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~風が吹く時~
1-2 <祭り前>
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王都アルバートの春は元々華やかなものである。しかしこの日がいつも以上に賑わっていたのは、凱旋式が行われるからだ。
先日、アデレードはマギラ皇国の侵攻を見事撃退した紫龍師団師団長レゴリス・ブルーム大将の活躍に、国中が沸き歓喜の声が満ちていた。
街中に赤い花が飾られ、王都入り口から王宮へと向かう街道に等間隔で赤い制服に身を包んだラッパをもった王宮警備隊が並び、英雄の到着に備えている。
街道沿には民衆が詰めかけ、皆赤い花を手に、今か今かと待ち構えていた。
レゴリスの勇ましい活躍は、今までも民衆を沸かせ喜ばせてきたが、今回は侵攻という不安と恐怖に混乱した後であったことと、経験もなく数的にも不利の状況に関わらずマギラ軍相手に、果敢に挑み対等に渡り合ったという義勇軍への興味がより街を沸かせていた。
一方王宮内は、城下街以上に様々な想いが蠢き、肌心地の悪い活気に満ちている。
フリデリックは、鮮やかな赤に金の刺繍をあしらった正装を身につけていたが、この服装は華麗だが窮屈で酷く着心地は悪い。
その心地悪さを我慢しながら、慌ただしく人が行き交う王宮をぼんやりと眺めていた。
国をあげての凱旋パレードが行われるのだが、王族席でただ座って参加するだけのフリデリックに、何か具体的に仕事があるわけではなく、ハッキリ言うと暇である。
出来る事といったら、こうして準備に急ぐ王宮内の人の様子を眺めることだけ。
社交的な姉のエリザベスは、控え室を飛び出してしまい此処にはいない。母マリーは、貴族に囲まれ談笑してそれなりに楽しい時間を過ごしているようだ。
窓から見下ろす回廊をアレデード王国軍上級大将レジナルド・ベックバードが、深紅のマントをなびかせて歩くのが見える。
通った鼻筋に大きく切れ上がった金彩眼の瞳を持つレジナルドは誰もが見惚れる程の美貌の持ち主だ。
美しいが女々しい印象はまったくなく、その輝いた瞳、鍛え上げられた逞しい身体はレジナルドを益々雄々しく輝かせていた。
整った容貌、黄金の髪以上に、レジナルドを只人でなくしているのはその瞳。レジナルドの藍色の瞳は絵の具を散らしたかのように金の彩りをもっている。これは『金彩眼』と呼ばれる聖なる瞳。
神の加護をうけ生まれてきたものの証とされ、真意の程は分からないが、その瞳は人の心の奥までを見通す事が出来るとまで言われている。
実際その瞳を持つ者には優秀な者が多い。
レジナルド自身も優秀な武人で、敵の作り出した罠を悉ことごく見破り打ち破っていく様子は軍神とまで称えられている。
現在金獅子師団を率いる王国軍自慢の上級大将である。
逞しい体躯を颯爽と風を切って歩く姿は見事で、同性であるフリデリックですら、ため息をついて見惚れてしまうほど。
その姿をみてフリデリックは居ても立ってもいられなくなり部屋から飛び出す。
「フリデリック様!」
近衛隊長のダンケ・ヘッセンの声にも立ち止まらず、そのまま駆け出す。ダンケは慌ててその後を追う。
緩やかにカーブを描く階段を翔け降り、大好きな従兄弟の元へと走り寄り抱きつく。
「レジナルドお兄様! お久しぶりです」
レジナルドは従兄弟であるものの、フリデリックはレジナルドの事を兄のように慕っていた。
フリデリックにとって、明敏で勇敢で格好良い従兄弟は憧れの存在。これほど美しく、そして素晴らしい人物をフリデリックは他に見た事ない。
神が作り出した最高傑作が、レジナルドなのではないか? とまでフリデリックは思っていた。
「久しぶりだな、フリッツ 元気そうだ」
レジナルドもそんな従兄弟に、優しく微笑んでくる。その笑顔も大輪の薔薇を思わせるほど艶やかである。
レジナルドもフリデリックに対しては可愛い弟のように接してくる。会う機会は少ないが、出会うとこのような親しみのある笑みを浮かべ可愛がってくれる。
最高の存在である従兄弟が、血縁者だからであっても、子供の自分にも目をかけてくれるのが嬉しくて堪らない。
