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セシリアさんがロビンさんに言いつけられた予算内で俺から買い取りたい宝石を選んでいる隣で、俺はジャックさんと持っていた素材の検分をしていた。ほら、指定禁止素材がないかどうかってやつ。
とりあえず小物で出せそうな素材はテーブルの上に出した筈だ。今空間収納に入っているのは魔物本体とか魔物素材ばかりだし出したところで邪魔になるだろうし。
ジャックさんはジャックさんでテーブルの上に置いてある素材をゆっくりと注意深く見渡していた。時折り眉を顰めていたように見えたがまずいものでもあったのだろうか…
「ふぅ…ジュン様、こちらにあるものが全てでしょうか?」
「まだ持ってますけど…みー婆が仕留めた魔物本体とか魔物素材ばっかです。出しますか?」
「いえ、そちらは大丈夫で御座います。でしたら…大丈夫かと思います。希少価値の高い素材は多くありましたが指定禁止素材はありませんでした」
ほっ。よかった。これでありましたとかになったら大変だったね。でもその指定禁止素材ってどんなのがあるんだろうか? 日本とかで言う大麻とか麻薬的なものかな?
「指定禁止素材で代表的なものは『国堕ちマイマイの殻』や『ユニコーンの穢れ血』が挙げられます、この二つは所持してる時点で極刑になるのでお気をつけください。また、ユニコーンは教会から聖獣認定されていますので傷をつけるだけでも重罪となります」
ジャックさんは親切にもなぜ所持がダメなのかを詳しく教えてくれた。
国堕ちマイマイの殻は乾燥させてから粉末にして摂取すると強い幸福感と高揚感を得ることができるらしい。だが、その後酷い虚無感に襲われるのとかなり強い依存性があるらしくまだ取り締まられていない大昔にある国で流行り、その粉末を巡って内乱が起きて滅んだ記録があるとの事だった。異世界版麻薬って感じだな。
ちなみに国堕ちマイマイ自体は魔物としては弱い部類でまた、当時乱獲にあい個体数が少なくなってるため見かける事はほぼ無いとのことだ。よかったよかった。
続いてユニコーンの穢れ血は神聖なユニコーンが傷付けられて流れ出た血の事で強力な呪いの媒体になるものらしく、血そのものもかなり強い呪物となってるとのことだ。これにも国が滅びるようなエピソードがあり、教会が厳重に取り締まってるらしい。
また、ユニコーン自体も聖獣のため倒してはダメなのだがもし魔物等に倒されたユニコーンの死体を見つけた場合は教会に届けるのがルールらしい。ユニコーンの素材はちょっと魅力的だが持ってるだけであらぬ疑いをかけられるらしく諦めた方がいいとのことだ。教会に届ければ安くない額の報奨金も出るんだとさ。
「今あげた二つ以外にもまだまだあるのですが覚えておいて欲しいのはこの二つですね。ジュン様なら大丈夫かと思われますがユニコーンは獣人族にとって神獣と崇められておりますの是非ともお気をつけください」
「わかりました…、ユニコーンに会ったら逃げますね」
なんて答えればジャックさんは笑っていたがユニコーン自体も警戒心が強く滅多に人前に現れないんだとか。浄らかな泉の湧く森の奥深くに生息していて誇り高く叡智なる獣の為無闇矢鱈に襲われたりはしないらしい。
それならよかった。これでもし獰猛な性格とか言われたら笑えない、襲ってくるのに反撃したらダメとかどんな鬼畜ルールだよって感じだ。
さて、ジャックさんの持ち物チェックが終わったのでテーブルの上を片付けていく。あとジャックさんが素材の価値を大体教えてくれた、基本的にはあの森の素材は高く売れるようだ。結構過ごしやすいのに死の森なんてけっこうチグハグだけどね。
続いて待っているのはセシリアさんだ、どうやら宝石の選抜は終わったようだ。机の上に出てる宝石が買い取りたいやつだろうか?残りは箱のなかかな?
