エナジークエスト

リョウタ

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第79エナジー  「『竜牙』の正体」

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「くそ。『青牙』。お前はマクロ体だったのか。初めからマクロ体らしく偉そうにしとけよ!!」


「違うぜ。今の俺はミクロ生物だ。ミクロ生物でもここまで力を高めることができるんだぜ。ごく稀にだけど。」


「いいぜ。もう手加減無用だ。『斥力』『引力』全開!!」


「竜牙」は自分の周辺と「藤堂光」の周辺に全力で「斥力」を張った。


「『青牙』様の青いエナジーかっこいい。」


「おい。『藤堂』。俺の張った『斥力』から外に出るんじゃねーぞ。やつの凍えるようなエナジーで一瞬にして氷漬けになって凍死するぞ。」


「はーい。『竜牙』様。」


「ったく。この危機的状況を理解してるのか、てめーは。前回の戦いでは役に立たなかった『プロミネンス』の力を試すいい機会だ。『プロミネンス・エナジー』!!」


「竜牙」は100万度の高熱を体に纏った。


「『火竜』め。なかなか高等な炎を使うじゃないか。俺のエナジーから逃れられるかな?『アイス・エナジー』。」


「青牙」は絶対零度のエナジーを発動させ、月や周辺の空間を氷漬けにし始めた。


「俺の100万度の炎と10000倍の『斥力』でお前の冷気は俺には届かねえ!!くらえ!!『プロミネンス・ブロー』!!」


高熱に包まれた「竜牙」の右ストレートが、「青牙」をとらえ、顔面にぶち込んだ。


バキ!!


「痛くも熱くもないが、俺とおまえのエナジー差がこれだけあるのに、やるじゃないか。少し黙ろうか。『火竜』。『アイス・ストップ』。」


「竜牙」が100万度の高熱と「斥力」を発生させているにも関わらず、「青牙」はエナジー力で無理やり押さえつけ、「竜牙」の顔面以外を氷漬けにした。


カチン!!


「う、動けねぇ。」


「やっと大人しくなったな。『火竜』。いや『竜牙』。俺は今回、おまえと話をしにきただけだったんだぜ。」


「さっきから『火竜』『火竜』って誰と間違えてやがる。バカ。」


「おまえ嘘だろ?んじゃ俺のこと『氷竜』って知らずに戦っていたのか?」


「はあ~?おまえの話、意味不明すぎ。頭大丈夫なのか?」


「まあ仕方ないか。おまえ俺たちの中で飛び切り頭が悪かったもんな。」


「なに人のことバカにしてるんだよ。俺は学校では頭が良い方だ!!」


「俺もおまえも元マクロ体だ。マクロ体『ヤマタノオロチ』だったんだ。」


「『ヤマタノオロチ』って8個の首をもっている蛇だっけ?」


「地球でなんと言われてるか知らんが、八つの首をもつ竜だった。その首の一つが俺とおまえだ。」


「うっそ?マジで?俺、竜好きだし、嬉しいぜ。」


「え~。『竜牙』様も『青牙』様も元蛇なの~?ちょーショック。も~付き合おうか迷っていたけどやめた~。」


「そこのおまえは、なに妄想の中で俺と付き合おうとしてるんだよ!!」


「『竜牙』。おまえは『ヤマタノオロチ』の中の首の一つ。『火竜』だった。昔っからおまえは火ばっかり吐いてて頭を使った戦い方をしたことがなかったから、今回の戦いは少し驚いた。成長したんだと。」


次回。  第80エナジー  「ヤマタノオロチ」

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