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第一章
第18話 目には見えないモノ!!?
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あれだけ激し…もとい、賑やかだった宴もまったりムード──
そういえば……俺、いつ帰れるんだろう……?
幻夜と天音は酒片手に部屋を出て行ったきりだし、彼方と篝は楽しそうに話をしているし──……。
別に居心地が悪いとかではないのだが……どこか手持ち無沙汰な感じでいると、ふいに篝が、
「……宗一郎、疲れたでしょ? 隣の部屋で休むといいよ」
「え……?」
篝の言葉から察するに……俺はまだ帰らせてはもらえないらしい。
──というか、泊まりか!?
彼方も篝の言葉に頷いてるし……帰る気は皆無??
……まぁ、仕方ない。
こいつらも久々に会ったみたいだし……?
どうせ俺だけじゃ帰るどころか、この森から出ることも出来ない。
「うん、分かった……そうするよ」
溜め息混じりにそう言って席を立つ。
隣の部屋は囲炉裏のあるこの板の間と襖一枚隔てた和室……十畳くらいかな?
部屋に入って横にある障子の向こうは、外庭に面した縁側になっているようだ。
その障子越し…完全に陽が暮れて真っ暗の中、ほのかな灯りに二つの人影……幻夜たちか。
俺が部屋を見渡している間に、篝はそこにあった照明具に小さな灯りを灯し……
「何かあったら、遠慮せずに言ってね?」
そう言って微笑むと、俺一人和室へ残し……パタンと襖を閉めた。
「……」
──……さて、どうしたものか。
とりあえず、部屋の隅に重ねてあった座布団を一枚借り、枕にして横になるか……?
俺は広い部屋の真ん中で座布団を枕にして横になり、揺れる灯りを見つめる。
まさか、こんな事になるなんて、こんな所に来るなんて……思ってもなかった。
俺は普通に高校生やってたはずなのに……何でこんな事になっちゃったんだろう?
普通に考えても、信じられることじゃない。
妖怪ってのは架空のもののハズで、お話の中だけのもののハズ……だったのに。
それが実在する事はもちろん、自分が──その妖怪…鬼(の生まれ変わり)だなんて。
信じられない、有り得ない……!
そう思っていた。
なのに……今の俺は…それを受け入れようとしている──?
妖怪に襲われ、彼方と…彼方たちと出会ったことが全ての始まり。
だが、俺が紅牙の生まれ変わりという現実がそうさせたのなら、それは偶然でも何でもなくて──必然?
彼方たちは…俺が紅牙だから一緒にいる。
それは間違いない。
俺を受け入れてくれているように思えるけど……
俺自身は紅牙…かもしれないけど、紅牙じゃない。
俺は紅牙の生まれ変わり……なら、
俺は──紅牙??
……違う、俺は宗一郎だ。
妖怪は姿を変えることが可能みたいだから、外見が多少(?)違っていても気にならないのかもしれない。
だけど──……急に不安になる。
俺は…俺の存在は……どうなるんだ?
────…………やめたッ
考えても今はどうにもならない……。
いや、今更だ。成るようにしか成らない。
彼方的に言うなら、“現状を楽しめ”ってことか?
……そんな余裕なんて微塵もないけど。
不安な気持ちを頭の隅に追いやるように……俺は寝返りをうった。
「…………」
──…それにしても、静かだな。
耳に入るのは虫の声……。
そして、時折聞こえる小さな話し声くらいだ。
ここが森の中、てのもあるけど…幻妖界ってのは昔の日本……世界を思わせるほど、自然が豊かなのかもしれない。
元は曖昧だったという二界の境界線。
それがはっきりしてしまったのは、人間の文明や進歩…言い換えれば、自然との決別が原因……だとするなら、尚更か──。
妖怪たちは人間の文明に追われてしまった…ともいえるかもしれない。
そして、この世界は人間たちが文明と引き換えに失ったものがたくさんある……。
……なんだか複雑な気分になった。
まぁ……それこそ、俺にはどうしようもないことだ。
俺は小さく溜め息をつくと、そのまま目を閉じた。
襖の向こうに、篝と彼方。
障子の向こうには、幻夜と天音。
かすかに聞こえてくるそれぞれの会話──
微かに開いた障子の隙間からは、うっすら煙草のにおいと、話し声に時折混じる小さな笑い声……?
