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格闘家の日常はこういうものか
朝日の光が目に入り、俺は目を開けた。なんだかいつもと寝心地が違う感じがする。それに寝ている部屋も違う。時計を見ると大分早い時間に起きたようだ。
「起きたか」
「あっ、おはようございます」
そうだ、俺家出して、氷堂選手のマンションに一晩泊まって……って目の前に俺をレイプ同然のセックスをした男がいるじゃねえか!! 何俺は、おはようございますっていっているんだ!! ていうか尻がいてええ!! 初めてだっつうのにむちゃくちゃ犯されたからな……
「俺基準の朝食だ。食え」
食卓のテーブルには一口サイズの茶色い肉が器にごろごろと。あとはヨーグルト、それにサプリメントとサラリーマンがよくのんでいるゼリー??
「あの……これが食事ですか?」
「一応説明する。俺は飯を作るのに貴重な時間を使いたくない。だからこういうのが俺の普通だ。食卓にある肉は砂肝だ。鶏肉の中では一番脂質がなく、タンパク質が豊富でカロリーも胸肉よりも少ない、おまけに値段も安い。ダイエットにも良いしアスリート向けだ。ちなみにただ塩ゆでしただけだ。ヨーグルトはカルシウム補給のためだ。この職業は骨も重要だからな。お前も俺の階級で戦っていくなら、乳製品は今のうちにたくさんとって身長を伸ばしておけ。その身長で70kgの階級はきつい」
何も言っていないのにえらい詳細な説明が出てきたな。半分ぐらい頭に入ってないが、とりあえず砂肝とヨーグルトが良いというのは分かった。ついでに身長はこれから先伸びるから何も言うな……
「分かりました、でもサプリメントやゼリーって……」
「それは俺が野菜嫌いだからだ。でも健康のためにビタミン類やミネラルもとっておきたい。それを補うためのサプリメントやゼリーだ」
「こんな朝食でも大丈夫なんですか?」
「実例がある。お前はミル・クロコップってヘビー級のファイターは知っているか?」
「はい、知っています。クロアチア出身でキックボクシングでも総合でも活躍したハイキックの得意な選手です」
「そいつも同様の食事内容をやっていたんだ。低脂質の肉を食って、野菜嫌いな分サプリメントを摂取していた。あの選手は40歳過ぎても良い肉体を保っていたが、そういうストイックな食生活も理由の一つだ。分かったら食え」
「わ、分かりました」
俺も食卓について、砂肝を食べた。なんか肉とゼリーとサプリメントだけの朝食って俺が家にいたころだと絶対なかったな。
「よく噛んで食え。少量で満足感を得るためにゆっくり噛むのが良い。食い過ぎは体重維持に厳禁だからな」
「はい!」
なんだか朝の食事のタイミングで既にトレーニングが始まった感じがあるな。
ぐきゅるるる
はうっ! 腹が猛烈に痛い!
「そうか、お前の体内にはまだ精液が残っていたから下痢ピーか」
「誰のせいだと思っているんですか?」
「誰のせい? ついでに誰のおかげで寝床と朝食にありつけているかも改めて思い出して貰いたい。ついでにトイレはそっちの方だ」
氷堂選手が指さした方向に俺はダッシュした。すぐさま排泄に入った。
「いぢぢぢぢ!!」
ケツがいでええ!! 出したら痛いけど出さなかったら痛いし、もうこの状況嫌!! それでもなんとか出し切って腹の痛みも治まった。トイレから出ると氷堂選手が待っていた。その手にはオシリアーッ♂と書かれた塗り薬がある。
「塗ってやるよ。痛いんだろ?」
「いりません!」
「そうか、言い方を変えるか。塗らせろ」
がっ
氷堂選手は無理矢理俺を四つん這いで押し倒した。もちろん俺も抵抗する。
「また鼻血出したいか。俺はそれでも一向にかまわないぜ?」
「……」
俺は黙って力を緩めた。
「そこのソファで俺にケツの穴がよく見えるようにM字開脚しろ」
「朝から素晴らしくド変態なことですね……」
「エロいお前が悪い。良いからやれ」
がばっ
俺は顔を赤らめながら、ソファの上で氷堂選手にお尻の穴がよく見えるようにM字開脚した。
「これでいいんでしょ!」
氷堂選手は俺の肛門をじっくり観察した。
