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improvisation【商店街夏祭り企画】
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お祭りの出店は盛況で、暑かった事もあり飛ぶように飲み物が売れた。
こんなに売れるなら、つまみも一緒に売れば良かったのにと言ったら、『つまみとして上手いものは、他の店が売ってるから、ウチはこうしてその食べ物を美味しく楽しめる飲み物売ってるんだ。他のお店で美味しいものイッパイ売ってるからね』と透さんは笑う。それにこの出店も『ここにBarがあるんですよ!』という宣伝の意味もあってやっているらしい。
なるほど、地下のお店だけに、目立ちにくい。こういうときにアピールする良い機会なのだろう。
バンドとして黒猫で演奏している学生が手伝いに来てくれたことで、俺は早めにお祭りを楽しむ為に自由行動をすることにした。法学に連絡をとり合流して客として商店街を歩く。確かにこうして様々な出店で食べ物を買って食べながら歩くは楽しい。
「しっかし、お前がそんなイケてる恰好してると、俺が貧相に見えるじゃん」
杜さんの浴衣のままの俺に、法学がまた愚痴っている。
「これも人徳ってやつ! それにお前がコレ着ても似合わないだろ!」
そういう嫌味な感じで返すと、法学がさらにブーブー言ってくる。そしてふと目をやると、透さんと澤山さんが商店街の仕事とかで一緒に歩いている姿を見かける。商店街の仕事とはいえ、片手に大きな箱を下げた透さんと澤山さんと並んで歩いている。何なのだろうか? そのやわらかい二人の雰囲気は。見ているほうが恥ずかしくなる。でもその幸せそうな様子が見ていてなんとも微笑ましく。見ている方を幸せにするそんな感じだった。透さんの視線が俺の方に向き、気がついたようでニッコリ笑ってくる。俺はその視線に小さく頭を下げて応えた。
「あっ、なんだよアイツ!」
そんな法学の声を聴き、俺は意識を法学の指刺すほうに視線を動かす。そしてそこにある光景に唖然とする。いつになく楽しそうな友人のダイサクがそこにいた。そして隣にいるのは彼の家族なんかではなく、神神飯店の娘さん天衣さんである。その天衣さんを見つめるダイサクの表情は見た事がないほど喜の心を宿しており、もう幸せ真っ直中という感じなのだろう。屋台食べ物で汚した口を拭いてもらいながらニコニコしている。その目も天衣さんしか見ておらず、ハジけた笑顔で話しかけている。
「あのやろ、コソコソとしやがって」
そう言いながらそっちへ向かおうとする法学の腕をつかみ止める。
「やめろよ」
俺もダイサクにムカついたけど、この場に乱入するのは躊躇われた。それだけダイサクの幸せそうな表情を壊すの事が出来なかった。相手の事が好きで好きでたまらないという感じで、今最高に幸せと言わんばかりの状況のようだ。それを何故ぶち壊しにいける?
法学は思いっきり眉を寄せて不満な顔をしたが、俺は睨みつけてしまう。デリカシーのない法学に加え、嘘ついたダイサクへのムカつきもあったから。
「そういうのを野暮だっていうんだよ」
「でも、一人ウハウハしているアイツ許せんのかよ」
許す許さないというのとちょっと違う気がする。別にダイサクに彼女がいたという事がショックだったのではない。
「まあ、今度飲み会に呼び出して、アイツをからかって楽しめばいいだろ」
法学は俺の言葉に何やら考え、ニヤリとする。
「アイツ驕りで飲みに行くか!」
俺もニヤリとした顔で応えたもののモヤモヤとした気持ちを心の奥で抱えることになる。
無理にはしゃいだ感じで行動する自分を感じた。月読神社とやらにも行ってみる。どうせならと願い紙とやらを書いてみる事にした。一枚500円の月の透かしの入った紙に願いを書いて指示通り折りこみそれを奉納するというもの。
『ダイサクが失恋しますように』
とんでもない事を書く法学に苦笑いして、俺はなんと書くか悩む。まだ就職活動は先だし、何か試験が近くにある訳でもない。そして頭に浮かぶのは、さっき好きな女性を前に幸せそうな顔をしている透さんとダイサクの顔。
考えているとふと妙に期待に満ちた目で見ている友人の視線を感じる。たかだか神社の気休め程度の願掛け、しかも友達とこうして遊んでいるときに真面目に書くのも恥ずかしい。
『和服の似合うような超美人に熱烈に求愛されますように』
そうフザケテ書いて、法学に見せてニヤリと笑って見せた。俺の願い事を、法学が『ズルいよ!』というが、人の不幸を願う方が悪い。
そしてそれを苦労して月の形に折り、奉納箱に入れて神社を後にした。そして駅前の居酒屋で飲んで電車に乗って帰る法学を見送ってから、俺は商店街へと引き返す事にした。
川の近くの下宿に戻る前に黒猫に寄る。すると根小山ビルヂングの前に誰か立っていつのに気がつく。浴衣姿の透さんだ。透さんも俺に気が付きニコリと笑いかけてくる。
「小野くん、こんばんは。今日はありがとう。お疲れさまでした」
なんかその笑みにホッとして頭を下げる。
「透さんこそお疲れさまでした」
透さんは俺を見て首を傾ける。
「何かあった?