「最近、宮殿の方にいらしてくれないので、寂しかったです。
母も姉もお兄様がいらっしゃるのを楽しみにしているのですよ!」
子供のように甘えた声で話しかけてくるフリデリックの様子に思わずレジナルドは顔をゆるめる。
「色々あって、忙しくてね」
忙しいのは本当だが、王妃や元老院はあまりフリデリックがレジナルドに近づくのをよしとしてない。その為、足が遠のいていたのを、フリデリックは気が付いていない。
フリデリック自身も、安全の為と王宮から殆ど外に出させてもらう事がないため、二人が会える機会は激減している。
宮殿の庭園で新種の薔薇が咲き出したなど、昔レジナルドから貰った猫が子供を産んだなど、フリデリックは会えなかった時間を埋めるように、必死な様子で色々様々な事を従兄弟に報告する。
レジナルドの視線がふと自分の背後に移動し目を細めるのに気がついた。
「ご機嫌よろしゅうございます。フリデリック様、レジナルド様」
振り返ると、元老院の若き議員のキリアン・バーソロミューがコチラに向かって歩いてきており、二人に気付きお辞儀する。
キリアン・バーソロミューは、病で倒れた父の後を引き継いで、最も若い二十歳という年齢で按察官となった男である。
切れ上がった闇色の瞳に、クセのないサラリとした蝋色の髪、細くとがった顎と、シャープなラインのみで形成された顔をしている、その整った容姿もあり宮中の女性からも人気が高い。
娟麗な容姿だけでなく、キリアンの穏やかで紳士的な態度が女性の心をさらに集めているようだ。
元老院内においても、王家に対しても、はたまた部下や町民など下の者にも細かい気遣いをみせ、人格・能力にどちらにおいても評判の高い人物である。
フリデリックの姉エリザベスも、キリアンの大ファンで、実は本気で惚れているようにも弟の目には映っていた。
しかし、フリデリックは何故か苦手だった。優しげな笑みを浮かべているものの、その丁寧過ぎる態度になんとも言えない居心地悪さを覚えていた。 そう感じるのはフリデリックだけなのか、レジナルドは普通に笑顔で親しそうに談笑している。
「今回、キリアン殿が色々配慮して動いて下さり、本当に助かりました」
レジナルドの低く落ち着いた声が廊下に響く。
「コチラこそ、色々学ばせて頂き感謝しております」
キリアンは穏やかな笑みを浮かべ答える。
「凱旋、貴公も参加すれば良かったのに、レゴリス同様、今回大活躍されたというのに」
「いえいえ、とんでもありません。そんな資格私のような者にありません。
今回最も活躍したのは、宝石の城の無名の英雄達でしょう」
キリアンは恐縮するように視線をさげたが、何か思いついた事があるように顔をあげ目を細めてレジナルドの顔を真っ直ぐ見つめた。
「そういえば、今回面白い部下を迎えるようで……」
レジナルドも笑顔のままだが目を細め、キリアンの目をしっかりと見つめ返す。
二人はしばし無言で笑顔のまま見つめあう。太陽のような雰囲気をもつレジナルドと、月夜を感じさせるキリアン、二人がこうして対峙する姿が意外に絵になる。
尊敬するレジナルドと、若いのに卒なくと向き合って大人の会話をするキリアンに少し嫉妬を覚えてしまう。
「ブルーム大将の強い推薦もありまして、私も会えるのを楽しみにしている所です」
「なるほど…………それは頼もしい。益々のご活躍を、心よりお祈り申し上げます」
そういってキリアンは頭を下げ二人の元を去っていった。
「どうした? 急に大人しくなったな」
レジナルドはフリデリックを見て笑う。
「いえ……」
フリデリックはその後どう言葉を続けるか困ってしまった。
「あの男が苦手か?」
からかうようなレジナルドの言葉に顔を赤くして俯いた。
人の中傷を嫌うフリデリックだけに、人の事を感情論で語るのは躊躇われた。
特に相手が尊敬するレジナルドとなると尚更である。
「お前がね……」
しかし、金彩の眼をもつレジナルドには、そういったフリデリックの感情など、お見通しなのだろう。
「お兄様そういうわけでは!」
慌てて否定するが、金の瞳を持つレジナルドには嘘が一切通じない。
