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別の世界から来た傲慢たる救世主
救世主2
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「すみません。もう一度聞かせてくれませんか?」
レイラの声は震えていた。動揺を隠しきれていない様だ。
「だから断る。よくよく考えたら俺関係なくない?えっ!ないよね?」
「……この流れでおちゃらけた口調が出るのはすごいですね」
クレアは呆れ半分、関心半分の様子であった。
「……確かにそうかもしれませんが」
一方レイラは少し苦しそうに呟いた。
「でも。私にはこれしかないのです。貴方からすれば誠勝手な考え。自分勝手な考えかもしれませんが、これしかなかった。ですからどうか助けてくれませんか」
レイラは力強く己の右手を握る。それを見てリクは困った顔をする。
「そうは言われてもな。現状意見を変える気はない。それにレイラさんも、俺に頼るのはやめたほうがいい」
「それはなんで?リクさん」
クレアは不思議そうな顔でリクに問うた。
「世界を救う資格のある勇者、救世主とは、世界のために己の命をかける者だ。だが俺はダメだ。無理だ。世界のために行動する様な人間ではない。そんな理由のために立ち上がる人間ではない。友人のためならば、俺はめんどくさがりながらも自分のできる助けをするだろう。家族のためならば、助けを求められたら仕方ないなどと言って手を貸すだろう。だが世界は無理だ。世界のため、おろか国のためなんかも無理だ。規模がデカすぎる。俺は俺の周りにいる人間にしか手を貸そうと思わないし、それ以外は敵意こそ抱かないが、好意も同時に抱かないそんな人間だ。正直頼るべき相手を間違えている」
苦笑いながらリクはその問いに対する答えを発した
「それでも貴方は紛れもない勇者の資格を持つ者なのです!」
力強くレイラは答える。その目には必死なせいか少しばかり涙がうかんでいた。
「はい!ストップ。ストップですレイラ様。やはりすぐには無理でしょう。リク様。誠に勝手な行為の数々、申し訳ございません。ですが、レイラ様も世界を思ってのことなのです。そのことだけ、わかってもらえませんでしょうか」
先程までの明るい少女の雰囲気が消え、敬意をしめすようにクレアはリクに謝罪をした。その代わり様にリクは少しばかり驚きを感じていた。
「それに関しては大丈夫だ。それはすごい感じたからな。十分すぎるほどに」
素直に本心を伝える。それにクレアは少しばかり、一瞬だが、先ほどの様な明るい笑顔を見せた様な気がした。
「ありがとうございます。リク様もお疲れでしょう。一度部屋で休まれてはどうでしょう。ご案内いたします。レイラ様もよろしいですね?」
「えっ!えぇ。そうね。その方がいいわ」
「ではリク様。こちらになりますので」
「ああ。ありがとう」
(なんかやりずらい)
心でその様なことを思いながらリクはクレアについていく。
クレアに案内された部屋は何とも綺麗な部屋であった。座りごごちの良い椅子に、まだ使われていない傷一つないデスク。その後ろにはなんとも寝心地の良さそうなベットに、朝快適に目覚めることができそうな大きな窓がある。
リクにその気があるかどうかはさておき、やはり世界を救ってくれる人間である以上待遇は良いようだ。
その部屋でリクは一人椅子に座りながら本を読んでいた。
日もすでに暮れてしまったせいか、外からの音もなく。静かに紙を捲る音だけが響き渡る。
その静寂に扉をノックする音が入り込む。リクはその音の存在を認識すると、本を勢いよく閉じ、机に置く。
「どうぞ」
簡潔に中へと入ることを許可すると、恐る恐ると扉が開かれた。
姿を見せたのはレイラであった。
「リク。時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「ちょっと読書をしていただけだからな」
「読書ですか?」
「そうだ。正直何もかもわからない。俺は夢の中で、夢であることに気がつかず、この部屋で静かに過ごしているのではないのだろうかとさえ思っている。未だ、頭は混乱。落ち着こうにも落ち着けない」
「ですがこれは夢でなく、現実です」