「ふむ、裂傷があるみたいだな。それに出したてだからかこうばしい匂いもする。ちゃんとウォッシュレットやって拭いたのか?」
「人様のトイレの仕方にまで突っ込まないで下さい! 俺なりにちゃんとしましたよ!」
氷堂選手は右人差し指に塗り薬をとり、俺の肛門にぬりつけた。やっぱり触られると痛いが、徐々にそれがすーすーとした感覚になり痛みがひいていった。
「終わったぞ。ではジムにいくぞ。ちなみに電車は使わないから一時間ばかし歩くな」
なるほど、昨日は俺を家に連れて行くために電車を使ったが、いつもはこんな感じで自分の足でジムに向かっているのか。俺は家出の際に持ってきたジャージに着替えて、氷堂選手と一緒に外に出た。氷堂選手は帽子とマスクとサングラスもしている。
「俺は有名人だからな。こうやって軽く変装してさらに人気のない時間帯を選んでいる。お前と朝一緒にでただけで恋人疑惑を持たれる可能性もあるからな」
「……」
そういう話をされると、近くにカメラを持ったマスコミがいそうだなといかにも周りの隠れやすそうなところを見てしまう。
「ほら、いくぞ」
氷堂選手は足早とジムまでのランニングを始めた。俺は氷堂選手についていこうとするが、流石は世界チャンピオン。長距離走るにしては速いペースだ。俺は早くもばててきた。
「一応いつもよりはゆっくり目に走っている。それともお前だけ自転車にするか?」
「いえ、お気にせずに!!」
自分はどちらかといえば短距離走の得意なタイプだ。こういう長距離走るのは本来得意ではないが、格闘技となると数分間激しく動き続けなければならない。だからこういうスタミナをつける練習は非常に大事だなとよく分かる。
どうにかこうにか、ジムの前まで到着した。俺は激しく息切れし、階段に座り込んだ。一方氷堂選手はちょっと軽めの運動をしたかのような顔つきだった。
「これ以上にきついのが当たり前になるぐらいにしておけ。そうしないとこの世界では生き残れない。ジムの鍵が開くまで休んでおけ」
俺と氷堂選手が休んで数分すると、受付の菊川さんがやってきた。
「おはようございます!! 氷堂選手いつも早いですね!! 須藤君も早いね!!」
「おはようございます。鍵お願いします」
俺も氷堂選手に続いて挨拶をした。ジムの鍵はセキュリティの固いタイプであり、菊川さんが入り口の電子機器にカードキーをさしこんだり暗証番号を入力していた。
「はい、開いたわよ」
ジムが開き、俺と氷堂選手はトレーニングルームへ向かった。
「令良、まだ疲れているようだし、軽めのトレーニングを言いつける」
氷堂選手は掃除器具一式を渡した。
「自分が世話になるジムだ。皆が来る前に綺麗にしておけ」
「はい」
俺は掃除を開始した。床、トレーニング器具、鏡、棚等掃除が必要そうな場所を見つけてかたっぱしから綺麗にするようにした。
なんだかお世話になる場所に挨拶したくなったな。物が心を持っているわけじゃないけど、よろしくって言う感じで接したいな。
「須藤君おはよう! 早朝からの掃除とは感心! 感心!」
石居館長が俺の元に挨拶にやって来た。
「ふむ、早朝からランニング、それと夜は激しくやられたみたいやのう」
「そ、そんなことはないです……」
「はっはっは!! 体は正直だ!! お前の体の動きを少し見ただけで何があったか分かるもんじゃ!! まあこのへんはわしぐらい経験と知識がないと見抜けんもんじゃがな!!」
そう言って石居館長は氷堂選手にも挨拶をしまたどこかへといった。掃除をしている内に色んな選手が入ってきた。自分よりもはるかに良い体をしている格闘家達にびびってしまいそうだが、挨拶だけは元気よく返すことにした。
「掃除はあらかた終わったみたいだな」
氷堂選手が俺の元にやってきた。次なる指示を与えられた。
「昨晩お前の体に触れて分かったが、体が硬すぎる。格闘家は怪我の防止のために柔軟な体を作らないといけないんだ」
氷堂選手が開脚した。180度開き、脚全体が床にぴたっとくっついていた。凄いな……。
「これぐらい柔らかくないとハイキックやかかと落としといった技も上手く打てない。あとはそこにいるインド人に鍛えて貰え」
「ハ~~イ♪」
「うおっ!」
いつの間にか怪しげなインド人がそばにいて驚いた!
