エナジークエスト

リョウタ

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第98エナジー  「『エナモン』との別れとプレゼント」

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「『竜牙』。『竜牙』。」


「ん?誰だ。俺を呼ぶのは?てかここどこだ?」


「ここは『竜牙』。おまえの意識の中だ。今、『竜牙』は『オロチ化』したことによる膨大なエナジー消費によって失神している。」


「だっせぇー。んじゃ俺は『オロチ化』っていうのになっても『竜星』に勝てなかったんだな。情けねぇ。地球のみんなにも申し訳ないな。っておまえ誰なんだよ!!」



「おれは『エナモン』だ。今、『竜星』の攻撃を少し食い止めているがそう長く持ちそうにない。もともとバトルタイプのミクロ体じゃないから仕方ないんだ。だから今まで『竜牙』エナジー体が餌としてくれていたエナジーを全部返すよ。『エナジーリカバリー』(回復)付きで。」


「おまえ『エナモン』!!まさかおまえ俺に『アブソーブ』(吸収)させる気か?絶対俺は嫌だ!!友達の「トカゲ」も死んで家族もみんな死んだ。俺をこれ以上、一人にしないでくれよ。一人になるなら死んだほうがマシだよ。」


「今までありがとう。『竜牙』。おれのエナジーを狙って昔から大勢のミクロ生物に追われていたけど、おれを『アブソーブ』(吸収)しようとしなかったのは『竜牙』だけだったんだ。おれと同じ孤独なんだと思った。楽しかったよ。じゃあな。」








「竜星」が「エナモン」に「アブソーブ」をかけたとき、「エナモン」自ら勢いよく「竜牙」の体の中に飛び込み無理矢理「竜牙」に「アブソーブ」させたのである。


ドン!!


「竜牙」の体は傷は回復し、「エナモン」が数年間溜めといてくれた膨大なエナジーを「竜牙」に取り込んだことでまた一つワンランク上の力を身につけたのである。


「俺の体から青いエナジーが放出されている。これは、『青牙』や『竜星』と同じ『惑星クラス』の『エナジー力』。『エナモン』ありがとう。ほんとにおまえがいなくなって俺は寂しいよ。この力無駄にはしない。やつを滅ぼすよ。」


「たった今、『惑星クラス』になった者がいい気になるな!!」


「竜星」はエナジーで自身の「シールド」の周りに「原子力」を発生させた。「竜星」の「シールド」付近に近づくと自動的に「核融合」が起き、大爆発が起きるようだ。


「はっはっはっ。これでおまえは俺に近づくこともできまい。俺の『アトミック・エナジーショット』で狙い撃ちにしてや・・・・。」


バキ!!


ドン!!!!


「竜牙」は「竜星」がしゃべっている途中に右ストレートで殴りつけた。「竜星」の「シールド」に近づいたことによって大爆発が起こったが、それを見越して「竜牙」も「シールド」を強化していたため、ノーダメージだった。


「バーカ。俺も『惑星クラス』になったんだからその程度の爆発なんか効くか。喰らえ。新生『惑星クラス』になった記念の『エナジーショット』だ!!」


ドン!!


次回。  第99エナジー  「『竜牙』と『竜星』の地球最終戦」

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