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緑の帝王編
第15話 第1回戦!?
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次の日の夜…
「ねぇ、ダンドル、起きてる??」
「今寝ようとしてたところなのに…。」
「ごめんごめん」
「明日の大会が不安なのか??」
「ま、まさか…私は1人で大勢の黒いやつらを蹴散らしたのよ?
……でも中々寝付けなくて。」
「やっぱり不安なんじゃないか。」
「えぇ、そうかもしれないわ。
こんな大会なんか…人の目が沢山ある中なんかで目立ったことをした事がないんだもの。」
ダンドルは軽くため息をついた。
「受付の時も言ったけど、君はすごいやつなんだよ。
なんてったってこの僕を一蹴りで何mもぶっ飛ばしたんだから。
自信以外持つものがないよ。」
「ダンドルって強いの??」
サンディルはボソッと質問した。
「早く寝な。サンクチュアリが起きるぞ。」
「ちょっと、質問から逃げないでよ!」
なんだかんだ言いながら二人は眠りに落ちた。
夜が明けた朝…
am.6:00
「さぁ!!格闘大会が始まるまで残り3時間を切りました!!
この瞬間を寝らずに待っていた人々がかなりの人数見られました!
今のうちに家に帰って寝るってのはどうかな!!?
いや、でもそうしたら寝らずにさいて手に入れたこの最前列がうばわれてしまうねぇ!!
ここまで来たら辛抱するしかないみたいだ!!」
黒いシュナウザーの司会者が言う通り、最前列は目が半分瞑った状態で声も小声で盛り上がっているとは言えない感じだった。
「ここからは僕の司会者トークもあるから寝る暇もないからね!!」
その分しっかり寝た後部の列の人達は大声で盛り上がっていた。
「後部座席のみんな!!よく寝ただけあるね!!この盛り上がりはみんなが維持し続けていてくれ!!」
一方舞台裏では…
「これから手荷物検査を行います。
刃物、鈍器などを所有している方は今ここで提出して下さい。もう一度言います。刃物、鈍器……」
「ダンドル、あと何時間って言ってた?」
「3時間って言ってたぞ。君の出番は3時間30分後だ。」
「ふぅーー。」
サンディルは口を膨らませて息を吐いた。
「コンディションの方はどう??」
サンクチュアリは尋ねた。
「最高。研ぎ澄まされてるわ。早く試合がしたーい。」
言葉は良いが、どう見てもその様子には見えなかった。
「今のうちにトイレ行っとこっかなー…」
「あぁ、トイレなら今並んでるよほら、」
ダンドルが指さした先には大量の人数がトイレに並んでいた。
「げっ!今のうちに並んでこようかな…。」
サンディルはそれでも並びに行こうとした。
「おいおい、今並んでたら間に合わないんじゃないか??」
ダンドルの言う通りだった。
「でも我慢できない!!並んでくる!!」
「あぁっ!ちょっと!!」
サンクチュアリの止める手を振り払ってサンディルはトイレに並んだ。
2時間50分後…
「ちょっと遅すぎでしょ!!この列いつになったら終わるのよ!!先頭でトイレに入ってる人は何やってるよの!!」
現在トイレに入ってる人は新聞を開いて便座に座っていた。
「仕方ないわねぇ…ハァ…ハァ…最終手段よ!」
そして、サンディルは最終手段を繰り出した。
「私は!!この大会の選手です!!!」
サンディルはこのトイレに並んでいる人達に自分はこの大会の選手だと大声でアピールした。
「おい、この女の子、飛び入り参加した人じゃなかったか??」
「ほんとだ!この子飛び入り参加の選手だ!!」
「みんな道を開けよう!!この子は選手だ!!」
並んでいた人達はみんな親切な人達だった。
そして、いいタイミングでトイレに入っていた人が出たところだった。
「みんな!!ありがとう!!私!トイレに入るわ!!ありがとう!!」
サンディルは後15分は並ばなければならなかっただろう列を乗り越えてトイレにありつけた。
「サンディルはまだか!