……上で飲んでいく?」
なんか一人でいるのも嫌だったから俺は素直にうなずく。
一旦黒猫に寄り荷物を取ってから六階の透さんの部屋にお邪魔する。入ってみてリビングのテーブルの上にマグカップが二つ置かれているのにドキリとする。ソファーには午前中になかったウサギのぬいぐるみが置かれている。俺の視線に透さんは少し照れた感じで笑う。
「璃青さ、いや、澤山さんが来ていたんだ」
隠す事なくそうあっさりそう白状する。浴衣を返す為にも先にシャワーを借りにバスルームに行きそこで俺は顔を赤らめてしまう。使われた思うタオルが綺麗に畳まれた感じで洗面所に不自然に置かれ、バスルーム内の床が濡れていた。透さんじゃない人が此処を使った跡にドキドキする。頭を横に振り、シャワーで床を流し改めて濡らし素早くシャワーを浴び借りた透さんの室内着に着替えリビングに戻る。シャワーを透さんも浴びて改めて向き合い、俺はいつになくドキドキしていた。一人がけのソファーに俺が座り、二人がけのソファーに透さんとウサギのぬいぐるみ。
俺が戸惑うようにジッと俺を見つめているウサギを見るとバチっと目が合ってしまう。
「コレ、澤山さんの忘れものなんだ」
透さんはそう言って優しくそのウサギの頭をなでる。その長い指で澤山さんの事も触り撫でたのかと思うと、照れくささからムズムズする。まさかこのリビングでやったって事はないよね? と思いつつ出されたウィスキーを飲む。
「ところで、うかない顔して何かあったの?」
透さんの言葉に、俺はダイサクの事を思い出す。別にダイサクに彼女が出来た事が嫌なのではない。なんで俺達にその事を隠したのか? ポツリポツリとと話していくうちに、その事が悲しかったというのに気が付く。ダイサクとはかなり仲良くしてきたし、何でも話してきていたと思っていただけに、そんな大事な事をアイツが隠してきたという事がショックだったのだ。俺の言葉を聞きながら、透さんは空になった俺のグラスにお代わりを注いでくれる。
「うーん。それってコソコソしたわけでも、隠したとかでもないのでは?」
透さんはそう言ってくる。
「照れくさいから、つい誤魔化したとかいうんじゃない? 君だってそういう事した事ない? 新しく彼女が出来た事、友達に話しにくいって」
俺は比較的オープンにする方だし、一年の時できた彼女はダイサクにもすぐ紹介した。
「結構友達にバレるとからかってきたりされるし」
まあ法学とかめちゃくちゃからかいそうだ。実際それをするつもりなようだし。
「でも、透さんはそういう事、家族とか友達に隠す方ではないですよね」
実際俺の前でもあっけらかんと、様々な事をオープンにしている。しかし透さんは苦笑する。
「いや、俺もあまり話さない方かな? でも何故かすぐバレるというか。付き合った相手がすぐに友達とかにそれを話してしまうタイプが多かったせいか次の日には皆知っていた状態になっていたから」
どういう彼女と今まで付き合ってきたんだろうか? と俺は思う。それってかなり面倒臭い女ではないか?
