。

何十万もしそうな姿見があった。

「おぉ!」自分の容姿が余りにも綺麗だった。銀髪でエメラルドみたいな瞳まだ小さい白い足と手。「すげぇ!」そう言えば、パラレルワールドでは、自分の容姿がどんなものか教えてくれなかった。でも、これで皇太子とか納得だ。
とりま、寝巻きはきちんと畳んで片付けて、あぁ図書館に行こう。いろんなことを覚えなけばならない。それに、どうせ皇位継承を諦めて欲しいと言われるくらいなら、いっそことこの城の国宝級の宝を盗み取ってから、城を出てもっとこの世界について知らなければならない。
 

図書館に行った。
いろんな本がある。

一つだけ、まるで誰かに見つけてほしいと言わんばかりな、本があった。「世界とは。」という題名だった。世界の真相を知りなさい。そう書いてあった。確かにおかしな内容だと思った。でも、いろいろ引っかかる点があった。俺はこいつの死を知らない。いつかこの体を返さないといけないのか?でもこいつは死んだかどうか曖昧である。でもこの体は、今俺のものであって、、、、、。お前は俺の中にいるのか?魂だけが生き続け、俺を見ているのか?
だんまりかよ。




そうだ、この図書館にこの国の武器についての本があるだろうか。だが、ここでは国家機密になっているだろう。前世もそうだった。
武器は戦力とも言える。より強い武器は敵の部隊を一掃することが可能である。相手に武器の情報が渡れば、敵がそれ以上の強い武器を作る。情報が漏洩することはどれだけ危険なのかは俺が一番知ってる。
だから図書館にはないだろう。皇帝の執務室にある筈だ。だが、直接「ください」なんて言えば怪しまれる。目を盗んで盗む。
見張りの数も多い。しかも執務室には陛下とその護衛がいる。でも武器情報は絶対ほしい。メイベルがもし国家機密の書類がほしいと言っても、あの陛下はホイホイと渡すだろう。
馬鹿馬鹿しい、こいつらなんて気絶させておいて堂々と持って行こう。体格差なんて見れば分かる。だが不可能ではない。
俺は前世の時小さい頃から大人達とも対戦していた。こいつらには武術より剣術の方が長けている。だが、俺は今王子である。剣を振りかざすだけで牢獄いきだ。そこは、多めに見てやる。俺はお前らを気絶させるんだから。



甘い考えが感覚を鈍らせるやる時はやる。



俺は実行する為に作戦を立てようじゃないか。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。

しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。 私たち夫婦には娘が1人。 愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。 だけど娘が選んだのは夫の方だった。 失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。 事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。 再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

処理中です...