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スキナノカナ
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しおりを挟む「……なんだよ…」
「いや?興味あるなぁって?」
「意味わかんねぇ…」
「いいじゃん!俺ともやろうぜ?ノリだよ、ノリ!」
「い!イヤだっ!!」
距離を詰めた勢いでズボンにかけられた親慶の手を両手で引き剥がすと義経は目にも止まらぬ速さで部屋の隅まで逃げていく。
「なぁんで湊和が良くて俺は駄目かなぁ…」
「チカって……なんか変態そうだし…………ってか、なんで湊和くんとだって分かっ…!」
義経はそこまで言うと目の前の親慶がくっくっくっと心底可笑しそうに笑い出したことに気付いた。
「お前…ちょろすぎ…」
誘導尋問が上手くいったことが可笑しくて親慶はしばらく笑い続けた後、再び義経との距離を詰める。
「じゃあお互い自分のを触るだけってことでどぉ?」
「…なんの意味があるんだよ、それ…」
「気になるじゃん!どんな風にしてんだろって!」
「どんなって普通だろ…」
「いいから!つべこべ言わずにやろうぜ?!俺も一緒にやってやるから!」
「っ!」
少しずつ追い詰めた義経に逃げ場はもうない。恐怖に体を丸めていた義経の腰に腕を回すとそのまま自分の方へ引き寄せた。小柄な体はすっぽりと腕の中に収まり、親慶は笑いながら目の前にある義経の髪にキスを落とす。そして自分のジャージのズボンを下げ下着の前をくつろげるとまだなんの反応も示していない自身を下着から取り出して見せた。
「ち、ち、チカ…!!」
「そんなに嫌だったら俺のするとこ見ててよ」
「っ!…やっぱ変態じゃねぇかっ!!」
向かい合わせの体勢になった義経の首に左手を回し、逃げられないように固定したまま親慶は自身に指を絡めゆっくりとしごき始めると義経は目の前で行われる非日常的な光景に釘付けになる。
「…っ…」
なんとか平常心を保とうと震える呼吸を深くゆっくりと試みる義経だが、耳のすぐ側から聞こえる親慶の熱い吐息と時々漏れる甘い声、目の前で大きくなる水音に煽られ呼吸はどんどん荒いものに変わり視線はまるで楔でも打ち込まれたかのように親慶の昂る自身から動かせない。
「…はぁ、はぁ…っ…!!」
瞬きすら上手く出来ない義経の目には恐怖からなのかうっすらと涙が滲み、それに気付いた親慶が唇でそれを拭ってみせると義経は大袈裟な程大きく体を跳ねさせた。
驚いた訳ではない。いや、驚きももちろんあったかもしれないが義経の体は親慶の行為を見つめる間にまるで自分が責められている錯覚に陥り、その興奮で密かに自身を固くしていた。
「…俺の見て興奮した…?」
「っ!!ゃ!!ちがっ…!」
くすりと意地悪く笑う親慶はいつもとは違い艶やかにその綺麗な唇が弧を描く。その微笑みにも義経自身は痛いほど脈を打ち熱を集める。その反応を知ってか知らずが親慶は義経の下着に手を差し込むと固く脈打つ義経自身に手を這わせる。
「…ち、がう…」
自分が親慶に興奮していることを認めたくなくて力なく頭を振る義経の頬を涙が零れていくのを見て親慶は再び唇を寄せる。唇が目元に触れると義経の肩は跳ね、意識を逸らしている間に義経の了承も得ずに義経自身を下着から取り出した。
羞恥に震える義経に親慶の可虐心をくすぐられるが、これ以上の意地悪はのちのちの自分の首を絞めると判断して深呼吸で気持ちを落ち着かせた。
「目の前でこんなことされたらこんな風に反応すんの普通だから…泣くなよ、義経…」
慰めながら義経のズボンと下着を脱がせようとすると弱々しく抵抗をされるが、汚れるだろ、と耳打ちすると義経は渋々手を離した。義経の下着を剥ぎ取った親慶は自身も前を開いていただけの下着を脱ぎ捨て、自身を義経の陰茎に添わせるとどちらかのものか分からない水音が響いた。
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