「多分そのお友達も悪気あったわけではないと思うから、次あった時『みたぞ! いい感じじゃないか。良かったね』とか言って声かければいいのでは? そしたら友達も話しやすいだろうし」
俺は透さんの言葉に素直に頷く。話しているうちにつまらない事で悩んでいた自分が馬鹿みたいになってきた。ダイサクの事だから、照れくささから話すタイミングを逃しただけだろう。
そのまま二人で二時近くまで他愛ない事を話ながら飲んで、そのまま透さんの部屋に泊まらせてもらった。透さんの作った珈琲と朝食を頂いてからおいとまする。朝日のまぶしい商店街で俺は深呼吸する。今日は洗濯には最高の日だ。俺はさっぱりした気持ちで下宿に向かって軽やかに歩き出した。
※ ※ ※
improvisation 瞬間的に変奏を繰り広げ、音楽をつくりあげていくこと。
こんなに売れるなら、つまみも一緒に売れば良かったのにと言ったら、『つまみとして上手いものは、他の店が売ってるから、ウチはこうしてその食べ物を美味しく楽しめる飲み物売ってるんだ。他のお店で美味しいものイッパイ売ってるからね』と透さんは笑う。それにこの出店も『ここにBarがあるんですよ!』という宣伝の意味もあってやっているらしい。
なるほど、地下のお店だけに、目立ちにくい。こういうときにアピールする良い機会なのだろう。
バンドとして黒猫で演奏している学生が手伝いに来てくれたことで、俺は早めにお祭りを楽しむ為に自由行動をすることにした。法学に連絡をとり合流して客として商店街を歩く。確かにこうして様々な出店で食べ物を買って食べながら歩くは楽しい。
「しっかし、お前がそんなイケてる恰好してると、俺が貧相に見えるじゃん」
杜さんの浴衣のままの俺に、法学がまた愚痴っている。
「これも人徳ってやつ! それにお前がコレ着ても似合わないだろ!」
そういう嫌味な感じで返すと、法学がさらにブーブー言ってくる。そしてふと目をやると、透さんと澤山さんが商店街の仕事とかで一緒に歩いている姿を見かける。商店街の仕事とはいえ、片手に大きな箱を下げた透さんと澤山さんと並んで歩いている。何なのだろうか? そのやわらかい二人の雰囲気は。見ているほうが恥ずかしくなる。でもその幸せそうな様子が見ていてなんとも微笑ましく。見ている方を幸せにするそんな感じだった。透さんの視線が俺の方に向き、気がついたようでニッコリ笑ってくる。俺はその視線に小さく頭を下げて応えた。
「あっ、なんだよアイツ!」
そんな法学の声を聴き、俺は意識を法学の指刺すほうに視線を動かす。そしてそこにある光景に唖然とする。いつになく楽しそうな友人のダイサクがそこにいた。そして隣にいるのは彼の家族なんかではなく、神神飯店の娘さん天衣さんである。その天衣さんを見つめるダイサクの表情は見た事がないほど喜の心を宿しており、もう幸せ真っ直中という感じなのだろう。屋台食べ物で汚した口を拭いてもらいながらニコニコしている。その目も天衣さんしか見ておらず、ハジけた笑顔で話しかけている。
「あのやろ、コソコソとしやがって」
そう言いながらそっちへ向かおうとする法学の腕をつかみ止める。
「やめろよ」
俺もダイサクにムカついたけど、この場に乱入するのは躊躇われた。それだけダイサクの幸せそうな表情を壊すの事が出来なかった。相手の事が好きで好きでたまらないという感じで、今最高に幸せと言わんばかりの状況のようだ。それを何故ぶち壊しにいける?
法学は思いっきり眉を寄せて不満な顔をしたが、俺は睨みつけてしまう。デリカシーのない法学に加え、嘘ついたダイサクへのムカつきもあったから。
「そういうのを野暮だっていうんだよ」
「でも、一人ウハウハしているアイツ許せんのかよ」
許す許さないというのとちょっと違う気がする。別にダイサクに彼女がいたという事がショックだったのではない。
「まあ、今度飲み会に呼び出して、アイツをからかって楽しめばいいだろ」
法学は俺の言葉に何やら考え、ニヤリとする。
「アイツ驕りで飲みに行くか!」
俺もニヤリとした顔で応えたもののモヤモヤとした気持ちを心の奥で抱えることになる。
無理にはしゃいだ感じで行動する自分を感じた。月読神社とやらにも行ってみる。どうせならと願い紙とやらを書いてみる事にした。一枚500円の月の透かしの入った紙に願いを書いて指示通り折りこみそれを奉納するというもの。
『ダイサクが失恋しますように』
とんでもない事を書く法学に苦笑いして、俺はなんと書くか悩む。まだ就職活動は先だし、何か試験が近くにある訳でもない。そして頭に浮かぶのは、さっき好きな女性を前に幸せそうな顔をしている透さんとダイサクの顔。
考えているとふと妙に期待に満ちた目で見ている友人の視線を感じる。たかだか神社の気休め程度の願掛け、しかも友達とこうして遊んでいるときに真面目に書くのも恥ずかしい。
『和服の似合うような超美人に熱烈に求愛されますように』
そうフザケテ書いて、法学に見せてニヤリと笑って見せた。俺の願い事を、法学が『ズルいよ!』というが、人の不幸を願う方が悪い。
そしてそれを苦労して月の形に折り、奉納箱に入れて神社を後にした。そして駅前の居酒屋で飲んで電車に乗って帰る法学を見送ってから、俺は商店街へと引き返す事にした。
川の近くの下宿に戻る前に黒猫に寄る。すると根小山ビルヂングの前に誰か立っていつのに気がつく。浴衣姿の透さんだ。透さんも俺に気が付きニコリと笑いかけてくる。
「小野くん、こんばんは。今日はありがとう。お疲れさまでした」
なんかその笑みにホッとして頭を下げる。
「透さんこそお疲れさまでした」
透さんは俺を見て首を傾ける。
「何かあった?