「ジュン君、この子達を買い取らせて欲しいの。構わないかしら?」
「いいですよ。宜しくお願いします」
宝石達を子扱いしてるのにはあえて突っ込まないけど買い取ってくれるのならありがたい。なかなか宝石の価値とかわからないからこう言う機会に売っとけば安心だ。
「随分と悩んだんだけど…今年のブームやこれからの時期を考えるとね。この子達がいいかなって」
セシリアさんが選んだ選抜メンバーは大粒のルビーに中粒のバイカラーダイアモンドとアレクサンドライト、あとは小粒のダイヤモンドとエメラルドと言ったものを二、三個かな。もちろん宝石の名前はロビンさんから教えてもらった。
「わかりました、ただ価値が分からないのでセシリアさんに値段はお任せしますね? 予算に収まる感じで」
「あら、いいのかしら? こういう時は吹っかけるものなのよ?」
「そうなんですか? でも、良くしてもらってますから」
なんか、今のやりとりどっかでした覚えがあるな…。でもそんな事したらみー婆にお仕置きされるからできるはずもないし、しようとも思わないよ。
「ならお言葉に甘えちゃおうかしら。とは言ってもね? 安く買い叩く真似なんてしないから安心してちょうだいな。そんな事したら私の面目がなくなっちゃうわ」
なんて言ってセシリアさんはそれぞれの相場を教えてくれて、ミミック種産の宝石だからと相場以上の値を付けてくれた。それぞれの宝石の値段は言われたんだけど大体しか覚えれなかった…
大粒のルビーが金貨50枚位、中粒の二つがそれぞれ金貨35枚位、小粒は金貨5枚位だったかな?
「ジュン様、こちらが買い取りの代金になります。全て金貨でよろしいですか?」
「あ、はい。頂きます」
またしても布袋に入ったお金を頂いてそのまま空間収納へ。金貨100枚位は所持金になってるかな?
でも…この世界のお金って価値高いんだよな…金貨1枚は100万円ぐらいの価値だろうし…金貨100枚で1億円……異世界コワイ。
『ナァ…】
何震えてるのよこの子は…とみー婆に言われるけどそんな大金持った事ないんだよっ! みー婆、泥棒とか来たらちゃんと反応してよね?
そんな事を言う俺にみー婆は最後まで呆れたような顔をしていた、解せぬ。
とりあえず小物で出せそうな素材はテーブルの上に出した筈だ。今空間収納に入っているのは魔物本体とか魔物素材ばかりだし出したところで邪魔になるだろうし。
ジャックさんはジャックさんでテーブルの上に置いてある素材をゆっくりと注意深く見渡していた。時折り眉を顰めていたように見えたがまずいものでもあったのだろうか…
「ふぅ…ジュン様、こちらにあるものが全てでしょうか?」
「まだ持ってますけど…みー婆が仕留めた魔物本体とか魔物素材ばっかです。出しますか?」
「いえ、そちらは大丈夫で御座います。でしたら…大丈夫かと思います。希少価値の高い素材は多くありましたが指定禁止素材はありませんでした」
ほっ。よかった。これでありましたとかになったら大変だったね。でもその指定禁止素材ってどんなのがあるんだろうか? 日本とかで言う大麻とか麻薬的なものかな?