レジナルドの表情が蔑むものではなく、面白そうに笑っている事にフリデリックはやや安心する。
「まあ、そういうこともあるだろう、じゃ、また後で」
そういって頭をポンポンと撫でてから レジナルドは離れていった。
先日、アデレードはマギラ皇国の侵攻を見事撃退した紫龍師団師団長レゴリス・ブルーム大将の活躍に、国中が沸き歓喜の声が満ちていた。
街中に赤い花が飾られ、王都入り口から王宮へと向かう街道に等間隔で赤い制服に身を包んだラッパをもった王宮警備隊が並び、英雄の到着に備えている。
街道沿には民衆が詰めかけ、皆赤い花を手に、今か今かと待ち構えていた。
レゴリスの勇ましい活躍は、今までも民衆を沸かせ喜ばせてきたが、今回は侵攻という不安と恐怖に混乱した後であったことと、経験もなく数的にも不利の状況に関わらずマギラ軍相手に、果敢に挑み対等に渡り合ったという義勇軍への興味がより街を沸かせていた。
一方王宮内は、城下街以上に様々な想いが蠢き、肌心地の悪い活気に満ちている。
フリデリックは、鮮やかな赤に金の刺繍をあしらった正装を身につけていたが、この服装は華麗だが窮屈で酷く着心地は悪い。
その心地悪さを我慢しながら、慌ただしく人が行き交う王宮をぼんやりと眺めていた。
国をあげての凱旋パレードが行われるのだが、王族席でただ座って参加するだけのフリデリックに、何か具体的に仕事があるわけではなく、ハッキリ言うと暇である。
出来る事といったら、こうして準備に急ぐ王宮内の人の様子を眺めることだけ。
社交的な姉のエリザベスは、控え室を飛び出してしまい此処にはいない。母マリーは、貴族に囲まれ談笑してそれなりに楽しい時間を過ごしているようだ。
窓から見下ろす回廊をアレデード王国軍上級大将レジナルド・ベックバードが、深紅のマントをなびかせて歩くのが見える。
通った鼻筋に大きく切れ上がった金彩眼の瞳を持つレジナルドは誰もが見惚れる程の美貌の持ち主だ。
美しいが女々しい印象はまったくなく、その輝いた瞳、鍛え上げられた逞しい身体はレジナルドを益々雄々しく輝かせていた。
整った容貌、黄金の髪以上に、レジナルドを只人でなくしているのはその瞳。レジナルドの藍色の瞳は絵の具を散らしたかのように金の彩りをもっている。これは『金彩眼』と呼ばれる聖なる瞳。
神の加護をうけ生まれてきたものの証とされ、真意の程は分からないが、その瞳は人の心の奥までを見通す事が出来るとまで言われている。
実際その瞳を持つ者には優秀な者が多い。
レジナルド自身も優秀な武人で、敵の作り出した罠を悉ことごく見破り打ち破っていく様子は軍神とまで称えられている。
現在金獅子師団を率いる王国軍自慢の上級大将である。
逞しい体躯を颯爽と風を切って歩く姿は見事で、同性であるフリデリックですら、ため息をついて見惚れてしまうほど。
その姿をみてフリデリックは居ても立ってもいられなくなり部屋から飛び出す。
「フリデリック様!」
近衛隊長のダンケ・ヘッセンの声にも立ち止まらず、そのまま駆け出す。ダンケは慌ててその後を追う。
緩やかにカーブを描く階段を翔け降り、大好きな従兄弟の元へと走り寄り抱きつく。
「レジナルドお兄様! お久しぶりです」
レジナルドは従兄弟であるものの、フリデリックはレジナルドの事を兄のように慕っていた。
フリデリックにとって、明敏で勇敢で格好良い従兄弟は憧れの存在。これほど美しく、そして素晴らしい人物をフリデリックは他に見た事ない。
神が作り出した最高傑作が、レジナルドなのではないか? とまでフリデリックは思っていた。
「久しぶりだな、フリッツ 元気そうだ」
レジナルドもそんな従兄弟に、優しく微笑んでくる。その笑顔も大輪の薔薇を思わせるほど艶やかである。
レジナルドもフリデリックに対しては可愛い弟のように接してくる。会う機会は少ないが、出会うとこのような親しみのある笑みを浮かべ可愛がってくれる。
最高の存在である従兄弟が、血縁者だからであっても、子供の自分にも目をかけてくれるのが嬉しくて堪らない。
「最近、宮殿の方にいらしてくれないので、寂しかったです。
母も姉もお兄様がいらっしゃるのを楽しみにしているのですよ!」