「そうだ。これが現実であることは俄に信じ難い。けど現実なのだろう。現実であると仮定して俺は、俺なりに情報収集しようと考え、本に手を出しただけだ」
リクはそこにある読みかけの本を触りながらレイラにいう。リクはリク自身どうにかしてこの現状を受け入れようと努力しているようだ。
「ごめんなさい」
「ん?何がです?」
「リク。あなたの事情も考慮せずこちらの事情に巻き込んでしまったことに対する謝罪です」
「確かに」
まるでそのことを気にしていないようであった。レイラはその様子が不思議でしかなかった。
「どうでもいいような雰囲気ですね」
「そんなことはない。ただこの世界につれられなければ俺は死んでいた。そう考えると生きているだけ儲け物という考えもできる。だからそれは自分なりに整理できたというだけですよ」
「死んでいたですか……」
「そう。俺。いや俺ともう一人友人は炎に包まれおおよそ脱出が不可能な状況にあった。お互いに死を覚悟していました。それにもかかわらず今こうして生きている。その一点に関しては俺は感謝しているのです」
そう言って深くお辞儀をする。その反応にレイラは困ったような反応をする。
「やめてください。先ほど言った通り私はただ巻き込んだ身に過ぎないのです」
「ええ。それはそうでしょう。それもとんでもないことに。いやいや無理無理。と言っても普通なとんでもないことに」
「……あなたは私を貶しているか感謝しているのかどっちなのです?」
「貶してはいないですよ。若干嫌味は含んでますけど」
リクはニヤと悪い笑みを浮かべるとレイラも呆れた顔をする。
「ですが感謝しているのも事実。ですから多少は手伝うことはしますよ。こうして良い部屋もくれているわけですし」
「!じゃあ……」
「完全に手を貸すということではないです。さっきも言ったように素質があると言われただけで戦うとすぐに誓えるものではない。俺は人間であり、自由意志を持つ生命です。勇者に憧れているわけでもない。だから多少の手伝いです。まさかちょろっと命を救っただけで世界を救えとねだりはしませんよね?そんなんでしたらその辺の人を片っ端から救えば100人ぐらい集まるでしょう?」
「あなた性格が悪いとは言われません?」
「なんとも聞き飽きた。ありふれた悪口ですね」
「その反応だけで良くわかりました。ふふ。これが。私たちが望んだ人ということですか」
「なんですその笑みは?もしかして馬鹿にされてます」
「まさか。その逆ですよ。こんな事を言うのもおかしいのですが、少し楽しみなのですよ。だって勇者とか救世主と思われる人と言われてあなたのような人を想像できますか?」
「なるほどそれは確かに。俺でもそれはしないな」
「ですが。だからこそ私はあなたの力を頼りたいと考えます。ですが、それは私たちの勝手。ですからリク。あなたもあなたの勝手に動いてくれて構いません。この部屋も自由にどうぞ。私は諦めませんよ?」
「意外に我を貫くタイプなんですね」
リクはここにきて少し困った顔をする。しかし同時に何処か嬉しいような感情も含まれているような気がした。だがリク自身気がついていないように思われる。
薄暗く、目を凝らさなければあたりをよく見ることもできない部屋で、一人の男が優雅に何とも座り心地の良さそうな椅子に座っていた。
「いい日だ。今日はとてもいい日だ。私はとても気分がいい。気分がいい日というのは、なかなかに1日を楽しめる。何気なしに外を歩けば綺麗に咲く花々に魅了され、遠くから聞こえる小鳥の囀りに心が癒される。それもこれも、素晴らしい好敵手がこの世界に舞い降りたからだ。長きにわたり封印された魔物『デストヒュヌス』。奴を討伐するために、滅ぼすためにこの世界に舞い降りた二人の好敵手。きっとこの世界はこれから様々な感情が蠢く長い闘争が始まる。そのとき私はきっとありとあらゆるものに嫌われ、憎まれ、殺意を向けられるだろう。……あぁ。楽しみ。たのしみだ。きっと楽しいに違いない。そんな感情を持って私に襲いかかってくるものどもを破壊し、破壊され、尽くすのは。その時私はきっと夜も眠れぬ興奮に違いない。きっと童貞を卒業したての青臭い少年のようにその夜が眠れなくなるに違いない。きっとそうに違いない。ならば、今の私は、初夜を今か今かとソワソワしながら待つ若い童貞だ。本能を抑えきれない猿のようなものだ。なんとも、私らしい。私らしい現状だ。あぁ待ち遠しい。早く、早く来てくれ。私はもう待てないぞ!」
