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~剣と誇り~
3-5 <のばされた手の先にあるもの>
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「正義?」
フリデリックはグレゴリーに聞き返す。
「はい……王子は『正義』とは何だと想われますか?」
フリデリックの脳裏に、今まで歴史で学んだ数々の英雄の事が頭に浮かぶ。
「え……人の道であり、道徳的見知にとった正しき道を貫くこと……ですか?」
グレゴリーは頷く。そして、らしくない肩頬を上げた意地の悪い笑みを浮かべる。
「ですがね……王子、歴史においての『正義』とはちょっと概念がかわってくるのですよ」
そう言って、さっきまで座っていたベンチにフリデリックを促す。
フリデリックは促されるままに、ベンチに腰を下ろしグレゴリーを戸惑いながら見上げた。
「正義というものはね、勝者の理論。より力をもつ者、より自分の想いを強く世の中に示した者が手に出来るものなのです」
いつもの優しい笑みの消えきった表情で淡々を語り出す様子は、どこか危機迫るものがありフリデリックに軽い恐怖を与えた。
「弱い者が何を言っても、どのような行動しようが、強き者の正義に捻りつぶされたら何の意味もない」
いつも、歴史の異人達の素晴らしい行動、悲しい悲劇から、フリデリック自身が何かを見いだせるように学ばせる。
今日の彼は、結論だけを語ってくる。それだけに、言葉がまっすぐフリデリックの心に突き刺さってきた。
「人の想いが世界を動かし、世界を変える力になるって、教えてくださったのはグレゴリー先生じゃないですか!」
グレゴリー静かに頷く。口角をあげ笑みの形をとっているものの、笑っているようにはまったく見えない。
「えぇ 言いました! でも、王子も歴史を学んでいるとお分かりなのでは? その強き想いが、戦争を起こし。民衆を苦しめることがあったことも」
フリデリックは言葉をなくす。
「私が体験した、歴史の話です」
フリデリックは頷くしかできない。視線をグレゴリーから離すこともできず、続きを待つ。
「私が補助吏をやっていたのは、もうご存じですね? 私の上司は優秀な按察官でした。民衆を愛し民衆に尽くし民衆の為に動くそんな人物です」
フリデリックは以前、授業でグレゴリーが述べた『上に立つものの勤めは、人に仕え、人を守り、人を育てる事』という言葉を思い出す。それはその上司の言葉だったのかと理解するが、過去形で語られる事に違和感を覚える。
「彼の指揮によって行われ数々の治水工事は干ばつや豪雨といった事態でも、被害を最小限に抑える事に成功し、その工事は貧しい物たちに仕事と給与と住まいを与える事ができました。
学校、病院の建造にも力をいれて、国の誰もが教育・医療をうけられる社会を目指して行動されていました」
それこそが、想いの力で、正義の行為というべきではないのか? とフリデリックは想う。
「しかし、そういった行動をおこなった結果、その按察官は処刑されました。正義という名の法と裁判の結果……」
「!」
「グレゴリー殿、その意見は飛躍しすぎです! コーバーグ殿は罠に陥れられた、結果あのような事になった」
そこに登る名にフリデリックは驚き、ダンケのへいったん視線を向けてから、グレゴリーへと戻す。視線を合わせる二人の間に気持ち悪い沈黙が落ちる。
「罠ですか……そうですね……誰の目からみても、冤罪であるのに関わらず、どの段階でも真実は明かされず、えらく速やかに判決まで進んだものですね」
二人の様子を交互に見つめながらフリデリックは口を開く。
「何故、そんなことに?」
今、この会話に口を挟むべき事ではないような気がしたがつい聞いてしまった。
「貧しいものへのそういった行動の数々が、国家や領主の利を阻害するものだったのです。
その事を悪と判断され、『正義』の鉄槌が下ったというわけです」
グレゴリーの言葉はいつもの優しさもなく、秘めているものの激しい怒りをそのに感じフリデリックは身震いした。
「そんな!利を阻害って!」
フリデリックはグレゴリーやダンケに問いかける。ダンケは顔を背け、グレゴリーは厳しい顔をしたままである。
「王や王国軍は国を繁栄させ国民を守るのが務め、領主も領土を守り領民を守るのが務め、確かにそれは為政者としての使命ともいうべきものと、フリデリック王子はおっしゃりたいのですね」
フリデリックは、勿論と頷く。しかしその言葉にグレゴリーは、苦い笑みを返してくる。
「でもね、権威とか権力というものは一度その道を誤ると、人の為ではなく、権力を維持させるため権威を守るために動くことがあります」
今まで見た事ないほど険しい顔をするグレゴリー。
「馬鹿な! 元老院や、お父様は、そんな事を許したのですか!」
自分の愛する父の世にそんな事があったという事と、自分が子供とはいえ、そんな事が世間で起こっていたことすら分かっていなかったという事にショックをうける。
何故自分は何も知らされていなかったのか?