「はじめまして。私インドから来たモンハン・ドゴンね。このジムでトレーニングパートナーをやっているよ。今年で40歳になるから誕生日祝ってね♪」
「ど、どうもよろしくお願いします。」
しばらくの間、モンハン・ドゴンさんが俺の柔軟に付き合ってくれた。適度な力加減で俺の身体を伸ばしてくれ、アドバイスも適切だった。時折、世間話もしてくれたり、なんだか近所の人の良いおじさんと接しているようだった。
「はぁい、深呼吸して力抜けば体が極限まで柔らかくなるよ」
言われたとおりやると、思った以上に体が曲がっていった。それから色んな部位の柔軟を一通り終えた。
「まだまだ体固いけどね、ダイジョーブ! さぁて次の練習にいくね!!」
「令良!!」
凄く聞き覚えのある女の人の声がジムに響いた。トレーニングルームの入り口に俺の母親が来ていたのだ。その横には存在感がないが親父の姿もあった。
「な、何故……」
せっかく家出してきたのにこのままでは、また家に戻されちまう!!
「わしが連絡したんや」
石居館長がそばにやってきた。
「すまんが須藤君の情報が分かるものをこっそりと君の荷物から抜き取ったんじゃ」
「どうしてわざわざそんなことを!」
石居館長の顔つきが変わった。一言で言えば怖い、ヤクザの睨みに近いもんだ。
「どうせ親御さんに連絡せずに家出したんやろ。となるとお前が見つかった時に、うちのジムが誘拐の疑惑を持たれる可能性がある。仮にそうでないとしてもイメージ駄々下がりでジムの運営に影響が出るんや」
ばしん
石居館長が俺の肩を強く叩いて笑顔を向けた。
「まぁ、本格的なジム入門は親御さんに話してからや! ちゃんとけじめつけてきい!」
石居館長が母親を俺の元へ連れてきた。
「起きたか」
「あっ、おはようございます」
そうだ、俺家出して、氷堂選手のマンションに一晩泊まって……って目の前に俺をレイプ同然のセックスをした男がいるじゃねえか!! 何俺は、おはようございますっていっているんだ!! ていうか尻がいてええ!! 初めてだっつうのにむちゃくちゃ犯されたからな……
「俺基準の朝食だ。食え」
食卓のテーブルには一口サイズの茶色い肉が器にごろごろと。あとはヨーグルト、それにサプリメントとサラリーマンがよくのんでいるゼリー??
「あの……これが食事ですか?」
「一応説明する。俺は飯を作るのに貴重な時間を使いたくない。だからこういうのが俺の普通だ。食卓にある肉は砂肝だ。鶏肉の中では一番脂質がなく、タンパク質が豊富でカロリーも胸肉よりも少ない、おまけに値段も安い。ダイエットにも良いしアスリート向けだ。ちなみにただ塩ゆでしただけだ。ヨーグルトはカルシウム補給のためだ。この職業は骨も重要だからな。お前も俺の階級で戦っていくなら、乳製品は今のうちにたくさんとって身長を伸ばしておけ。その身長で70kgの階級はきつい」
何も言っていないのにえらい詳細な説明が出てきたな。半分ぐらい頭に入ってないが、とりあえず砂肝とヨーグルトが良いというのは分かった。ついでに身長はこれから先伸びるから何も言うな……
「分かりました、でもサプリメントやゼリーって……」
「それは俺が野菜嫌いだからだ。でも健康のためにビタミン類やミネラルもとっておきたい。それを補うためのサプリメントやゼリーだ」
「こんな朝食でも大丈夫なんですか?」
「実例がある。お前はミル・クロコップってヘビー級のファイターは知っているか?」
「はい、知っています。クロアチア出身でキックボクシングでも総合でも活躍したハイキックの得意な選手です」
「そいつも同様の食事内容をやっていたんだ。低脂質の肉を食って、野菜嫌いな分サプリメントを摂取していた。あの選手は40歳過ぎても良い肉体を保っていたが、そういうストイックな食生活も理由の一つだ。分かったら食え」
「わ、分かりました」
俺も食卓について、砂肝を食べた。なんか肉とゼリーとサプリメントだけの朝食って俺が家にいたころだと絶対なかったな。
「よく噛んで食え。少量で満足感を得るためにゆっくり噛むのが良い。食い過ぎは体重維持に厳禁だからな」
「はい!」
なんだか朝の食事のタイミングで既にトレーニングが始まった感じがあるな。
ぐきゅるるる
はうっ! 腹が猛烈に痛い!
