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多目的トイレ
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今日も今日とて定時まで事務仕事。パソコンと向き合い、1日が終わってしまう。
毎日仕事して食事して寝るだけの生活。歳も四十になり、両親も結婚だの孫だの言わなくなった。
中村さん、お客さんお見えです。
事務のおばちゃんが呼びに来た。
ん?なんかアポあったっけな?
「はいはい。」
なにやらカウンター周辺がざわついている。
そこにはスーツ姿の若い女性が立っていた。
来客を含み、職場にいる人間の9割が男という環境で、場が明らかにいつもと異なり、色めき立っていた。
「中村様ですよね?ちょっとここではお話ししにくい内容ですので、今から一緒に出られないですか?」
女性は口に手を当て耳打ちするように小声で言った。
「うーん。」
定時までまだ時間があるしなぁと思っていたら、普段は窓口に出ない課長が出てきた。
「君どこの営業さん?可愛いねぇ。」
「いえ、営業ではなく、中村さんに用があり参りました。」
「やるねぇ中村くん!今日はもう退社しなよ!」
取り入る余地を見つけられなかった課長は「中村くんも隅におけないねぇ」
とスゴスゴ自席へ帰っていった。
『こんな若い女からの用事なんてまったく身に覚えがないのだが。言いにくい話って親戚関係の話か?こんな可愛い親族居たか?』
などと色々逡巡したが検討がつかない。火急の仕事もないし、早退の大義名分ができたので行くことにした。
「突然職場に押し掛けてしまい、申し訳ありません。急ぎだったので。」
会社から出しなに女性が言った。
「大丈夫ですよ。どこだったら話しやすいですかね?とりあえず近くの喫茶店でも行きますか?」
若くて可愛い女性と話すのが久しぶりで舞い上がる気持ちを悟られないよう、あくまでも紳士的に素気なく言った。
「いえ、喫茶店も誰に聞かれるか分からないですし、ちょっと私についてきてもらえますか?」
「はぁ。」
そう言うと女性は自分の手を引いて歩き出した。
「ちょっと、ちょっと。手繋いでいくの?」
「まぁ、目的地言ってませんし。行きますよ。電車乗ります。」
何を考えているんだ、この子は?
どこか良からぬところへ連れて行こうとしてるんじゃないか?
と訝ったが、この非日常を楽しむのも一興。身を任せることにした。
道中、中年が若い女と手を繋いで、さらにその女が魅力的だからか、すれ違う男達からの驚きと羨望の眼差しを浴びた。こんな感覚いつぶりだろうか。電車内でも当然隣にいるのだが、特有の甘い香りが漂ってくる。これは香水?洗剤?にしても手柔らかいなと、普段電車に乗っていて感じえない幸福感を楽しんでいると大きな公園がある3駅隣で手を引かれた。
平日なので、人出はかなり少ない。
「なるほど、ここだったら気にせず話せるね。」
「いえ、駅からは出ません。こちらです。」
と言って、彼女が引っ張って行った先は多目的トイレだった。
「いやいや。ここはまずいでしょ。」
「いいから、とにかく入ってください。」
言われるがままトイレに連れ込まれてしまった。
カギを掛けて、彼女は話し始めた。
「振り回してしまって申し訳ありません。また、重ねて申し訳ないのですが、説明できることが限られております。端的に言うとあなたは保護対象であり、追跡されている可能性があったため、このような行動になっています。駅は多少の監視カメラがあるものの、ここであればプライバシーは保たれます。」
「はぁ。」
ここまで、まじまじと見るのも失礼かと思い、真剣に容姿を見ていなかったが、年齢は20代前半、身長は女性にしては高い、黒髪、肩上までのショートカット、知的な目、スーツの中は白いブラウス。黒いストッキング。パンプス。地味だが、清楚で顔立ちも整っている。キッチリしたビジネスウーマンという感じ。ただ、出るところはしっかり出ている。
「目的がいまいち分からないのですが。」
「申し訳ありません。詳しくは説明できないのですが、国から派遣されたエージェントとお考えいただければ。」
「はぁ。お名前は聞かせてもらえます?」
「サラと申します。」
「はぁ。で、これからどうするんですか?」
沈黙の後、サラはおもむろに近づき、ブラウスの胸元を引っ張り谷間を見せつけてきた。
「ちょっ!?なにしてるの?」
