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別の世界から来た傲慢たる救世主
厄災さった後は
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ウィリアムが立ち去ってから未だ数分程度時間がたった。リクの右手はもうすでに修復されており、リクはレイラの膝の上で眠っていた。
「いきなりこのようなことになってしまうとは……私はなんとも酷なことを要求してしまっていることを再確認させられます」
リクの頭に置かれていた手が震えている。申し訳なさ、自分の身勝手さどうしようもない悪感情が支配する。
「本来これは私たちがなんとかせねばならない問題。リクの言う通り、彼は何も関係ない。いきなり戦えと言われても困るのは当然。彼はここに来るまでこの世界のこともわからなかった。この世界が滅ぼうが、彼は知ることもなく平和に過ごしていた。世界が滅ぶからだとかも結局は私たちの勝手。巻き込まれる理由はない。彼にそんな理由がないに決まっているのです」
目に涙がこぼれそうになるのを堪える。自分が泣くと言うのはおかしな話だと思えたからだ。
「ごめんなさい……私は。私は!」
堪えきれずにぽつりぽつりと綺麗な涙がこぼれ落ちてくる。それをリクは一滴手に取った。
「!目が覚めたのですか」
レイラは慌てて涙を拭く、涙を見せてはならない。そう自分に言い聞かせる。
「どれぐらい気を失っていました?」
「数分ほどです」
「なるほど。だから俺はまだ森の中ということか。いや~。目が覚めたら『知らない天井だ』という、死ぬまでで言いたいワードトップ5に入る言葉を言いたかったのだけど。天井がそもそもなかったから驚いた」
笑いながらリクは頭を右手でかく。そしてあることに気がつく。
「うん?あれ?右手……!!えっ!何!なんで右手あんの!いや嬉しいけど!俺の右手大変よろしくない感じになったよね!何が起こったの?」
右手をサワサワと触りながら叫ぶリク。先程死にかけたと思えない言動であった。
「全く。まだ数日しか経っていないのに平凡とはかけ離れた。荒波の航海のような日々を過ごすことになるとは……」
「私はあなたにどう償えばよいでしょう」
「うん?」
ぽつりと零したレイラの言葉にリクは反応する。
「自分のことしか考えてこなかった。己の身勝手が勝手に叶うものだとばかり考えていた。傲慢な思考で物事を見ていた。そんな自分には一体何ができるのか?」
「そんなのは決まっている」
リクは力強い言葉を持ってレイラに語りかける。
「前に進むことだ。さっき俺を助けようとしたその意志を持って。世界を救うという非常に傲慢で、理想的な、気高き目的に向かい傲岸不遜に、傲慢無礼に、唯我独尊のごとく、何者もあなたの目的を邪魔しようとし、その足にしがみつこうとも、高らかに笑い。輝かしい純白の翼を持って何事も叶えて見せるという神の如く羽ばたくこと。それがレイラさん。あなたが行うこと、それが俺に対する償いだ。俺が俺の意思を持って、あなたに協力しようと、手を差し伸べようと、あなたが望む世界へと連れていこうと思わせた償いです」
「でもリク。あなたは世界を救うことなどやる気はないと……」
「やる気になりました。やる気にさせられました。レイラさんの宣言通りものの見事に。だから俺に対する罪悪感など感じる必要はないです。俺がやる気になっているのですから。ならばそれを喜び、厚顔無恥に、傍若無人に目的まで進みましょう」
リクはそう言って手を伸ばす。
「ふふ」
そんなリクの態度に、先ほどまで死ぬような目に会い、あまつさえ右腕までも一度は悲惨な形で失ったにも関わらず、変わらずその大きな態度に、レイラはおかしくて吹き出してしまった。
そしてレイラはその手をしっかりと取っり、立ち上がる。
「あれだけのことがあって、逆にやる気になるなんて不思議な人。本当に変わっているわ」
「それはどうも。もうそんな言葉生まれてきてからとうに聞き飽きてますよ」
「しかし。一つ訂正しておきたいことがあります」
「なんですか?」
まるで思い当たることはないような表情のリクに、レイラは些か不満を覚えながら、はっきりと断言する。
「私は傲岸不遜でもなければ、傲慢無礼でもありません。私はあなたのように態度おろか生き方がデカくありません。勿論唯我独尊でも、厚顔無恥でも、傍若無人でもありません。私のことなんだと思っているのです!」
不服そうな表情のレイラにリクは少し口元を歪ませる。
「ならばそんなことを言われても涼しい顔で受け流したら良いでしょ?一応聖女様なのだからその程度の余裕を持ってみてはどうですか?この程度の評価を受けた程度で声を荒げてどうします?俺ならその数倍、数十倍の罵声を浴びせられてもそよ風の如く気にしませんよ!」
自慢げにリクは語る。
「どう言った人生を送ればそうなるのやら……まぁそういうなら受け流します。これからよろしくリク」
今度はレイラがリクに手を伸ばす。
「ええこちらこそ」
リクはその手をしっかりと、意志を持って受けとめた。
「レイラ様!リク様!ご無事ですか!」