「そうか、お前の体内にはまだ精液が残っていたから下痢ピーか」
「誰のせいだと思っているんですか?」
「誰のせい? ついでに誰のおかげで寝床と朝食にありつけているかも改めて思い出して貰いたい。ついでにトイレはそっちの方だ」
氷堂選手が指さした方向に俺はダッシュした。すぐさま排泄に入った。
「いぢぢぢぢ!!」
ケツがいでええ!! 出したら痛いけど出さなかったら痛いし、もうこの状況嫌!! それでもなんとか出し切って腹の痛みも治まった。トイレから出ると氷堂選手が待っていた。その手にはオシリアーッ♂と書かれた塗り薬がある。
「塗ってやるよ。痛いんだろ?」
「いりません!」
「そうか、言い方を変えるか。塗らせろ」
がっ
氷堂選手は無理矢理俺を四つん這いで押し倒した。もちろん俺も抵抗する。
「また鼻血出したいか。俺はそれでも一向にかまわないぜ?」
「……」
俺は黙って力を緩めた。
「そこのソファで俺にケツの穴がよく見えるようにM字開脚しろ」
「朝から素晴らしくド変態なことですね……」
「エロいお前が悪い。良いからやれ」
がばっ
俺は顔を赤らめながら、ソファの上で氷堂選手にお尻の穴がよく見えるようにM字開脚した。
「これでいいんでしょ!」
氷堂選手は俺の肛門をじっくり観察した。
「ふむ、裂傷があるみたいだな。それに出したてだからかこうばしい匂いもする。ちゃんとウォッシュレットやって拭いたのか?」
「人様のトイレの仕方にまで突っ込まないで下さい! 俺なりにちゃんとしましたよ!」
氷堂選手は右人差し指に塗り薬をとり、俺の肛門にぬりつけた。やっぱり触られると痛いが、徐々にそれがすーすーとした感覚になり痛みがひいていった。
「終わったぞ。ではジムにいくぞ。ちなみに電車は使わないから一時間ばかし歩くな」
なるほど、昨日は俺を家に連れて行くために電車を使ったが、いつもはこんな感じで自分の足でジムに向かっているのか。俺は家出の際に持ってきたジャージに着替えて、氷堂選手と一緒に外に出た。氷堂選手は帽子とマスクとサングラスもしている。
「俺は有名人だからな。こうやって軽く変装してさらに人気のない時間帯を選んでいる。お前と朝一緒にでただけで恋人疑惑を持たれる可能性もあるからな」
「……」
そういう話をされると、近くにカメラを持ったマスコミがいそうだなといかにも周りの隠れやすそうなところを見てしまう。
「ほら、いくぞ」
氷堂選手は足早とジムまでのランニングを始めた。俺は氷堂選手についていこうとするが、流石は世界チャンピオン。長距離走るにしては速いペースだ。俺は早くもばててきた。
「一応いつもよりはゆっくり目に走っている。それともお前だけ自転車にするか?」
「いえ、お気にせずに!!」
自分はどちらかといえば短距離走の得意なタイプだ。こういう長距離走るのは本来得意ではないが、格闘技となると数分間激しく動き続けなければならない。だからこういうスタミナをつける練習は非常に大事だなとよく分かる。
どうにかこうにか、ジムの前まで到着した。俺は激しく息切れし、階段に座り込んだ。一方氷堂選手はちょっと軽めの運動をしたかのような顔つきだった。
「これ以上にきついのが当たり前になるぐらいにしておけ。そうしないとこの世界では生き残れない。ジムの鍵が開くまで休んでおけ」
俺と氷堂選手が休んで数分すると、受付の菊川さんがやってきた。
「おはようございます!! 氷堂選手いつも早いですね!! 須藤君も早いね!!」
「おはようございます。鍵お願いします」
俺も氷堂選手に続いて挨拶をした。ジムの鍵はセキュリティの固いタイプであり、菊川さんが入り口の電子機器にカードキーをさしこんだり暗証番号を入力していた。