「按察官の行動の数々と、領主たちの言い分、天秤にかけられた結果、アレデードの『正義』があるとみなされたのは、後者だったという訳です」
グレゴリーはらしくない感じで嫌みっぽく笑う。
「フリデリック王子! 王も全てはおそらくご存じない。あの時実際何者かが叛意をもって行動したかのような動きが起こりました。
そういった事をすべてコーバーグ殿によるものとされていました。そういった事をあわせて、そう判断されたのです」
ダンケの言葉は、フリデリックに何の慰めも与えなかった。
「王子、貴方は若いからまだピンとこないかもしれませんが、正義というのは、そういうものなのですよ。力あるもの、より強く行動をおこし示したものの論理が正義なのです。それが歴史というものです」
そして一呼吸し、フリデリックの目をみて静かに口を開く。
「王はそれに従っただけ」
グレゴリーの目は、フリデリックが息をのむほど冷たかった。
ダンケは、フリデリックを守るように肩に手をやる。その様子を見ながら、グレゴリーは苦い笑みを浮かべる
「王子、私は貴方を責めているわけではないですよ……。今さら貴方がどう動かれようが過去は変わりません。
ただ言いたいのはコレだけです。貴方は王族です。今後、様々な決断を迫られるでしょう。
貴方が行う決断が、貴方が信じる正義であって欲しいそう願っているだけです」
フリデリックは、その言葉の重さをかみしめる。
「王子」
ダンケは、黙り込んでしまったフリデリックに、そっと声をかける。
「フリデリック王子。態々、近衛しかいないこの状況を作ったのも、誰にも邪魔されず貴方にとお話したかったからです」
グレゴリーは、フリデリックの膝の上で握りしめられている拳にそっと手を添える。
「王子、シッカリして下さい。貴方にそれなりに期待はしているんですよ。それに王族である、それこそがあなたがもつ力です」
フリデリックはグレゴリーの言葉を考える。王族として民衆に恥ずかしくない行動をとは思い行動してきたものの、まだ幼く何も知らない自分に何の力があるというのか?
「これからはシッカリ 周りを見つめて考えてください。
貴方の元に差し伸べられるどの手が、貴方の信じる正義に繋がっているのかお見極め下さい」
フリデリックは、グレゴリーの言葉に目を見開く。
怖かった……漠然とした未来が、すがるようにグレゴリーを見返す。
そんなフリデリックを見つめ、悲しげに見つめ返してくる。
「私は貴方の剣にはなれない。ダンケ殿が貴方の盾にしかなれないように」
「!」
フリデリックは、思いもしないグレゴリーの言葉に愕然とする。
自分がいままでいかに、何も知らずに、そして皆に守られ、のうのうと生きてきたかを思い知らされた。
ダンケもグレゴリーも、フリデリックが尊敬している大人の男性。
そんな人物たちが、ずっと自分を見守ってくれていた。ただ王子というだけで……。
「バラムラス・ブルーム元帥が 今回、貴方に与えた課題……よく考えて下さい」
その選択の意味すること……。
フリデリックの頭の中に様々な人が浮かんでは消えていく。
元老院のメンバー、家族、バラムラス、レジナルドお兄様、連隊長一人一人の顔、
そしてテオドール・コーバーグ―
王国軍の暗い回廊で、フリデリックを導くように前を歩いていた、自分とあまり年が変わらない少年。
(元老院も誰もが、私から遠さげようとしている存在。
でもバラムラス様は、私が彼に近づくのを喜びむしろ歓迎していたように思えた。
レジナルドお兄様は、今にして思えば、彼と私が近づくことをよくは思ってなかったように見える。何故?)