その男はウキウキとソワソワと落ち着かない様子で、机に置かれたワインを手に取り口へと運んだ。
レイラの声は震えていた。動揺を隠しきれていない様だ。
「だから断る。よくよく考えたら俺関係なくない?えっ!ないよね?」
「……この流れでおちゃらけた口調が出るのはすごいですね」
クレアは呆れ半分、関心半分の様子であった。
「……確かにそうかもしれませんが」
一方レイラは少し苦しそうに呟いた。
「でも。私にはこれしかないのです。貴方からすれば誠勝手な考え。自分勝手な考えかもしれませんが、これしかなかった。ですからどうか助けてくれませんか」
レイラは力強く己の右手を握る。それを見てリクは困った顔をする。
「そうは言われてもな。現状意見を変える気はない。それにレイラさんも、俺に頼るのはやめたほうがいい」
「それはなんで?リクさん」
クレアは不思議そうな顔でリクに問うた。
「世界を救う資格のある勇者、救世主とは、世界のために己の命をかける者だ。だが俺はダメだ。無理だ。世界のために行動する様な人間ではない。そんな理由のために立ち上がる人間ではない。友人のためならば、俺はめんどくさがりながらも自分のできる助けをするだろう。家族のためならば、助けを求められたら仕方ないなどと言って手を貸すだろう。だが世界は無理だ。世界のため、おろか国のためなんかも無理だ。規模がデカすぎる。俺は俺の周りにいる人間にしか手を貸そうと思わないし、それ以外は敵意こそ抱かないが、好意も同時に抱かないそんな人間だ。正直頼るべき相手を間違えている」
苦笑いながらリクはその問いに対する答えを発した
「それでも貴方は紛れもない勇者の資格を持つ者なのです!」
力強くレイラは答える。その目には必死なせいか少しばかり涙がうかんでいた。
「はい!ストップ。ストップですレイラ様。やはりすぐには無理でしょう。リク様。誠に勝手な行為の数々、申し訳ございません。ですが、レイラ様も世界を思ってのことなのです。そのことだけ、わかってもらえませんでしょうか」
先程までの明るい少女の雰囲気が消え、敬意をしめすようにクレアはリクに謝罪をした。その代わり様にリクは少しばかり驚きを感じていた。
「それに関しては大丈夫だ。それはすごい感じたからな。十分すぎるほどに」
素直に本心を伝える。それにクレアは少しばかり、一瞬だが、先ほどの様な明るい笑顔を見せた様な気がした。
「ありがとうございます。リク様もお疲れでしょう。一度部屋で休まれてはどうでしょう。ご案内いたします。レイラ様もよろしいですね?」
「えっ!えぇ。そうね。その方がいいわ」
「ではリク様。こちらになりますので」
「ああ。ありがとう」
(なんかやりずらい)
心でその様なことを思いながらリクはクレアについていく。
クレアに案内された部屋は何とも綺麗な部屋であった。座りごごちの良い椅子に、まだ使われていない傷一つないデスク。その後ろにはなんとも寝心地の良さそうなベットに、朝快適に目覚めることができそうな大きな窓がある。
リクにその気があるかどうかはさておき、やはり世界を救ってくれる人間である以上待遇は良いようだ。
その部屋でリクは一人椅子に座りながら本を読んでいた。
日もすでに暮れてしまったせいか、外からの音もなく。静かに紙を捲る音だけが響き渡る。
その静寂に扉をノックする音が入り込む。リクはその音の存在を認識すると、本を勢いよく閉じ、机に置く。
「どうぞ」
簡潔に中へと入ることを許可すると、恐る恐ると扉が開かれた。
姿を見せたのはレイラであった。
「リク。時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「ちょっと読書をしていただけだからな」
「読書ですか?」
「そうだ。正直何もかもわからない。俺は夢の中で、夢であることに気がつかず、この部屋で静かに過ごしているのではないのだろうかとさえ思っている。未だ、頭は混乱。落ち着こうにも落ち着けない」
「ですがこれは夢でなく、現実です」
「そうだ。これが現実であることは俄に信じ難い。けど現実なのだろう。現実であると仮定して俺は、俺なりに情報収集しようと考え、本に手を出しただけだ」
リクはそこにある読みかけの本を触りながらレイラにいう。リクはリク自身どうにかしてこの現状を受け入れようと努力しているようだ。