「はい、開いたわよ」
ジムが開き、俺と氷堂選手はトレーニングルームへ向かった。
「令良、まだ疲れているようだし、軽めのトレーニングを言いつける」
氷堂選手は掃除器具一式を渡した。
「自分が世話になるジムだ。皆が来る前に綺麗にしておけ」
「はい」
俺は掃除を開始した。床、トレーニング器具、鏡、棚等掃除が必要そうな場所を見つけてかたっぱしから綺麗にするようにした。
なんだかお世話になる場所に挨拶したくなったな。物が心を持っているわけじゃないけど、よろしくって言う感じで接したいな。
「須藤君おはよう! 早朝からの掃除とは感心! 感心!」
石居館長が俺の元に挨拶にやって来た。
「ふむ、早朝からランニング、それと夜は激しくやられたみたいやのう」
「そ、そんなことはないです……」
「はっはっは!! 体は正直だ!! お前の体の動きを少し見ただけで何があったか分かるもんじゃ!! まあこのへんはわしぐらい経験と知識がないと見抜けんもんじゃがな!!」
そう言って石居館長は氷堂選手にも挨拶をしまたどこかへといった。掃除をしている内に色んな選手が入ってきた。自分よりもはるかに良い体をしている格闘家達にびびってしまいそうだが、挨拶だけは元気よく返すことにした。
「掃除はあらかた終わったみたいだな」
氷堂選手が俺の元にやってきた。次なる指示を与えられた。
「昨晩お前の体に触れて分かったが、体が硬すぎる。格闘家は怪我の防止のために柔軟な体を作らないといけないんだ」
氷堂選手が開脚した。180度開き、脚全体が床にぴたっとくっついていた。凄いな……。
「これぐらい柔らかくないとハイキックやかかと落としといった技も上手く打てない。あとはそこにいるインド人に鍛えて貰え」
「ハ~~イ♪」
「うおっ!」
いつの間にか怪しげなインド人がそばにいて驚いた!
「はじめまして。私インドから来たモンハン・ドゴンね。このジムでトレーニングパートナーをやっているよ。今年で40歳になるから誕生日祝ってね♪」
「ど、どうもよろしくお願いします。」
しばらくの間、モンハン・ドゴンさんが俺の柔軟に付き合ってくれた。適度な力加減で俺の身体を伸ばしてくれ、アドバイスも適切だった。時折、世間話もしてくれたり、なんだか近所の人の良いおじさんと接しているようだった。
「はぁい、深呼吸して力抜けば体が極限まで柔らかくなるよ」
言われたとおりやると、思った以上に体が曲がっていった。それから色んな部位の柔軟を一通り終えた。
「まだまだ体固いけどね、ダイジョーブ! さぁて次の練習にいくね!!」
「令良!!」
凄く聞き覚えのある女の人の声がジムに響いた。トレーニングルームの入り口に俺の母親が来ていたのだ。その横には存在感がないが親父の姿もあった。
「な、何故……」
せっかく家出してきたのにこのままでは、また家に戻されちまう!!
「わしが連絡したんや」
石居館長がそばにやってきた。
「すまんが須藤君の情報が分かるものをこっそりと君の荷物から抜き取ったんじゃ」
「どうしてわざわざそんなことを!」
石居館長の顔つきが変わった。一言で言えば怖い、ヤクザの睨みに近いもんだ。
「どうせ親御さんに連絡せずに家出したんやろ。となるとお前が見つかった時に、うちのジムが誘拐の疑惑を持たれる可能性がある。仮にそうでないとしてもイメージ駄々下がりでジムの運営に影響が出るんや」
ばしん
石居館長が俺の肩を強く叩いて笑顔を向けた。
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