……上で飲んでいく?」
なんか一人でいるのも嫌だったから俺は素直にうなずく。
一旦黒猫に寄り荷物を取ってから六階の透さんの部屋にお邪魔する。入ってみてリビングのテーブルの上にマグカップが二つ置かれているのにドキリとする。ソファーには午前中になかったウサギのぬいぐるみが置かれている。俺の視線に透さんは少し照れた感じで笑う。
「璃青さ、いや、澤山さんが来ていたんだ」
隠す事なくそうあっさりそう白状する。浴衣を返す為にも先にシャワーを借りにバスルームに行きそこで俺は顔を赤らめてしまう。使われた思うタオルが綺麗に畳まれた感じで洗面所に不自然に置かれ、バスルーム内の床が濡れていた。透さんじゃない人が此処を使った跡にドキドキする。頭を横に振り、シャワーで床を流し改めて濡らし素早くシャワーを浴び借りた透さんの室内着に着替えリビングに戻る。シャワーを透さんも浴びて改めて向き合い、俺はいつになくドキドキしていた。一人がけのソファーに俺が座り、二人がけのソファーに透さんとウサギのぬいぐるみ。
俺が戸惑うようにジッと俺を見つめているウサギを見るとバチっと目が合ってしまう。
「コレ、澤山さんの忘れものなんだ」
透さんはそう言って優しくそのウサギの頭をなでる。その長い指で澤山さんの事も触り撫でたのかと思うと、照れくささからムズムズする。まさかこのリビングでやったって事はないよね? と思いつつ出されたウィスキーを飲む。
「ところで、うかない顔して何かあったの?」
透さんの言葉に、俺はダイサクの事を思い出す。別にダイサクに彼女が出来た事が嫌なのではない。なんで俺達にその事を隠したのか? ポツリポツリとと話していくうちに、その事が悲しかったというのに気が付く。ダイサクとはかなり仲良くしてきたし、何でも話してきていたと思っていただけに、そんな大事な事をアイツが隠してきたという事がショックだったのだ。俺の言葉を聞きながら、透さんは空になった俺のグラスにお代わりを注いでくれる。
「うーん。それってコソコソしたわけでも、隠したとかでもないのでは?」
透さんはそう言ってくる。
「照れくさいから、つい誤魔化したとかいうんじゃない? 君だってそういう事した事ない? 新しく彼女が出来た事、友達に話しにくいって」
俺は比較的オープンにする方だし、一年の時できた彼女はダイサクにもすぐ紹介した。
「結構友達にバレるとからかってきたりされるし」
まあ法学とかめちゃくちゃからかいそうだ。実際それをするつもりなようだし。
「でも、透さんはそういう事、家族とか友達に隠す方ではないですよね」
実際俺の前でもあっけらかんと、様々な事をオープンにしている。しかし透さんは苦笑する。
「いや、俺もあまり話さない方かな? でも何故かすぐバレるというか。付き合った相手がすぐに友達とかにそれを話してしまうタイプが多かったせいか次の日には皆知っていた状態になっていたから」
どういう彼女と今まで付き合ってきたんだろうか? と俺は思う。それってかなり面倒臭い女ではないか?
「多分そのお友達も悪気あったわけではないと思うから、次あった時『みたぞ! いい感じじゃないか。良かったね』とか言って声かければいいのでは? そしたら友達も話しやすいだろうし」
俺は透さんの言葉に素直に頷く。話しているうちにつまらない事で悩んでいた自分が馬鹿みたいになってきた。ダイサクの事だから、照れくささから話すタイミングを逃しただけだろう。
そのまま二人で二時近くまで他愛ない事を話ながら飲んで、そのまま透さんの部屋に泊まらせてもらった。透さんの作った珈琲と朝食を頂いてからおいとまする。朝日のまぶしい商店街で俺は深呼吸する。今日は洗濯には最高の日だ。俺はさっぱりした気持ちで下宿に向かって軽やかに歩き出した。
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