なんだ、あの二人…別に仲が悪いわけじゃないんだな。
……まぁ、そうだよな。
結局、仲間なんだから──。
襖の向こうからも篝と彼方の楽しそうな会話が聞こえてくる……。
二人とも朗らか…というか、少しのんびりしたような話し方をするよな。
二組の様子に、自然と俺の口元にも小さく笑みがうかぶ。
──何だか、似た者同士で話してる感じ?
……だとしたら、
この中で…紅牙はどうしてたんだろう??
ふと浮かんだ、小さな疑問。
どちらかというと……幻夜たちと??
……いや、そうとも言い切れない気がするな。
かといって、彼方たちと??
……でもなさそうだ。
──…どちらとも言えない。
もしかしたら、どちらでもなく……一人でいたのかもしれない。
今の俺と同じ様に──一人であいつらの様子を見てたのかもな。
言い換えれば、見守っていた……そんな感じ。
それはそれで紅牙も楽しんでいたのかもしれない。
“それも、一つの楽しみ──”
全ては俺の憶測だけど…そんな気がした。
そんなことを考えつつ、俺は目を閉じたまま、自然と耳に入るあいつらの声と虫の声を遠くに聞きながら、眠りにつこうとしていた──…。
だが、一瞬…二組の会話が途切れ、辺りには虫の声のみになった──その直後。
ふいに耳に入った、襖越しの……篝たちの会話。
「……ねぇ、彼方ちゃん」
一瞬の沈黙の後だからという以前に、改めて呼びかけるような篝の声音……?
「彼方ちゃん──…いいの?」
「ん? ……何が?」
いつもの調子で答えた彼方。だが、
「宗一郎の…紅牙の記憶のこと──」
──っ!!?
篝の言葉がはっきりと聞こえ、俺の眠気は一気に吹き飛んだ。
……別に聞くつもりなんてなかったけど、自分の名前…記憶のことで、俺は思わず彼方の答えに耳を澄ませた……!
だけど、彼方は黙ったまま──……。
そこへ篝は畳み掛けるように、
「彼方ちゃん、思い出して欲しいでしょ!?」
……その言葉はあまりにもストレートで、その声音は篝自身の気持ちというより、彼方を心配している…そんな感じで。
篝は、会った時もそうだったけど……言葉がストレートだ。
だが、そこにあるのは紛れもない、素直な篝の心。
そんな篝の言葉に、彼方はようやく一言
「──……もちろん」
「ならっ……もっと…ッ」
その篝の声音は、かすかにだが苛立ちすら感じさせた。
たぶん、篝は自分たちのため…彼方のためにも、俺が記憶を取り戻すために何か手を打ちたい、そう考えている──。
だが、そんな篝の言葉を遮るように、
「……でもね、オレは宗一郎に…紅牙に任せようと思ってる。今、宗一郎に記憶がないっていうのが紅牙の意思なら尚更……。だから、もしこのまま思い出さなくても──」
“──それでいい。”
彼方は敢えて口に出さなかったけど、それが彼方の考えで、答え。
たとえ、誰よりもそれを望んでいても──“紅牙の意思に従う”、と。
俺には、それが痛いほど伝わった。
──たぶん、篝にも。
“無理やりではなく、思い出すのを待つ”
“それでも、紅牙が望まないなら──”
彼方は以前、俺にもそう言っていた。
その時の表情がよぎる……。
強い意志を宿した──あの真っ直ぐ見つめてくる、琥珀色の瞳が。
……たぶん、今もそうだろう。
あの瞳で篝を真っ直ぐに見つめているに違いない──。
「…彼方ちゃん……」
「いいんだよ、それで」
そう答えた彼方の仕方なさそうな笑顔がうかぶ……。
──ッ
急に居ても立ってもいられなくなって、俺は起き上がった……!
思わず、自然に動いた体。
俺には……別に何を言ってやれる訳でもない。
どうすることも出来ない。
そんなことは分かっている。
それでも──
俺が襖に手を掛けようとした──その時。
「宗一郎も紅牙も、オレには同じ……大切な友だち。昔も今も、何も変わらないよ」
…………あぁ。
それは…今の俺の心に、染み込んでいくような言葉で──
一番欲しかった言葉……かもしれない。
彼方は本心からそう思ってくれている。
表情は見えないけど……きっと、微笑みをうかべていて……
「それに、信じてるよ。いつか──……いつか、あの時みたいにみんなで楽しくやれる日が来るって」
──……俺は、襖を開けるタイミングを逃したような気がした。
そういえば……俺、いつ帰れるんだろう……?
