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Chapter.1
Episode.2
しおりを挟むガラガラガラァ…
「ひやあぁぁ疲れたぁ~」
「いきなり走らされるなんて思わなかったよぉ~」
「お疲れさま♪」
「はい」
コトッ
「わ、嬉しいぃ」
「沙織、気が利くぅ~^^」
「ふふ^^」
ごくごくっ
「…ってぬっるっ!」
「あはは 爆笑」
「だってそれ昨日買ったやつだもん♪」
「沙織って、時々ナチュラルにSになるからこわい 笑」
「ふふ、ありがと^^」
「いや、ほめてないって 苦笑」
「文化部だから、もっとラクできるのかと思ってたぁ」
「楽器は肺活量が必要だからね♪」
「じゃぁ沙織も一緒に走ってくれればいいのにぃ」
「わたしはいいの、1年とき死ぬほど走ったから」
「あ゛あ゛~、ノンにだまされたぁ~」
「わたしとノンは一応『先輩』なんだから」
「はい」
「ん?なに?その手は」
「100円」
「え~!?おごりじゃないのぉ!?」
「「はい」って渡しただけだもん♪」
「しかも昨日のやつだよぉ!?」
「んーじゃぁ…120円」
「なんで上がってんのよぉ」
「特別『高く』♪」
「特別価格でしょぉ、それぇ」
「可愛く言ってもむぅりぃ」
「ふふ 笑」
「嘘ウソ、冗談じょーだん 笑」
「もぅSの沙織ってホントこわい 笑」
ガラガラガラァ…
「あ、帰ってきた」
「「あ、帰ってきた」じゃないよぉ」
「ひと走らせといてどこ行ってたのよぉ」
ガラガラガラァ…
「ん?」
「パーリーで集まって曲決めしてた」
「ん?『パーティー』?」
「違う違う」
「『パーリー』」
「『パートリーダー』」
「まだ楽器も吹かせてくれないのに、
専門用語はやめて…」
「テュッティ、メノモッソ、アルデンテ!」
「また沙織がいじめる~」
「ってか『アルデンテ』は
スパゲッティーの茹で加減でしょ」
「音楽用語にもあるの」
「え~、なにそのひっかけぇ~」
「ふふ 笑」
「やっぱり希っておもろーい♪」
「沙織、もうすぐ合奏始まるよ」
「はーい」
「希はどうする?」
「んー…」
「ジャージで恥ずかしいから、まだここにいるぅ」
「んじゃ吹いていいよ」
「ホント!?」
「マッピだけ」
「えー!?また先っちょだけぇ!?」
ガラガラガラァ…
「40秒いったら『ネック』に昇格だかんね」
「また専門用語ぉ~」
「ほら沙織、行くよ」
「はーい」
ガラガラガラァ…
「…なんかムカつくぅ~」
「・・・」
ガサゴソ…
ピィ~~~~~♪
~~… プヒッ♪
「むぅりぃ」
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