中村はまじまじと見てしまったが、白いブラがハリのある美しい乳房を支え、深い谷間を作り出していた。
今度はベビーベッドを開き、その上に座り、片足を乗せ、ストッキング越しに怪しく光る白い下着を見せつけた。
「中村さん、大丈夫です。誰も見ていません。好きにしてください。」
顔を紅潮させたサラが囁くように言った。
理性のタガが外れた。サラに近づき抱きしめ、首元に顔を埋めた。特有の甘い香りが脳内に充満する。ブラウスの首元から手を入れブラをずらし、露出したサラのピンク色の乳首に吸い付き、ストッキング越しに手で淫部を刺激した。
「あっ。」
サラは感じながら、服の上から中村の股間を擦った。それは既に固く反り立っていた。
しばらく弄り合った後、サラは中村の衣服を脱がせ置いてあったパイプ椅子に座らせ、ベビーベッドの上に座り、ストッキングを履いた両足の裏で中村の陰部を挟み込み、擦った。
胸ははだけ、乳房と開いた股から見える黒光りしている白い下着を拝みながら、ストッキングの絶妙な摩擦が中村のペニスを刺激する。
ひと通りペニスを足で弄んだ後、サラはベビーベッドから降り、しゃがんで開脚しながら、睾丸を裏から摩りながらペニスを口で咥え、刺激した。柔らかい小ぶりな唇と舌の感触がペニスに絡みつく。スカートは捲り上がり、サラの健康的な下半身の形が顕になった。視界の妖艶さもあり5分もせずに中村は絶頂した。
「あぁっ。」
それはオナニーとは比べものにならないくらい、深く満足感のある射精だった。サラは出てきたものを飲み込み、丹念にペニスを舐め、中村を元の状態に戻し、自分の着衣の乱れも整えた。
「行きましょうか。」
「ごめんなさい。」
中村はとりあえず謝った。
「気にしないでください。これも保護の一環なので。では私はこれで失礼します。」
「えっ、ちょっ。」
中村が言葉を挟む間もなく、サラはドアを開けて行ってしまった。精魂尽きた中村には追いかける気力は残っていなかった。
中村は帰路に就いたが、誰もいない部屋に帰る気にならず、コンビニでタバコを吸いながらもの思いに耽った。
『さっきまでのは何だったんだ。夢でも見ていたのか。現実世界に引き戻された気分だ。いや、どっちも現実世界だけど。でも実際に起こったことだし、起こる可能性のあることだけど…まあ、色んな世界があるだろうし、たまたまそれに触れたってことにしておこう。』
毎日仕事して食事して寝るだけの生活。歳も四十になり、両親も結婚だの孫だの言わなくなった。
中村さん、お客さんお見えです。
事務のおばちゃんが呼びに来た。
ん?なんかアポあったっけな?
「はいはい。」
なにやらカウンター周辺がざわついている。
そこにはスーツ姿の若い女性が立っていた。
来客を含み、職場にいる人間の9割が男という環境で、場が明らかにいつもと異なり、色めき立っていた。
「中村様ですよね?ちょっとここではお話ししにくい内容ですので、今から一緒に出られないですか?」
女性は口に手を当て耳打ちするように小声で言った。
「うーん。」
定時までまだ時間があるしなぁと思っていたら、普段は窓口に出ない課長が出てきた。
「君どこの営業さん?可愛いねぇ。」
「いえ、営業ではなく、中村さんに用があり参りました。」
「やるねぇ中村くん!今日はもう退社しなよ!」
取り入る余地を見つけられなかった課長は「中村くんも隅におけないねぇ」
とスゴスゴ自席へ帰っていった。
『こんな若い女からの用事なんてまったく身に覚えがないのだが。言いにくい話って親戚関係の話か?こんな可愛い親族居たか?』
などと色々逡巡したが検討がつかない。火急の仕事もないし、早退の大義名分ができたので行くことにした。
「突然職場に押し掛けてしまい、申し訳ありません。急ぎだったので。」
会社から出しなに女性が言った。
「大丈夫ですよ。どこだったら話しやすいですかね?とりあえず近くの喫茶店でも行きますか?」
若くて可愛い女性と話すのが久しぶりで舞い上がる気持ちを悟られないよう、あくまでも紳士的に素気なく言った。
「いえ、喫茶店も誰に聞かれるか分からないですし、ちょっと私についてきてもらえますか?」
「はぁ。」
そう言うと女性は自分の手を引いて歩き出した。
「ちょっと、ちょっと。手繋いでいくの?」
「まぁ、目的地言ってませんし。行きますよ。電車乗ります。」
何を考えているんだ、この子は?
どこか良からぬところへ連れて行こうとしてるんじゃないか?
