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15.優柔不断な男
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二人は美術館に入った。
彼はオブジェの写真を撮りまくっていた。
さちこが唯一写真を撮りたくなった作品があり、
人が少なくなるのを待っていると彼はさちこに気づかず、
そそくさと次の展示室へと行ってしまった。
さちこは彼が行ってしまったのは知っていたが、
自分のペースで写真を撮るタイミングをはかっていた。
ここは譲れない。どちらもAB型である。笑
しばらくすると彼がさちこを探して戻ってきた。
さちこは仕方なく切り上げて写真を撮り、彼の元へ駆け寄った。
「ごめんね。ちょっと写真撮りたくなっちゃって。」
美術館を出るとお土産コーナーに入った。
さちこはそこで彼と一緒に見た作品の中で
印象深かった絵のポストカードを思い出に1枚購入した。
「袋10円しますが、おつけしますか?」
(ポストカードの包装って紙封筒やろ?なんで10円すんねん。
便乗値上げもええとこやな。)
「いりません。」
パンフレットに挟んで鞄にしまった。
「俺まださっきの棚田のやつ買うか迷ってんだよね。」
(あらら、もしかしてやっぱり優柔不断男?
だからさっき買えばって言ったじゃん。)
「そーなん?
じゃあこのお店にはないからさっきのお店にもっかい見に行こう。」
さっきの店に戻り、彼はもう一度じっくり考えた。
「やっぱやめとくわ。」
(どないやねん。全然スッキリした感じないけど大丈夫か?笑)
「そうなん?」
「また考えてどうしても欲しくなったらまた来ればいいし。」
「そだね。近いからまた来れるしね。」
(たかだかデート中に4000円でそこまで悩むか?
やはり優柔不断なのか?いつもこうなのか?
優柔不断の男って苦手なのよね~)
彼はオブジェの写真を撮りまくっていた。
さちこが唯一写真を撮りたくなった作品があり、
人が少なくなるのを待っていると彼はさちこに気づかず、
そそくさと次の展示室へと行ってしまった。
さちこは彼が行ってしまったのは知っていたが、
自分のペースで写真を撮るタイミングをはかっていた。
ここは譲れない。どちらもAB型である。笑
しばらくすると彼がさちこを探して戻ってきた。
さちこは仕方なく切り上げて写真を撮り、彼の元へ駆け寄った。
「ごめんね。ちょっと写真撮りたくなっちゃって。」
美術館を出るとお土産コーナーに入った。
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「そーなん?
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