マッチングアプリの男〜えなりかずきみたいな喋り方の男

椋のひかり~むくのひかり~

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63話 フェラされない男

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「いよいよこのバスタオルお陀仏だわ。」
「え?生理の血は洗ったのに自分のは洗って使い回さないの?」
「自分のは嫌でしょ。こんな汚いもの、もう捨てるよ。」

彼はごみ袋にバスタオルを捨て、ベッドにもぐりこんできた。

「また第3回戦すればいいじゃん。」
「もう無理だよ。1回いくとなかなか復活できないから我慢してたのに。」
「そっか。でもわかんないよ。名器がここにいるから。笑」
「そだね。笑」
「私って名器だと思う?気持ちよかった?」
「うん、気持ちいいよ。だから3回ぐらいいくの我慢してたのに。」
「そーなんだ。笑 しょーがないね。名器だから。笑
私もすごく気持ちよかったよ。乳首気持ちよかった?」
「うん。」
「えなり君、声ださないからわかんないね。」
「俺、あんまりそういうのされたことないからよくわかんないんだよね。」
「そーなんだ。」
「今まで付き合った子もしてくれなかったし、
元嫁とか一切フェラもなかったよ。」

(それは剥けてないからねえ。ってか臭いからかも。)

「へーそうなんだ。」
「付き合った子もだいたい2回目ぐらいまではフェラしてくれるけど、
3回目からしなくなるの。」

(あれ?それやっぱ臭いからじゃね?)

「ねえ、そろそろご飯食べに行くなら用意しないと。」
「あ、そうか20時で店閉まっちゃうから?」
「そう。俺おなかすいたし。さっちゃんすいてない?」
「私動いてないからあんまりすいてない。笑 
でもご飯食べに行くなら用意しなきゃね。」
「どうする?またピザでもいいけど。ピザだったらこのまままだいれるし。」
「ピザほどおなかすいてないしねえ。
早く帰った方がよければ帰るけど、えなり君は私いても大丈夫?」
「うん。もちろん。」
「じゃあ3回戦したいし、一回外出て帰ってくる。22時ごろ出ればいいから。
コンビニかスーパーでなんか買おっか?」

ベッドから出て下着をつけて、リビングまで洋服を着替えに行った。

「そのパンツかわいいね。」
「そう?ありがとう。」

(こないだ大仏君にもほめられたやつ。笑)

「それピンク?その色もかわいいよね。高級そう。」
「うんピンク。かいわいいでしょ?ありがとう。高級だから。笑」

(彼は服と言い、髪型と言い、いつもいいと思ったものは褒めてくれる。
しかも私も気に入ってるものを褒めてくれるから心地いいよな。
あとはエッチの時かわいいって褒めてくれたらなあ。笑)

二人は駅のスーパーまで歩いて行った。
さちこは自然と彼と腕を組みたくなった。

「ねえ、腕組んでて近所の人に見られても平気?」
「うん大丈夫。」
「他の女が怒ってきたりしない?笑」
「そんなのいないから。笑」

「あ、ここ行きつけの焼き鳥屋。おいしいよ。ここにする?」
「そだね、せっかくここまで来たら一緒だもんね。ここでもいいよ。
でもいいの?行きつけのとこ私なんか連れてって。」
「うん、全然いいよ。ちょっと待って、空いてるかな?」

彼は窓から店の中を覗くと満席だった。

「だめだ、満席だわ。」
「じゃあまた今度連れてってね。」
「うん。」

さちこは彼が自宅周辺の行きつけの店に
自分を連れて行ってくれようとするのが嬉しかった。
彼の誠実な生き方を垣間見た気がした。

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