おじさんに愛は不必要なので冒険者になって上級職を目指そうと思います!

変堂 匠

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宿にて

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屋台を周り終えたあと、気づいたらもう空は夕焼け色に染まりかけていた。


いや…完全に楽しんでたわ…おじさんめっちゃはしゃいじゃいました。
こんなにはしゃいだのはいつぶりだろうか…
なんだろ…このゲームしてると時間を忘れそうだな!
…時間?そういえば、今現実では何時なんだ?
ここに来てから…2時間以上は確実に過ぎてる!やばい…明日仕事だった!
先に宿に行こう!それで、またログインしたときにギルドに行こう!
ここから近い宿ってどこだ?


ーーーーーーーーーーーーー
ここからだと、カリイノ宿って場所が近いです。
ーーーーーーーーーーーーー


じゃあそこに行こう!


「リアム、そろそろ宿に向かおうと思うんだが大丈夫か?」

「…あっ!はい!大丈夫です」


?なんか間があった気がするが…
周りに知り合いでもいたのか?うーむ…
周りを見渡してもわからん…


「…キョウヤ様?どうかしたのですか?」

「あ、いや、何でもないよ」


リアムも特に変わりないし…特に気にすることはないだろう!
それに今は急がなければ!!


ーカリイノ宿
外見は壁が白塗りで屋根が青塗りの洋風な感じで、三階くらいまであるきれいめな宿だった。



「いらっしゃいませ」


中に入るとカウンターで茶髪で緑色の目をしたとても優しそうなお姉さんが笑顔で迎えてくれた。
中も白樺シラカバっぽい木が床やカウンターなどにふんだんに使われており、壁は外の壁とは若干…ちがう?ベージュっぽい色をしていた。
カウンターの右隣には人が二人ほど通れそうな階段があり、左隣には食堂と書かれた看板があり、左側を見る扉があるため、ここから食堂に行けるのだろう。ちなみに右側は椅子やテーブルなどが四人くらいの組が二、三組座れそうなちょっとした休憩スペース的な空間があった。


って、じっくり見てる場合じゃない。


「すいません、宿泊をお願いしたいんですが」

「宿泊ですね!えっと、そちらの方は弟さまでしょうか?同じお部屋にお泊りになられますか?」


そっか、部屋は二つ取ったほうがいいのだろうか?
いや、でもリアムはまだ子供だし、俺が一緒にいた方がいいだろうし…

ちらっとリアムのほうを見てみると


「僕は同じ部屋で構いませんよ」


と笑顔で返してくれた。
はぁ…可愛い。
現実にこんな癒やしになる息子か娘がいたらな~…


「じゃあ、一部屋お願いします。」

「ベッドは二つある部屋でよろしいでしょうか?ベッドが一つのお部屋もありますが…いかがなさいますか?」

「二つある部屋で大丈夫です」


一つだとベッド狭いだろうし、二つのほうがいいだろう


「かしこまりました。一泊300ゴールドでございます。ゴールドは先払いなのでここでお支払ください。」

「これでお願いします。」


アイテム欄から300ゴールドを取り出し、お姉さんに渡す。
ちなみに袋にゴールドは毎回袋に入ってでてくる。


「確かに、それではお部屋へご案内させていただきます。」

「お願いします。」


お姉さんについていきカウンター横の階段を上がるとドアが三つ右にならんでおり、ドア一つ一つの上には茶色いプレートがついており、何かがかいてあった。


「こちらでございます」


その中の一番奥の白い文字で「Ⅲ」とかいてある部屋に案内された。
なるほど、この上の文字はローマ数字か!
Ⅲは3ってことか。


「何か御用があればカウンターにてお伺いいたしますので、カウンターへおこしください。」

「はい。」

「そして、これが鍵です。」


そう言って渡されたのは花のチャームがついた…花…なのか?花の形がいかりのような形をしている。
木で作られているようで薄い紅紫のような色の着色をされている。
不思議な形をした花のきれいな造形物だ。
その花のようなチャームがついた鍵を渡された。
本当になんの花なんだろう…


「それは、錨草という植物の花をモチーフに作られたものです。」

「へぇ、錨草…初めて聞きました。」


そういえば、現実世界にもそんなやつあった気がするなぁ…


「この町の名前でもあるんですよ。錨草は別名、エピメディウムって言うんです。」

「そうなんですね。不思議な形をしていたので驚きました。」

「もしかして、お客様は旅人かなにかですか?」

「いえ、これから冒険者になろうと思っています。」


そういうと、お姉さんは驚いた表情をした。

あれ、なんか、やばいこといったかな…


「冒険者…ですか…」


そういうと、お姉さんは一瞬くらい顔になりもとの笑顔に戻り、


「頑張ってください!」


と一言つげ、階段を降りていった。
…冒険者ってもしかしてやばい仕事だったり…いや、これゲームだしな!何度でも生き返れるだろうし…うん、リアルすぎて多分感覚がゲームに引き込まれてるな!
早くリアルに戻らなくては…

そう考えつつ部屋の扉を開けると、左にドアがありそのドアを開けるととトイレ付きのバスルームがあった。
そして奥にはベッドが二つ置かれ、小さな椅子やテーブルが置かれていた。

リアムは部屋を見て目をキラキラと輝かせている。


そういえば、夜ご飯は…いるだろうか?
途中で出店でいろんなもの食べたから…今日はもういらないだろ。
じゃあ、することは一つだな!
風呂に入ろう!じゃない!ログアウトしないと!いや…でも…

…もう少しだけいいよな!うん!風呂入ってリアムを寝かせるまでな!うん!


「リアム、一緒に風呂に入るぞ!」


そう言うとリアムは目を見開いて口をポカーンと開けている。


「えっと…もしかしていやだったか?」

「…えっ…と…いや…その…大丈夫…です…」


そう言うリアムは顔をうつむかせ、耳は赤く染まっていた。
あ、もしかして、人と一緒に入ることが慣れてないとかか?
うーん、あんまりリアムの方を見ないようにしたほうがいいか。
気を使いながら入ろう




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