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21.セックスが気持ち良くても好きにならないこともある
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シャワーを先に出て、下着を身に着けていると、彼が風呂場から出てきた。
「そのパンティめっちゃエロイね。」
「そう?」
後ろが総レースのお気に入りのパンティなので少しうれしかった。
「ちょっとタイツまだはいちゃダメ。」
「じゃあペチコート。。。」
「それもだめ。そのままいて。」
彼が抱きついてきた。
「ほら見てみて。めっちゃエロイよ。」
私のウエストを少しひねって鏡にお尻を映しながら言った。
深いVネックの肌着からは貧乳ながらも谷間が見える。
「ほら谷間だ。」
「ほんとだね。」
彼は名残惜しそうに身体をまさぐってきた。
「またムラムラしちゃう。」
(こんなシチュエーションでも全くムラムラしないんだけど。笑)
「もう時間だから出なきゃ。また今度ね。」
あんなに気持ちよくしてもらったのになんの愛情も芽生えない。
これぞ、
男が<いくらセックスが良かったとしても
その女を好きになることはない>現象である。
女でもそういうケースはある。ということを今回身をもって学んだ。
あのバックの快感は相当良かったが、
また彼とわざわざ会ってやりたいと思うか?
自問したところ、今のところ答えはノーであった。
ホテルを出た。
「この後どうする?」
「まだ早いから一緒にいれるよ。」
「お茶でもする?」
「うん。」
駅に近づくと焼き肉屋の看板が見えた。
「焼肉でもいい?」
(あれさっきカツ丼食べたばっかりだよね。さすがデブ。笑)
「うん、いいよ。」
こっちは蕎麦しか食べていなかったのでちょうどお腹が空いてきて、
たらふく食べて呑んだ。
(食事の時の安心感は最高なんだけどな。
それってやっぱドーパミン担当だよね。)
店を出て、駅に向かった。
電車を待っている間、
「帰りに鶯谷駅から二人で電車に乗って、大仏が途中で降りた後、
私だけずっと<鶯谷からカップルで乗ってきた女>と
ほかの乗客に思われる気がして恥ずかしい。」
と話していたら、
電車を乗った後、すぐに手を引いて車両を移動してくれた。
「ここまで移動したら大丈夫でしょ?」
「そだね。ありがとう。」
そういう気遣いもうれしかった。
(ただなあ、デブなんだよなあ、、、
なんせあのセックス中の「ふん、ふん」が気に食わない。)
我がセロトニン担当者探しの旅はまだ続きそうだ。。。
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「ほら谷間だ。」
「ほんとだね。」
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「お茶でもする?」
「うん。」
駅に近づくと焼き肉屋の看板が見えた。
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