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別の世界から来た傲慢たる救世主
メアリー
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日はすっかり暮れて、すでに暗闇に支配された時間。人通りも少なく、一般的に言えば治安が悪くなる頃だ。
「なあいいだろ?」
なんとも下品な表情が似合う男とそれに怯えた表情の女性がいた。
どこの世もこのような人物は共通なのだろう。
日が暮れたために気温も下がっているというのに、その男は半袖で過ごしているあたり、そんな違いに気づけないほど鈍感なおめでたい男だろう。
さてそのようなおめでたい男は何をしているかというと、とてもマイルドな表現を使えばナンパである。
日が暮れ、人通りも少なくなったことにより周りの目もほとんどないことにより、自身による理性を抑えなければいけないという言い訳がなくなった事による愚行だ。
男と女の体格差は一目瞭然。上から見下ろされるのは女からすればとても恐怖心を仰ぐ。
「わっ。私帰らないと……」
「大丈夫。帰れるぜ?ちゃんとな。だが、こんな時間だ。こんな時間まで起きておいて何もしないというのは面白くない。ちょっと俺と面白いことをしようぜ?」
女の意思とは反して腕を取る。強引な行為一歩手前の行動だ。
「やっ!やめてください!」
大きな声で拒絶の意を示す。だが男はその言葉をまるで聞こえていないかのような様子であった。
「すぐそこに二人で過ごすにはうってつけの部屋があるぜ!さあ!」
「おやおや。夜中に男女の痴話喧嘩ですか?」
穏やかな声が聞こえてくる。
その声に男も女もその声の方へ視線を向ける。
「誰だお前?」
「こんばんは。私の名前はメアリーです」
そこにいたのはなんとも穏やかな表情をした眼鏡の女性であった。歳は20前半ぐらいだろう。とても若々しく見えた。声もとても心地よく、優しさが滲み出ているようであった。
顔立ちが良い若い女性。そう認識すると、男は変わらない下卑た視線を向ける。だが、その女性はまるで気にしないように話しかけた。
「その人怖がってますよ?怖がらせてはいけないです」
にこやかにメアリーは男を嗜めるが、そんな口調でいうことを聞くほど聞き分けが良い男ではない。
「ほぉ。ならあんたが身代わりになるのかい?だったらこいつを見逃してやらんことはない」
にやにやと笑いながらそう提案する。だが女性はその言葉を理解できないような表情であった。
「なぜその人のかわりになることを条件に?そんなことなくともそのような行いはやめるべきです」
「やかましい。俺はこいつと楽しもうと思っていたんだ!それを邪魔したんだからお前が責任取れよ?」
「でもそれはいけないことです。合意もない性交渉は悪いことです」
「はっ!それがどうした!わりこんできたわりにでできたのは『悪いこと』とは!そんなので俺が納得するとでも思ったか!」
男はメアリーの言葉を笑いながら一蹴する。
「なるほど。あなたはそれが悪いことだというにもかかわらず。それが悪だというにもかかわらず。か弱い人をおそうのですか……」
「あぁ。そうだ。そしてお前も一緒に―――」
「それでは仕方ありません。『死んでください』」
メアリーは一言先程のような柔らかい笑みでそう男に告げた。
「はっ?」
何を言っているのか理解できないのか思わず男はそう声に出たが次に出る声は悲鳴だった。
ぐしゃっ!と肉が潰れる音が辺りに響き渡った。
メアリーの手に握られていたのはレンガ。その辺りから拾ってきたものであろう。
そのレンガで男をなんら躊躇いもなく殴りつけたのだ。
「なっ。何を……」
「あなたは悪の行いであることを認識しながら。それを行おうとした。それすなわちあなたは悪ということです。悪い人はこの世から排除して地獄に落とさなければいけません。ですから―――」
相変わらず女性の顔には笑みが残ったままであった。昼食後のお茶を出すかのような雰囲気を持って告げた。
「さっさと死んでください。悪党野郎」
先程の一撃で尻餅つく男に追撃を行う。
肩、腕、顔、上半身。適当に殴りつける。一撃で殺すのではなく、何度も何度も殴りつけてから殺すつもりのようだ。
「あんたのような!悪は!存在!しては!いけない!」
殴りつけ、その飛び血が顔や衣類に付着しながらも気にすることなく喋り続ける。
