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王立貴族学院でのアンタッチャブル その1
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ジェマイマ・キャンベルは、王都の注目の的だ。
若手のカリスマ、姉のメアリーが気にかけるほど。
姉ばかりではない、学生時代から同窓の王女もジェマイマをずっと気にしていた1人だった。
当時、Aクラスのジェマイマとアマベル以外の全員が、いや、3年次では下級生含めて全校生徒がジェマイマと近づきたいと願っていた。
ところがジェマイマは、クラスでアマベルとだけ特別親しく過ごし、それ以外は王女の取り巻きではない、3人の令息とそれなりな距離感をとりつつ程好く交流をしていた。
ジェマイマとアマベルが、他のクラスメートと距離をとっていたのには理由があった。
3年前、第1王子とその婚約者、側近候補たちが貴族学院に入学した時、ある男爵の妾腹の令嬢が養女となって入学してきたのだった。
その令嬢は、自由な振る舞いで女子に嫌われる一方、天真爛漫なところが男子に人気で、また『平民だったら~』という口癖を免罪符に、婚約者が居ようが居まいが関係なく男子生徒と近い距離で接するので、婚約者を蔑ろにして彼女に夢中になる男子生徒も現れた。
彼女はEクラスだったので、騎士爵か男爵の子息たちが中心だったが、そのうち、某かの騎士の子息を介しAクラスにいる王子の側近候補の伯爵家嫡男で騎士団長の息子と親しくなったのを手始めに、半ば強引に王子のグループに入って来るようになった。
他の側近候補たちは警戒して彼女を排除しようとしたのだが、幼子のようなやり取りと可憐な容姿を王子が気にいったようで『まあ良いではないか』と許可を与えてしまったのだった。
それによって、婚約者の公爵令嬢が苦言を呈して王子と険悪になったり、側近たちも彼女に懐柔される者と、それを嗜める者との軋轢が生じたり、王子の学年だけ急な婚約破棄が連発して起こったり。
貴族学院の雰囲気はギスギスして最悪になった時、それまで静観していたメアリーが、
「貴族学院とは貴族の子女の教育機関。平民では~などと甘えたことを抜かす生徒は、この学院には必要ないのではなくって?王子殿下も王子殿下です。秩序を整える側の王族が目新しいからと秩序を破壊するなら王族とは、貴族とは、階級とは何ぞや、という話になるではありませんか!」
そう、学生で賑わう学生食堂で断罪劇をぶち上げて、王子にしなだれかかって席に着いていた男爵令嬢を引っぺ剥がして、首根っこ捕まえて、職員室へと連行したのだった。
そうして、学院側との有益な交渉(メアリー談)により、男爵令嬢は退学になり、王子始め側近候補や婚約破棄した戯け者のほとんどは、みんなまとめて停学となったのである。
王家始まって以来初めての停学者となった第1王子は、毎日山のような反省文を、婚約者の公爵令嬢始め多くの家臣、両親、兄弟、親族などへと手が動かなくなるくらい出し続ける羽目になったのだった。
因みにメアリーには勿論、なぜかまだ成人もしていないヘンリーにも反省文が届いたのだった。
若手のカリスマ、姉のメアリーが気にかけるほど。
姉ばかりではない、学生時代から同窓の王女もジェマイマをずっと気にしていた1人だった。
当時、Aクラスのジェマイマとアマベル以外の全員が、いや、3年次では下級生含めて全校生徒がジェマイマと近づきたいと願っていた。
ところがジェマイマは、クラスでアマベルとだけ特別親しく過ごし、それ以外は王女の取り巻きではない、3人の令息とそれなりな距離感をとりつつ程好く交流をしていた。
ジェマイマとアマベルが、他のクラスメートと距離をとっていたのには理由があった。
3年前、第1王子とその婚約者、側近候補たちが貴族学院に入学した時、ある男爵の妾腹の令嬢が養女となって入学してきたのだった。
その令嬢は、自由な振る舞いで女子に嫌われる一方、天真爛漫なところが男子に人気で、また『平民だったら~』という口癖を免罪符に、婚約者が居ようが居まいが関係なく男子生徒と近い距離で接するので、婚約者を蔑ろにして彼女に夢中になる男子生徒も現れた。
彼女はEクラスだったので、騎士爵か男爵の子息たちが中心だったが、そのうち、某かの騎士の子息を介しAクラスにいる王子の側近候補の伯爵家嫡男で騎士団長の息子と親しくなったのを手始めに、半ば強引に王子のグループに入って来るようになった。
他の側近候補たちは警戒して彼女を排除しようとしたのだが、幼子のようなやり取りと可憐な容姿を王子が気にいったようで『まあ良いではないか』と許可を与えてしまったのだった。
それによって、婚約者の公爵令嬢が苦言を呈して王子と険悪になったり、側近たちも彼女に懐柔される者と、それを嗜める者との軋轢が生じたり、王子の学年だけ急な婚約破棄が連発して起こったり。
貴族学院の雰囲気はギスギスして最悪になった時、それまで静観していたメアリーが、
「貴族学院とは貴族の子女の教育機関。平民では~などと甘えたことを抜かす生徒は、この学院には必要ないのではなくって?王子殿下も王子殿下です。秩序を整える側の王族が目新しいからと秩序を破壊するなら王族とは、貴族とは、階級とは何ぞや、という話になるではありませんか!」
そう、学生で賑わう学生食堂で断罪劇をぶち上げて、王子にしなだれかかって席に着いていた男爵令嬢を引っぺ剥がして、首根っこ捕まえて、職員室へと連行したのだった。
そうして、学院側との有益な交渉(メアリー談)により、男爵令嬢は退学になり、王子始め側近候補や婚約破棄した戯け者のほとんどは、みんなまとめて停学となったのである。
王家始まって以来初めての停学者となった第1王子は、毎日山のような反省文を、婚約者の公爵令嬢始め多くの家臣、両親、兄弟、親族などへと手が動かなくなるくらい出し続ける羽目になったのだった。
因みにメアリーには勿論、なぜかまだ成人もしていないヘンリーにも反省文が届いたのだった。
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