84 / 163
第84話 「ハ号」ノ装甲ハ弓矢ヨリ強靭ナリ
しおりを挟む
鹿島少尉が手にした玉飾りから発せられた光は、やがて10mほどの上空で金色の光の環となり、回転を始めた。
その回転の勢いが、環の外側へ伝播して行くと、車列の周囲を覆っていた靄を、遠心分離器に掛けた様に吹き飛ばし、スッキリと遠くを見渡せるようになった。
そして、靄が完全に払われたかと思うと、光の環は、鹿島が手にした玉飾りに吸い込まれるように消滅した。
「何だこれは?」
鹿島が呆れたように言うと
「これは、魔術払いの魔術ね。玉飾りの玉の中に、強い魔力で周囲の魔術を払ったり封じたりする術式を込めてあったのでしょうね。」
ターニャが説明した。
「なるほど。ターニャ殿は、魔術に詳しいのでありますか?」
説明を聞いた鹿島が反問すると、ターニャはケラケラ笑いながら答えた。
「アタシは魔術師じゃあないわよ。魔力もないしね。だから、ソフィアさんから玉に込められた魔術の説明はされたけれど、使い方は分からなかったって訳。まあ、その場になれぼ自然に発動するようになってたらしいわね。」
「なんだかいい加減でありますなぁ。」
鹿島はキツネに抓まれたような顔をしている。
「鹿島少尉殿。ノア殿によれば、前方に見える森の向こう側にエルフの集落があるとのことであります。」
装甲兵車で傍らにいた兵長がやって来て、鹿島に報告した。
「分かった。前進を再開しよう。大尉殿、よろしくありますか。」
鹿島が朝日大尉に申し向けると、朝日は
「よし。」
と一言だけ答えた。
「しゅっぱーつ!」
鹿島が大きな声で命じると、車列は動き出し、彼は動き始めた装甲兵車に側面の扉からヒョイと飛び乗った。
「そういえば、俺は森を抜けて来たっけな。」
鹿島は、デ・ノーアトゥーンへの往路を思い出していた。
「それにしても、『石兵八陣』ってのは、諸葛亮孔明が陸遜に仕掛けた魔法か何かだったんじゃないか。三国志じゃあ、赤壁の戦いの『東南の風』みたいに、何でもありだからな。」
同時に彼は、そんな変ことを考えていた。
鹿島の思いはともかくとして、車列は森の中に進入して行った。
道は、ほぼ真っ直ぐに続く一本道である。
しばらく進むと、道の両側から一本ずつ、実に意味あり気に切り倒された丸太が転がされていた。
これは、どう考えても罠か待ち伏せを示唆している。
やむを得ず、車列はいったん停止した。
「『ハ号』は前へ出て進路を啓開、軽装甲は最後尾に回り、後ろからの襲撃に備えよ。装甲兵車は、全周を警戒せよ。」
朝日大尉からの無線による指示があり、車列はその順番を入れ替えた。
「ハ号」、即ち九五式軽戦車の車長小林少尉は、砲塔から上半身を出し、前後に分かれたハッチの前半分に身を隠しながら、双眼鏡で前方を観察している。
装甲兵車では、両側面を軽機関銃を構えた兵が警戒し、前後は、歩兵銃を構えた兵が数人、様子を探っており、最後尾の軽装甲車は、重機関銃を備えた砲塔を左右にゆっくりと振って、後方を警戒している。
一同、緊張の中、しばらくは、木々の葉擦れや鳥の鳴き声だけが聞こえる静寂が続いていた。
突然、車列の斜め前方の木立の中から
ヒュッ ヒュッ ヒュッ…
と音がして何かが飛来し、小林少尉が盾代わりにしているハッチの前半分に当たり
カツン カツン カツン…
といって弾き返された。
放たれた矢である。
「敵襲ーッ!」
小林少尉が大声で叫び車内へ潜り込み、矢が飛んで来ている方向へ37粍主砲を向けた時、装甲兵車から、飛んで来る矢をものともせずに傭兵ノアが走り出して来て車列の前方へ飛び出し、今までの寡黙さが嘘だったような大声で
「射るなっ!我はエルフ族傭兵ノアなり。今回は、故あって日本陸軍の皆様とエルフの里へ参ったものである。ここに、かの鹿島殿もおわす。いずれ、戦う意思はなきものである故、この場をお通し願いたい!」
と啖呵を切った。
すると、前方の木立の間から
ヒューイ
という鳥の鳴き声のような音がしたかと思うと飛来する矢が止み、元の静寂さが辺りを支配した。
「よろしいかと存ずる。」
ノアは、後方の車列を振り返ると頷き、元の寡黙な彼に返ったかのように、一言だけ発した。
それでも、先頭の軽戦車の小林少尉は、前方を舐めるように双眼鏡で見渡した後に、後方の乗用車の朝日に向かって左手を上げ
「前進ヨロシ」
の合図をした。
朝日も、その合図を見てから
「前進する。前へッ!」
と無線で指示を出し、車列は前進を再開した。
小林のヘッドセットがジジっと鳴り、前方機銃手の伍長が話し掛けて来た。
「少尉殿。自分らは招かれざる客のようであります。」
「そうだな。とりあえず歓迎されてはおらんな。もっともさっきは別の意味で歓迎されたが。」
「まったくであります。自分も、点視孔目掛けて矢が飛んで来た時は、ヒヤリとしたのでありますよ。」
「まあ、『ハ号』の装甲は、弓矢にはお釣りがくるほど強靭だったし、お互い無事で何よりだ。それよりも、先ほどのノア…殿だっけか。その話が通じたのか、攻撃が止んだ。今のうちに前進を続けるぞ。」
「了解であります。」
短い遣り取りを終えた後、小林少尉は、改まるように
「前方の見張りを厳となせ。」
と命じた。
その回転の勢いが、環の外側へ伝播して行くと、車列の周囲を覆っていた靄を、遠心分離器に掛けた様に吹き飛ばし、スッキリと遠くを見渡せるようになった。
そして、靄が完全に払われたかと思うと、光の環は、鹿島が手にした玉飾りに吸い込まれるように消滅した。
「何だこれは?」
鹿島が呆れたように言うと
「これは、魔術払いの魔術ね。玉飾りの玉の中に、強い魔力で周囲の魔術を払ったり封じたりする術式を込めてあったのでしょうね。」
ターニャが説明した。
「なるほど。ターニャ殿は、魔術に詳しいのでありますか?」
