Identity

ゆびわ

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どっか飛んでったぞ。なんか変なところだな!

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「おげぇ……うぇっぷ…」
「大丈夫か」
「うぅ……気持ち悪リィ…」

あの後の俺はさらにトルネードを巻きながら隕石が落下するように地面に落ちた。ダチとふざけてコーヒーカップをぐるぐる回すより大分えげつなかった。中身エラいことになってるだろうな。

「人間には無理であったか。これだから脆いのは苦手なのだ」
「もうちょっと優しく出来なかったのか……」
「すまぬな。此方では普通のことだ……あだぁっ?!」

冷徹な視線を向けスリッパで頭を思いっきりひっぱたく。

「そんなのは教えた覚えがないぞ」
「いってぇ…何をする!」
「客人に失礼だろう。……申し訳ない。無礼な働いたコイツを許してくれ。治療を施そう。こっちだ」

グイッと手を引かれ、引きずられるようにして連れて行かれた。ここの住人はデリケートって言葉を知らないのかな。やばいところに迷い込んだ気がする。

「おのれぇ!無礼モノぉ~!!」

後ろに聞こえる割と偉い人?の声は小物感が否めなくなった。それでいいのか。威厳はどこに放り捨てたの?
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