「殺さなくては!息の根を止めなければ!討ち滅ぼさなければ!この世は平和にいられません!さぁ死にましょう!苦しみながら!悪であることを後悔しながら死にましょう!そして地獄にいってください。そして待っててください」
もう意識があるのか、まだ生命活動を続けているのかまったく持ってわからない男に向けて語る。
「そしたら私が死んだ暁には、もう一度地獄で殺して差し上げましょう」
初めの頃のような笑みを持ってメアリーはその男に優しく語りかけ、そして持っていたレンガで最後のトドメを刺した。
「ふぅ。これでよし。大丈夫ですか?悪党に襲われてさぞ怖かったでしょう?」
「ひっ!」
返り血を浴びながら心配する言葉をかけるメアリーに先ほどまで男に絡まれていた女性は恐怖の声をだす。先程の光景を目の間にすればその反応は当然であろう。
だがメアリーはその反応が気に入らないようだ。
「なぜ怖がるのです。悪が死んだだけではありませんか。悪が地獄に落ち、良き人はこの世で平和を満喫する。あぁ。実に素晴らしいことではないでしょうか。まさにユートピアを目指す気高き行いなのです。それを怖がるとはいけません。確かにあなたはか弱き乙女のよう、だからきっと家にゴキブリが出てきたら怖くて怯えてしまうでしょう。きっと今怖がっている理由もそれでしょう。わかります。確かにそのような場面では怖がってしまいますよね」
メアリーは女性がなぜ怖がっているのか、『都合よく』理解し、納得したような表情をする。
「ですがあのような悪党はゴキブリと似ているようで、異なるものです。いいですか?あのような人は生きる価値というものがないのです。いや生きていると考えるのもおかしいのかもしれません。料理をするために食材を切った生ゴミに愛おしさを感じないように、あのような悪の生命に愛おしさなんて感じるものではないのです。きっとあなたも生ゴミは何も思うこともなく捨てるでしょう?それと同じように悪にも接すれば良いのです。近くにある鈍器を持って頭を殴ったり、ナイフで臓器を抉ったりして息の根をしっかり止めて、捨てれば良いのです。そしたらあら不思議いつの日か悪は消え。とてもとても心地の良い世界が完成です!そう考えるとほら!恐怖という感情ではなく、喜ぶべきではないでしょうか!」
メアリーはその女性に語りかけるが、女性の目はさらに怯えた表情をする。目の前にいる人物はとても常軌を逸している。そう考えている目であった。
「しかしあなたのように怯えてしまう人が多いのです。まぁそこは諦めてますが……ですがもしまたあなたの前に悪が現れたら教えてください。我らカルニフォックスが処理しますので。それではまた」
だがメアリーは特に女性に危害を加えることなくその場を去って行った。そのことが女性にとって何よりも安堵させることであった。
―――――
「ただいま戻りました」
「戻ってきたか」
メアリーが帰宅の返事をすると、反応を示したのはウィリアムであった。
「随分とまぁ血がこびりついているな」
「はい。帰りに悪を潰してきたので!」
「そうか」
人を一人殺してきたことをなんとも日常的な雰囲気ではなす。それもそのはず、彼らはカルニフォックス。悪を討ち滅ぼすことを目的とする一種の宗教団体だ。彼らからすればそれは一種の仕事の報告程度の認識でしかないのだ。
「それでは私はシャワーでも浴びてきますね。一日の最後はやはり汚れを落としてスッキリしなければいけませんので」
メアリーはそう言って奥へと消えて行った。
「……なんとも物騒な話ですね」
ウィリアムたちの会話を聞いていたのか、ボソリと呟く男がいた。
「物騒?いや違うな。これは清掃だ。ただの清掃。ゴミ処理だ。掃除をすることなどは日常的なことだ。それと同義だ」
「俺にはそう思えませんけどね」
ウィリアムの言い分にまるで理解できないという表情だ。
「……我らカルニフォックスと共にしてまだ日が立っていないから無理もなかろう。だが貴様はこれから我らと同じようになるさ」
ウィリアムは少し優しい声で男に伝える。
「なるものか。そんな人間にはならない。あなたたちのような狂った人間にはならない」
しかし男はそれが不服であったのか、怒りながら姿を消した。
「なるほど貴様は俺たちのような人間にはならないかもしれない。考え方もきっと相いれぬだろう。だがそんなことはどうでも良い。どちらにせよ一緒のことだ。貴様は我々のようになるさ。あの男と違い。『カズキ』。貴様はあの救世主とやらと違いこちら側なのだ」