「レイラ様~大丈夫ですか~」
遠くからカーティスとクレアの声が聞こえてくる。どうやら迎えが来たようだ。
「それじゃあ行きましょう」
「了解です」
二人は歩き出した。その歩みは力強いものであった。これから襲いかかるであろう障害を乗り越える意志、戦う意志がそこにはあった。
「いきなりこのようなことになってしまうとは……私はなんとも酷なことを要求してしまっていることを再確認させられます」
リクの頭に置かれていた手が震えている。申し訳なさ、自分の身勝手さどうしようもない悪感情が支配する。
「本来これは私たちがなんとかせねばならない問題。リクの言う通り、彼は何も関係ない。いきなり戦えと言われても困るのは当然。彼はここに来るまでこの世界のこともわからなかった。この世界が滅ぼうが、彼は知ることもなく平和に過ごしていた。世界が滅ぶからだとかも結局は私たちの勝手。巻き込まれる理由はない。彼にそんな理由がないに決まっているのです」
目に涙がこぼれそうになるのを堪える。自分が泣くと言うのはおかしな話だと思えたからだ。
「ごめんなさい……私は。私は!」
堪えきれずにぽつりぽつりと綺麗な涙がこぼれ落ちてくる。それをリクは一滴手に取った。
「!目が覚めたのですか」
レイラは慌てて涙を拭く、涙を見せてはならない。そう自分に言い聞かせる。
「どれぐらい気を失っていました?」
「数分ほどです」
「なるほど。だから俺はまだ森の中ということか。いや~。目が覚めたら『知らない天井だ』という、死ぬまでで言いたいワードトップ5に入る言葉を言いたかったのだけど。天井がそもそもなかったから驚いた」
笑いながらリクは頭を右手でかく。そしてあることに気がつく。
「うん?あれ?右手……!!えっ!何!なんで右手あんの!いや嬉しいけど!俺の右手大変よろしくない感じになったよね!何が起こったの?」
右手をサワサワと触りながら叫ぶリク。先程死にかけたと思えない言動であった。
「全く。まだ数日しか経っていないのに平凡とはかけ離れた。荒波の航海のような日々を過ごすことになるとは……」
「私はあなたにどう償えばよいでしょう」
「うん?」
ぽつりと零したレイラの言葉にリクは反応する。
「自分のことしか考えてこなかった。己の身勝手が勝手に叶うものだとばかり考えていた。傲慢な思考で物事を見ていた。そんな自分には一体何ができるのか?」
「そんなのは決まっている」
リクは力強い言葉を持ってレイラに語りかける。
「前に進むことだ。さっき俺を助けようとしたその意志を持って。世界を救うという非常に傲慢で、理想的な、気高き目的に向かい傲岸不遜に、傲慢無礼に、唯我独尊のごとく、何者もあなたの目的を邪魔しようとし、その足にしがみつこうとも、高らかに笑い。輝かしい純白の翼を持って何事も叶えて見せるという神の如く羽ばたくこと。それがレイラさん。あなたが行うこと、それが俺に対する償いだ。俺が俺の意思を持って、あなたに協力しようと、手を差し伸べようと、あなたが望む世界へと連れていこうと思わせた償いです」
「でもリク。あなたは世界を救うことなどやる気はないと……」
「やる気になりました。やる気にさせられました。レイラさんの宣言通りものの見事に。だから俺に対する罪悪感など感じる必要はないです。俺がやる気になっているのですから。ならばそれを喜び、厚顔無恥に、傍若無人に目的まで進みましょう」
リクはそう言って手を伸ばす。
「ふふ」
そんなリクの態度に、先ほどまで死ぬような目に会い、あまつさえ右腕までも一度は悲惨な形で失ったにも関わらず、変わらずその大きな態度に、レイラはおかしくて吹き出してしまった。
そしてレイラはその手をしっかりと取っり、立ち上がる。
「あれだけのことがあって、逆にやる気になるなんて不思議な人。本当に変わっているわ」
「それはどうも。もうそんな言葉生まれてきてからとうに聞き飽きてますよ」
「しかし。一つ訂正しておきたいことがあります」
「なんですか?」
まるで思い当たることはないような表情のリクに、レイラは些か不満を覚えながら、はっきりと断言する。
「私は傲岸不遜でもなければ、傲慢無礼でもありません。私はあなたのように態度おろか生き方がデカくありません。勿論唯我独尊でも、厚顔無恥でも、傍若無人でもありません。私のことなんだと思っているのです!」
不服そうな表情のレイラにリクは少し口元を歪ませる。
「ならばそんなことを言われても涼しい顔で受け流したら良いでしょ?一応聖女様なのだからその程度の余裕を持ってみてはどうですか?この程度の評価を受けた程度で声を荒げてどうします?俺ならその数倍、数十倍の罵声を浴びせられてもそよ風の如く気にしませんよ!」
自慢げにリクは語る。
「どう言った人生を送ればそうなるのやら……まぁそういうなら受け流します。これからよろしくリク」
今度はレイラがリクに手を伸ばす。
「ええこちらこそ」
リクはその手をしっかりと、意志を持って受けとめた。
「レイラ様!リク様!ご無事ですか!」
「レイラ様~大丈夫ですか~」
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