イジュース・ファンタジー

辻 雄介

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緑の帝王編

第16話 第2回戦!?

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「久しぶり二人とも。長い3週間だったわ。」
「僕らからしたら10分ちょっとだったけどね。」
サンクチュアリは言った。
「そうだった忘れてたわ。時間の経過が違うんだったわよね。
次の試合何日後だったっけ??」
サンディルは思い出したように言った。
「3日後だ。」
ダンドルは言った。
「そうだ!ここでは3日後だったわ。
完全にここの時間軸を忘れてた。」
サンディルの頭の中はグシャグシャだった。
「でもいいわ。足は完全に治ったし、1回戦も無事に突破できて。
次心配するのは2回戦ね。
対戦相手はどんな人なんでしょうか??」
ダンドルは呆れ顔だった。
「次の対戦相手のことくらい分かってないとまた同じ目に会うぞ。」
「そうね。全く私ったら。それでどんな人なの??」
ダンドルはため息をつきながら話した。
「次の対戦相手はブランディー・ブラッドリーって奴だよ。この国1番の喧嘩屋として有名だね。1回戦でも20数秒で相手をK.O.させた実力者だよ。」
「もしかしてその人、私の1つ前に試合をした人!?」
「あぁ、そうだよたしか!」
サンクチュアリが言った。
「やけに早く試合が終わったのが納得出来たわ。」
「それでサンディル、次の試合はどういう作戦で行くつもり??」
ダンドルはそう尋ねた。
「そうね。詳しそうな《神》に尋ねるべきね。」
「その神ってもしかして……?」
サンクチュアリはそう言った。

壁の女神前にて…
「……というわけなの。」
「なるほどね。」
大まかな説明だったが壁の女神は分かってくれた。
「何かブランディー・ブラッドリーについて知ってることはないかしら??」
壁の女神はしばらく黙った後に口を開いた。
「ブランディー・ブラッドリー。
この国1番の力自慢よ。
おねがい切符は使用済みね。」
「まって!?おねがい切符使用済みってことは壁の女神の前に現れたことがあるって事!?」
サンディルは驚いた口調だった。
「どんな生贄を捧げたの!?」
ダンドルは驚いた口調で生々しい事を聞いた。
「詳しい事は言えないわ。プライバシーってもんがあるでしょう?
でもブラッドリーはおねがい切符を使って強大な力を手に入れたわ。」
「つまり《強大な力》におねがい切符を使ったわけね??」
「えぇ、まぁ、そういうことよ。」
壁の女神はサンディルにタジタジになった。
「それで、ブランディー・ブラッドリーを倒すにはどういう作戦を練るべきだと思う??」
「どうでるかはブラッドリー次第だけど…
私が彼を倒すなら…」
「倒すなら?」
サンディルとダンドルとサンクチュアリは口を合わせた。

3日後…
第2回戦の日が訪れたのであった。
「さぁ!!待ちに待った第2回戦の日が訪れました!! 
最前列の人々は今日も眠そうにしているなぁ!!さぁ!起きた起きた!!
今日も熾烈な戦いが巻き起こるぞ!!」
司会者は相変わらずノリノリだった。
「今日の試合、絶対にいけるわ!!女神様から作戦を頂いたんだもの!!」
サンディルは自信満々だった。
「サンディル、迷うんじゃないぞ。
ブラッドリーの戦いでは迷いは敗北を生むって言われてただろ??
出だしからイジュースびんびんだして行け。」
ダンドルは言った。
「分かってるわ!!今日は第1試合から私でるから見ててよね!!」
サンディルはストレッチしながらダンドルとサンクチュアリに言った。
「頑張ってね!!」
サンクチュアリは言った。
「よしっ!!気合い入れて!
行ってくるわ!!」
サンディルはそういうとリングへ向かった。
「本日の!!メインイベント第1試合を行います!!
赤コーナー、身長153cm体重65kg。
強靭な肘の持ち主!!
サンディル!!ブラン!!デー!!」
会場は一気に沸いた。
「やってくれー!!サンディル・ブランデー!!」
「俺たちは応援してるぜーー!!!」
スクラート戦があってから、サンディルのファンは一気に増えたのであった。
「青コーナー、身長210cm体重105kg。
この世界一の喧嘩屋!!ブランディー!!ブラッドリー!!!」
「やれーー!!!ブラッドリー!!!」
「今日も1発ぶちかましてくださーーい!!」
「心置き無く相手をぶちのめしてやれー!!!」
会場はサンディルの応援をかき消すくらいの勢いでブラッドリーの応援が勝っていた。
審判によると今回は肘ヒザ有りルールでは無かった。
しかし、サンディルはビビる素振りを全く見せていなかった。
「私には盛大なハンデがあるわ。大丈夫。大丈夫よ!」
サンディルはそう自分に言い聞かせていた。
そしてゴングは鳴った。
「カーーーン」
サンディルはイジュースを出し、一気に相手に飛びかかった。
女神はこう言っていた。
「ブランディー・ブラッドリーは元々小心者の男だったのよ。だから考え無しにまずは飛び込むことがまず1つの作戦よ。」
ブラッドリーは鉄砲玉のごとく一気に飛び込んできたサンディルに恐れ、1歩引いた。
「よし、作戦通り!」
後はイジュースを流し込んだ肘を相手の顔にねじ込むだけと思ってたサンディル。
そしてハッ!とサンディルは気づいた。
「今回は肘ヒザ有りルールじゃなかったわ!!」
急いで体勢を整え直したがもう遅かった。
ブラッドリーはマシンガンのごとくパンチを繰り出してきた。
女神はこう言っていた。
「1度でも倒すチャンスを逃すと相当な痛手になる。決してこちらから身を引かないこと。」
サンディルはやってはいけないことをやってしまったのだ。
「まずいまずいまずい!!イジュースで今はなんとか防げてるけど限界がくるわ!!
どうする!?どうする!?」
「うらぁーーー!!!」
ブラッドリーの勢いは止まらなかった。
ダンドルとサンクチュアリもその様子を見ていた。
「これは敗北だよ…もう絶対立ち直れない。」
サンクチュアリはぼう然としながら言った。
「敗北なんていうな!まだ分からないじゃないか!!それに、まだ手はあったろう確か!!」
ダンドルは言った。
サンディルは殴られてる隙に脚をブラッドリーの股間の方へ持っていた。
一体何をするのか?
女神はこう言っていた。
「もし仮に完全にこっちの不利になってしまった時は股間を蹴り飛ばしてタイムアウトを取らせなさい。何度も言うけどブラッドリーは小心者のです。これだけでも大きく有利に働きます。」
サンディルは一瞬でブラッドリーの股間にイジュースの蹴りをかました。
予定通り審判が股間蹴りに気付き、タイムアウトを取らせた。
そして、ブラッドリーの猛攻は終わりを迎えた。
「よし!!何とか上手くいったわ!!」
サンディルは減点を喰らったが、KOしてしまえばそんなものは関係なくなるので気にしていなかった。
「今度は間違って肘を使わないようにしなきゃ。拳で勝負よ!!」
サンディルの気合いは充分だった。
そして、またゴングが鳴った。
サンディルはふたたびブラッドリーのふところに飛び込んだ。
ブラッドリーはもうビビりあがっていたため攻撃をくらうこともなく、サンディルが拳で溝落ちを殴り飛ばした。
ブラッドリーはよろけて倒れ、サンディルはパウンドの姿勢になった。
顔に1発1発的確にイジュースをこめた拳で殴っていった後に、審判が試合を止めた。
サンディルは2回戦突破したのであった。
 「すごいやサンディル!!ブランディー・ブラッドリーに勝っちゃった!!喧嘩屋を殴り倒したぞ!!」
サンクチュアリは大喜びした。