フリデリックは、口に手をあて、考え込むよう眉を寄せた。
フリデリックはグレゴリーに聞き返す。
「はい……王子は『正義』とは何だと想われますか?」
フリデリックの脳裏に、今まで歴史で学んだ数々の英雄の事が頭に浮かぶ。
「え……人の道であり、道徳的見知にとった正しき道を貫くこと……ですか?」
グレゴリーは頷く。そして、らしくない肩頬を上げた意地の悪い笑みを浮かべる。
「ですがね……王子、歴史においての『正義』とはちょっと概念がかわってくるのですよ」
そう言って、さっきまで座っていたベンチにフリデリックを促す。
フリデリックは促されるままに、ベンチに腰を下ろしグレゴリーを戸惑いながら見上げた。
「正義というものはね、勝者の理論。より力をもつ者、より自分の想いを強く世の中に示した者が手に出来るものなのです」
いつもの優しい笑みの消えきった表情で淡々を語り出す様子は、どこか危機迫るものがありフリデリックに軽い恐怖を与えた。
「弱い者が何を言っても、どのような行動しようが、強き者の正義に捻りつぶされたら何の意味もない」
いつも、歴史の異人達の素晴らしい行動、悲しい悲劇から、フリデリック自身が何かを見いだせるように学ばせる。
今日の彼は、結論だけを語ってくる。それだけに、言葉がまっすぐフリデリックの心に突き刺さってきた。
「人の想いが世界を動かし、世界を変える力になるって、教えてくださったのはグレゴリー先生じゃないですか!」
グレゴリー静かに頷く。口角をあげ笑みの形をとっているものの、笑っているようにはまったく見えない。
「えぇ 言いました! でも、王子も歴史を学んでいるとお分かりなのでは? その強き想いが、戦争を起こし。民衆を苦しめることがあったことも」
フリデリックは言葉をなくす。
「私が体験した、歴史の話です」
フリデリックは頷くしかできない。視線をグレゴリーから離すこともできず、続きを待つ。
「私が補助吏をやっていたのは、もうご存じですね? 私の上司は優秀な按察官でした。民衆を愛し民衆に尽くし民衆の為に動くそんな人物です」
フリデリックは以前、授業でグレゴリーが述べた『上に立つものの勤めは、人に仕え、人を守り、人を育てる事』という言葉を思い出す。それはその上司の言葉だったのかと理解するが、過去形で語られる事に違和感を覚える。
「彼の指揮によって行われ数々の治水工事は干ばつや豪雨といった事態でも、被害を最小限に抑える事に成功し、その工事は貧しい物たちに仕事と給与と住まいを与える事ができました。
学校、病院の建造にも力をいれて、国の誰もが教育・医療をうけられる社会を目指して行動されていました」
それこそが、想いの力で、正義の行為というべきではないのか? とフリデリックは想う。
「しかし、そういった行動をおこなった結果、その按察官は処刑されました。正義という名の法と裁判の結果……」
「!」
「グレゴリー殿、その意見は飛躍しすぎです! コーバーグ殿は罠に陥れられた、結果あのような事になった」
そこに登る名にフリデリックは驚き、ダンケのへいったん視線を向けてから、グレゴリーへと戻す。視線を合わせる二人の間に気持ち悪い沈黙が落ちる。
「罠ですか……そうですね……誰の目からみても、冤罪であるのに関わらず、どの段階でも真実は明かされず、えらく速やかに判決まで進んだものですね」
二人の様子を交互に見つめながらフリデリックは口を開く。
「何故、そんなことに?」
今、この会話に口を挟むべき事ではないような気がしたがつい聞いてしまった。
「貧しいものへのそういった行動の数々が、国家や領主の利を阻害するものだったのです。
その事を悪と判断され、『正義』の鉄槌が下ったというわけです」
グレゴリーの言葉はいつもの優しさもなく、秘めているものの激しい怒りをそのに感じフリデリックは身震いした。
「そんな!利を阻害って!」
フリデリックはグレゴリーやダンケに問いかける。ダンケは顔を背け、グレゴリーは厳しい顔をしたままである。
「王や王国軍は国を繁栄させ国民を守るのが務め、領主も領土を守り領民を守るのが務め、確かにそれは為政者としての使命ともいうべきものと、フリデリック王子はおっしゃりたいのですね」
フリデリックは、勿論と頷く。しかしその言葉にグレゴリーは、苦い笑みを返してくる。
「でもね、権威とか権力というものは一度その道を誤ると、人の為ではなく、権力を維持させるため権威を守るために動くことがあります」
今まで見た事ないほど険しい顔をするグレゴリー。
「馬鹿な! 元老院や、お父様は、そんな事を許したのですか!」
自分の愛する父の世にそんな事があったという事と、自分が子供とはいえ、そんな事が世間で起こっていたことすら分かっていなかったという事にショックをうける。
何故自分は何も知らされていなかったのか?