説明を聞いた鹿島が反問すると、ターニャはケラケラ笑いながら答えた。
「アタシは魔術師じゃあないわよ。魔力もないしね。だから、ソフィアさんから玉に込められた魔術の説明はされたけれど、使い方は分からなかったって訳。まあ、その場になれぼ自然に発動するようになってたらしいわね。」
「なんだかいい加減でありますなぁ。」
鹿島はキツネに抓まれたような顔をしている。
「鹿島少尉殿。ノア殿によれば、前方に見える森の向こう側にエルフの集落があるとのことであります。」
装甲兵車で傍らにいた兵長がやって来て、鹿島に報告した。
「分かった。前進を再開しよう。大尉殿、よろしくありますか。」
鹿島が朝日大尉に申し向けると、朝日は
「よし。」
と一言だけ答えた。
「しゅっぱーつ!」
鹿島が大きな声で命じると、車列は動き出し、彼は動き始めた装甲兵車に側面の扉からヒョイと飛び乗った。
「そういえば、俺は森を抜けて来たっけな。」
鹿島は、デ・ノーアトゥーンへの往路を思い出していた。
「それにしても、『石兵八陣』ってのは、諸葛亮孔明が陸遜に仕掛けた魔法か何かだったんじゃないか。三国志じゃあ、赤壁の戦いの『東南の風』みたいに、何でもありだからな。」
同時に彼は、そんな変ことを考えていた。
鹿島の思いはともかくとして、車列は森の中に進入して行った。
道は、ほぼ真っ直ぐに続く一本道である。
しばらく進むと、道の両側から一本ずつ、実に意味あり気に切り倒された丸太が転がされていた。
これは、どう考えても罠か待ち伏せを示唆している。
やむを得ず、車列はいったん停止した。
「『ハ号』は前へ出て進路を啓開、軽装甲は最後尾に回り、後ろからの襲撃に備えよ。装甲兵車は、全周を警戒せよ。」
朝日大尉からの無線による指示があり、車列はその順番を入れ替えた。
「ハ号」、即ち九五式軽戦車の車長小林少尉は、砲塔から上半身を出し、前後に分かれたハッチの前半分に身を隠しながら、双眼鏡で前方を観察している。
装甲兵車では、両側面を軽機関銃を構えた兵が警戒し、前後は、歩兵銃を構えた兵が数人、様子を探っており、最後尾の軽装甲車は、重機関銃を備えた砲塔を左右にゆっくりと振って、後方を警戒している。
一同、緊張の中、しばらくは、木々の葉擦れや鳥の鳴き声だけが聞こえる静寂が続いていた。
突然、車列の斜め前方の木立の中から
ヒュッ ヒュッ ヒュッ…
と音がして何かが飛来し、小林少尉が盾代わりにしているハッチの前半分に当たり
カツン カツン カツン…
といって弾き返された。
放たれた矢である。
「敵襲ーッ!」
小林少尉が大声で叫び車内へ潜り込み、矢が飛んで来ている方向へ37粍主砲を向けた時、装甲兵車から、飛んで来る矢をものともせずに傭兵ノアが走り出して来て車列の前方へ飛び出し、今までの寡黙さが嘘だったような大声で
「射るなっ!我はエルフ族傭兵ノアなり。今回は、故あって日本陸軍の皆様とエルフの里へ参ったものである。ここに、かの鹿島殿もおわす。いずれ、戦う意思はなきものである故、この場をお通し願いたい!」
と啖呵を切った。
すると、前方の木立の間から
ヒューイ
という鳥の鳴き声のような音がしたかと思うと飛来する矢が止み、元の静寂さが辺りを支配した。
「よろしいかと存ずる。」
ノアは、後方の車列を振り返ると頷き、元の寡黙な彼に返ったかのように、一言だけ発した。
それでも、先頭の軽戦車の小林少尉は、前方を舐めるように双眼鏡で見渡した後に、後方の乗用車の朝日に向かって左手を上げ
「前進ヨロシ」
の合図をした。
朝日も、その合図を見てから
「前進する。前へッ!」
と無線で指示を出し、車列は前進を再開した。
小林のヘッドセットがジジっと鳴り、前方機銃手の伍長が話し掛けて来た。
「少尉殿。自分らは招かれざる客のようであります。」
「そうだな。とりあえず歓迎されてはおらんな。もっともさっきは別の意味で歓迎されたが。」
「まったくであります。自分も、点視孔目掛けて矢が飛んで来た時は、ヒヤリとしたのでありますよ。」
「まあ、『ハ号』の装甲は、弓矢にはお釣りがくるほど強靭だったし、お互い無事で何よりだ。それよりも、先ほどのノア…殿だっけか。その話が通じたのか、攻撃が止んだ。今のうちに前進を続けるぞ。」
「了解であります。」
短い遣り取りを終えた後、小林少尉は、改まるように
「前方の見張りを厳となせ。」
と命じた。
44
あなたにおすすめの小説
装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―
EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。
そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。
そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる――
陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。
注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。
・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。
・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。
・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。
・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる