戯れ言日記2

西野低気圧

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2019.02.

52 02.17

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押したスタンドライトのボタンが
いつもより少しだけ固くて焦りました
ふっと消えかけた蛍光灯のコードが
机の右足にしがみついてました
機嫌を損ねた私の家は
久し振りに太陽光を受け入れてました

ケント紙の上で引きずられるGペンは
インクを詰まらせて嫌がらせをしてきました
それを見た丸ペンは
自分くらいはとすごくいい乗りで滑ってくれました
サジペンは引き出しの中でふてくされて
最初の出番を懇願していました

歩道橋の上のヒビを撫でると
今までの時間を感じられた気がしました
形にするのにはいささか時間が足りないので
応急処置の言葉を並べてみます
きっとだれかが情けない曇り空を
真っ青に染め上げてくれる気がして
その時になればきっと
見上げることもできなくなるでしょうから
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