あの長蛇の列からまだ抜け出せずにいるのか!」
ダンドルは焦っていた。
「あ!!サンディルが帰ってきた!」
サンクチュアリがサンディルに気づいた。
「どうだ?トイレには行けたか??」
「床の上にうんこがおちてたわ…」
サンディルは絶望的な顔をしていた。
「無事行けたみたいだな!」
ダンドルとサンクチュアリは舞台裏からリングをみた。
「もうすぐ始まるぞ!1回戦の1試合目だ!!」
「これから!!第1回戦!!第1試合を行います!!
みなさん!!心の準備はいかがですか!!!
この声援だともう既に出来てるみたいですね!!」
観客の声援はヒートアップしていった。
「サンディル、君の試合はこれの次だろ?
なんならちょっと舞台裏から覗いてみたらどうだい??」
ダンドルがそう提案したが、
「ムリムリムリムリ絶対に見れないわ!!」
サンディルはもうビビりあがっていた。
「またトイレ行きたいかも……。」
「サンディル!!いつまでもビクビクしていてはダメだ!!これから殴り合いをするっていうのにそんなに弱気じゃ殴られっぱなしだよ!!」
サンクチュアリは言った。
「でも…」
「でもじゃない!!
君はこれに出て緑の帝王を倒すんだろ??」
ダンドルも言った。
「そうよね…。そうよ!!私には使命があるんだわ!!」
サンディルは使命感に燃えた。
その時、
「第1試合が終わったぞ!!
23秒でT.K.O.だ!!」
舞台裏の誰かがそう叫んだ。
「え!?もう終わり!?てことは次は私!?!?」
サンディルは気が動転した。
「頑張れサンディル。僕達は応援してる。」
ダンドルとサンクチュアリは言った。
「サンディル・ブランデー、スクラート・オハマ出番だ。」
こうして、サンディルの第1試合が始まろうとしていた。
「これより!!第1回戦!!第2試合を行います!!!
赤コーナー、身長185cm体重90kg。
呪いのデスキック!!スクラート!!オ!ハ!マ!」
「イェーーイ!!」「オハマ!!ぶちのめせ!!!」「やっちゃって!!オハマ!!」
スクラート・オハマは人柄がいいと言う評判のあるイノシシ型の人間だった。
「青コーナー、身長153cm体重65kg。
新武術の伝道者か!?それとも超能力者か!!サンディル!!ブラン!デー!!」
サンディルはよく分からない感じの紹介で登場した。
「期待してるぞー!!超能力者!!」
チラホラ応援はあったもののあまり期待されていなかったサンディル。
それもそうだ。
だって、身体も小さいし腕も足も女の子だから華奢だったから。
ダンドルとサンクチュアリは観客の中にいた。
「ねぇ、全く見えないけどサンディルどんな感じ!?」
サンクチュアリは尋ねた。
「まぁいろんな意味で目立ってるよ。」
ダンドルはそう答えた。
「お互い、肘ヒザありルールです。
異論はありますか??」
審判はサンディルとスクラートにそう言った。
「問題ないです。」
スクラートは答えた。
肘ヒザありルールって何!?普通のルールと何が違うの!?
サンディルは肘ヒザというワードで頭がいっぱいだった。
「サンディル、異論はありますか?」
審判はサンディルに尋ねた。
「な…!無いです!!」
サンディルはとりあえずそう答えた。
「それではまもなく試合を始めます。
二人とも、各コーナーへ移動してください。」
審判はそう言うと、二人はそれぞれの色のコーナーへ移動した。
「さて、ここまで来たら緊張もなくなってきたわ。
問題はどうやって相手を倒すのかよね。
相手の出方を一応見ておくのが最善かも。」
サンディルは緊張も解けて分析を始めたが、
相手の出方を一応見ておく。
この作戦がいかに危険かサンディルはまだ分かってなかった。
そしてゴングは鳴らされた
「カーーーーン!!!」
第1ラウンドが始まった。
サンディルはまだイジュースを出してなかった。
イジュースを使える時間はまだせいぜい3分てところだったからだ。
とにかく相手の周りをチョロチョロと動き回ってどんな動きをするか確認しようとしていた。
その時だった。
バスっ!!
「うっ!!」
相手のローキックがサンディルの脚を貫いた。
よろけて倒れてしまったサンディル。
「あーっ!!!」
「どうかしたのダンドル!?肩車してくれよ僕もみたい!」
ダンドルはサンクチュアリを肩車した。
「あーっ!!」
サンクチュアリはダンドルと同じ反応をした。
「サンディルがダウン取られてる!!!