「ごめんなさい」
「ん?何がです?」
「リク。あなたの事情も考慮せずこちらの事情に巻き込んでしまったことに対する謝罪です」
「確かに」
まるでそのことを気にしていないようであった。レイラはその様子が不思議でしかなかった。
「どうでもいいような雰囲気ですね」
「そんなことはない。ただこの世界につれられなければ俺は死んでいた。そう考えると生きているだけ儲け物という考えもできる。だからそれは自分なりに整理できたというだけですよ」
「死んでいたですか……」
「そう。俺。いや俺ともう一人友人は炎に包まれおおよそ脱出が不可能な状況にあった。お互いに死を覚悟していました。それにもかかわらず今こうして生きている。その一点に関しては俺は感謝しているのです」
そう言って深くお辞儀をする。その反応にレイラは困ったような反応をする。
「やめてください。先ほど言った通り私はただ巻き込んだ身に過ぎないのです」
「ええ。それはそうでしょう。それもとんでもないことに。いやいや無理無理。と言っても普通なとんでもないことに」
「……あなたは私を貶しているか感謝しているのかどっちなのです?」
「貶してはいないですよ。若干嫌味は含んでますけど」
リクはニヤと悪い笑みを浮かべるとレイラも呆れた顔をする。
「ですが感謝しているのも事実。ですから多少は手伝うことはしますよ。こうして良い部屋もくれているわけですし」
「!じゃあ……」
「完全に手を貸すということではないです。さっきも言ったように素質があると言われただけで戦うとすぐに誓えるものではない。俺は人間であり、自由意志を持つ生命です。勇者に憧れているわけでもない。だから多少の手伝いです。まさかちょろっと命を救っただけで世界を救えとねだりはしませんよね?そんなんでしたらその辺の人を片っ端から救えば100人ぐらい集まるでしょう?」
「あなた性格が悪いとは言われません?」
「なんとも聞き飽きた。ありふれた悪口ですね」
「その反応だけで良くわかりました。ふふ。これが。私たちが望んだ人ということですか」
「なんですその笑みは?もしかして馬鹿にされてます」
「まさか。その逆ですよ。こんな事を言うのもおかしいのですが、少し楽しみなのですよ。だって勇者とか救世主と思われる人と言われてあなたのような人を想像できますか?」
「なるほどそれは確かに。俺でもそれはしないな」
「ですが。だからこそ私はあなたの力を頼りたいと考えます。ですが、それは私たちの勝手。ですからリク。あなたもあなたの勝手に動いてくれて構いません。この部屋も自由にどうぞ。私は諦めませんよ?」
「意外に我を貫くタイプなんですね」
リクはここにきて少し困った顔をする。しかし同時に何処か嬉しいような感情も含まれているような気がした。だがリク自身気がついていないように思われる。
薄暗く、目を凝らさなければあたりをよく見ることもできない部屋で、一人の男が優雅に何とも座り心地の良さそうな椅子に座っていた。
「いい日だ。今日はとてもいい日だ。私はとても気分がいい。気分がいい日というのは、なかなかに1日を楽しめる。何気なしに外を歩けば綺麗に咲く花々に魅了され、遠くから聞こえる小鳥の囀りに心が癒される。それもこれも、素晴らしい好敵手がこの世界に舞い降りたからだ。長きにわたり封印された魔物『デストヒュヌス』。奴を討伐するために、滅ぼすためにこの世界に舞い降りた二人の好敵手。きっとこの世界はこれから様々な感情が蠢く長い闘争が始まる。そのとき私はきっとありとあらゆるものに嫌われ、憎まれ、殺意を向けられるだろう。……あぁ。楽しみ。たのしみだ。きっと楽しいに違いない。そんな感情を持って私に襲いかかってくるものどもを破壊し、破壊され、尽くすのは。その時私はきっと夜も眠れぬ興奮に違いない。きっと童貞を卒業したての青臭い少年のようにその夜が眠れなくなるに違いない。きっとそうに違いない。ならば、今の私は、初夜を今か今かとソワソワしながら待つ若い童貞だ。本能を抑えきれない猿のようなものだ。なんとも、私らしい。私らしい現状だ。あぁ待ち遠しい。早く、早く来てくれ。私はもう待てないぞ!」
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