あたりには誰もいない。だがウィリアムはそんなことを気にすることもなく。一人ぽつりと呟いた。
「なあいいだろ?」
なんとも下品な表情が似合う男とそれに怯えた表情の女性がいた。
どこの世もこのような人物は共通なのだろう。
日が暮れたために気温も下がっているというのに、その男は半袖で過ごしているあたり、そんな違いに気づけないほど鈍感なおめでたい男だろう。
さてそのようなおめでたい男は何をしているかというと、とてもマイルドな表現を使えばナンパである。
日が暮れ、人通りも少なくなったことにより周りの目もほとんどないことにより、自身による理性を抑えなければいけないという言い訳がなくなった事による愚行だ。
男と女の体格差は一目瞭然。上から見下ろされるのは女からすればとても恐怖心を仰ぐ。
「わっ。私帰らないと……」
「大丈夫。帰れるぜ?ちゃんとな。だが、こんな時間だ。こんな時間まで起きておいて何もしないというのは面白くない。ちょっと俺と面白いことをしようぜ?」
女の意思とは反して腕を取る。強引な行為一歩手前の行動だ。
「やっ!やめてください!」
大きな声で拒絶の意を示す。だが男はその言葉をまるで聞こえていないかのような様子であった。
「すぐそこに二人で過ごすにはうってつけの部屋があるぜ!さあ!」
「おやおや。夜中に男女の痴話喧嘩ですか?」
穏やかな声が聞こえてくる。
その声に男も女もその声の方へ視線を向ける。
「誰だお前?」
「こんばんは。私の名前はメアリーです」
そこにいたのはなんとも穏やかな表情をした眼鏡の女性であった。歳は20前半ぐらいだろう。とても若々しく見えた。声もとても心地よく、優しさが滲み出ているようであった。
顔立ちが良い若い女性。そう認識すると、男は変わらない下卑た視線を向ける。だが、その女性はまるで気にしないように話しかけた。
「その人怖がってますよ?怖がらせてはいけないです」
にこやかにメアリーは男を嗜めるが、そんな口調でいうことを聞くほど聞き分けが良い男ではない。
「ほぉ。ならあんたが身代わりになるのかい?だったらこいつを見逃してやらんことはない」
にやにやと笑いながらそう提案する。だが女性はその言葉を理解できないような表情であった。
「なぜその人のかわりになることを条件に?そんなことなくともそのような行いはやめるべきです」
「やかましい。俺はこいつと楽しもうと思っていたんだ!それを邪魔したんだからお前が責任取れよ?」
「でもそれはいけないことです。合意もない性交渉は悪いことです」
「はっ!それがどうした!わりこんできたわりにでできたのは『悪いこと』とは!そんなので俺が納得するとでも思ったか!」
男はメアリーの言葉を笑いながら一蹴する。
「なるほど。あなたはそれが悪いことだというにもかかわらず。それが悪だというにもかかわらず。か弱い人をおそうのですか……」
「あぁ。そうだ。そしてお前も一緒に―――」
「それでは仕方ありません。『死んでください』」
メアリーは一言先程のような柔らかい笑みでそう男に告げた。
「はっ?」
何を言っているのか理解できないのか思わず男はそう声に出たが次に出る声は悲鳴だった。
ぐしゃっ!と肉が潰れる音が辺りに響き渡った。
メアリーの手に握られていたのはレンガ。その辺りから拾ってきたものであろう。
そのレンガで男をなんら躊躇いもなく殴りつけたのだ。
「なっ。何を……」
「あなたは悪の行いであることを認識しながら。それを行おうとした。それすなわちあなたは悪ということです。悪い人はこの世から排除して地獄に落とさなければいけません。ですから―――」
相変わらず女性の顔には笑みが残ったままであった。昼食後のお茶を出すかのような雰囲気を持って告げた。
「さっさと死んでください。悪党野郎」
先程の一撃で尻餅つく男に追撃を行う。
肩、腕、顔、上半身。適当に殴りつける。一撃で殺すのではなく、何度も何度も殴りつけてから殺すつもりのようだ。
「あんたのような!悪は!存在!しては!いけない!」
殴りつけ、その飛び血が顔や衣類に付着しながらも気にすることなく喋り続ける。
「殺さなくては!息の根を止めなければ!討ち滅ぼさなければ!この世は平和にいられません!さぁ死にましょう!苦しみながら!悪であることを後悔しながら死にましょう!そして地獄にいってください。そして待っててください」