イジュースはきかなかったのかな!?」
窮地に立たされたサンディル。開始15秒の事だった。
「はぁ…はぁ…やばい!!脚が動かない!!」
カウントは5まで来ていた
6,7,8…
カウントは続いていった。
「まって!!やれます!!私まだやれます!!」
サンディルは何とかカウントを止めた。
「でも君立ててないじゃないか。」
審判は言った。
「分かった今立つわ。ちょっと待ってて。」
サンディルは痛む脚を何とか動かし叫んだ。
「うぉぉーーー!!!ポルテチオ!!!!」
そして左側頭部を擦った。
「ポルテチオ?」「彼氏の名前かな??」「家族の名前なんじゃない??」
観客の中ではポルテチオについての考察が広げられていた。
サンディルは何とかイジュースを出し、やられた足に流し込んだ。何とか立てた。
そして試合は続行になった。
サンディルは考えた。
「パンチで攻撃するには体格差があって無理があるわ。相手の懐に入り込む技術は私には無い。ならこれしかないわ。」
1度距離をとって何かを狙おうとしてるサンディル。
スクラートはもう一度ローキックをかまそうとして終わらせようとしている。
そして、ローキックをかましてきた。
その時、サンディルはスクラートがかましてきた脚を蹴り飛ばして上に高く飛んだ。
「おい、あの女の子上に飛んだぞ!!」
観客は騒然とした。
あまりにも強い蹴りにスクラートはよろけた。
「確かこの試合は肘ありだったわよね!!ならその肘、使わせてもらうわ!!」
サンディルは下に落ちる力を利用して肘にイジュースを流し、スクラートの頭に思いっきりぶちかました。
「そらぁ!!!!!」
スクラートは脳震盪を起こして倒れた。
「ダウン!!」
スクラートにカウントが入ったが、審判がすぐに続行不可能と判断し、勝負はついた。
「勝者!!サンディル・ブランデー!!!第2試合進出です!!」
「やった!!サンディルの勝利だ!!」
サンクチュアリはダンドルの肩の上で大喜びしていた。
5時間後…
「本日のプログラムは全て終了になります!!
つづく第2回戦は3日後に行います!!
観客の皆さん一列になってお帰りください!!非常に混みあっております!!」
何とか無事に第1回戦大会は終わったようだった。
1番重傷だったのはサンディルの相手だったスクラートらしい。
人柄の良さゆえ色んな人から心配の声が届いたみたいだ。
サンディルの脚も中々痛手だった。
「あいたっ!!」
サンディルはことある事に痛さを訴えていた。
「大丈夫なの??おぶっていこうか??」
「いえ…大丈夫よ…。」
ダンドルの心配も断りなんとか歩いてダンドル宅へ着いた。
「私、ボタンで1度また元いた世界に帰るわ。それで脚をなんとか治してくる。」
「それがいいね。ここと時間の経過も違うみたいだし。」
ダンドルもサンクチュアリも賛成した。
そしてサンディルはボタンを押して自分の部屋に戻った。
サンディルの部屋にて…
「ただいま、ヘライクマー!」
ヘライクマーはすぐに駆けつけた。
「緑の帝王はどうなった!?」
「1歩近づいたところかな…
今は格闘大会の怪我を治しに来たの。」
「どこを怪我した?」
「足よ。」
ズボンをめくると脚には大きな青い痣が出来ていた。
「こりゃ酷いな。イジュースで避けられなかったのか?」
「イジュースは出してなかったの。使える時間もそう長くは無いからね。病院に行くわ。」
「それがいいな。」
サンディルはその後病院に行って検査した。
幸い骨は折れてなかったが全治3週間との事だった。
「時間の経過が向こうとこことで違って良かったわ。本当に。」
サンディルは3週間たった後にまたグリーン・キングダムへ戻ろうとしていた。
その時、
「サンディル、」
ヘライクマーが尋ねてきた。
「どうしたの??」
「緑の帝王を破壊できそうか?」
「まぁ、出来るんじゃないかしら。」
「そうか、ならいいんだが。」
サンディルはどうしたのか気になった。
だが聞かなかった。聞いてはいけないような雰囲気を感じたからだ。
そして、サンディルはグリーン・キングダムへ戻った。
「お帰り、サンディル。」
サンクチュアリは言った。
「ねぇ、ダンドル、起きてる??」
「今寝ようとしてたところなのに…。」
「ごめんごめん」
「明日の大会が不安なのか??」
「ま、まさか…私は1人で大勢の黒いやつらを蹴散らしたのよ?