「指定禁止素材で代表的なものは『国堕ちマイマイの殻』や『ユニコーンの穢れ血』が挙げられます、この二つは所持してる時点で極刑になるのでお気をつけください。また、ユニコーンは教会から聖獣認定されていますので傷をつけるだけでも重罪となります」
ジャックさんは親切にもなぜ所持がダメなのかを詳しく教えてくれた。
国堕ちマイマイの殻は乾燥させてから粉末にして摂取すると強い幸福感と高揚感を得ることができるらしい。だが、その後酷い虚無感に襲われるのとかなり強い依存性があるらしくまだ取り締まられていない大昔にある国で流行り、その粉末を巡って内乱が起きて滅んだ記録があるとの事だった。異世界版麻薬って感じだな。
ちなみに国堕ちマイマイ自体は魔物としては弱い部類でまた、当時乱獲にあい個体数が少なくなってるため見かける事はほぼ無いとのことだ。よかったよかった。
続いてユニコーンの穢れ血は神聖なユニコーンが傷付けられて流れ出た血の事で強力な呪いの媒体になるものらしく、血そのものもかなり強い呪物となってるとのことだ。これにも国が滅びるようなエピソードがあり、教会が厳重に取り締まってるらしい。
また、ユニコーン自体も聖獣のため倒してはダメなのだがもし魔物等に倒されたユニコーンの死体を見つけた場合は教会に届けるのがルールらしい。ユニコーンの素材はちょっと魅力的だが持ってるだけであらぬ疑いをかけられるらしく諦めた方がいいとのことだ。教会に届ければ安くない額の報奨金も出るんだとさ。
「今あげた二つ以外にもまだまだあるのですが覚えておいて欲しいのはこの二つですね。ジュン様なら大丈夫かと思われますがユニコーンは獣人族にとって神獣と崇められておりますの是非ともお気をつけください」
「わかりました…、ユニコーンに会ったら逃げますね」
なんて答えればジャックさんは笑っていたがユニコーン自体も警戒心が強く滅多に人前に現れないんだとか。浄らかな泉の湧く森の奥深くに生息していて誇り高く叡智なる獣の為無闇矢鱈に襲われたりはしないらしい。
それならよかった。これでもし獰猛な性格とか言われたら笑えない、襲ってくるのに反撃したらダメとかどんな鬼畜ルールだよって感じだ。
さて、ジャックさんの持ち物チェックが終わったのでテーブルの上を片付けていく。あとジャックさんが素材の価値を大体教えてくれた、基本的にはあの森の素材は高く売れるようだ。結構過ごしやすいのに死の森なんてけっこうチグハグだけどね。
続いて待っているのはセシリアさんだ、どうやら宝石の選抜は終わったようだ。机の上に出てる宝石が買い取りたいやつだろうか?残りは箱のなかかな?
「ジュン君、この子達を買い取らせて欲しいの。構わないかしら?」
「いいですよ。宜しくお願いします」
宝石達を子扱いしてるのにはあえて突っ込まないけど買い取ってくれるのならありがたい。なかなか宝石の価値とかわからないからこう言う機会に売っとけば安心だ。
「随分と悩んだんだけど…今年のブームやこれからの時期を考えるとね。この子達がいいかなって」
セシリアさんが選んだ選抜メンバーは大粒のルビーに中粒のバイカラーダイアモンドとアレクサンドライト、あとは小粒のダイヤモンドとエメラルドと言ったものを二、三個かな。もちろん宝石の名前はロビンさんから教えてもらった。
「わかりました、ただ価値が分からないのでセシリアさんに値段はお任せしますね? 予算に収まる感じで」
「あら、いいのかしら? こういう時は吹っかけるものなのよ?」
「そうなんですか? でも、良くしてもらってますから」
なんか、今のやりとりどっかでした覚えがあるな…。でもそんな事したらみー婆にお仕置きされるからできるはずもないし、しようとも思わないよ。
「ならお言葉に甘えちゃおうかしら。とは言ってもね? 安く買い叩く真似なんてしないから安心してちょうだいな。そんな事したら私の面目がなくなっちゃうわ」
なんて言ってセシリアさんはそれぞれの相場を教えてくれて、ミミック種産の宝石だからと相場以上の値を付けてくれた。それぞれの宝石の値段は言われたんだけど大体しか覚えれなかった…
大粒のルビーが金貨50枚位、中粒の二つがそれぞれ金貨35枚位、小粒は金貨5枚位だったかな?
「ジュン様、こちらが買い取りの代金になります。全て金貨でよろしいですか?」
「あ、はい。頂きます」
またしても布袋に入ったお金を頂いてそのまま空間収納へ。金貨100枚位は所持金になってるかな?
でも…この世界のお金って価値高いんだよな…金貨1枚は100万円ぐらいの価値だろうし…金貨100枚で1億円……異世界コワイ。
『ナァ…】
何震えてるのよこの子は…とみー婆に言われるけどそんな大金持った事ないんだよっ! みー婆、泥棒とか来たらちゃんと反応してよね?
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