もう意識があるのか、まだ生命活動を続けているのかまったく持ってわからない男に向けて語る。
「そしたら私が死んだ暁には、もう一度地獄で殺して差し上げましょう」
初めの頃のような笑みを持ってメアリーはその男に優しく語りかけ、そして持っていたレンガで最後のトドメを刺した。
「ふぅ。これでよし。大丈夫ですか?悪党に襲われてさぞ怖かったでしょう?」
「ひっ!」
返り血を浴びながら心配する言葉をかけるメアリーに先ほどまで男に絡まれていた女性は恐怖の声をだす。先程の光景を目の間にすればその反応は当然であろう。
だがメアリーはその反応が気に入らないようだ。
「なぜ怖がるのです。悪が死んだだけではありませんか。悪が地獄に落ち、良き人はこの世で平和を満喫する。あぁ。実に素晴らしいことではないでしょうか。まさにユートピアを目指す気高き行いなのです。それを怖がるとはいけません。確かにあなたはか弱き乙女のよう、だからきっと家にゴキブリが出てきたら怖くて怯えてしまうでしょう。きっと今怖がっている理由もそれでしょう。わかります。確かにそのような場面では怖がってしまいますよね」
メアリーは女性がなぜ怖がっているのか、『都合よく』理解し、納得したような表情をする。
「ですがあのような悪党はゴキブリと似ているようで、異なるものです。いいですか?あのような人は生きる価値というものがないのです。いや生きていると考えるのもおかしいのかもしれません。料理をするために食材を切った生ゴミに愛おしさを感じないように、あのような悪の生命に愛おしさなんて感じるものではないのです。きっとあなたも生ゴミは何も思うこともなく捨てるでしょう?それと同じように悪にも接すれば良いのです。近くにある鈍器を持って頭を殴ったり、ナイフで臓器を抉ったりして息の根をしっかり止めて、捨てれば良いのです。そしたらあら不思議いつの日か悪は消え。とてもとても心地の良い世界が完成です!そう考えるとほら!恐怖という感情ではなく、喜ぶべきではないでしょうか!」
メアリーはその女性に語りかけるが、女性の目はさらに怯えた表情をする。目の前にいる人物はとても常軌を逸している。そう考えている目であった。
「しかしあなたのように怯えてしまう人が多いのです。まぁそこは諦めてますが……ですがもしまたあなたの前に悪が現れたら教えてください。我らカルニフォックスが処理しますので。それではまた」
だがメアリーは特に女性に危害を加えることなくその場を去って行った。そのことが女性にとって何よりも安堵させることであった。
―――――
「ただいま戻りました」
「戻ってきたか」
メアリーが帰宅の返事をすると、反応を示したのはウィリアムであった。
「随分とまぁ血がこびりついているな」
「はい。帰りに悪を潰してきたので!」
「そうか」
人を一人殺してきたことをなんとも日常的な雰囲気ではなす。それもそのはず、彼らはカルニフォックス。悪を討ち滅ぼすことを目的とする一種の宗教団体だ。彼らからすればそれは一種の仕事の報告程度の認識でしかないのだ。
「それでは私はシャワーでも浴びてきますね。一日の最後はやはり汚れを落としてスッキリしなければいけませんので」
メアリーはそう言って奥へと消えて行った。
「……なんとも物騒な話ですね」
ウィリアムたちの会話を聞いていたのか、ボソリと呟く男がいた。
「物騒?いや違うな。これは清掃だ。ただの清掃。ゴミ処理だ。掃除をすることなどは日常的なことだ。それと同義だ」
「俺にはそう思えませんけどね」
ウィリアムの言い分にまるで理解できないという表情だ。
「……我らカルニフォックスと共にしてまだ日が立っていないから無理もなかろう。だが貴様はこれから我らと同じようになるさ」
ウィリアムは少し優しい声で男に伝える。
「なるものか。そんな人間にはならない。あなたたちのような狂った人間にはならない」
しかし男はそれが不服であったのか、怒りながら姿を消した。
「なるほど貴様は俺たちのような人間にはならないかもしれない。考え方もきっと相いれぬだろう。だがそんなことはどうでも良い。どちらにせよ一緒のことだ。貴様は我々のようになるさ。あの男と違い。『カズキ』。貴様はあの救世主とやらと違いこちら側なのだ」
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