……でも中々寝付けなくて。」
「やっぱり不安なんじゃないか。」
「えぇ、そうかもしれないわ。
こんな大会なんか…人の目が沢山ある中なんかで目立ったことをした事がないんだもの。」
ダンドルは軽くため息をついた。
「受付の時も言ったけど、君はすごいやつなんだよ。
なんてったってこの僕を一蹴りで何mもぶっ飛ばしたんだから。
自信以外持つものがないよ。」
「ダンドルって強いの??」
サンディルはボソッと質問した。
「早く寝な。サンクチュアリが起きるぞ。」
「ちょっと、質問から逃げないでよ!」
なんだかんだ言いながら二人は眠りに落ちた。
夜が明けた朝…
am.6:00
「さぁ!!格闘大会が始まるまで残り3時間を切りました!!
この瞬間を寝らずに待っていた人々がかなりの人数見られました!
今のうちに家に帰って寝るってのはどうかな!!?
いや、でもそうしたら寝らずにさいて手に入れたこの最前列がうばわれてしまうねぇ!!
ここまで来たら辛抱するしかないみたいだ!!」
黒いシュナウザーの司会者が言う通り、最前列は目が半分瞑った状態で声も小声で盛り上がっているとは言えない感じだった。
「ここからは僕の司会者トークもあるから寝る暇もないからね!!」
その分しっかり寝た後部の列の人達は大声で盛り上がっていた。
「後部座席のみんな!!よく寝ただけあるね!!この盛り上がりはみんなが維持し続けていてくれ!!」
一方舞台裏では…
「これから手荷物検査を行います。
刃物、鈍器などを所有している方は今ここで提出して下さい。もう一度言います。刃物、鈍器……」
「ダンドル、あと何時間って言ってた?」
「3時間って言ってたぞ。君の出番は3時間30分後だ。」
「ふぅーー。」
サンディルは口を膨らませて息を吐いた。
「コンディションの方はどう??」
サンクチュアリは尋ねた。
「最高。研ぎ澄まされてるわ。早く試合がしたーい。」
言葉は良いが、どう見てもその様子には見えなかった。
「今のうちにトイレ行っとこっかなー…」
「あぁ、トイレなら今並んでるよほら、」
ダンドルが指さした先には大量の人数がトイレに並んでいた。
「げっ!今のうちに並んでこようかな…。」
サンディルはそれでも並びに行こうとした。
「おいおい、今並んでたら間に合わないんじゃないか??」
ダンドルの言う通りだった。
「でも我慢できない!!並んでくる!!」
「あぁっ!ちょっと!!」
サンクチュアリの止める手を振り払ってサンディルはトイレに並んだ。
2時間50分後…
「ちょっと遅すぎでしょ!!この列いつになったら終わるのよ!!先頭でトイレに入ってる人は何やってるよの!!」
現在トイレに入ってる人は新聞を開いて便座に座っていた。
「仕方ないわねぇ…ハァ…ハァ…最終手段よ!」
そして、サンディルは最終手段を繰り出した。
「私は!!この大会の選手です!!!」
サンディルはこのトイレに並んでいる人達に自分はこの大会の選手だと大声でアピールした。
「おい、この女の子、飛び入り参加した人じゃなかったか??」
「ほんとだ!この子飛び入り参加の選手だ!!」
「みんな道を開けよう!!この子は選手だ!!」
並んでいた人達はみんな親切な人達だった。
そして、いいタイミングでトイレに入っていた人が出たところだった。
「みんな!!ありがとう!!私!トイレに入るわ!!ありがとう!!」
サンディルは後15分は並ばなければならなかっただろう列を乗り越えてトイレにありつけた。
「サンディルはまだか!
あの長蛇の列からまだ抜け出せずにいるのか!」
ダンドルは焦っていた。
「あ!!サンディルが帰ってきた!」
サンクチュアリがサンディルに気づいた。
「どうだ?トイレには行けたか??」
「床の上にうんこがおちてたわ…」
サンディルは絶望的な顔をしていた。
「無事行けたみたいだな!」
ダンドルとサンクチュアリは舞台裏からリングをみた。
「もうすぐ始まるぞ!1回戦の1試合目だ!!」
「これから!!第1回戦!!第1試合を行います!!