「按察官の行動の数々と、領主たちの言い分、天秤にかけられた結果、アレデードの『正義』があるとみなされたのは、後者だったという訳です」
グレゴリーはらしくない感じで嫌みっぽく笑う。
「フリデリック王子! 王も全てはおそらくご存じない。あの時実際何者かが叛意をもって行動したかのような動きが起こりました。
そういった事をすべてコーバーグ殿によるものとされていました。そういった事をあわせて、そう判断されたのです」
ダンケの言葉は、フリデリックに何の慰めも与えなかった。
「王子、貴方は若いからまだピンとこないかもしれませんが、正義というのは、そういうものなのですよ。力あるもの、より強く行動をおこし示したものの論理が正義なのです。それが歴史というものです」
そして一呼吸し、フリデリックの目をみて静かに口を開く。
「王はそれに従っただけ」
グレゴリーの目は、フリデリックが息をのむほど冷たかった。
ダンケは、フリデリックを守るように肩に手をやる。その様子を見ながら、グレゴリーは苦い笑みを浮かべる
「王子、私は貴方を責めているわけではないですよ……。今さら貴方がどう動かれようが過去は変わりません。
ただ言いたいのはコレだけです。貴方は王族です。今後、様々な決断を迫られるでしょう。
貴方が行う決断が、貴方が信じる正義であって欲しいそう願っているだけです」
フリデリックは、その言葉の重さをかみしめる。
「王子」
ダンケは、黙り込んでしまったフリデリックに、そっと声をかける。
「フリデリック王子。態々、近衛しかいないこの状況を作ったのも、誰にも邪魔されず貴方にとお話したかったからです」
グレゴリーは、フリデリックの膝の上で握りしめられている拳にそっと手を添える。
「王子、シッカリして下さい。貴方にそれなりに期待はしているんですよ。それに王族である、それこそがあなたがもつ力です」
フリデリックはグレゴリーの言葉を考える。王族として民衆に恥ずかしくない行動をとは思い行動してきたものの、まだ幼く何も知らない自分に何の力があるというのか?
「これからはシッカリ 周りを見つめて考えてください。
貴方の元に差し伸べられるどの手が、貴方の信じる正義に繋がっているのかお見極め下さい」
フリデリックは、グレゴリーの言葉に目を見開く。
怖かった……漠然とした未来が、すがるようにグレゴリーを見返す。
そんなフリデリックを見つめ、悲しげに見つめ返してくる。
「私は貴方の剣にはなれない。ダンケ殿が貴方の盾にしかなれないように」
「!」
フリデリックは、思いもしないグレゴリーの言葉に愕然とする。
自分がいままでいかに、何も知らずに、そして皆に守られ、のうのうと生きてきたかを思い知らされた。
ダンケもグレゴリーも、フリデリックが尊敬している大人の男性。
そんな人物たちが、ずっと自分を見守ってくれていた。ただ王子というだけで……。
「バラムラス・ブルーム元帥が 今回、貴方に与えた課題……よく考えて下さい」
その選択の意味すること……。
フリデリックの頭の中に様々な人が浮かんでは消えていく。
元老院のメンバー、家族、バラムラス、レジナルドお兄様、連隊長一人一人の顔、
そしてテオドール・コーバーグ―
王国軍の暗い回廊で、フリデリックを導くように前を歩いていた、自分とあまり年が変わらない少年。
(元老院も誰もが、私から遠さげようとしている存在。
でもバラムラス様は、私が彼に近づくのを喜びむしろ歓迎していたように思えた。
レジナルドお兄様は、今にして思えば、彼と私が近づくことをよくは思ってなかったように見える。何故?)
フリデリックは、口に手をあて、考え込むよう眉を寄せた。
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