幻夜と天音は酒片手に部屋を出て行ったきりだし、彼方と篝は楽しそうに話をしているし──……。
別に居心地が悪いとかではないのだが……どこか手持ち無沙汰な感じでいると、ふいに篝が、
「……宗一郎、疲れたでしょ? 隣の部屋で休むといいよ」
「え……?」
篝の言葉から察するに……俺はまだ帰らせてはもらえないらしい。
──というか、泊まりか!?
彼方も篝の言葉に頷いてるし……帰る気は皆無??
……まぁ、仕方ない。
こいつらも久々に会ったみたいだし……?
どうせ俺だけじゃ帰るどころか、この森から出ることも出来ない。
「うん、分かった……そうするよ」
溜め息混じりにそう言って席を立つ。
隣の部屋は囲炉裏のあるこの板の間と襖一枚隔てた和室……十畳くらいかな?
部屋に入って横にある障子の向こうは、外庭に面した縁側になっているようだ。
その障子越し…完全に陽が暮れて真っ暗の中、ほのかな灯りに二つの人影……幻夜たちか。
俺が部屋を見渡している間に、篝はそこにあった照明具に小さな灯りを灯し……
「何かあったら、遠慮せずに言ってね?」
そう言って微笑むと、俺一人和室へ残し……パタンと襖を閉めた。
「……」
──……さて、どうしたものか。
とりあえず、部屋の隅に重ねてあった座布団を一枚借り、枕にして横になるか……?
俺は広い部屋の真ん中で座布団を枕にして横になり、揺れる灯りを見つめる。
まさか、こんな事になるなんて、こんな所に来るなんて……思ってもなかった。
俺は普通に高校生やってたはずなのに……何でこんな事になっちゃったんだろう?
普通に考えても、信じられることじゃない。
妖怪ってのは架空のもののハズで、お話の中だけのもののハズ……だったのに。
それが実在する事はもちろん、自分が──その妖怪…鬼(の生まれ変わり)だなんて。
信じられない、有り得ない……!
そう思っていた。
なのに……今の俺は…それを受け入れようとしている──?
妖怪に襲われ、彼方と…彼方たちと出会ったことが全ての始まり。
だが、俺が紅牙の生まれ変わりという現実がそうさせたのなら、それは偶然でも何でもなくて──必然?
彼方たちは…俺が紅牙だから一緒にいる。
それは間違いない。
俺を受け入れてくれているように思えるけど……
俺自身は紅牙…かもしれないけど、紅牙じゃない。
俺は紅牙の生まれ変わり……なら、
俺は──紅牙??
……違う、俺は宗一郎だ。
妖怪は姿を変えることが可能みたいだから、外見が多少(?)違っていても気にならないのかもしれない。
だけど──……急に不安になる。
俺は…俺の存在は……どうなるんだ?
────…………やめたッ
考えても今はどうにもならない……。
いや、今更だ。成るようにしか成らない。
彼方的に言うなら、“現状を楽しめ”ってことか?
……そんな余裕なんて微塵もないけど。
不安な気持ちを頭の隅に追いやるように……俺は寝返りをうった。
「…………」
──…それにしても、静かだな。
耳に入るのは虫の声……。
そして、時折聞こえる小さな話し声くらいだ。
ここが森の中、てのもあるけど…幻妖界ってのは昔の日本……世界を思わせるほど、自然が豊かなのかもしれない。
元は曖昧だったという二界の境界線。
それがはっきりしてしまったのは、人間の文明や進歩…言い換えれば、自然との決別が原因……だとするなら、尚更か──。
妖怪たちは人間の文明に追われてしまった…ともいえるかもしれない。
そして、この世界は人間たちが文明と引き換えに失ったものがたくさんある……。
……なんだか複雑な気分になった。
まぁ……それこそ、俺にはどうしようもないことだ。
俺は小さく溜め息をつくと、そのまま目を閉じた。
襖の向こうに、篝と彼方。
障子の向こうには、幻夜と天音。
かすかに聞こえてくるそれぞれの会話──
微かに開いた障子の隙間からは、うっすら煙草のにおいと、話し声に時折混じる小さな笑い声……?