みなさん!!心の準備はいかがですか!!!
この声援だともう既に出来てるみたいですね!!」
観客の声援はヒートアップしていった。
「サンディル、君の試合はこれの次だろ?
なんならちょっと舞台裏から覗いてみたらどうだい??」
ダンドルがそう提案したが、
「ムリムリムリムリ絶対に見れないわ!!」
サンディルはもうビビりあがっていた。
「またトイレ行きたいかも……。」
「サンディル!!いつまでもビクビクしていてはダメだ!!これから殴り合いをするっていうのにそんなに弱気じゃ殴られっぱなしだよ!!」
サンクチュアリは言った。
「でも…」
「でもじゃない!!
君はこれに出て緑の帝王を倒すんだろ??」
ダンドルも言った。
「そうよね…。そうよ!!私には使命があるんだわ!!」
サンディルは使命感に燃えた。
その時、
「第1試合が終わったぞ!!
23秒でT.K.O.だ!!」
舞台裏の誰かがそう叫んだ。
「え!?もう終わり!?てことは次は私!?!?」
サンディルは気が動転した。
「頑張れサンディル。僕達は応援してる。」
ダンドルとサンクチュアリは言った。
「サンディル・ブランデー、スクラート・オハマ出番だ。」
こうして、サンディルの第1試合が始まろうとしていた。
「これより!!第1回戦!!第2試合を行います!!!
赤コーナー、身長185cm体重90kg。
呪いのデスキック!!スクラート!!オ!ハ!マ!」
「イェーーイ!!」「オハマ!!ぶちのめせ!!!」「やっちゃって!!オハマ!!」
スクラート・オハマは人柄がいいと言う評判のあるイノシシ型の人間だった。
「青コーナー、身長153cm体重65kg。
新武術の伝道者か!?それとも超能力者か!!サンディル!!ブラン!デー!!」
サンディルはよく分からない感じの紹介で登場した。
「期待してるぞー!!超能力者!!」
チラホラ応援はあったもののあまり期待されていなかったサンディル。
それもそうだ。
だって、身体も小さいし腕も足も女の子だから華奢だったから。
ダンドルとサンクチュアリは観客の中にいた。
「ねぇ、全く見えないけどサンディルどんな感じ!?」
サンクチュアリは尋ねた。
「まぁいろんな意味で目立ってるよ。」
ダンドルはそう答えた。
「お互い、肘ヒザありルールです。
異論はありますか??」
審判はサンディルとスクラートにそう言った。
「問題ないです。」
スクラートは答えた。
肘ヒザありルールって何!?普通のルールと何が違うの!?
サンディルは肘ヒザというワードで頭がいっぱいだった。
「サンディル、異論はありますか?」
審判はサンディルに尋ねた。
「な…!無いです!!」
サンディルはとりあえずそう答えた。
「それではまもなく試合を始めます。
二人とも、各コーナーへ移動してください。」
審判はそう言うと、二人はそれぞれの色のコーナーへ移動した。
「さて、ここまで来たら緊張もなくなってきたわ。
問題はどうやって相手を倒すのかよね。
相手の出方を一応見ておくのが最善かも。」
サンディルは緊張も解けて分析を始めたが、
相手の出方を一応見ておく。
この作戦がいかに危険かサンディルはまだ分かってなかった。
そしてゴングは鳴らされた
「カーーーーン!!!」
第1ラウンドが始まった。
サンディルはまだイジュースを出してなかった。
イジュースを使える時間はまだせいぜい3分てところだったからだ。
とにかく相手の周りをチョロチョロと動き回ってどんな動きをするか確認しようとしていた。
その時だった。
バスっ!!
「うっ!!」
相手のローキックがサンディルの脚を貫いた。
よろけて倒れてしまったサンディル。
「あーっ!!!」
「どうかしたのダンドル!?肩車してくれよ僕もみたい!」
ダンドルはサンクチュアリを肩車した。
「あーっ!!」
サンクチュアリはダンドルと同じ反応をした。
「サンディルがダウン取られてる!!!