子供のように甘えた声で話しかけてくるフリデリックの様子に思わずレジナルドは顔をゆるめる。
「色々あって、忙しくてね」
忙しいのは本当だが、王妃や元老院はあまりフリデリックがレジナルドに近づくのをよしとしてない。その為、足が遠のいていたのを、フリデリックは気が付いていない。
フリデリック自身も、安全の為と王宮から殆ど外に出させてもらう事がないため、二人が会える機会は激減している。
宮殿の庭園で新種の薔薇が咲き出したなど、昔レジナルドから貰った猫が子供を産んだなど、フリデリックは会えなかった時間を埋めるように、必死な様子で色々様々な事を従兄弟に報告する。
レジナルドの視線がふと自分の背後に移動し目を細めるのに気がついた。
「ご機嫌よろしゅうございます。フリデリック様、レジナルド様」
振り返ると、元老院の若き議員のキリアン・バーソロミューがコチラに向かって歩いてきており、二人に気付きお辞儀する。
キリアン・バーソロミューは、病で倒れた父の後を引き継いで、最も若い二十歳という年齢で按察官となった男である。
切れ上がった闇色の瞳に、クセのないサラリとした蝋色の髪、細くとがった顎と、シャープなラインのみで形成された顔をしている、その整った容姿もあり宮中の女性からも人気が高い。
娟麗な容姿だけでなく、キリアンの穏やかで紳士的な態度が女性の心をさらに集めているようだ。
元老院内においても、王家に対しても、はたまた部下や町民など下の者にも細かい気遣いをみせ、人格・能力にどちらにおいても評判の高い人物である。
フリデリックの姉エリザベスも、キリアンの大ファンで、実は本気で惚れているようにも弟の目には映っていた。
しかし、フリデリックは何故か苦手だった。優しげな笑みを浮かべているものの、その丁寧過ぎる態度になんとも言えない居心地悪さを覚えていた。 そう感じるのはフリデリックだけなのか、レジナルドは普通に笑顔で親しそうに談笑している。
「今回、キリアン殿が色々配慮して動いて下さり、本当に助かりました」
レジナルドの低く落ち着いた声が廊下に響く。
「コチラこそ、色々学ばせて頂き感謝しております」
キリアンは穏やかな笑みを浮かべ答える。
「凱旋、貴公も参加すれば良かったのに、レゴリス同様、今回大活躍されたというのに」
「いえいえ、とんでもありません。そんな資格私のような者にありません。
今回最も活躍したのは、宝石の城の無名の英雄達でしょう」
キリアンは恐縮するように視線をさげたが、何か思いついた事があるように顔をあげ目を細めてレジナルドの顔を真っ直ぐ見つめた。
「そういえば、今回面白い部下を迎えるようで……」
レジナルドも笑顔のままだが目を細め、キリアンの目をしっかりと見つめ返す。
二人はしばし無言で笑顔のまま見つめあう。太陽のような雰囲気をもつレジナルドと、月夜を感じさせるキリアン、二人がこうして対峙する姿が意外に絵になる。
尊敬するレジナルドと、若いのに卒なくと向き合って大人の会話をするキリアンに少し嫉妬を覚えてしまう。
「ブルーム大将の強い推薦もありまして、私も会えるのを楽しみにしている所です」
「なるほど…………それは頼もしい。益々のご活躍を、心よりお祈り申し上げます」
そういってキリアンは頭を下げ二人の元を去っていった。
「どうした? 急に大人しくなったな」
レジナルドはフリデリックを見て笑う。
「いえ……」
フリデリックはその後どう言葉を続けるか困ってしまった。
「あの男が苦手か?」
からかうようなレジナルドの言葉に顔を赤くして俯いた。
人の中傷を嫌うフリデリックだけに、人の事を感情論で語るのは躊躇われた。
特に相手が尊敬するレジナルドとなると尚更である。
「お前がね……」
しかし、金彩の眼をもつレジナルドには、そういったフリデリックの感情など、お見通しなのだろう。
「お兄様そういうわけでは!」
慌てて否定するが、金の瞳を持つレジナルドには嘘が一切通じない。
レジナルドの表情が蔑むものではなく、面白そうに笑っている事にフリデリックはやや安心する。
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