イジュース・ファンタジー

辻 雄介

文字の大きさ
5 / 36
緑の帝王編

第5話 謎の予知夢!?

しおりを挟む
サンディルは覚悟を決めた。
ヘライクマーはそうと決まったらという勢いで、これからやるべき事を話し始めた。
「ダイアン・ダウンズを倒すのは大前提の話だ。
本当に成し遂げるべき事は「イジュースを終わらせる」ことだ。」
サンディルは何故イジュースを終わらせる必要があるのかと疑問をいだいた。
しかし、「まだ言えない」という言葉には何かしら大きな秘密があるのか、それとも「ダイアン・ダウンズの様な化け物を二度と生み出さないためかのどちらかだ。」と確信した。
ヘライクマーはその後も淡々と話した。
「まずダイアン・ダウンズを倒すのに必要な物がある。
まず「緑の帝王」、次に「冬の戦士」、そして最後に「創世児」。
この3つが必要になってくる。
全て結晶のような形をしていて、それぞれにダイアン・ダウンズの魂の一部が込められている。
この3つを破壊することで、ダイアン・ダウンズを弱らせることが可能だ。
そこをイジュースで1突きだ。」
「はい」
「丁度いい。質問タイムにしよう。」
サンディルは質問した。
「ダイアン・ダウンズはイジュースじゃなきゃ倒せないの??
3つの魂を破壊したら後は……槍で1突き。
それで終わりなんじゃない??」
ヘライクマーは頭を抱えた。
「あー。
ダイアン・ダウンズは強力なイジュース使いだ。
槍で立ち向かっても、赤い光でねじ曲げられるぞ。」
「赤い光ってことは……潜在能力を引き出すやつ??」
ヘライクマーはさらに頭を抱えた。

「とにかくお前が今やることは、イジュースを操る練習だ!!
まずそこが出来てないと何もできやしない。
ダイアン・ダウンズの「ダ」の字にも達してないのが現状だ。
俺も根気よく付き合うから、ついてこい。」
サンディルはやる気満々になった。
「とにかくやる気は湧いてきたわ!!
それで?どうやったらイジュースは出せるの??」
「今すぐやりたいところだな。
だが今日はさよならだ。」
ヘライクマーは本に戻ろうとした。
「ちょっとまって!どこ行くの!?イジュースは!?」
「地上に出れるのは制限時間があってな。
今日はもう制限がきてしまった。」
サンディルは制限時間があると知ると止めるのをやめた。
「制限時間があるなら仕方ないわね。
なら明日からね。言っとくけど私努力家だからどこまでも成長するわよ。」
「それは期待できそうだ。それじゃ、また明日。」
そう言うとヘライクマーは本の中に戻って行った。
気づけば時間は夜の11:00になっていた。
サンディルは時間の経過に驚き、すぐに寝た。

数時間後…
「緑の帝王」……「冬の戦士」……「創世児」……「16番」……「緑の帝王」……ハッ!!
深夜2時。サンディルは目を覚ました。
「ヘライクマーから言われた事が夢として出てきたのね。
緑の帝王も冬の戦士も創世児も言ってたし。」
しかし、ひとつだけ言われた覚えのないワードがあった。
「16番………?って何かしら…。」

次の日の午後5時頃…
「…という夢を見たのよ。」
サンディルはヘライクマーにその日見た夢の話をした。
「知ったことか。お前が勝手に見た夢だろうが。
その3つの魂を封印した結晶と謎の16番が頭の中を駆け巡ったんだろ??
16番に関してはお前の私情なんじゃないのか??」
「そうかな…。」
サンディルは中々腑に落ちなかった。
基本的に予知夢を見たような経験はなかったが、あまりにも何かしらの繋がりがありそうな夢だったのだった。
「まぁ夢のことは忘れろ。
それより始めようじゃないか。
イジュース講座を。」
ヘライクマーは話題を置き換えた。
「そうよ!イジュースを体得しなきゃいけないんだ!!
マスター、よろしくお願いします。」
「よし、それじゃぁ始めよう。」
そしてヘライクマーによるイジュース講座が始まった。
「いいか?イジュースってのは頭の左側頭部、つまり頭の左側を擦ることで発せられる光の魔法だ。
まずは1番基本的な「黄色の光」を出してみる。
コツはこうだ。
左側頭部を1擦りしながら「ポルテチオ」と唱えろ。
そして、体のどこでもいい。
そこを強化するつもりでいると、出しやすくなる。」
「は?」
サンディルはあまりに複雑な説明に脳がショートしてしまった。
「テルポチオ??」
「ポルテチオだ。」
サンディルは試しに言われたことを思い出しながらトライしてみた。
「ポルテチオ!!」
サンディルは頭をひと擦りした。
そして静寂が訪れた。
「最初はそんなもんだ。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺の妻になれと言われたので秒でお断りしてみた

ましろ
恋愛
「俺の妻になれ」 「嫌ですけど」 何かしら、今の台詞は。 思わず脊髄反射的にお断りしてしまいました。 ちなみに『俺』とは皇太子殿下で私は伯爵令嬢。立派に不敬罪なのかもしれません。 ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。 ✻R-15は保険です。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...