イジュースはきかなかったのかな!?」
窮地に立たされたサンディル。開始15秒の事だった。
「はぁ…はぁ…やばい!!脚が動かない!!」
カウントは5まで来ていた
6,7,8…
カウントは続いていった。
「まって!!やれます!!私まだやれます!!」
サンディルは何とかカウントを止めた。
「でも君立ててないじゃないか。」
審判は言った。
「分かった今立つわ。ちょっと待ってて。」
サンディルは痛む脚を何とか動かし叫んだ。
「うぉぉーーー!!!ポルテチオ!!!!」
そして左側頭部を擦った。
「ポルテチオ?」「彼氏の名前かな??」「家族の名前なんじゃない??」
観客の中ではポルテチオについての考察が広げられていた。
サンディルは何とかイジュースを出し、やられた足に流し込んだ。何とか立てた。
そして試合は続行になった。
サンディルは考えた。
「パンチで攻撃するには体格差があって無理があるわ。相手の懐に入り込む技術は私には無い。ならこれしかないわ。」
1度距離をとって何かを狙おうとしてるサンディル。
スクラートはもう一度ローキックをかまそうとして終わらせようとしている。
そして、ローキックをかましてきた。
その時、サンディルはスクラートがかましてきた脚を蹴り飛ばして上に高く飛んだ。
「おい、あの女の子上に飛んだぞ!!」
観客は騒然とした。
あまりにも強い蹴りにスクラートはよろけた。
「確かこの試合は肘ありだったわよね!!ならその肘、使わせてもらうわ!!」
サンディルは下に落ちる力を利用して肘にイジュースを流し、スクラートの頭に思いっきりぶちかました。
「そらぁ!!!!!」
スクラートは脳震盪を起こして倒れた。
「ダウン!!」
スクラートにカウントが入ったが、審判がすぐに続行不可能と判断し、勝負はついた。
「勝者!!サンディル・ブランデー!!!第2試合進出です!!」
「やった!!サンディルの勝利だ!!」
サンクチュアリはダンドルの肩の上で大喜びしていた。
5時間後…
「本日のプログラムは全て終了になります!!
つづく第2回戦は3日後に行います!!
観客の皆さん一列になってお帰りください!!非常に混みあっております!!」
何とか無事に第1回戦大会は終わったようだった。
1番重傷だったのはサンディルの相手だったスクラートらしい。
人柄の良さゆえ色んな人から心配の声が届いたみたいだ。
サンディルの脚も中々痛手だった。
「あいたっ!!」
サンディルはことある事に痛さを訴えていた。
「大丈夫なの??おぶっていこうか??」
「いえ…大丈夫よ…。」
ダンドルの心配も断りなんとか歩いてダンドル宅へ着いた。
「私、ボタンで1度また元いた世界に帰るわ。それで脚をなんとか治してくる。」
「それがいいね。ここと時間の経過も違うみたいだし。」
ダンドルもサンクチュアリも賛成した。
そしてサンディルはボタンを押して自分の部屋に戻った。
サンディルの部屋にて…
「ただいま、ヘライクマー!」
ヘライクマーはすぐに駆けつけた。
「緑の帝王はどうなった!?」
「1歩近づいたところかな…
今は格闘大会の怪我を治しに来たの。」
「どこを怪我した?」
「足よ。」
ズボンをめくると脚には大きな青い痣が出来ていた。
「こりゃ酷いな。イジュースで避けられなかったのか?」
「イジュースは出してなかったの。使える時間もそう長くは無いからね。病院に行くわ。」
「それがいいな。」
サンディルはその後病院に行って検査した。
幸い骨は折れてなかったが全治3週間との事だった。
「時間の経過が向こうとこことで違って良かったわ。本当に。」
サンディルは3週間たった後にまたグリーン・キングダムへ戻ろうとしていた。
その時、
「サンディル、」
ヘライクマーが尋ねてきた。
「どうしたの??」
「緑の帝王を破壊できそうか?」
「まぁ、出来るんじゃないかしら。」
「そうか、ならいいんだが。」
サンディルはどうしたのか気になった。
だが聞かなかった。聞いてはいけないような雰囲気を感じたからだ。
そして、サンディルはグリーン・キングダムへ戻った。
「お帰り、サンディル。」
サンクチュアリは言った。
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