と訝ったが、この非日常を楽しむのも一興。身を任せることにした。
道中、中年が若い女と手を繋いで、さらにその女が魅力的だからか、すれ違う男達からの驚きと羨望の眼差しを浴びた。こんな感覚いつぶりだろうか。電車内でも当然隣にいるのだが、特有の甘い香りが漂ってくる。これは香水?洗剤?にしても手柔らかいなと、普段電車に乗っていて感じえない幸福感を楽しんでいると大きな公園がある3駅隣で手を引かれた。
平日なので、人出はかなり少ない。
「なるほど、ここだったら気にせず話せるね。」
「いえ、駅からは出ません。こちらです。」
と言って、彼女が引っ張って行った先は多目的トイレだった。
「いやいや。ここはまずいでしょ。」
「いいから、とにかく入ってください。」
言われるがままトイレに連れ込まれてしまった。
カギを掛けて、彼女は話し始めた。
「振り回してしまって申し訳ありません。また、重ねて申し訳ないのですが、説明できることが限られております。端的に言うとあなたは保護対象であり、追跡されている可能性があったため、このような行動になっています。駅は多少の監視カメラがあるものの、ここであればプライバシーは保たれます。」
「はぁ。」
ここまで、まじまじと見るのも失礼かと思い、真剣に容姿を見ていなかったが、年齢は20代前半、身長は女性にしては高い、黒髪、肩上までのショートカット、知的な目、スーツの中は白いブラウス。黒いストッキング。パンプス。地味だが、清楚で顔立ちも整っている。キッチリしたビジネスウーマンという感じ。ただ、出るところはしっかり出ている。
「目的がいまいち分からないのですが。」
「申し訳ありません。詳しくは説明できないのですが、国から派遣されたエージェントとお考えいただければ。」
「はぁ。お名前は聞かせてもらえます?」
「サラと申します。」
「はぁ。で、これからどうするんですか?」
沈黙の後、サラはおもむろに近づき、ブラウスの胸元を引っ張り谷間を見せつけてきた。
「ちょっ!?なにしてるの?」
中村はまじまじと見てしまったが、白いブラがハリのある美しい乳房を支え、深い谷間を作り出していた。
今度はベビーベッドを開き、その上に座り、片足を乗せ、ストッキング越しに怪しく光る白い下着を見せつけた。
「中村さん、大丈夫です。誰も見ていません。好きにしてください。」
顔を紅潮させたサラが囁くように言った。
理性のタガが外れた。サラに近づき抱きしめ、首元に顔を埋めた。特有の甘い香りが脳内に充満する。ブラウスの首元から手を入れブラをずらし、露出したサラのピンク色の乳首に吸い付き、ストッキング越しに手で淫部を刺激した。
「あっ。」
サラは感じながら、服の上から中村の股間を擦った。それは既に固く反り立っていた。
しばらく弄り合った後、サラは中村の衣服を脱がせ置いてあったパイプ椅子に座らせ、ベビーベッドの上に座り、ストッキングを履いた両足の裏で中村の陰部を挟み込み、擦った。
胸ははだけ、乳房と開いた股から見える黒光りしている白い下着を拝みながら、ストッキングの絶妙な摩擦が中村のペニスを刺激する。
ひと通りペニスを足で弄んだ後、サラはベビーベッドから降り、しゃがんで開脚しながら、睾丸を裏から摩りながらペニスを口で咥え、刺激した。柔らかい小ぶりな唇と舌の感触がペニスに絡みつく。スカートは捲り上がり、サラの健康的な下半身の形が顕になった。視界の妖艶さもあり5分もせずに中村は絶頂した。
「あぁっ。」
それはオナニーとは比べものにならないくらい、深く満足感のある射精だった。サラは出てきたものを飲み込み、丹念にペニスを舐め、中村を元の状態に戻し、自分の着衣の乱れも整えた。
「行きましょうか。」
「ごめんなさい。」
中村はとりあえず謝った。
「気にしないでください。これも保護の一環なので。では私はこれで失礼します。」
「えっ、ちょっ。」
中村が言葉を挟む間もなく、サラはドアを開けて行ってしまった。精魂尽きた中村には追いかける気力は残っていなかった。
中村は帰路に就いたが、誰もいない部屋に帰る気にならず、コンビニでタバコを吸いながらもの思いに耽った。
『さっきまでのは何だったんだ。夢でも見ていたのか。現実世界に引き戻された気分だ。いや、どっちも現実世界だけど。でも実際に起こったことだし、起こる可能性のあることだけど…まあ、色んな世界があるだろうし、たまたまそれに触れたってことにしておこう。』
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