なんだ、あの二人…別に仲が悪いわけじゃないんだな。
……まぁ、そうだよな。
結局、仲間なんだから──。
襖の向こうからも篝と彼方の楽しそうな会話が聞こえてくる……。
二人とも朗らか…というか、少しのんびりしたような話し方をするよな。
二組の様子に、自然と俺の口元にも小さく笑みがうかぶ。
──何だか、似た者同士で話してる感じ?
……だとしたら、
この中で…紅牙はどうしてたんだろう??
ふと浮かんだ、小さな疑問。
どちらかというと……幻夜たちと??
……いや、そうとも言い切れない気がするな。
かといって、彼方たちと??
……でもなさそうだ。
──…どちらとも言えない。
もしかしたら、どちらでもなく……一人でいたのかもしれない。
今の俺と同じ様に──一人であいつらの様子を見てたのかもな。
言い換えれば、見守っていた……そんな感じ。
それはそれで紅牙も楽しんでいたのかもしれない。
“それも、一つの楽しみ──”
全ては俺の憶測だけど…そんな気がした。
そんなことを考えつつ、俺は目を閉じたまま、自然と耳に入るあいつらの声と虫の声を遠くに聞きながら、眠りにつこうとしていた──…。
だが、一瞬…二組の会話が途切れ、辺りには虫の声のみになった──その直後。
ふいに耳に入った、襖越しの……篝たちの会話。
「……ねぇ、彼方ちゃん」
一瞬の沈黙の後だからという以前に、改めて呼びかけるような篝の声音……?
「彼方ちゃん──…いいの?」
「ん? ……何が?」
いつもの調子で答えた彼方。だが、
「宗一郎の…紅牙の記憶のこと──」
──っ!!?
篝の言葉がはっきりと聞こえ、俺の眠気は一気に吹き飛んだ。
……別に聞くつもりなんてなかったけど、自分の名前…記憶のことで、俺は思わず彼方の答えに耳を澄ませた……!
だけど、彼方は黙ったまま──……。
そこへ篝は畳み掛けるように、
「彼方ちゃん、思い出して欲しいでしょ!?」
……その言葉はあまりにもストレートで、その声音は篝自身の気持ちというより、彼方を心配している…そんな感じで。
篝は、会った時もそうだったけど……言葉がストレートだ。
だが、そこにあるのは紛れもない、素直な篝の心。
そんな篝の言葉に、彼方はようやく一言
「──……もちろん」
「ならっ……もっと…ッ」
その篝の声音は、かすかにだが苛立ちすら感じさせた。
たぶん、篝は自分たちのため…彼方のためにも、俺が記憶を取り戻すために何か手を打ちたい、そう考えている──。
だが、そんな篝の言葉を遮るように、
「……でもね、オレは宗一郎に…紅牙に任せようと思ってる。今、宗一郎に記憶がないっていうのが紅牙の意思なら尚更……。だから、もしこのまま思い出さなくても──」
“──それでいい。”
彼方は敢えて口に出さなかったけど、それが彼方の考えで、答え。
たとえ、誰よりもそれを望んでいても──“紅牙の意思に従う”、と。
俺には、それが痛いほど伝わった。
──たぶん、篝にも。
“無理やりではなく、思い出すのを待つ”
“それでも、紅牙が望まないなら──”
彼方は以前、俺にもそう言っていた。
その時の表情がよぎる……。
強い意志を宿した──あの真っ直ぐ見つめてくる、琥珀色の瞳が。
……たぶん、今もそうだろう。
あの瞳で篝を真っ直ぐに見つめているに違いない──。
「…彼方ちゃん……」
「いいんだよ、それで」
そう答えた彼方の仕方なさそうな笑顔がうかぶ……。
──ッ
急に居ても立ってもいられなくなって、俺は起き上がった……!
思わず、自然に動いた体。
俺には……別に何を言ってやれる訳でもない。
どうすることも出来ない。
そんなことは分かっている。
それでも──
俺が襖に手を掛けようとした──その時。
「宗一郎も紅牙も、オレには同じ……大切な友だち。昔も今も、何も変わらないよ」
…………あぁ。
それは…今の俺の心に、染み込んでいくような言葉で──
一番欲しかった言葉……かもしれない。
彼方は本心からそう思ってくれている。
表情は見えないけど……きっと、微笑みをうかべていて……
「それに、信じてるよ。いつか──……いつか、あの時みたいにみんなで楽しくやれる日が来るって」
──……俺は、襖を開けるタイミングを逃したような気がした。
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