エナジークエスト

リョウタ

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第23エナジー  「ティラノサウルス」

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「『良太』!!しっかりして!!意識が全くないわ。」


「良太」と「アロサウルス」の試合後、「竜牙」は「良太」を担いで控え室に戻った。


「早く。エナジーで回復させろよ!!」


「わかってるわよ。でもこんな大怪我治したことないから、どうしたらいいのかわからないのよ!!・・・・。ごめん。取り乱しちゃって。『エナジー・リカバリー』(回復力の強化)。『良太』は出血多量だからまず、血液を多く作成して、傷口を少しずつふさいでいく。ブツブツ。これで応急処置だけはできるはず。試合が終わって早く『ディノヒューマン』に診てもらったほうがいいわね。」


「愛」はなんとか「良太」の応急処置を終え、命だけは繋げた。「愛」はそのまま試合に直行したが、地獄の始まりはこれからだった。


二回戦「愛」と「ティラノサウルス」の「キング」と闘いが始まった。


「クエェエ~。」


プテラノドンが鳴き声を上げると同時に、「愛」は「ティラノサウルス」「キング」との距離を取るため、急いで上空に向かった。


「(あの『ティラノサウルス』。絶対さっきの『良太』が試合でやった『アロサウルス』と似たタイプだわ。接近戦が大好きっていうニオイがエナジーからプンプン感じるもの。まずは距離を取って分析して相手のエナジーを吸収して倒すのが定石よね。)」


「地球人ってそういう闘い方ばかりするのか?つまらん種族だな。俺の爪のえじきにしようと思ったが、仕方がない。」


「キング」の目が赤く光り、濃いエナジーが収束している。


「あいつ。何をするつもりなの?念のため。私を守れ!!『スリー・エナジーボール』。」


不測の事態が起きても対応できるように「エナジーボール」で防御の準備をした。


「焼き焦げろ。『エナジー・マグマアイレーザー』。(目からマグマの赤いレーザー光線)


三つの「エナジーボール」が重なって「愛」の体を守ろうとしたが、圧倒的濃縮されたエナジーレーザーはたやすく「エナジーボール」を破壊し、「愛」の「シールド」も破壊し、左腕がちぎれ飛んだ。


ブシュー!!


「愛」の腕から大量の血液が流れ出した。


「おっ。俺はおまえの体の真ん中狙ったんだけど、ちょっとその玉に軌道を逸らされちまったな。やるじゃん。でもよ~。おまえ俺の『マグマレーザー』吸収しようとしやがったよな~。バカじゃねーか。できるわけねーじゃん。俺とおまえどれだけエナジー力の差があると思ってんだよ~。おまえ好きなんだろ?エナジー力を数字で測るの?控え室でも他の恐竜のやつらの数値調べてたもんな~。俺のも観てみたら?」


「愛」は恐怖と痛みと好奇心から「キング」に言われる通り、瀕死の体でありながら「エナジー・メジャメント」(エナジー力測定)で観てみた。


「ぐ。エナジー力『18800』。あのデタラメに強かった太陽光充電『竜牙』よりも遥かに強い。そんなことよりこの状況を打開しなきゃ。殺される。」


すると、「愛」の背後には一瞬で上空に移動してきた「キング」がいた。


「俺の爪でトドメ刺してやるよ。さっきのレーザーより破壊力あるんだぜ!!」


「愛」は視界内であれば、空間の移動ができるので、瞬時に舞台まで空間移動した。


だが、移動した先で、「キング」の「エナジー・マグマアイレーザー」で狙い撃ちにされてしまった。


「愛」のお腹はレーザーによって貫通してしまい、傷は向こう側が見えるほど深い。


それを控え室のモニターで観ていた「竜牙」は気が狂うような感情になり、舞台の方へ飛び出した。


「なんだ。おまえの術はもうおしまいか?実は死にかけているのが分身だったとかじゃねーのか?終わりなんだったらおまえ食って終わりにしようか。腹も減ってきたし。」


「キング」がのしのしと「愛」に近づいたとき、「竜牙」が闘技場に現れた。手を大きく開き、「エナジーショット」を打つ構えをしている。


「おまえこれ以上『愛』に近づいてみろ。『恐竜祭』なんか関係ない。おまえを殺す。ここで。今!!」


「竜牙」の手のひらではエナジーが収束され、今すぐにでも「エナジーショット」が発射されようとしている。


「おまえ知ってるぜ。俺が今回一番気になってる地球人のチビだろ。おそらく俺の次にエナジー力が高かったよな。こんなとこでやらずに、決勝戦でぞんぶんにやろぜ。殺し合い。」


そういって、「キング」は舞台から去っていった。


出血多量で体が貫通している「愛」は試合終了まで生きれるだろうか?


次回。   第24エナジー   「回復」


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