『Love Stories。』

日向理

文字の大きさ
2 / 132
Chapter.1

Episode.2

しおりを挟む


ガラガラガラァ…


「ひやあぁぁ疲れたぁ~」

「いきなり走らされるなんて思わなかったよぉ~」

 「お疲れさま♪」
 「はい」

コトッ

「わ、嬉しいぃ」
「沙織、気が利くぅ~^^」


 「ふふ^^」


ごくごくっ

「…ってぬっるっ!」

 「あはは 爆笑」
 「だってそれ昨日買ったやつだもん♪」

「沙織って、時々ナチュラルにSになるからこわい 笑」

 「ふふ、ありがと^^」
「いや、ほめてないって 苦笑」

「文化部だから、もっとラクできるのかと思ってたぁ」
 「楽器は肺活量が必要だからね♪」

「じゃぁ沙織も一緒に走ってくれればいいのにぃ」

 「わたしはいいの、1年とき死ぬほど走ったから」

「あ゛あ゛~、ノンにだまされたぁ~」

 「わたしとノンは一応『先輩』なんだから」



 「はい」

「ん?なに?その手は」

 「100円」

「え~!?おごりじゃないのぉ!?」

 「「はい」って渡しただけだもん♪」

「しかも昨日のやつだよぉ!?」

 「んーじゃぁ…120円」

「なんで上がってんのよぉ」

 「特別『高く』♪」

「特別価格でしょぉ、それぇ」
「可愛く言ってもむぅりぃ」

 「ふふ 笑」
 「嘘ウソ、冗談じょーだん 笑」

「もぅSの沙織ってホントこわい 笑」


                 ガラガラガラァ…


                「あ、帰ってきた」

「「あ、帰ってきた」じゃないよぉ」
「ひと走らせといてどこ行ってたのよぉ」
                 ガラガラガラァ…


                「ん?」

     「パーリーで集まって曲決めしてた」

「ん?『パーティー』?」

  「違う違う」
  「『パーリー』」

  「『パートリーダー』」

「まだ楽器も吹かせてくれないのに、
 専門用語はやめて…」

 「テュッティ、メノモッソ、アルデンテ!」

「また沙織がいじめる~」
「ってか『アルデンテ』は
 スパゲッティーの茹で加減でしょ」

  「音楽用語にもあるの」

「え~、なにそのひっかけぇ~」

 「ふふ 笑」
 「やっぱり希っておもろーい♪」

  「沙織、もうすぐ合奏始まるよ」

 「はーい」

         「希はどうする?」

「んー…」

「ジャージで恥ずかしいから、まだここにいるぅ」

             「んじゃ吹いていいよ」

「ホント!?」
                 「マッピだけ」

「えー!?また先っちょだけぇ!?」


                 ガラガラガラァ…



    「40秒いったら『ネック』に昇格だかんね」
「また専門用語ぉ~」
               「ほら沙織、行くよ」

                   「はーい」


                 ガラガラガラァ…


「…なんかムカつくぅ~」



「・・・」




ガサゴソ…







ピィ~~~~~♪ 












~~… プヒッ♪




「むぅりぃ」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

春に狂(くる)う

転生新語
恋愛
 先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。  小説家になろう、カクヨムに投稿しています。  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

処理中です...