試合後、第2試合の前にサンディルはダンドルとサンクチュアリに合流した。
「ナイスファイトだったよ!肘を使おうとしていたときは一瞬ヒヤッとしたけど。」
ダンドルはサンディルを称えた。
「でもまぁなんとかなって良かったわ。
さぁ、次は第2試合ね。どっちが私の相手になるのかしら。」
サンディルは次の試合相手が気になって仕方なかった。
観客はと言うと、みんなブラッドリーが勝つと思っていたみたいで騒然としていた。
そしてシュナウザーの司会者が毛むくじゃらの手でマイクを持った。
「さて!!本日2試合目で最終試合!!!
みなさん!!先程はか弱い女の子だと思っていたサンディル・ブランデーの勝利に驚いたでしょう!!果たして彼女の対戦相手は誰になるのでしょうか!!楽しみになって参りました!!
これより!!第2試合を始めます!!」
第2試合はもう始まろうとしていた。
「さぁ、来るわよ。」
サンディルは目をそらすまいとしていた。
「赤コーナー、身長196cm体重89kg。
目に見えないボディーブロー!!
アガサ!!クラウディーー!!!」
「やれー!!クラウディー!!」
「ブローかましてやれーー!!!」
「青コーナー、身長201cm体重96kg。
隼の拳!!
アラン!!シルバディーー!!!」
「シルバディーー!!!愛してるーー!!」
「シルバディーー!!期待してるーー!!」
あまいマスクなシルバディーは女性ファンが多かった。
「このうちのどちらかが私の相手になるのね!!シルバディって結構いい顔してるのね!あまりこの人とは戦いたくないわ!」
サンディルはシルバディの顔に見とれていた。
審判が2人に近づいてルールの確認をした。
恐らく1試合と同様、肘ヒザ無しルールなのだろう。
そして、ゴングが鳴った。
「始まったわ!!」
「シルバディに2¢!!」
サンクチュアリが賭けを始めた。
「じゃぁクラウディーに1$!」
ダンドルも賭けに乗った。
試合のはじめはお互い大人しくコーナーを回っていた。
すると、シルバディが仕掛けた。
しかし、クラウディーはギリギリでかわしたのであった。
さらに、シルバディは顔めがけて拳を2発ほど放ったが、それも避けられた。
クラウディーは突然姿勢を変えた。
そう思えば、クラウディーはシルバディにボディーブローを放った。
よろけるシルバディ。
会場は大盛り上がりを見せた。
「いけーー!!!クラウディー!!」
「あーーん!!シルバディ!!!」
2人の戦いから1分が経過した。
すると今度はクラウディーが仕掛けた。
顔に拳を入れると見せかけ、またさらにボディーブローを入れてシルバディを倒した。
審判がカウントを始めた。
そして、様子を見た審判が試合を止めた。
クラウディーが勝利を飾った。
ダンドルが賭けに勝ったと大喜びしていた。
「次の対戦相手が決まったわね。クラウディー。次はあなたね。」
サンディルは覚悟を決めたのであった。

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